象気功
象気功

本日の御神託


単純作業


ううむ、なんでしょうか、あのね、そうねえ、まあ、あたしは自分の名前とか、住所とかを書こうと思うと、必ず間違えるのである。

単純作業ができないのである。

だから、書き間違いができない契約書にサインなんてときは、その契約書の内容ではなく、「名前を間違えずに書く」ということでそうとう気合を入れないと、とんでもないところに書いてみたり、住所の欄に名前を書いてみたり、親の名前を書いてみたり、もう、むちゃくちゃになるのである。


こうなると相手が大あわてである。

先日も某銀行で貸し金庫を作る書類に書き込んでいたら、午前中でおつむが思い切りアイドリングしていたことも手伝って、どんどん間違えて、バツをつけたり、線引きで訂正したり、それでもだめで、ぐるぐるなんて黒丸にしたりして、それで「できました」って言ったら、担当者がそれみて、「うへー」てな顔して、「これ、だめですから、破棄しますから、もう一度書いてください」なんていわれて、もう一度書いたのである。

わかりきっている作業をしようと思うとおつむが停止してしまうのである。


たとえば住所を書いているときに、まるっきり違うことを考えてしまうのである。

まあ、住所と名前なんてもんは当たり前であるが、誰でもたいていはなんにも考えなくても書けるわけであるので、あたしの場合、その脳の部分がすっかりお休みするので、その「名前を書く」という部分のエネルギーが他に行って、それと無関係の部分が活性化して、それとはまったく無関係のことをあれこれ考えて、現在、稼動しなければならない「名前を書く」ということに必要な部位が忘れ去られて完全にお休みしてしまうわけである。

それで、まあ、他人とお話しているときにも同様で、このトシになると、どんなお話も珍しいこともなくて、だいたいわかりきっているので、すぐ他のことを考え始めるので、ぜんぜん聞いていないばかりか、他の考えに没頭して、話してる相手のことさえ忘れて、「えーと、この人はいったい誰だっけ?」なんてときさえあるのである。

これが不動産取引なんかの際の重要な話し合いでもあるのである。


まあ、もうけっこう長い間このお仕事であるので、これがだいたいいつもおなじ内容の話であることもあって、すぐ他のことを考え初めるので、ぜんぜん相手の話を聞いてないので、返事代わりのお愛想でおなじ質問を何度もしたりして、いっしょに行った不動産屋さんの女性に怒られたりするのである。

だから、何か重要な話し合いのときは、とにかく誰か介添えの人がいないとだめであるわけである。

立会い人ではなく、「介添えの人」が必要であるのである。

これはあくまでも「介添え」が必要なのであって、「介護」が必要なわけではないのである。

オチがついたところで、本日はこんなところでどうでしょうか。

どれどれ。

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