象気功

会陰メソッド



会陰メソッド実践における注意点


まあ、これは、会陰メソッドの全編を解説し終えてからUPしようと思っていたのであるが、効果体験談掲示板に様々な会陰メソッドによる偏差の症状の書き込みがあるので、先に解説するのである。

会陰メソッドは氣道の密封効果による氣圧の上昇あるいは氣道の膨張効果が劇的である反面、偏差も出やすいということに注意しなければならないのである。


巷に流布されるところのいわゆる「肛門締め」などであれば、完全に「氣の穴」を閉じるということはないので、たいした障害は起きないのであるが、象気功の会陰メソッドで氣の穴を捉えてそれを締めた場合には、言わば、氣の穴を完全に閉じて閉塞させるので、氣道は密封状態になり、氣圧は格段に上昇するのである。

会陰メソッドによる氣道の密封状態は、肛門締めなどとは比較にならない強烈な密封度である。

本来は、DNAにより個々に設定された氣道の氣圧を正常な状態に保つために、氣の穴から常時、氣が放出あるいは排出されているわけである。


人間が生命活動を行う限り、氣はどんどん生産されているので、それを放出・排出しないと氣道が満杯になり、氣道が持ちこたえられなくなって崩壊してしまうからである。

その放出口が「氣の穴」であるわけである。

たとえば、その氣の穴の中でも最大レベルの放出口である尾骶骨の氣の穴を捉えて完全に閉じた場合には、氣道が密封状態となり氣圧が劇的に上がることが実感できる反面、他の気功法と併用した場合には、生産量が排出量を上回り、氣圧が限界を超えることも容易であるわけである。


氣道の氣圧というものは、低すぎれば体力・気力が低下して虚弱体質となり、さらには免疫力が低下して疾病・疾患に罹患しやすくなったりするわけであるが、しかし、これが高すぎると、頭痛・めまい・吐き気・炎症・悪寒・熱感・身体各部の激烈な痛み・焦燥感・精神不安などのいわゆる偏差を発症して、さらにはその圧力を氣道が持ちこたえられなくなって、氣道に炎症が起きる結果、ひどい場合は「氣道の穴」が空き、氣道から直接氣がだだ漏れしていろいろ障害をもたらすという逆効果になるのである。

つまり、氣道の氣圧は「適切な範囲内」ということが肝要であるわけである。

低すぎても高すぎてもよろしくないということである。

いってみれば、氣道の氣圧は、血管の血圧に似ているわけであるが、血圧のように機器で測定できないところに問題があるわけである。


それで、「適切」の目安としては、気功法などの氣のカリキュラムを行った場合に、何らかの支障あるいは異常が出ない範囲ということになるわけである。

いわゆる偏差の出ない範囲内ということである。

特に、会陰メソッドと並行して他の気功法を行って何らかの問題や障害が現れた時に、まちがっても好転反応などと考えてはいけないのである。

あたしのような霊能者の場合は、どこに何が起きているのかわかるので簡単に対処できるわけであるが、そうではない一般気功マニアの場合は、頭痛・めまい・吐き気・炎症・悪寒・熱感・身体各部の激烈な痛み・焦燥感・精神不安などが起きたら、会陰メソッドを即刻中止しなければならないのである。


その障害・偏差が完全に消えてから、慎重に再開すべきである。

気功法をある程度かじって氣を作ることが容易になった者が、会陰メソッドと他の気功法と併用した場合、行き場を失った氣が閉塞している身体部位の氣道を無理やり開いてとんでもない激痛を起こしたりすることも多々あるのである。

会陰メソッドは効果が大きいことの裏返しで、他の気功法と併用した場合には、場合によってはかなり熾烈な偏差をともなうメソッドであるということに留意しなければならないのである。


また、氣道の氣圧が上がり、氣道の膨満感を実感しても、それが即、氣道の拡張・拡大につながるということではないということも認識しなければならないのである。

氣圧の高さは氣道の太さとは違うということである。

運気・運命の変革に関わる氣道の拡張・拡大は、気功法あるいは総ての氣のカリキュラムの目的のひとつではあるが、今日明日にできるということではなく、数年あるいは数十年という時間を要することである。

それ以前に、体力飢餓難民・体力貧困層・びょーにんの皆さんには、健康状態の回復・改善が急務であるわけであるから、会陰メソッドによる適切な氣道の氣圧の調整が重要であるわけである。


しかし、それでいきなり人並み外れた体力がつくとか、運気が劇的に上昇して運命が激変するとかいうことではないのである。

あくまでも、その人が本来持っているはずの、その人なりの「正常な健康状態」に近づくということである。

語弊はあるが、しょぼい人はしょぼい人なりの「正常な健康状態」に近づくということである。

極貧赤貧びんぼーにんは極貧赤貧びんぼーにんなりの「正常な健康状態」に近づくということである。

そのためには、「適切な氣圧」ということが重要である。


その「適切な氣圧」をほんの少し上回る氣圧をかけることを日々継続することが、数年あるいは数十年先の氣道の拡張・拡大をもたらすわけである。

氣に関するメソッドに関しては、根性や努力や気合は百害あって一利なしであるということをよーく理解しなければならないのである。

象気功の教義の「やらないよりまし」をお題目として日々励行することである。

その「やらないよりまし」の効果として、薄紙を重ねるように、実感できない範囲内の変化で、日々、身体は変わり、運気・運命の変革は成就されるのである。


その変化は本人にはまったく実感できない程度の範囲内であるところに焦りが出て、根性・努力・気合という方向に向かって、どうしてもやり過ぎてしまうわけである。

氣のメソッドに関しては、やり過ぎていいことは何もないので、焦らず急がず、氣道の拡張・拡大を目的とした場合にも、「ほんの少し上回る氣圧」を継続することを念頭に慎重に身体の様子を観察しながら実践していただきたいわけである。

この先、会陰メソッドはさらに激烈な効果をもたらす段階に進むのであるから、他の気功法を併用する場合は、くれぐれも偏差の出ない範囲内で慎重にね、つーことである。

続く。

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