●作品の概要 1999/09/14
●主な登場人物 2000/02/20
●キャラクター相関図 1999/09/14
●作品の概要
「犬夜叉」は1996年秋から少年サンデーで連載されている、高橋留美子女史の最新作です。物語は、主人公の犬夜叉とヒロインのかごめが、あらゆる野望を叶えるという「四魂の玉」の破片を集めるために戦国時代を旅していくという設定になっています。
主人公のかごめは、由緒正しい日暮神社の娘で中学3年生。かごめは毎日を平穏無事に暮らしていましたが、15歳の誕生日を迎えた日、神社の境内にある井戸から戦国時代にタイムスリップしてしまいました。そこで、かごめは犬夜叉という半妖の少年と出会います。
犬夜叉は、50年前に「四魂の玉」を巡る争いの末、巫女の桔梗の手によって封印されていました。しかし、ふたたび「四魂の玉」が現れ、それを巡る妖怪との争いの中で犬夜叉の封印は解かれます。犬夜叉もまた、「四魂の玉」を手に入れて完全な妖怪になろうとします。しかし、間もなく「四魂の玉」は細かい破片に砕け散ってしまいます。そのため、かごめは戦国時代の村の巫女である楓(かえで)より、「四魂の玉」の破片を全部集めるように命じられます。そして、かごめは犬夜叉と一緒に「四魂の玉」の破片を集める旅に出たのでした。
ところで、「四魂の玉」はその破片を仕込むだけでも妖力が増すほどの力をもっています。そのため、多くの妖怪もその破片狙っており、破片を巡る争いも激化していきます。犬夜叉とかごめは、次から次へと現れる妖怪と戦いながら、「四魂の玉」の破片を集めていきます。
その戦いの中で、二人は七宝という名の狐の妖怪と出会います。七宝もまた、「四魂の玉」を手に入れようとしていましたが、やがて彼らは一緒に破片集めの旅をするようになりました。
そうしているうちに、犬夜叉を桔梗を巡る50年前の謎も明らかになってきます。犬夜叉と桔梗は、奈落という名の妖怪が仕掛けた罠によって互いに殺し合ってしまったのです。怨念の中、桔梗は再び蘇えさせられるという悲劇まで起こり、事態は複雑な様相を見せていきます。
そして、彼らには謎の法師・弥勒(みろく)と、妖怪退治屋集団の娘・珊瑚も合流することになり、彼らは戦国時代で最強の一行となっていきました。彼らは奈落を追うと同時に、残る「四魂の玉」の破片を探し求め、さらなる旅を続けていきます。
このように、「犬夜叉」は戦国時代を舞台とし、仲間を増やしながら目的を達成するための旅を続けるという、大河ドラマ的な流れを持った物語です。しかし、目的が達成された時=「四魂の玉」が再生された時、何が起こるかは最後まで分かりません。さらに、るーみっくわーるどならではの"笑い"の要素、思春期特有のほのかな恋愛の要素も盛り込まれ、ストーリーを一層面白くしています。
物語の中で出てきた謎の多くも次第に明らかにされつつあり、今後の展開にますます目が離せません。
●主な登場人物
●キャラクター相関図
物語は、犬夜叉とかごめに七宝と弥勒と珊瑚が加わった一行を軸として、妖怪と戦いながら「四魂の玉」の破片をを集めていくという展開になっています。
彼らの共通の敵は奈落という謎の妖怪であり、多くの場面で直接・間接に奈落の陰謀が関わっています。彼らが戦う妖怪の中にも、奈落に操られたものが少なくありません。
一行は、決して一致団結しているというわけではありませんが、戦いが生じたときには、彼らは結果的に助け合って危機を乗り切っていきます。
ここに、兄弟でありながら憎しみ合う殺生丸と犬夜叉の関係、謎に包まれた奈落の正体、蘇えさせられた桔梗のゆくえなどといった要素が絡み合って、物語を厚みのあるものにしています。
(図中のキャラクター描画:泰麒さん)