右前頭葉の機能の謎 右前頭葉(右側前頭葉)は、脳前頭葉の右側に位置する領域である。 当たり前である、 右側にあるから 右前頭葉で、左側にあるから 左前頭葉である。 ということで お約束の無駄なツッコミも軽やかにこなして、前回 解説したように 優位脳である左前頭葉は人間の思考、行動、判断、感情などの高次の認知機能を制御する重要な部分であるが、それでは劣位脳である右前頭葉は一体どのような特定の役割領域とされているのかということを解説するわけである。 もちろん、すでに解説したように、この場合の優位劣位はどちらが優れていてどちらが劣っているということではないのは言うまでもないことである。 言語処理を行う側を優位脳としているということである。 また、実際のところ右前頭葉に関する研究はまだまだ進展途中で謎が多く、正確な機能や影響についての理解が進化し続けているということを再認識の上ご一読いただきたい。 つまり、右前頭葉の正確な機能についてはいまだによくわかっていないと言うことである。 ハイハイ、 よく分かっていないということはよく分かりましたから よく分かっていないということについてはもういいじゃありませんか。 うるせえよ、 てめえは黙ってろ。 かしこまりました。 ということで、今なお研究段階の右前頭葉は以下のような機能と理解されているのである。 「空間認知と注意制御」 右前頭葉は、空間的な認識や注意の制御に関与しているのである。 物体の位置や配置、空間関係の理解に関わる可能性があるわけである。 これは一般的に言われるいわゆる左脳の機能に対する右脳の機能と同様である。 つまり、広範に流布する右脳左脳の機能というのは左右前頭葉の機能ということでもあるわけである。 「非言語的な情報の処理」 言語とは無関係の情報である非言語的な情報(顔の表情、身振り、音声、音楽など)の処理に関与する機能があるということである。 つまり、言語以外の感覚による認知であるが、これもよく言われる右脳の機能と同様である。 いわば 右前頭葉あるいは右前頭前野に関する機能は一般的に言われる感覚野としての右脳の機能以上のことがわかっていないわけである。 「状況処理」 前述の機能にも関連するが、右前頭葉は感情の認識や処理にも関与すると考えられているのである。 特に、顔の表情や情緒的な刺激の処理において「相手の感情を理解し処理する」という役割である。 これは 前述の「非言語的な情報の処理」と併せて、例えば言葉を持たない動物は、相手の表情や動作や発する声の具合を見聞きして 相手の感情をあれこれ 判断するわけであるから、 右前頭葉は動物的な機能と言ってもいいわけである。 「知覚と注意のバランス」 右前頭葉は左前頭葉と協力しながら、知覚的な情報の処理と注意のバランスを調整している可能性があるかもしれないということである。 高次機能の左前頭葉と「協力する」ということが出てきて、右前頭葉はいわゆる動物脳から脱却して、人間脳として機能するということに至るわけである。 何しろ 可能性であるので どうだか分かった もんじゃないということであるが、とにもかくにも バランスを取っているかもしれないわけである。 つまり ぶっちゃけたところ 左前頭葉の機能についてはそこそこ分かっているが、右前頭葉の機能については何をやっているのかよく分からないし、なんのためにあるのかということも よく分からないわけである。 じゃあ 右前頭葉はいらないんじゃないかと あたし同様のおっちょこちょいの皆さんは勘違いすると思うが、 何をやっているのか分からないだけの話で、 何かに必要であるから右前頭葉もあるわけである。 でも今のところなんだかよく分からなくて謎だらけということである。 まあ とにもかくにも、神のお告げによる右前頭葉の機能については以上であるが、ただし、その機能は非常に複雑で個人差が大きいため、これらの機能がすべての人に備わるということではない場合もあるのは言うまでもないことである。 また、宇宙と同様に、脳の機能についてはいまだに不明のことだらけで、その理解は進化し続けており、新たな研究によって新たな情報が明らかになる可能性が多々あるということを再度言っておくのである。 つーことで、右前頭葉は一般的に言われる「右脳の機能」同様に、ある意味動物的な感覚野ということが言えるので、やはり、言語処理を始めとして他の動物には無い高次の機能を持つ人間の優位脳である左前頭葉の肥大及び進化によって人間と動物の違いが出てきて、人間の存在以前にはなかった文明文化科学の発展のあれこれとなったわけである。 それでは人類の文明文化科学の発展を構築し、人間として最重要な臓器のひとつであるところの左前頭葉を、停止または衰退させる「トットコトー」はいったい何のために何をどうしてそうなるのかという、言霊(コトタマ)の神秘の解説は次回のお楽しみである。 神秘かよ。 (2023/08/28) |
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