ジャクリーン・ビセットやキャンディス・バーゲンのBBコンビ(と呼ぶ人は小生の他に誰もいません)とともに70年代を代表する女優さんの一人です。とはいえ、BBコンビよりもやや年長の彼女は、イメージ的には彼女達とは逆に新しいタイプの女優であるようなおもむきを持っています。ご承知のようにアメリカンニューシネマの嚆矢ともいえる「俺たちに明日はない」(1967)により、強烈なる印象を残しながらメジャーデビューを果たし、続く「華麗なる賭け」(1968)では、お洒落度を全開にして60年代後半から70年代にかけて絶大な人気を誇っていたスティーブ・マックイーンとほぼ対等に渡り合っていました。ただ、その後しばらくは、メジャーな作品に出演しながらも、彼女本来のキャラクターが必ずしも活かされているとはとても言い難い役柄を演じることが多くなります。しかし、アカデミー主演女優賞に輝いた「ネットワーク」(1976)は、まさに起死回生の痛快な一発であり、彼女が演じているTV女性プロデューサーのすさまじさは、彼女ならではのものでした。年老いて今や家庭派になってしまった感のあるウイリアム・ホールデンを尻目に、究極のキャリアウーマンを演じ、そこらの野郎どもを片足で難なく蹴散らしていました。BBコンビのような古典的な美女タイプではなく、60年代以前には見られなかったタイプの女優さんです。 |
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1967
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夕陽よ急げ
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1974
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タワーリング・インフェルノ
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1967
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俺たちに明日はない
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1975
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コンドル
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1968
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華麗なる賭け
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1976
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さすらいの航海
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1969
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アレンジメント
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1976
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ネットワーク
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1970
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小さな巨人
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1979
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チャンプ
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1973
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オクラホマ巨人
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1980
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The First Deadly Sin
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1974
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三銃士
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1988
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ウイーンに燃えて
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1974
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チャイナタウン
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