●「ハウルの動く城」公開初日レポート

●「ハウルの動く城」公開初日レポート
The First Day of "Howl's Moving Castle"

2001年7月20日より全国で｢ハウルの動く城｣が封切られた。今回の宣伝方針は「宣伝しないこと」であるため、宮崎駿監督の舞台挨拶は特に予定されていない。前日は全国的に雨模様でもあり、徹夜組は並ばないのではないかと予想された。それでも、スカラ座には前日夕方より徹夜組が並び始めた。スカラ座は「千と千尋の神隠し」の時に舞台挨拶が行われた劇場であり、ハプニング的に舞台挨拶が実現することを信じている人もいた。

11月19日 14:31 スカラ座前の様子	14:51　チケット売場　徹夜組はまだ並んでいない
21:36 スカラ座前の様子	21:38　徹夜組の行列行列　この時点で16名ほど
21:39　日比谷映画の様子	21:39　日比谷映画　既に「本日初日」の札が
21:41　スカラ座　準備風景

「ハウルの動く城」の封切りは2004年11月20日であるが、実際の初上映は午前10時くらいからの劇場が多い。しかし、今回、六本木ヒルズ・VIRGIN TOHO CINEMAS Screen7では日付が変わった瞬間から上映が始まる「カウントダウン上映」が行われ、満員の観客で賑わった。宮崎駿監督の舞台挨拶はなかったが、急遽鈴木敏夫プロデューサーが舞台挨拶に立ち、拍手喝采を浴びた。会場は20代を中心とする若い世代で埋め尽くされ、鈴木プロデューサーも若さのエネルギーに圧倒されているようであった。上映が始まると、ロビーでは鈴木プロデューサーを囲んでの即席の記者会見が行われた。上映終了は午前2時を回ったが、とても深夜とは思えない熱気にあふれており、パンフレットを求める長い行列が出来た。劇場を出た人達は、そのまま眠らない街・六本木へ消えていった。

11月19日 23:02 六本木ヒルズ	23:04 会場下のポスター群
23:12　取材風景	23:38　入口付近
24:16　鈴木プロデューサーの記者会見風景
26:18　上映終了パンフレットを求める行列	26:22　会場前の様子　携帯電話で話をしている人が目立った

スカラ座での徹夜組は約50名ほどであったと思われる。始発電車が動き始めるとすぐ行列が伸び始め、行列整理が始まった午前6時過ぎには、行列は100人以上に膨れあがっていた。ほどなく取材陣も到着しはじめ、早速取材活動が行われた。午前7時30分頃には行列は300名ほどに伸び、7時40分には入場が開始された。一部の徹夜組が期待していた鈴木プロデューサーほか関係者の視察はなく、舞台挨拶も実現しなかったが、場内は満員となってその期待度の高さをうかがわせた。

11月20日 6:06 スカラ座前の様子	6:08　行列整理が始まる　当日組も加わる
6:39　有楽町駅方面へ伸びる行列	6:47　先頭集団の取材風景
7:22　グッズ一覧のチラシが配布される	7:30　行列の最後尾　この時点で約300名ほど
7:40　入場開始	7:47　売店前の様子

スカラ座に隣接する日比谷映画にも行列が出来はじめ、8時25分の入場開始時には約30名が列を作った。この頃に到着した当日組にとっては、ほとんど満席となっていたスカラ座よりも日比谷映画に並んだ方が良い席が確保できたのではないかと思われる。なお、日比谷映画への入場が始まった同時刻には、スカラ座の654席が全て埋め尽くされて満員となっていた。日比谷映画が入っている建物は近日中に取り壊し・建て替えが決まっており、ここで初日を堪能するのもまた味わい深い感慨があったのではないかと思われる

8:10　「ハウル」の大垂れ幕	8:13　日比谷映画前の様子
8:25　入場開始　この時の行列は30名ほど

第1回の上映が行われている間に、第2回目の入場を待つ行列はみるみる伸びていった。スカラ座前にはゴム人間が現れ、おもむろに宣伝をしていった。上映が終了すると第1回目の観客が一斉に吐き出され、映画の感想を質問する報道陣の取材活動がほうぼうで見られた。前日からの雨もやみ、よい好天に恵まれたため、家族連れも大勢繰り出し、映画館前は華やかさと喧騒が交錯する中、子ども達の歓声もこだましていた。

10:37　第2回目の入場待ちの行列	10:43　おもむろにゴム人間が宣伝
10:44　スカラ座前の状況
10:45　第1回上映終了	10:48　第2回上映の入場開始
10:49　取材風景
10:52　初日を告げる電光掲示板	10:54　スカラ座前の様子