梵字はインドで梵語(サンスクリット)の表記文字であるわけです。
梵語(サンスクリット)は古代、中世にインド亜大陸や東南アジアで公用語として用いられ、現在のインドの公用語の一つでもあります。
日本語のひらがな、カタカナは日本語を表記するための文字であるわけです。
つまり、「言葉の表記文字」でありますので、たとえば日本語のひらがな、カタカタなどと同じ「効果」があります。
また、中国の漢字や韓国のハングル文字、欧米諸国のアルファベットとも同じ「効果」があります。
つまり、経文やマントラ、真言、あるいは塔婆、阿字観などのたぐいに使用されているので、なにか特別な霊力があると思い込むマニアの方も多いのでありますが、現在もインドでは公用語の一つとして用いられ、言語を表記するための文字でありますので、当たり前ですが他の表記文字となんら変わるところはありません。