象気功

気功修練

気の悩み相談室
回答室


マラソン選手と丹田
名前:ヒーコー   
ふと思ったので質問させていただきます。
象師匠は丹田とは全身で、遅筋を鍛え、毛細血管を増やすことで気の発生量が多くなるとおっしゃられていますが、日々長距離を走り、全身の遅筋を鍛えることが仕事のマラソン選手は、やはりとんでもなく丹田が開発され、気があふれているのでしょうか。
勝手な印象ですが、マラソン選手は体が細く絞られているせいで、普段受ける印象としては体の大きな人よりは弱弱しくかんじます。
この印象は気とは関係ないのでしょうか。


お答え
象師匠   
まあ、あたしの体育館トレーニング仲間の友人にもマラソンを趣味にしている人が何人かおりますが、どなたも「普段受ける印象としては」常人には無いものすごいエネルギーと脚力、パワーは感じますが、「体の大きな人よりは弱弱しくかんじ」ることはありませんねえ。
まあ、これもいつもいいますが、人によって脳の神経細胞、シナプスなどの形成状態が違い、脳内物質の放出の具合が違い、従って、おつむのちょーしが違いますから、あなたが「マラソン選手は身体の大きな人より弱々しい」と感じるのはそれはそれでよろしいのでありますが、あたしにはぜんぜんそうは見えませんし感じません。
まあ、古来より真言宗などの千日回峰、修験者の山歩き、あるいは、気功の歩功などにみられるように、緩やかに長時間歩く、あるいは緩やかに長時間走ることは気功法の範疇であるわけです。
しかし、現在のマラソンは「緩やかに走る」なんてことではなく、全力疾走に近いスピードで速筋も遅筋も総動員で走りますので、本来の毛細血管を育てるということが目的の脈拍110以下程度が望ましい気功法としての効果からはかなり違う方向に行っているわけですが、それでも、心肺機能も含めて長時間収縮できる遅筋を主に使いますのでそれなりに気功効果もあるわけです。
それで、マラソンは心肺機能や脚力に関わる遅筋、速筋を強化するわけですが、しかし、特別に丹田である小腸や腸腰筋やその周囲の神経そうの気道に影響を与えて、それを開くということが目的ではありませんので、「とんでもなく丹田が開発され、気があふれている」ことはありませんが、毛細血管の生育無しには成立しないスポーツでありますので、もちろんそれなりに「氣はあふれている」のであります。