象気功
象気功

本日の御神託


フィリピン暮らし


ううむ、気温が34度からいきなり24度になると寒いねどうも。

この夏の異常気象による猛暑で汗腺が開ききって熱帯アジアの皆さんと同様の身体になってるわけである。

まあ、何回かネタにしたのであるが、あたしは数十年前のお若いころ、友人の女性がフィリピン人の大学教授の奥さんになって、そのお宅にしばらく居候してたことがあるのである。


そのお宅のある住宅地に入るには、道路にはセキュリティの検問所があって、ガードマンが常駐していて、遮断機があって、ガードマンの許可があってその遮断機が上がらないと車は入れないのである。

まあ、その友人家族がガードマン常駐の高級住宅街に住めるのは、そのダンナの大学教授の給料のせいではなく、その奥さんである友人が日本人ツアー観光客相手の観光ガイドをして稼いでいるからであるのである。

ダンナはもともとは米軍の航空関係の教育をする軍人であったのであるが、軍役を退いてから、フィリピンの大学の航空力学の先生になったそうである。

それで、昼間はダンナはもちろん大学に行っていないし、奥さんである友人もガイドのお仕事でいないので、3人の子供とお手伝いさんの女の子2人とあたし同様の居候のダンナの生徒であるその大学の主席のエドウィンという男とあたしと犬が2匹で毎日お留守番であるのである。


そのときは夏休みで子供達は毎日家にいて、あたしは半分、子守として雇われたおにーさんであるわけである。

まあ、あたしとその奥さんである友人と子供達とマカティなどの都心のデパートへ買い物なんかに行くときはダンナの弟が当時の世界のファミリーカーであるトヨタカローラ持込みで運転手として来るのであるが、それ以外はだいたいこの7人と2匹で庭に置かれたなんだかわからないどでかいテーブルの周りの椅子に座ってメシ食ったり、子供達を連れて、近くの町へ、なんてったか忘れたが、オートバイを改造した3輪車のリンタクというのか、まあ、そのタクシーに無理やり乗り込んで行って、ショッピングセンターのフードコートでアイスクリーム食ったりしてたのである。


お手伝いさんの2人の女の子も、主人である友人の女性とダンナがいないときは、もう、リラックスして、ぜんぜん使用人てなことではなく、やりたい放題で、メシを作る以外はみんなでわいわいであるのである。

まあ、お手伝いの女の子が2人なんてえとよからぬことを想像するやからもおられるとは思うが、これ、小学校出たばかりみたいな、まさに「女の子」であるので、まあ、いってみれば、子供が5人であるので、まあ、あたしも、あたし同様の居候のダンナの大学の主席のエドウィンも、日本の昔の「書生」みたいなもんで、まあ、無料ガードマンであるわけである。


まあ、だから、一番信用できる主席のエドウィンということであると思うが、このエドウィンは音楽の方も天才的で、どうもこの家で航空力学のお勉強をしている様子はぜんぜんないのであるが、居間にあるピアノを毎日弾いていて、エドウィンが弾き始めるとオーディオセットのラジオの放送にしか聞こえないぐらいみごとあるのであるが、べつに音楽方面に進む気はぜんぜんなくて、学問で身を立てたいそうであるのである。

まあ、この家族は奥さん以外は子供もまったく日本語はしゃべれないのであるが、幸いなことにフィリピンは公用語が英語であるので、フィリピン人は小学校出てれば英語の読み書き会話ができるので、お手伝いさんの地方から出てきた女の子も英語が普通にわかるので、あたしの中学教科書程度のでたらめブロークンでもとりあえず英語ができればぜんぜん不便はないのである。

それで、あたしは毎日そこで子供達に英語ではなくタガログ語を習っていたのであるが、数十年経った今、「椅子」が「シリア」で「こんにちは」が「マガンダハポン」であるぐらいしか覚えていないのである。

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