ログシェルの価格の計算方法

「ハンドカットログハウスを建てたい!」そうお考えになったときに、やはり気になるのはそのお値段。あんまり高価なのも考えものですし、「安かろう悪かろう」でも困ります。

丸太屋ではログシェル(丸太の壁、小屋組を含む)の価格を次のように計算しています。

主なログシェルの形は「口」の字型、「日」の字型、「田」の字型が基本になります。これらの形をもとにログシェルの値段を出します。

上の図は横3M、縦3.3Mの「口」の字型ログシェルです。丸太の両端が0.5Mづつ長くなりますから、横の丸太の長さは3M+1M=4M、縦の丸太の長さは3.3M+1M=4.3M必要になります。

それぞれが2本づつありますから、4M×2本+4.3M×2本=16.6M でログ壁の1段ができます。

この壁を10段積み上げますから、16.6M×10段=166M必要になります。166Mでログの壁ができることになります。

これに、床梁4.3M、アウトリガー5.3M2本、棟束2M2本、棟木5.3Mが必要になります。

全部で190.2Mの丸太で、ログシェル一式が完成します。メートル単価が7,500円ですので、

190.2M×7,500円=1,426,500円+71,325円(消費税)

合計1,497,825円

これが、戸隠ログサイト引き渡し価格になります。

ログシェル(小屋組含む)に必要な丸太の総長さをだして、7,500円の単価をかければ、ログシェルの戸隠ログサイト引き渡し価格になります。

一般に丸太の総長さは下記の式で計算します。

{(X+1)×a+(Y+1)×b}×10+床梁+小屋組=Lm

X=横の長さ、Y=縦の長さ、a=横の列数、b=縦の列数、L=丸太の総長さ

例えば、横8メートル、縦7メートルの「田」の字型(縦、横、各3列)のログハウスを建てたい場合は、床梁が30メートル、小屋組が60メートル必要だとすると(床梁、小屋組はデザインによって必要な長さが違います)

{(8+1)×3+(7+1)×3}×10+30+70=610

610M×7,500円=4,575,000円

これに階段の価格(デザインによって10万円から30万円程度)と消費税を加えたものが戸隠ログサイト引き渡し価格になります。

御自分でデザインした簡単な図面で丸太の総長さを計算して、ログシェルの価格をだしてみてはいかがでしょう。