経済象源論



不動産売買象源法


今日の予定は午前中草刈りで午後は不動産屋さんと土地を見にいくのである。

実は先日、お亡くなりになれて、あたしの陣頭指揮でご葬儀を滞りなくおすましになられた、あたしの叔母の相続税対策で、その叔母の長男が土地を売りに出すので、その土地を見に行くのである。

これ、ものすごく差し障りがあって、実名なんか出せたもんじゃない話であるのである。

まあ、そんなことはともかく、たとえば、駅前なんかの不動産屋さんなんかのウインドウに張り出してある売り物件というのは、実は地主、持ち主が売りに出して、いいものはすぐ売れて、その売れ残ったゴミ物件であるのである。

つまり、ろくなもんはないのである。

ろくなもんでないことはないもんは、すぐ買い手がつくので、当然、どうやっても売れ残ったろくでもないもんが不動産屋さんの店頭やネットで売りに出されるわけである。

それで、そのろくなもんでないことはないもんはどうやって、売りに出されるかというと、これ、銀行さんや農協、地元の不動産屋さんなどから、その顧客に密かに回るのである。

相続対策などのために売りにだされる抵当も因縁も何もないよろしい物件は最初は表に出ないのである。

密かに水面下で、連絡網のように銀行、農協、地元不動産屋さんなんかの顧客、知り合い、お友達に回ってくるのである。



まあ、たいていはびっくりするぐらい好条件であるので、その顧客、知り合い、お友達の間で競りになるわけであるので、まあ、その値では買えないのであるが、いいものはとにかく早いもん勝ちなのである。

これで、条件が悪くて売れ残って、にっちもさっちも行かないものが不動産屋さんネットワークに回って、駅前の不動産屋さんのウインドウやインターネットに土地や建物の図面とともに張り出されるわけである。

だから、そのウインドウの物件を「あーりゃりゃ、こりゃ、安いじゃあーりませんか、すぐ買っちゃおう!」なんて早とちりして、その物件の現地に行ってみると、崖の上の細い階段を上っていった頂上にある一軒家だったりするのである。

このさまざまな問題が、現地にいってみないと図面ではぜんぜんわからないのである。

それで、いろいろウインドウショッピングの物件をぐーるぐる回ってみると、どれもこれも、にっちもさっちもいかないもんばかりで、とても買えたもんじゃないものばかりであるのがよーくわかるということになるのである。

しろーとさんは家を探すのでも、土地を探すのでも、このからくりをご存知ありませんから、このにっちもさっちもいかなくなって、不動産屋さんやインターネットで売りにだされた残り物のゴミ物件をあれこれ選んで、問題だらけの条件をいい方に考えてお買い上げになって、水道の問題や排水の問題、あるいは、共同の通路なんかの問題で一生に渡ってひどい目にあったりするわけである。

そーゆーからくりで、その相続税対策なんかで売り手が最初に相談する銀行屋さんや農協さんや地元の不動産屋さんなんかの情報が重要であるわけである。

おいしい旬の物件をお持ちであるのである。

この旬物の情報をいち早く仕入れるのが、あたしのご商売のポイントであるわけであるが、今回の話も、その叔母のご長男ではなく、あたしが懇意にしている某銀行屋さんからの情報であるのである。

ここんとこが大事であるのである。

土地を手放すというのは、理由はどうあれ、その家にとってはあまり人様に自慢できることではないので、親戚にも内緒であるのが通常であるのである。

その情報をこちらもあちらさんに少しおいしい思いをさせておいて、お友達になって、いろいろ聞き出すわけである。

それで、今回の情報が手に入ったわけであるのである。

まあ、親戚の土地を買い漁るというとものすごく聞こえは悪いのであるが、まあ、相続税対策のご支援ということであるということで買い漁るわけである。




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