経済象源論



金運象源論


まあ、たとえば、ある人が、いきなり宝くじで3億円あたったなんてことがあるわけである。

これは、大金運があるように思うが、そうでもない場合が多いのである。

宝くじに当たった人の追跡調査をすると、ほとんどの人が不幸になるそうである。

その分け前でもめて、夫婦間がうまくいかなくなって離婚したり、当たったのが世間に漏れて、借金の申し込みで断りきれずに貸したらトンズラされて、さらに風俗などに通いつめたりして、くだらない無駄遣いであっというまにもとの木阿弥になる人も多々おられるのである。

また、宝くじに当たってから、仕事がうまくいかなくなって、それをつぎ込んでも立て直せずに、倒産破産なんてことで、やっぱりもとの木阿弥に戻るなんて人も多々おられるのである。



まあ、あたしなら、宝くじに当たったら、とにかく、どこかいい土地は無いか?と探し始めるわけであるが、これが、それまで金を持ったことが無い人の場合は3億円なんて途方もない金を持つと、100万円200万円がはした金に思えて、男の場合はキャバクラだの外車だの大盤振る舞いだのと怒涛の無駄遣いを始めるのである。

とにかく、家を建てる、マンションを買うなんてことができれば上出来な方で、それよりも、気持ちが浮わつきの頂点にあるので、欲望の赴くままに常軌を逸した行動、買い物を始めて、さらにそれを取り戻そうなんてことで、よせばいいので、やったこともない株だのFXだの先物だの相場に手を出してあっというまにすっからかんになるのである。

これ、資産のあるものにとっての3億円なんて金は、使えばあっというまに無くなる額であるということがわかるので普段と変わらない感覚であるのであるが、それまで金銭に恵まれなかったものにとっては、3億円は永遠に使い切れないとんでもない金額に思えるので、湯水のように使い始めて、1年もしたら、もとの木阿弥にもどるのである。

また、なんかの都合でびんぼー人に親の遺産が急に入っ場合なんかも同様のことが起きるのである。

その金でよせばいいのにやったこともない商売を始めて、運転資金が雪だるまで、あっというまに遺産額を上回ってすっからかんとゆー具合である。

また、大金持ちの家に生まれたのに、どーゆーわけか、何事もうまくいかず、どんどん家が傾いて、資産をすっかり失くして、すっからかんでさらに借金まで背負うという方も多々おられるのである。

このような不可思議なことがなぜ起きるかということを解説するわけである。

これは、持っている金運と置かれた状況に差ができることが原因であるのである。

たとえば、金運10の人間が10倍の100の状況に置かれている場合は、金はさっぱり入ってこないのである。

どんなに努力しても、工夫しても、勤勉に働いても、なにかでがんじがらめになっているように、金が入ってこないのである。

これは、その100の状況で、すでにその人間の金運が成就されているからであるのである。

それが、宝くじで3億円が入るなんて、100倍の1000の状況に置かれた場合は、身体、脳は本来の10に合う状況に戻ろうとするわけである。

そこで、その持っているDNAに書き込まれたもとの貧困に戻ろうとしてあらん限りの無駄遣い、ばかばかしい行動を始めるのである。

もうこれ、気が付いたときには10分の1以下になるか、すっからかんになるまで、それに気が付かないのである。

これが、「あっという間」であるのである。

諸外国の宝くじの場合は法律も違って規模が違うので、百億以上なんてことが多々あるのであるが、当選者のその後は悲惨な場合が多いのはご存知の方も多いところであるのである。

それで、宝くじの発行元の銀行なんかでは、高額当選者にはその後のカウンセリングをするそうであるが、効果が無い場合が多いのである。

それもこれもDNAに書き込まれた設計図のとおりであるので、そのDNAで決定されたおそまつなおつむではいかんともしがたいところであるのである。

もちろん、この逆もあるのである。

親が無資産で金運10の状況に生まれても、その家系の誰かのよろしいDNAを受け継いで金運1000の場合は、無資産から大財閥を築いたりするのである。

何事も神の采配通りにこの世は成就されるのである。

我々そこはかとなき頼りない衆生は神の豪腕強力(ごうわんごうりき)の采配で操られて右往左往して生をお楽しみなるわけである。




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