●原作漫画と「となりの山田くん」
Original Comics and "My Neighbors The Yamadas"

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スタジオジブリ作品「ホーホケキョ となりの山田くん」は、朝日新聞連載の四コマ漫画「となりの山田くん」(いしいひさいし氏作)が原作になっています。現在のタイトルは「ののちゃん」に変わっていますが、基本的な設定に変化はありません。
ここでは、原作の漫画と「となりの山田くん」の関連についてピックアップしてみました。


1999年7月4日(日)の漫画には、鈴木敏夫スタジオジブリプロデューサーを彷彿とさせるキャラクターが登場します。その名もズバリ「鈴木さん」。ののちゃんのクラスメイトの鈴木くんの叔父さんという設定になっています。(写真=鈴木敏夫プロデューサー 朝日新聞より)













八百屋をやめてコンビニ屋に新装して開店するものの、随所に八百屋さんのこだわりが残っているという点が面白いのですが、見るからに鈴木プロデューサーの顔をしている叔父さんのキャラクターにニヤリとさせられます。

二コマめ、レジ奥の壁には「ホーホケキョ となりの山田くん」の前売り券を宣伝するポスターが貼られていることにも注目。















1999年7月5日(月)の漫画にも、鈴木敏夫スタジオジブリプロデューサー風のキャラクターが登場します。店長と呼ばれる鈴木さんは、ののちゃんのクラスメイトである鈴木くんの叔父さんです。

学生風のアルバイトがうろたえながらコンビニ強盗風の男を見たと店長に報告するのですが、その怪しい人物は店長その人であったというオチなのですが、やはり見るからに鈴木プロデューサーの顔をしている店長の表情には思わずニヤリとさせられます。

本物の鈴木プロデューサーも、三コマめのような扮装をしたとしたら、このような雰囲気になるのでしょうか(笑)。

ちなみに二コマめにはぬかりなく「ホーホケキョ となりの山田くん」のポスターが貼られています。










1997年12月11日(木)の漫画には、「ホーホケキョ となりの山田くん」のタイトルにまつわるエピソードが隠されています。

高畑氏の監督作品には「"ほ"の字の法則」があるといわれ、これまでの作品には「太陽の王子ホルスの大冒険」「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」とみんな"ほ"の字が入っています。そこで、「となりの山田くん」にも何とか"ほ"の字を入れようとして宮崎氏は「ぽっぽちやん」にしようと提案したそうですが、高畑氏は「ホーホケキョ」を頭につけて「ホーホケキョ となりの山田くん」にしました。

タイトルの変更はこうして決まりましたが、「となりの山田くん」の原作者であるいしいひさいし氏も了承してもらわなければなりません。鈴木プロデューサーは新題名をいしいさんに伝えましたが、その返事は「新春まで(返事は)待ってください」というものでした。そして一ヶ月後、朝日新聞朝刊の「ののちゃん」にはクッキリと「ホーホケキョ」の文字が躍りました。これは、いしいさん流の「OK」のサインだったと言われています。(1998年7月27日 報知新聞記事より)







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