5球用 MT管
 5球 スーパー    ヘテロダイン方式  真空管 ラジオ    
5球用 ST管
5-Vacuum Tubes superheterodyne Radio
真空管ラジオで その性能が優れ、広く普及したのが、
5球スーパーヘテロダイン方式のラジオです。
現在の受信機の多くがこのスーパー方式です。
同調回路で選んだ高周波と局部発振回路で作り出した高周波を混合し、
その差の信号(中間周波数)を増幅し、検波、増幅してスピーカーを鳴らします。
中間周波数は、一般的に 455KHz です。
スーパー式の長所は、高い受信周波数を低い中間周波数に変換しますから、
増幅を安定に出来ること、また分離が非常に優れていることです。 


5球スーパー用ST管例  6WC5-6D6-6ZDH3A-42-80

5球スーパーラジオ 回路図


6WC5(6BE6) は周波数変換で、同調回路で選んだ入力周波数と、
第一グリッド局部発振との混合検波を行い、周波数の差455KHzを取り出し、
6D6(6BD6) 中間周波数増幅回路で一段増幅、
6Z-DH3A(6AV6) 2極管部で検波、検波電圧の一部は平滑され
AVC電圧となり、6WC5,6D6のコントロールグリッドに加えられます。
また検波された低周波電圧は、6ZDH3Aの3極管部で増幅し、
電力増幅管6ZP1でスピーカーを駆動します。
12F (5MK9) は整流管で、電源トランスで昇圧した交流電圧を整流し、
各回路の電源に供給します。
なお 6E5 はマジックアイで、受信レベルを表示する表示管です。

*上記 真空管品番はST管で記入しています。(***)は、
  MT管で同等の特性を有する真空管を示します。
 




ミニチュア管(MT管)で構成した5球スーパーラジオ

5球スーパーラジオ 調整方法 
TRIO DATA SHEET 5球コイル 
TRIO DATA SHEET IFT T-26 
TRIO DATA SHEET IFT T-26_1

部品構成表(参考)

品名 規格 品名 規格
コイル 5球スーパー用 1 1MΩ 1/4 W 1
バリコン 430PF 2連 1 20KΩ 2 W 1
ダイアル     1 20KΩ 1/4 W 1
6W-C5 周波数変換 1 500KΩ 1/4 W 1
6D6 中間周波増幅 1 750Ω 1 W 1
6Z-DH3A 検波 1 30KΩ 1 W 2
6Z-P1 出力 1 3KΩ 2 W 1
12F 整流 1 ターミナル 2 P 1
電源トランス 240V 60mA 1 ヒューズホルダー 2 P 1
ソケット UX 1 ゴムブッシュ コード引き出し 1
ソケット UZ 3 パイロット 8V 1
ソケット Ut 1 パイロットソケット         1
バルブシールド     1 2P ラグ         1
10μ. 10μ 350V 1 卵ラグ         5
10μ 50V 1 ビス、ナット 3mm 20
350V 1 スプリング座金          10
100PF マイカ 3 パッティング C 200-600 PF 1
0.005μF チューブラー 1 ビニール線          5m
0.01μF チューブラー 3 錫引き銅線          50cm
0.1μF チューブラー 4 つまみ          2
500KΩ VR S付 1 グリッド キャップ 6D6 用 1
300Ω 1/2 W 1 電源コード       2m
50KΩ 1/4 W 1 シャーシー       1
50KΩ 1/2 W 1 スピーカー ダイナミック 1
250KΩ 1/2 W 1 出力トランス スピーカ用 1
5MΩ 1/4 W 1 キャビネット          1