象気功
気功の穴
象気功

本日の御神託
カラスに脅されているあたしの話



猫は破裂音が嫌いである。

今朝 午前3時に起きたら猫が窓の外で2匹で大喧嘩して大騒ぎしてるので、「こらこら うるさいから あっち行ってやりなさい」 と控えめに申し上げたが、全然聞き入れてくれなくて、「ウェーウェーギャーギャー」と さらに大騒ぎを始めたのである。

朝の3時からあたしがこれ以上大声を出すのは近所に憚られるので、「パチン」と 網戸を閉めてやったら、ギャーギャーの声が小さくなって、そのうち いなくなってしまったのである。

まあ 網戸のパチンも近所では迷惑かもしれんが、 猫の「ウェーウェーギャーギャー」よりはマシかもしれないので、ご勘弁いただきたい。

ものすごく どうでもいい話である。

さらに どうでもいい話であるが、 最近あたしが庭や農園という名の家庭菜園にいたりすると、カラスが至近距離の枝や手すりに止まって、 こちらに向かって「グエ~グエ~、グア~グア~」と 低い声つまり低音で鳴くのである。


ご存知の方はご存知の通り、 遠くにいる時でもカラスの声はかなり大きいのであるが、 これが 至近距離にいる場合は、 拡声器でも持ってるんじゃないかと思うぐらい大音量である。

とにかく至近距離で拡声器の最大音量で「グエ~グエ~、グア~グア~」である。

これが 毎度1羽 ないし2羽で寄ってくるので、あたしに慣れて 愛情の表現 かと思っていたのである。

カラスは近くで見ると 体長が50㎝ぐらいあって、鳩なんかとは比べ物にならない大きさの上に、低い声で 「グエ~グエ~、グア~グア~」であるから、 女性や子供であれば恐怖心を感じるかもしれないあれこれである。

しかし あたしはカラスが友達として寄ってきていると思っているので、「 あーそうかい、 今日も元気かい、よしよし」てなことを言っていたのである。

それである日 農園の肥料でもある食べ残しの生ゴミを 有機肥料発酵生ごみ処理器のコンポストに入れて蓋をして 農園から出ようとしたら、カラスが2羽でコンポストに止まって絶叫に近い大声で、「 グエー グエー、グアーグアー」 と わめいているのである。

かまわず農園を出ようとすると、こちらに飛んできて、農園の出口の柵の手すりに止まって、 こちらに向かって「グエ~グエ~、グア~グア~」の大合唱である。


カラスたちが食べようと思っていたコンポストの蓋を閉めてしまった ということで、怒っているのか、 あるいは このコンポストは俺たちのものだから触るなと言っているのか定かでないが、とにかく声の調子で、どうも怒っていることがその時は分かったのである。

カラスの鳴き声は 「カーカーカー」だの「カッカッカッ」だの「クワー、クワー、クワー」だの、仲間に対しての危険注意報や集合の合図や餌を見つけたとか 、いわばカラス語があれこれあるのはそれなりに知識にあったのであるが、低い声の「グエ~グエ~、グア~グア~」が何の意思を表すのか、あたしゃご存知なかったのである。

それであれこれ 調べてみると、どうも 外敵に対する威嚇とか脅しということらしいのである。

つまり 縄張りを荒らすものに出て行けと威嚇しているわけである。

あたしの農園や住居はあたしのものではなく、どうも このカラスの家族あるいは仲間のものとなっているわけである。

そのカラスのものである 餌の匂いのするコンポストにあたしが触ったので、彼らは非常に怒ったのかもしれないわけである。

それ以前にもカラスは別のグループが集団で来ていて、柵などに 10羽ぐらいが止まって、 あたしが行くといっせいに飛び立って逃げていたのであるが、それがいなくなって、 最近この2羽があたしの農園等を縄張りとすることになったらしいということが理解できたのである。


その後は あたしが農作業 という名の暇つぶしをしていると、 至近距離の 柵に止まってこちらを見て低い声で「グエ~~~~~~、グア~~~~~~」と 音引きして唸っているのである。

コロナ前まで教えていたあたしの生徒の鳥獣保護管理官によると、 東京周辺のカラスは概ね2種類で、ハシブトガラスとハシボソガラスだそうである 。

カーカーと甲高い声で泣くのがハシブトガラスで、ガーガーと低い声で鳴くのがハシボソガラス だそうであるが、 基本的にカラスには全く興味がないので、両方とも真っ黒いだけで あたしには見分けがつかないのである。

まあ とにかく どちらだかわからないカラスが、 普段は 「カーカーカー」と爽やかに鳴いているのであるが、 私を見かけると「グエ~グエ~、グア~グア~」と 鳴いて威嚇なされるのである。


そうかと言って、棒で叩いたり、石を投げつけるのは、カラスも野生動物であるので鳥獣保護の観点からも、世界を救うために選ばれた神選使としてのあたしのお役目からもよろしくないわけである。

誰が世界を救うだ、お前が先に救われろ。

こらこら、いきなり地を出すのよしなさい。

かしこまりました。

もちろん 餌付けもよろしくないので コンポストの蓋は必ず閉めて、餌なんかはやらないのである。

まあ 今のところ 威嚇するだけで攻撃してくるということはないし、まあ 要するに 餌場の縄張りということであろうから、餌がなければそのうち他に行くだろうということで、「グエ~グエ~、グア~グア~」と 脅されながら、放っとくわけである。

てなことである。

(2023・11・10)


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