言葉の世界・伝言板 2000年10月



ホットドック

あかね (2000/10/31 22:30)

ホッドドックなんだろう??ドッグって犬?筆?
ソルティードックもドックだし、ソルティーなしのはブルドックでしたね。
どんな意味なんでしょう。



アイヌ語の「パ」と「チャ」の分布

佐藤和美 (2000/10/31 12:32)

「パル」、「チャル」は「口」という意味のアイヌ語ですが、これがどう北海道で分布しているか。 知里真志保「アイヌ語入門」からです。
「川や沼や路の入り口を「パル」(par、「口」の義、イブリ国やヒダカ国のサル川流域の諸地方でいう)、あるいは「チャル」(char、やはり「口」の義、その他の地方でいう)という。」

次は「ウパシクマ」、「ウチャシクマ」の分布です。
知里真志保「地名アイヌ語小辞典」から。
uchaskuma【H北】伝説
upaskuma【H南】伝説
【H北】北海道北部方言地帯
【H南】北海道南部方言地帯

「パ」と「チャ」の分布を調べるとおもしろそうですね。
北海道のアイヌ語でも方言差があるという話。



身も蓋もない

佐藤和美 (2000/10/30 12:37)

「身も蓋もない」の語源です。

山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)から引用します。
「身も蓋もない」
あまりに露骨すぎて、味気のないこと。言うことが直截で、話のつづけようもないたとえ。
 容器の身(本体)も蓋もないということで、何もかもさらけ出している状態のこと。そこから、含蓄も情緒もないという意味を表すようになった。



Re:アシモフとアジモフ

松茸 (2000/10/27 19:03)

のんきぃさんへ:
 迅速なご返答恐れ入りました。
 私も記憶で書いているのであやふやですが、一家がロシアからアメリカに移住したとき、キリル文字"Азимов"のローマナイズ("Azimov")を間違えて"Asimov"にしてしまった、という話だったと思います。
# ただし、かれらはアシュケナージムですから、“キリル文字”云々が妥当かどうか疑問もあります。

 さて、ここで問題となるのは:
・<威信>の高い語は、相対的に威信の低い語の固有名詞まで勝手に変えてしまう場合がある。
……もっとも知られた例は、“マリア・スクロドフスカ”→“キュリー夫人”でしょうか。
# 「創氏改名」などは別次元の話としておきます。
 もうひとつは:
・一度定着した語は、なかなか訂正できない。
……やはりスラヴ関係の例で、スロヴァキア分離後も「チェコ(人)」という表記がなくならない。
 まあ、“シャーロク・ホウムズとウォトスン医師”なんて、私も読む気がしませんが……。



アシモフとアジモフ

のんきぃ (2000/10/27 18:18)

>松茸さま
いえいえ、こちらも余り自信がないんで、かなりあせりましたです。
「アシモフ/アジモフ」の問題は、確かロシア語読みするか英語読みするかの違いだったと記憶しております。どっちがどっちだったか忘れましたが...
あの人、発音とかに結構うるさそうでしたからねぇ。



Re:本人は「アジモフ」と言っていたが…

松茸 (2000/10/27 18:07)

のんきぃさんへ:
 こちらこそ失礼いたしました。元(?)化学者のアジモフがわざわざ"...ed"としていたので、かんぐったのですが……。
 「アシモフ/アジモフ」については、書きこみ時にはまったく意識していなかったのですが、確かに「言葉の世界」にふさわしい面白い問題を含んでいますね。



Re:Re:Polish ionized

のんきぃ (2000/10/27 14:34)

>松茸さん
ご指摘ありがとうございます。
なるほど、確かにそうだったような気もいたします。
ただ、アシモフ(松茸さんはアジモフですが)の例はunionizedだったかもしれませんが、unionizeなる動詞は確かに存在いたします。
だからと言って、私がミスったことは確かなんですけど。



Re: Polish unionized

松茸 (2000/10/27 12:59)

 http://www.m-w.com/で確認したところ、"Polish" は "Pole"が語源だそうです。
 後、"unionize"(非イオン化する) なる「動詞」はないのでは? 形容詞"ionized" に接頭詞 "un-"がついたものだと思うのですが……。
# アジモフはこのネタを使いまわしていましたが、いつも"unionized"だったはず。



乾杯

佐藤和美 (2000/10/27 11:57)

「乾杯」ですが特に語源ということのほどでもないと思いますが。
「杯(はい)を乾(ほ)す」

「大辞林」からです。

かんぱい【乾杯】
(名)スル
(1)杯の酒を飲み干すこと。
(2)慶事や健康を祝ったり祈ったりして、杯をさしあげて酒を飲み干すこと。「結婚を祝して―する」

カンペイ【乾杯】
〔中国語〕乾杯(かんぱい)。



Re:三すくみについて・・・。

松茸 (2000/10/27 10:57)

To Mr."おさる":
 三すくみの起源について:
http://www.benkei.com/aigonokai/yasugiken.html
なるページを検索しました。
 しかし「紀元前400年〜前200年頃中国の寓話」と言われても、沢山ありますね……。



乾杯の語源は?

miya-mama (2000/10/27 10:10)

カンパーイ!の語源はカンペイ!ですか?ではカンペイの語源は何でしょう?教えて下さい。



re^3: cute cut

田邉露影 (2000/10/26 18:08)

>キツネの悠さん、佐藤和美さん
> ルール:語尾に"e"が来る英単語は、
> 一番最後に来る単母音の発音が変化します。

あ、今思い出しましたが、
ず〜っと以前に house と hus について書きましたよね?
報告が遅れてしまったのですが、
あとで調べてみたところ、この語尾の -e というのが
二重母音などで読ませるための「標識」なのだそうです。
(つまり、意図的に -e を付けた)

ですから、e や o のような中段の母音で
大母音推移以降でも /e/, /o/ と発音を保っていたものや
もともと -e が付いていたものは
ちがう歴史的背景で -e の音価が脱落したのでしょうね。(多分)
 cf. have, love, come
だから、kam → cam > 《GVS》> cam /keim/ +e となった、と
取りあえず説明が付けられます。

今覚えているかぎりの例では have は古ノルド語で hafa ですから
古英語も似た感じのつづり方、恐らく -a が付いているはずです。



Re: cute cut

狐の悠 (2000/10/26 16:44)

#私は語源とかそっちの方は詳しくないので、現象面で捉えてますが...

ルール:語尾に"e"が来る英単語は、一番最後に来る単母音の発音が変化します。

"a"は「ア」から「エイ」に、"e"は「エ」から「イー」に、"i"は「イ」から「アイ」に、
"o"は「オ」から「オウ」に、"u"は「ア」から「ウー(ユー)」に。
#発音記号で書けない(知識がない)ので片仮名標記で勘弁願います。
##気が付きますか? 後者はアルファベットをそのまま発音するのと同じです。
###因みに、NewYorkerは自分達を「ヌーヨーカー」と発音しますね。それが「ウー」と「ユー」の違いです。

このルールに当てはめると、"cut"と"cute"は「カ(ッ)ト」「クート(キュート)」になります。 他には"past","paste"が「パスト」「ペイスト」に、"rid","ride"が「リ(ッ)ド」「ライド」、
"cod","code"が「コ(ッ)ド」「コウド」になりますね。"e"の例を思い付けなかったのですが、 "athletic","athlete"が「アスレティック」「アスリート」というところで如何でしょう。

勿論、このルールより優先されるルールがあるので"here"は「ヒール」にはなりません。
この場合は"er"を曖昧に発音して(やや巻き舌に)「イア」と発音するので、「ヒア」です。
尚、"cheese pie"が「チーズパイ」なのは「末尾の"e"」のルールよりも二重母音の
ルールの方が優先された結果です。

"lose","fete","fence"? 須らく「ルール」には例外が付き物です(爆笑)。

http://yokohama.cool.ne.jp/yew/



re^2: cute cut

田邉露影 (2000/10/26 15:39)

> unionize(ユニオナイズ:組合を結成する)
> unionize(アナイオナイズ:非イオン化する)

これの原因はもしかしたら、
大まかな形態素の境目なのだろうと思います。
 union-ize union 組織 + ize 化する
 un-ionize un 非 + ionize イオン化する
ここで「大まかな」と説明しましたのは、
上で挙げた形態素はさらに小さな形態素に分けられるからです。

polish の例は……推測がつきませんでしたが、
たぶん大文字または小文字が読み方を変えさせているのでは
なさそうですね。
確認していませんが語源辞典で引けば
もしかしたら古英語や古ノルド語ではお互いに違う形かも!?



Re: cute cut

のんきぃ (2000/10/26 13:15)

スペルが同じで発音が違う単語の違う例としては、他にもこんなのがありますね。

unionize(ユニオナイズ:組合を結成する)
unionize(アナイオナイズ:非イオン化する)

polish(ポリッシュ:磨く)
Polish(ポウリッシュ:ポーランド人)

上は、読む人の職業で発音・アクセントが変わってしまう例、下は頭文字が大文字か小文字かで発音が変わってしまう例です。
作家のアイザック・アシモフが自著「黒後家蜘蛛の会」で披露していました。



Re: cute cut

佐藤和美 (2000/10/26 12:46)

田邉さん、お久しぶりです。
いつぞやは大変勉強さしていただき、ありがとうございました。

スペルが同じで発音が違う「read」なんてのがあったんですね。
すっかりわすれてました。



陰陽五行説

佐藤和美 (2000/10/26 12:41)

陰陽五行説ですが、「暦と星」を読んでみてください。
「8.陰陽五行説」、「15.干支」です。

「青春」は陰陽五行説がらみの言葉ですね。



RE:ミサンガ

佐藤和美 (2000/10/26 12:36)

アイヌ語の「編物」ですが、「萱野茂のアイヌ語辞典」(三省堂)の日本語索引で調べたんですが、「編む」はあったんですが、「編物」はありませんでした。アイヌ語には「編物」という意味の単語はないのかなという印象です。(ないとは断定できませんけど)

アイヌに編物がないという意味ではありません。「ゴザ」とか個々のものには名称があろのですが、総称としての「編物」という名称はないのかな、という意味です。



白を切る

蛍 (2000/10/25 23:58)

インターネット大辞林にありましたよ。
〔「しら」は「知らぬ」の「しら」〕知っていて知らないふりをする。しらばくれる。
で白は当て字で色とは関係ないみたいです。



しらをきる

蛍 (2000/10/25 23:52)

インターネット大辞林にあったと思いますけど
「しら」は「知らぬ」の「しら」で色は当て字で関係ないみたいです。



三すくみについて・・・。

おさる (2000/10/25 23:00)

虫拳については、本当の三すくみの理由は,はっきりとはまだわかっていません.《のんきぃさん,あのサイト私も見ました.おもしろいですよね。)
ただ、お年を召した方に尋ねると、「蛇は,絶対になめくじが歩いた後は,通りたがらない。」と言われるのです.へびは、体のうろこで歩いているので,なめくじが通ったあとにできるあのぬるぬるの上を滑って通れないと言われるのです。さすが,昔の人!!
 皆さんのおかげで色々なことが分かりました.ありがとうございました.
 佐藤さんは,本当に色々な言葉に詳しいですね。



白を切る の語源は?

あべっち (2000/10/25 18:18)

  初めまして、あべっちと申します。学校の研究授業の題材で、言葉の語源を調べているのですが、どうしても分からないのでインターネットで探していたら、ここがでてきたので質問させてください。
  「白を切る」の語源はなんなのでしょうか?陰陽五行説は関わっているのでしょうか?
 できたら、色が入っている言葉で五行に関係しているものがあったら教えてください。
  おねがいします。



Re: cute cut

田邉露影 (2000/10/25 15:27)

お久しぶりです。

次に挙げるのは佐藤和美さんが挙げられた例とは
多少異なるかも知れませんが、
read (現在) と read (過去、過去分詞)、
それから head と heat も母音は同じなのに
読み方は大きく異なっていますね。

前者は Ablaut(母音交代) の代表的な例、
後者は……なんでしょうね。語源的違いなのかなぁ……?


PS
余談ですが言語学ではモーラという呼び方を一般的に用いますが、
発音自体は英語から入っていますので
本来(ラテン語)の発音は「モラ」ですね(^_^)。
つまり、複数形は -s ではなくて -e を付ける形になります。



cute、cut

佐藤和美 (2000/10/25 12:44)

高校生の頃だと思いますが、英語の発音で印象に残っていることがあります。
それは「cut」と「cute」の違いです。スペルの違いは語尾に「e」があるか、ないか。そでかたや「カット」、かたや「キュート」。これだけの違いができてしまう。

英語の発音はわけがわからんと思ったもんです。

他にはこんなのがあります。

past パスト
paste ペイスト

lose ルーズ
loss ロス

(カナの表記が発音記号と違うなんて言わないでくださいね)

語尾がちょっと違うだけなのに、発音が違ってくるのって、
他にはどんなのがあるかな?
考えてみませんか?



ミサンガ

ミサンガ (2000/10/24 12:38)

アイヌ民族は他の民族と比べて、独自の模様・色彩をもっていますが特に
服装の色使いには驚かされます。ところで、アイヌ語で「編み物」または、「編んだもの」は
何というのでしょうか?趣味でミサンガを作っているものですから。





佐藤和美 (2000/10/24 11:18)

アイヌ語の「ナ」の「水」という意味についての追加情報です。

「ニングルに補足」ポロヌップさん (2000/08/25)wrote
>佐藤さん:
>> 「ナ」 「水」、「流れ」なんて意味はないでしょう。
>> (バチェラー辞典はどうだか知らないけど)
>これらはすべてバチェラーにも出てますが、倉本聰が参照したという
>>磯部精一『和愛・愛和 アイヌ語辞典』にでてます。

知里真志保「アイヌ語入門」(北海道出版企画センター)に、バチラー辞書の「ナ」の「水」という意味について、「ナイnay」(川)から暴力的にもぎとってきたものという記述があります。
バチラーは「ナイ」が「川」で「イ」が「者」だから、「ナイ」は「水の者」で、「ナ」は「水」だと勝手に考えたんでしょうね。これがバチラー辞書のレベルです。

「広辞苑」のアイヌ語がヘンだというのはこの伝言板で何回かとりあげました。
でそのバチラー辞書(ジョン・バチラー「アイヌ・英・和辞典」第四版 \24272+税)って、岩波書店から出てるんですよね。
「広辞苑」のヘンなアイヌ語のルーツはバチラー辞書にあり?

私は最近は「大辞林」を使うことが多くて、「広辞苑」とは御無沙汰です。
(「インターネット大辞林」はCOPY&PASTEできるしね。)

(そのときの気分によって「バチェラー」と書いたり「バチラー」と書いたりしてます。今回は知里真志保「アイヌ語入門」と岩波書店の表記にしたがいました。)



沖縄の言葉と歴史

佐藤和美 (2000/10/24 11:17)

中公文庫の新刊です。
「沖縄の言葉と歴史」

先月「日本語の世界」シリーズが中公文庫で文庫化されてることを書きましたが、この本は「日本語の世界9・沖縄の言葉」を改題して文庫化したものです。沖縄方言に興味のある人は是非どうぞ、



Re:Re:虫拳と三竦み

のんきぃ (2000/10/23 17:18)

すいません。一文入れ忘れました。
下に記したサイトの「じゃんけん」を見てください。



Re:虫拳と三竦み

のんきぃ (2000/10/23 17:16)

じゃんけんについての考察はこのサイトに詳しいです。
http://www.netlaputa.ne.jp/~tokyo3/

三竦みについての起源も調べてあって面白いですよ。



虫拳と三竦み

佐藤和美 (2000/10/23 08:21)

「虫拳」は当然「三竦み」と関係あるんでしょうが、三竦みのルーツとなると「?」ですね。
蛇がナメグジを嫌いだというのは俗説だと思うんですがこれもよくわかりません。

「大辞林」から。
さんすくみ【三竦み】
(1)蛙(かえる)は蛇を、蛇はナメクジを、ナメクジは蛙を、それぞれ恐れてすくむこと。
(2)三者が互いに牽制(けんせい)しあって、だれも動き出せないこと。「―の状態」



Re:「オッカム式」

いばら (2000/10/22 22:16)

松茸さん、オッカムについての説明、ありがとうございました。
「オッカム」で検索したらいろいろ出てきました。
哲学と言うか、論理学なんですね。
(オッカムとは名前かと思えば実はイギリスの地名でした。)
いろいろ勉強になります。
#あとはそれを身につけなきゃいけませんね...(^^;)



「オッカム式」

松茸 (2000/10/22 18:20)

いばらさんへ:
 「オッカム式」については、通りすがりの言語学者さん・佐藤さん共にコメントしておられないので、僭越ながら。
 おそらくこれは、詳しく言うと「<オッカムの剃刀>式」とでもすべきものでしょう。
 念のため、やはり「大辞林 第二版」から引いておきます:

オッカム-のかみそり 【―の〈剃刀〉】

〔哲〕〔Ockham's razor〕存在は必然性なしに増加されてはならないという原則。より広範囲の事象を説明できる、より単純な理論がよりよいとする考え方。思考経済の原則。オッカムが論理的思考として多用したことにちなむ。



Re: モーラ

いばら (2000/10/22 17:11)

佐藤さん、こんにちは。

モーラの意味がやっとわかってうれしいです。ありがとうございました。
ああなるほど、「モーラ」で引いてみればよかったんですね。
モーラ発音ていろいろ検索したけど見つからなくて...
(ほんとに検索が下手だなあと我ながら思いますが。)
音韻論的音節、面白いというか日本人には一番わかりやすい概念ですね。

#それにしても、「大辞林」てすごい...なんでもアリですねぇ。



ラテン

佐藤和美 (2000/10/22 07:55)

現在の中国では「ラテン」をどういう漢字で書き、どういう発音なのか調べてみました。
(私の持ってる辞典は小学館の「中日辞典」です。)
まず漢字ですが「拉丁」のほうでした。
「大辞林」では「ラテン」に当てた漢字は「羅甸」と「拉丁」が載ってましたけど、その「拉丁」の方です。
で、そのピンインですが「Lading」でした。
日本語の音読みでは「丁」は「てい」か「ちょう」です。
「Latin」に漢字の「拉丁」を当てたが中国語と日本語の発音のどちらが使われたか聞かれれば、中国語だと断言してもいいんじゃないでしょうか。

その他のピンインは
「羅」は「luo」
「甸」は「dian」
でした。



モーラ(拍)

佐藤和美 (2000/10/21 10:56)

「大辞林」からです。
モーラ [(ラテン)mora]
(2)日本語などにおける音韻論上の単位。単一のリズムをなす音節(音韻論的音節)で、普通は子音音素と母音音素の組み合わせで一つのモーラをなす。日本語では、仮名一文字が一モーラになる。拍。

「ン」、「ッ」、「ー」も1拍になります。
「ライダーキック」は7拍
「かめん」は3拍
英語などのシラブル(音節)の考え方とはずいぶん違いますね。

「かきくえば かねがなるなり ほうりゅうじ」
「ほうりゅうじ」は5拍
俳句、短歌などはモーラで数えるのがいいみたいですね。



Re:ブーサー

おさる (2000/10/20 04:11)

ありがとうございます!!うれしいーーーーーーーー!
どうしても,この掛け声を知りたかったのです.よく調べてくださいました.本屋さんか図書館で見てくださったのですか?気にかけていただいてありがとうございました.
これで,沖縄のじゃんけんが楽しめそうです!!(とっても、高いお値段ですが,まさか自分持ちではないですよね?・・・)



ブーサー

佐藤和美 (2000/10/19 20:56)

ブーサーの掛け声を見つけました。
半田一郎編著「琉球語辞典」大学書林
(¥3万円+税!)
「ブーサー」の項で見つけました。
「ブーサー(ッ)シ!」
でした。



英語のカタカナ読みより

kool (2000/10/19 15:14)

僕の苗字は、伊藤(itoh)ですが、
アメリカでは、20年前ですので、今もそうなのか分かりませんが、
[aitou]と発音されてました。
別に、藍藤(aitoh)という人がいまして、
その人は[aaitou]と発音されるのか?と思ってましたが、
別に普通に発音されてました。

とにかく、よく、混乱したもんです。
それを思い出しました。



Re: 黒

松茸 (2000/10/19 13:47)

佐藤さん・いばらさんへ:
 懇切なご教示ありがとうございます。
 「ニジェール」は普通名詞が固有名詞化した例ということですね。

 なお、モンテネグロ(ツルナゴーラ)については、その後「黒山国」という漢訳(?)を検索(http://www.kyoto-sr.co.jp/mutumi/gaikoku/)しました。
# 他の言語でも、同様に<黒い山>と訳されている例があるかも知れません。





佐藤和美 (2000/10/19 09:26)

ドイツ語「schwarz」(黒い)と同語源の英語は「swarthy」(黒ずんだ)ですね。
これが印欧祖語からのもともとの「黒」に由来する単語です。
「black」のもともとの意味は「焼け焦げた」です。


牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」からです。
「ニジェール川の語源は、遊牧民ツアレグ族により、この川がニエジーレンn'egiren「川」、またはエジーレンegiren「川」と呼ばれていたことによる。これがフランス人に伝えられ、ニジェールと転訛した。」



Re: blackとschwarz

いばら (2000/10/19 01:07)

松茸さんの「なぜ?」への直接の答ではないのですが。

ゲルマン系の言葉のblackに相当する言葉を調べてみたところ
Danish : sort 
Norwegian : svart
Swedish : svart
Dutch : zwart
German : schwarz
とどれも語源は同じかなと思わせるような語になっていますが、
blackだけは全く違っていますね。

Merriam-Webster's COLLEGIATE DICTIONARY
http://www.m-w.com/dictionary.htmで調べてみたところ、

Etymology: Middle English blak, from Old English blaec;
akin to Old High German blah black,
and probably to Latin flagrare to burn, Greek phlegein
とありました。
(古英語のblaecのaeはひとつの文字です。)



Re: Latin と「ラテン」

いばら (2000/10/19 00:35)

>佐藤さん
中国語の「羅甸」ですか…。
今まで英語など欧米の言葉ばかり頭にあって、中国語経由とは
考えてもみませんでした。
発音より先に表記に由来というのも充分ありえますよね。なるほど。

>通りすがりの言語学者さん
>tiが「テ」と発音してるのではなく、inが「テン」と発音させている
というのが私にはどうしても理解できないのです…
元の言語において、というのならわかるのですが、
それを耳から聞いて日本語の発音なり表記なりに置き換えるという場合には。

いろいろご説明いただきありがとうございます。
しかしながら素人の悲しさ、
「モーラ発音」「音節発音」「オッカム式」など言葉自体がわからず... 
(図書館にでも行き調べればいいのでしょうが…怠惰ですみません)

>ちなみに「ティ」が日本人の発音の都合上「テ」という発音に置き換わったのならば、
>チャラチャラした現代っ子が「ラテンのリズム」などと言うのでしょうか?? 
これについては、「ラテン」という言葉が日本語として確立してしまっているから、
というのが理由のように思われるのです。
プリン→プディングという例もありますが、
車のブレーキをいまさらブレイクとは言わないように。
(もちろん別の意味でのブレイク/ブレークは使われておりますけれども。)

>面独斎さん
いろいろとコメントありがとうございました。

>原語での音節の区切り方がどうあろうと、
>日本人の耳には同じにしか聞こえないのですから、
>日本人の言語能力に即して考えるべきです。
これ、一番疑問があった点でしたので、すっきりしました。
確かに外国語を聞く者はもとの言語での規則を知らなければ
まったく意識するはずもない(というかできない)んですよね。

ステッカーやパテ、なるほど!です。
ti→テですが、今日になってもうひとつ例を思い出しました。
satin→サテンです。

ちらかり放題の私の頭の中もちょっとだけ片付いたような気分です。
これが気になって夜も眠れず…という訳じゃありませんでしたが。(笑)
私にとってこちらの掲示板で何が楽しいかと言うと、自分の疑問を解いてもらったり
解く手がかりを伺ったり、自分の知らなかったことがわかるとか、
自分とは異なった視点・論点に気づかせてもらえるということです。
みなさま、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。o(_ _)o



虫拳

おさる (2000/10/18 22:19)

佐藤さんありがとうございました。
「ブーサー」ということが分かって,また,一歩前進しました.
 「虫拳」の三すくみの関係で,なぜ,なめくじがへびに勝って,へびが,かえるに勝って,かえるがなめくじに勝つのか分かりません。もし、その理由をどなたかご存知でしたら,これについても教えてください。



おかめ!!

蛍 (2000/10/18 21:16)

佐藤さーん!嬉しいです〜!(~▽~@)♪♪♪
ちゃんと覚えててくださったんですねぇ。
「亀」じゃなくって「瓶」だったんですね!
成る程、言われてみると、そんな形ですもんね。
あー、すっきりしました。
ほんとうに、有難うございました!m(__)m



メラその他

松茸 (2000/10/18 13:08)

佐藤さんへ:

 辞書などを確認したところ、“melanos は melas からの派生語”の旨明示されています。おっしゃる通り「メラ(黒い)の仲間」で問題ございません。お騒がせしました。
#“melan-”でない“mel-”の使用例として、「メラトニン」を追加しておきます。

“黒”について二、三思ったこと:
・「ニジェール(川)」「ナイジェリア」はラテン語“niger”によるのでしょうか?
・「モンテネグロ」は、<国名>が外国語に逐語訳されて流布している面白い例。
・英語と独語の色の名は、褐色をはじめ、赤・青・緑・白・黄などは同源なのに、“black”と
“schwartz-”とはまるで違います。なぜでしょうか?



虫拳

佐藤和美 (2000/10/18 12:39)

まずは「大辞林」からです。
むしけん【虫拳】
拳の一種。親指を蛙(かえる)、人差し指を蛇、小指を蛞蝓(なめくじ)とし、蛙は蛇に、蛇は蛞蝓に、蛞蝓は蛙にそれぞれ負けるという決まりで勝負を争う。

次は国立国語研究所編「沖縄語辞典」からです。
ブーサー
じゃんけんの一種。虫けん。日本本土の虫けんとは逆で、親指は人さし指に、人さし指は小指に、小指は親指に勝つ。子供は一本勝負、おとなは二本勝負で事を決する場合が多い。酒宴などで興を増すために行ない、負けた者が酒を飲まされたりする。ブーサーガナシー(菩薩)が、親指・人さし指・小指の三本を出しているので、それに由来する語だという説がある。

掛け声はわかりませんでした。



おかめ

佐藤和美 (2000/10/18 12:38)

「おかめ」沢辺さん (2000/05/09)wrote
>「おたふく」の事を「おかめ」と言うのはどうしてでしょう?
>「お多福」の方は、昔は下膨れの顔が幸福を呼ぶと思われていたから
>と聞いたように思うのですが、「お亀」って…?

小学館「日本国語大辞典」に「おかめ」の語源説が書いてあったので紹介します。
「両頬の張り出した形がカメ(瓶)に似るところから[俗語考]」



Re:Latinと「ラテン」

のんきぃ (2000/10/18 10:03)

「古典」に引きずられて「ラテン」になった
という考えはいかがですか。
以前にもstation「ステンショ(所)」とかで
話題になったことがあったかと思いますが。

>面独斎さん
diを「デ」になる場合は、diが巻頭にきた場合が多いようですね。
dictionary「デクショナリ」
Dixie「デキシー」
なんかは古くからある例になるのではないでしょうか。
そもそもアルファベットのDは「デー」と言ってましたね。



Re: Latin と「ラテン」

面独斎 (2000/10/18 02:21)

日本語の「ラテン」は中国語の「羅甸」を音読みしたものであるという佐藤さんの説は卓見だと思います。もちろん、それを証明するにはクリアしなければならない点も多々あるでしょうが、私の気分としては、もうそれ以外に考えられない、という感じです (^^;)。

が、それはそれとして、いばらさんの疑問について考えてみます。

>もとの言語の音節にあわせて考えるべきなんでしょうか?
>(この場合なら[la・ti・n]ではなく[lat・in]と)

そんなことを考える必要はないでしょう。

>受ける側の言葉のシステムで考えてしまっていいのでしょうか?
>(つまり[la・ti・n]と、本来のlatinという語には無い区切り方で。)

それでいいと思います。原語での音節の区切り方がどうあろうと、日本人の耳には同じにしか聞こえないのですから、日本人の言語能力に即して考えるべきです。特定の言語にしか通用しない理論を別の言語に適用できるはずもありません。

いばらさんがすでにお書きのように、最近は「ティ」という発音・表記がすっかり定着してしまったようです。極端な例ですが、たしか NHK のアナウンサーは team を「チーム」ではなく「ティーム」と発音していたと思います。しかし、以前の日本語には「ティ」という音はなく、そのために「ti」という音声ないし綴りを「チ」と転写するという慣習があったことは周知のとおりです。「チーム」や「ナイチンゲール」をはじめとしてこの慣習に依る例は枚挙にいとまがありません。そうした中にあって、ti を「テ」とする「ラテン」はかなり特異な存在なのですが、ただ「ラテン」が唯一の例というわけではなく、他に「ステッカー (sticker)」「ステッチ (stitch)」「パテ (putty)」などがあります。

同様の問題は「di」の場合にもあります。「radio」が「ラジオ」なのは、di に対して「ヂ」(ジ) をあてたからです。「ヂ」「ジ」ではなく「デ」を使って転写した例には「デジタル (digital)」がありますが、これなどは最近のものですから、「ディ」はまだ定着していないと言えるかもしれません (^^)。



メラ

佐藤和美 (2000/10/17 15:03)

松茸さん
>"mela-"というより"melan(o)-"が「黒(い)」の語根でしょう。
>日本語化している例としては、他に「メランコリー」もありますね。

「メラニン」に関してはそうですが、
「メラネシア」の方はちょっと違いますね。
「メラネシア」は「melas」(黒い)+「nesos」(島)+「ia」(地名接尾辞)
そのため今回の書き込みでは「メラ(黒い)の仲間」というあいまいな表現を使いました。

伝言板に書き込んでから気づいたんですが、この内容はすでにUEJさんのとこでありますね。
http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/humors.html
「メランコリー」に関しても書いてあるので読んで見てください。



メラ

松茸 (2000/10/17 13:22)

 はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいております。

佐藤さんへ:
 "mela-"というより"melan(o)-"が「黒(い)」の語根でしょう。
 http://www.bekkoame.ne.jp/~nerm/tog/melano.htmなるページがありましたのでご参考までに。
 日本語化している例としては、他に「メランコリー」もありますね。



メラ

佐藤和美 (2000/10/17 12:12)

「インドネシアの意味は?」佐藤和美 (1998/05/15)wrote
>「メラネシア」 「黒い(メラス)島の地方」黒い肌の人々がいたためといいます。

メラ(黒い)の仲間を見つけました。
それは
メラニン 黒色素
です。

単語の仲間が増えていくのが、語源を調べてる上での楽しみかな。



おしえて!!

おさる (2000/10/17 05:07)

江戸時代からあるじゃんけんを今も沖縄で使っていると聞きました.」かえる」「へび」「なめくじ」の三つを使ったじゃんけんの掛け声をぜひ教えてください。お願いします。



good sleep

美祢田 円 (2000/10/17 03:57)

「ぐっすり<good sleep?」の件、
多くの方に考えていただきましてありがとうございました。
ダジャレだったんですね・・・ちょっと残念(?)。



Latinと「ラテン」

いばら (2000/10/17 01:10)

なんだか考えれば考えるほどわからなくなってきちゃったのですが…

まずは、一般論にすると収集がつかなくなりますので
(…というのは私の頭の中の話なのですが、すみません、
できましたらこのレベルにお付き合いください)
話を英語の"Latin"、日本語の「ラテン」を中心に
tiやtinと「テ」「チ」「ティ」あたりに絞って考えてみます。

まず、

(1)lat-inとla-tin、どちらの区切り方も耳には同じに聞こえるが
(2)「英語の」Latinの音節はlat-in
というところまではわかりました。

次に、
日本語の「ラテン」は英語のLatinに由来するのだと考える場合

(3)もしこれが英語の発音から日本語ではラテンという発音に置き換えられて、
  それがラテンと(音に則して)表記されているとするのであれば
(※というのも、面独斎さんの御指摘でその逆?もありうるかなと思ったので)

(4)tiがテと発音されているのではなく、inがテンと発音させてている。
どうもこの辺からわからなくなってきます。

(5)Latinて私の日本語の耳にはラティンと聞こえるますし、
  日本語モードの頭の中ではla-ti-nと区切られているんです。
 (カタカナで考えるんだからあたりまえといえばあたりまえなんですが。)
(6)そうすると、Latinと聞いた人がそれをラテンと発音するというのは
  「ティ」というおとが「テ」に聞こえたのかなあ、とそう考えてしまうわけです。
(7)学者の名前は忘れちゃいましたが、人は自分の聞こえる(聞き分けられる)音しか
  発音できないという理論がありますが、(あ、トマティス博士でしたっけ?)
  そういう考え方をするならば、「ティ」が「テ」というのも可能性としてはあるかな、と。
  ティが聞き分けられなくて、一番近いと感じた音「テ」に置き換えるとか。
 丁度、私の中学時代の家庭科の先生みたいに。(レモンティ→レモンテー)
 
…と考えていくと、「ティ」を「チ」と聞く人もいますよね。
レモンティ→レモンチー
(昔トワイニング紅茶のCMで「トワイニング・チー・プリーズ」なんてのがありましたっけ)
それなのになぜ「ラチン」というのは出てこなかったのか?とか
面独斎さんの挙げられた例のようにNightingaleが「ナイテンゲール」とならなかったのは?とか
いろいろ疑問が湧いてきます。

(8)面独斎さんの「そもそも、外来語の発音・表記 (あるいは外国語の単語の日本語への転写) は
  純粋に原語の発音のみに依拠するものなのでしょうか?」
  そういえば、こちらの過去ログにもあったような気もするのですが、例えば、
  Pudding→プリンや(Sawing)Machine→ミシンというのは発音から。これに対して
  Pudding→プディングやMachine→マシンというのは表記から。というようなことですよね?
  だとすれば、Latinという表記をカタカナにうつす際にラテンとした、ということも
  可能性としてありますね。tin→テン?!

下手の考え休むに似たり、なんて言いますが、
私が考えれば考えるほどとんでもない深みにはまってしまっているような気がします。
(どんどん間違った方向に進んでいるようです。)
番号をわざわざ振ったのは「ここからすでに間違っているぞよ」というのがあったら
御指摘いただきたいなと思って。

ながながとすみません。



ぐっすり

のんきぃ (2000/10/16 12:39)

ちょっと古い話題になってしまいましたが、
「ぐっすり」ということばについて。

ちょこっと調べてみたんですが、この言葉は「十分に」という意味で江戸時代から使われているようです。従って「Good Sleep」との関係は、皆さんのご想像通り、単なる駄洒落であることが判明いたしました。

とりあえずご報告まで。



音節による違いではない

面独斎 (2000/10/16 03:51)

フランス語の latin は、音節境界をハイフンで示せば la-tin となります。ご参考まで。

国語辞典などでは「ラテン」という語は英語の Latin に由来するということになっているようなので、in という音節が「テン」と発音させているという発言も英単語 Latin についてのものであるとして、では、そういう現象は Latin の場合だけなのでしょうか? たとえば、「ナイチンゲール」という語は英語の nightingale に由来しますが、これが「ナイテンゲール」にならなかったのは、なぜでしょうか? 音節境界を示せば night-in-gale です。

そもそも、外来語の発音・表記 (あるいは外国語の単語の日本語への転写) は純粋に原語の発音のみに依拠するものなのでしょうか?



あ、あれ?(^^;)

いばら (2000/10/15 18:15)

latinの音節は英語の辞書をひくと確かに[lat・in]であって[la・tin]ではありませんよね。
ただ日本人が音をとらえるときにはどうしてもカナを単位に考えてしまうので
latinと聞いたら頭の中でla・ti・nと子音+母音=ひとつの区切りとしまいます。
(日本人は英語の発音がヘタとか所謂カタカナ英語などはここらに起因しているのだと思いますが。)

それで、外国語をどう発音するか(なぜそう発音するようになったか)を考える際に、
(例えば、ここでは英語のlatinを日本語ではラテンと発音するということ)
やはりもとの言語の音節にあわせて考えるべきなんでしょうか?
(この場合なら[la・ti・n]ではなく[lat・in]と)
それとも受ける側の言葉のシステムで考えてしまっていいのでしょうか?
(つまり[la・ti・n]と、本来のlatinという語には無い区切り方で。)

恐らくこれは音韻論の話なのかなと思うのですが、
どなたか専門の方がいらしたら是非教えていただきたいなと...
言語学の世界ではどういう考え方が基本なんでしょうか。
#私個人の、素人の興味本位の質問で恐縮なんですが。



「ti」の発音

佐藤和美 (2000/10/15 16:52)

いばらさんwrote
>さらに湧いてきた疑問は「日本語の『ラテン語』の『ラテン』の語源は?」
>最初は英語のlatin(敢えてカタカナで書けば「ラティン」)が転じてラテン
>そう思い込んでましたが

私もそう思い込んでいました。

>もしかしたら「ラテン」と発音している別の言語があって、
>そこから来ているのでしょうか??

で、「ラテン」を漢字でどう書くか調べてみました。
「羅甸」(いくつかあるうちの一つ)
これを日本漢字音で「ラテン」って読みます。
(ラテン語の辞典は「羅和辞典」ですね。)
ひょっとすると「ratin」に中国で「羅甸」等の字を当て、日本漢字音でそれを「ラテン」と読んだ?



「ti」の発音

いばら (2000/10/15 01:03)

日本語でどうしてLatinをラテンと発音するのか?という話ですけれど…

佐藤さん:
>「ti」が「テ」になってるのは、そう多くないと思うんですが。

これを読んでふと思い出しました。
中学生の頃、家庭科の先生(当時でも結構お年を召してらしたように思います)が
スパゲティをスパゲテー、レモンティをレモンテーと発音しておいででした。

今は外来語ですっかり定着してしまったようですが
もともと「ティ」とは日本語にはなかった音なので、
判別できない人はそれに近い(と本人が感じた)音に置き換えて
「チ」といったり「テ」と言ったりするのかなと考えていたのですが、
実際に「ティ」を「テ」と発音するってあんまりないことなのでしょうか?
(自分でもちょっと具体例を思いつかない...)

さらに湧いてきた疑問は「日本語の『ラテン語』の『ラテン』の語源は?」
最初は英語のlatin(敢えてカタカナで書けば「ラティン」)が転じてラテン
そう思い込んでましたが
もしかしたら「ラテン」と発音している別の言語があって、
そこから来ているのでしょうか??
(例えばフランス語だとlatinはラタン、ですよね。そんな具合に。)



ミーチャンプル

佐藤和美 (2000/10/14 08:23)

本屋でインドネシアのガイドブックの料理のところを眺めてみました。
ミーチャンプルそのものは見つけられませんでしたが、単語の意味はわかりました。「ミー」は「麺」、「チャンプル」は「混ぜる」。
辞書コーナーにインドネシア語の辞典があったので「campur」を見てみるとたしかに「混ぜる」等の意味が出てます。
なんかおもしろい展開になってきましたねぇ。



Vulgar Latin

佐藤和美 (2000/10/13 10:09)

「Vulgar Latin」の一般的な訳は「俗ラテン語」でしょうか。

私の前からの疑問なんですが、「Latin」はなんで「ラチン」にならずに「ラテン」になったのか?
「ti」が「テ」になってるのは、そう多くないと思うんですが。



殿

佐藤和美 (2000/10/13 10:07)

「大辞林」からです。

どの【殿】
(接尾)〔名詞「との(殿)」から〕人名や官職名などに付けて、敬意を添える。「山田太郎―」「部隊長―」〔古くは、「関白―」「清盛入道―」など、かなり身分の高い人に付けても用いた。現在では、目下に対してや事務的・公式的なものに用いることが多く、少なくとも、目上に対しての私信にはほとんど用いない〕

現在では「殿」は尊敬語と言えるのかどうか。
お役所が「殿」が好きなのは、住民を尊敬してないから?



Re: 「Travel」、「Trouble」

いばら (2000/10/12 21:40)

佐藤さん:
>「Travel」と「Trouble」は特に関係はないようですね。

具体的には…

【Travel】
中世英語のtravailen(= to labor)から。
Tarvailenは古仏語travaillier(= to labor)から。

【Trouble】
中世英語、さらには古仏語のtourbler、troublerから。
Tourbler/troublerはラテン語のturbulareから来ていると思われる。
Turbulare>turbulus (= agitated)
Turbulus>ラテン語turbulentus>turba (= confusion, crowd)
Turba>ギリシア語のtyrbE (= confusion)と思われる。

以上、Merriam-Webster's COLLEGIATE DICTIONARYからの引用でした。
http://www.m-w.com/dictionary.htm

※上のturbulareはVulgar Latinとあったのですが、
 ラテン語にもいろいろあるんですね。
 Vulgar Latinは日本語ではなんと呼ばれているのでしょうか?



敬称について

jane (2000/10/12 19:08)

敬称には「様」「殿」「さん」「君」等ありますが、なぜサービス業で相手を呼ぶときには「様」になるのでしょうか。なぜ「殿」は定着しないのでしょうか。また「様」「殿」と呼ぶようになったのはいつ頃・どのようにしてでしょうか。



チャンポン、チャンプルー

佐藤和美 (2000/10/12 12:37)

ピシャーマさん
>はじめまして。サーフィンでたどり着き、
>丸々3日かけて過去ログ読破いたしました。
はじめまして。
3日かかりましたか、ごくろうさまでした。

「チャンポンとは、中国福建省の「喰飯(シャポン)」が訛ったもので簡単な食事の意といわれるが、これに、異なるものをまぜこぜにする意のチャンポンが組み合わさってできたものと思われる。」
(山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」講談社)

「チャンプルーとは、いろいろなものを混ぜるという意味。」
(西岡敏・仲原穣「沖縄語の入門」白水社)
チャンプルーの「いろいろなものを混ぜる」というのは「チャンポン」の「異なるものをまぜこぜにする」と通じるところがありますね。「喰飯」との関係はわかりません。これ以上のことは、言葉の問題ではなくなってきますね。
なお、「沖縄語の入門」P131-135には琉球料理の名称等に関して書いてあります。大きな本屋には置いてあるので見かけたら読んでみてください。

私はインドネシア、インドネシア語のことはなにも知りません。

東南アジアは華僑の多いところですが、もし「ミーチャンプル」というのが華僑の持ち込んだものなら、「喰飯」を介してチャンポン(場合によってはチャンプルーとも)との関係も検討する意味が出てくるでしょうね。

まずは「喰飯(シャポン)」の調査をするのがよさそうですね。



紙と神

佐藤和美 (2000/10/11 13:01)

「神」の語源は未詳、
「紙」のほうもいくつか語源説がありますが、「神」との関連での語源説はあることはあっても、あまり有力ではないようです。
(山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」講談社)
(吉田金彦編「衣食住語源辞典」東京堂出版)
「紙」と「神」は無関係と思ってたほうがよさそうです。



「Travel」、「Trouble」

佐藤和美 (2000/10/11 12:58)

「Travel」と「Trouble」は特に関係はないようですね。



御…様

面独斎 (2000/10/11 02:50)

> 「お生憎さま」「お気の毒さま」「御愁傷様」などは (中略)
> 場合によっては相手を揶揄する目的で使われることもありますよね。

たしかに、そういう場合もありますね。ただ、「きさま」「おまえ」などの場合とは性格を異にするのではないかという気がします。では、単純に使う人間の問題かというと、それもちょっと違うような……。うーん、うまく言えません。考えがまとまらないというか……(^^;)。



Good Sleep

面独斎 (2000/10/11 02:43)

「ぐっすり < good sleep」については、いばらさんのダジャレ説が妥当なところだろうと思います。

それはさておき、「good sleep」ですが、英和辞典には「have a good night's sleep」という用例が載っています。意味は、「一晩ぐっすり眠る」(ジーニアス英和辞典) とか、「ひと晩ゆっくり眠る」(リーダーズ英和辞典) となっています。

ウェブ上の英語サイトを検索してみると、「good sleep」の用例がたくさん見つかります。「good sleep habit」という表現もあるようなので注意が必要ですが、それを除外しても、「good sleep」は健康に好影響をもたらす睡眠というような意味で用いられることが多いような気がします。実際の用例をひとつ。下記 URL のページからです。

A good sleep is different than a long sleep or easily falling to sleep.

http://www.thedaily.washington.edu/archives/1998_Autumn/Nov.23.98/L4.l.html



チャンプルについて。

ピシャーマ (2000/10/11 01:29)

はじめまして。サーフィンでたどり着き、
丸々3日かけて過去ログ読破いたしました。
10年来、疑問に思っていたことをどなたか質問されていないかと思って。

さて、いきなりの質問ですが、お料理について。

インドネシアなどの「ミーチャンプル」(麺や野菜、焼き鳥などを一つの皿に盛った料理)
沖縄での「チャンプルー」(豆腐の入った炒め料理。豆腐の入らないゴーヤーの炒め物は
             ゴーヤーイリチー?)
長崎での「ちゃんぽん」(色々な具の入った麺料理ですね)

ここに共通する「チャンプル・チャンポン」というのは
何かしらの繋がりがあるのでしょうか?
それとも佐藤和美様が再三おっしゃってるように
「トンデモつながり」のようなものでしょうか?
ご存知の方、よろしくおねがいいたします。

(沖縄のチャンプルーとイリチーの違いは聞いた話なので、
 確かではありませんが。)



Re:ぐっすり

いばら (2000/10/11 01:10)

…あああ、自分の限られた知識だけで判断するのは危険ですね。
(反省)

ご指摘ありがとうございます。
勉強になりました。>のんきぃさん



Re:ぐっすり

のんきぃ (2000/10/11 00:26)

始めまして。
以前から楽しませて戴いております。

さて、good sleepですが、英語の語句としてちゃんと存在します。
「have a good sleep」でそのものずばり「ぐっすり眠る」という意味となります。
用法としては「good night」と同じでしょう。

勿論、これで「ぐっすりの語源がgood sleep」だとは言いきれませんが、
もっと調べる価値はあるのではないでしょうか?



ありがとうございました。

おしげ (2000/10/10 21:09)

早速のご返事有り難うございました。
私もそんな馬鹿なと思ったのですがあまりにも自信ありげに
言われたのでつい質問してしまいました。
よく考えればそんなことないですよね。(^^)



紙と神

Keiko.I. (2000/10/10 19:12)

高校の古典の授業で聞いたのですが本当に紙と神は語源が違うのでしょうか?
それからこれも今授業中に疑問に思っていることなんですが、どうしてI wish I were bird.みたいなとき、過去形で書くのでしょうか?
それからこれは掲示板を見て思ったことですが、いま佐藤さんとかが普通に説明してる言語学ってだれが一番はじめに作ったんですか? やっぱり中世頃ですか?



RE:濁音について

佐藤和美 (2000/10/10 12:08)

日本語の濁音は昔から存在します。
(語頭の濁音はヤマトコトバには存在しなかったけど)

「水」は「みづ」であって「みつ」だったことはありません。



濁音について

おしげ (2000/10/09 22:11)

はじめてお便りさせていただきます。
 先日濁音は、江戸時代以前には使われていなかった。と聞いたのですが
誰に聞いてもはっきりとは答えがでません。そんな馬鹿なと思うのですが・・・・
濁音は本当に江戸時代以前には、使われていなかったのでしょうか?



初めての質問

ガキ (2000/10/09 22:05)

初めて質問させていただきます。英語の”Travel"と”Trouble”は語源で関係があるんでしょうか?もしあるのなら、どちらが先にあった語なのでしょうか?
もし関係があれば教えていただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。



Re: ぐっすり

いばら (2000/10/08 01:45)

ぐっすり眠る、という意味の英語ですぐに浮かぶのはsoundという形容詞です。
(He was sound asleep.というように副詞としても使います。)
あとはHe slept like a topという表現。
なんで「独楽のように」=「ぐっすり」なのかは謎ですが。
#独楽が眠るって話も聞いたことがないし。(笑)

good sleepという言葉は恐らく「よく眠る」という意味で使われているのだと思いますが
この場合、日本語の「よく」は英語ではwellであってgoodではないような。
sleepにgoodという形容詞が付くのは特殊な場合だけではないでしょうか。
普通、眠りに善いも悪いもありませんが、例えば(唐突ですが)ファンタジー小説などで
夢を占う者が「これは善き眠りである」と言うとか。
あるいはオリンピックに眠りの競技があったとして、
解説者が「いやぁ、今のはなかなか良い眠りでした。フォームが最高でしたね」とか。

これは私個人の勝手な憶測ですが、
「ぐっすりがgood sleepからきている」というのは
ただの駄洒落じゃないのかなって気がします。



Re:御待ち遠様

いばら (2000/10/08 01:23)

>(接尾)[一](1)(イ)接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて、
>丁寧にいう場合に用いる。「御馳走(ごちそう)―」「お粗末―」「御苦労(ごくろう)―」

面独斎さんのご指摘のとおりです。
(いやまったく、私ときたらどこを読んでるんだか…^^;)

>「御…様」の形式をもつ語は、ほかにも「お生憎さま」「お気の毒さま」などがありますが、
>それらを並べてみると意味上の共通点が見えてきそうです。「御…様」は、相手に対する
>ある種の気遣いを表現するための形式であると言えるかもしれませんね。
なるほど、そのとおりですね。

ところで、話がすこしずれてしまいますが。
「お生憎さま」「お気の毒さま」「御愁傷様」などはもともと相手を気遣う言葉ですが、
場合によっては相手を揶揄する目的で使われることもありますよね。
これって「貴様」「御前」のように言葉の価値が下がった(というのもおかしな言い方ですが)
と考えるべきなのか、それとも単純に使う人間の問題なんでしょうか?
どうもその境界線がはっきりしないのですが。



RE:ぐっすり

佐藤和美 (2000/10/07 11:52)

美祢田さん
>「ぐっすり眠る」の「ぐっすり」って、
>"good sleep" が由来だと聞いたんですけど、ほんとうなんでしょうか?

見るからに怪しげな話ですね。
さて、違うというのを、どう証明したらいいのか……

・第1チェック
英和辞典で「good」、「sleep」の項を見ても、「good sleep」はないですね。
「good sleep」って本当に英語にあるのか、とは言えそうです。
英語にないのだったら、問題にもなりませんよね。
「sleep deeply and long 長時間ぐっすり眠る」

・第2チェック
「ぐっすり」が日本語でいつ頃から使われているかですね。
古く(黒船以前)から使われてるのなら、英語とは無関係と言えそうですね。
「大辞林」には「即席耳学問」と言う本に「すっかり」等の意味で使われている用例が載ってます。

この二つのチェックを通過できないのなら、
「ぐっすり」の語源が「good sleep」だというのは門前払いになりますよね。
(この二つを通過できてもこの語源説が証明されたわけではありませんが)



円について

ゆう (2000/10/07 01:26)

UEJさん、情報ありがとうごさいました (゚゚)(。。)ペコッ
参考になり、とても助かりました。



ぐっすり

美祢田 円 (2000/10/06 13:21)

「ぐっすり眠る」の「ぐっすり」って、
"good sleep" が由来だと聞いたんですけど、ほんとうなんでしょうか?



タン、ハツ、つくね

佐藤和美 (2000/10/06 12:30)

タン、ハツ、つくね、とくれば焼鳥屋ですが、
「大辞林」で調べてみました。
それにしても「大辞林」って、いろんな言葉が載ってますねぇ。

タン[tongue]
舌。特に料理に用いる牛・豚の舌のこと。

ハツ[heart]
(料理用の)牛・豚・鶏などの心臓。

つくね【捏ね】
〔動詞「捏(つく)ねる」の連用形から〕
(1)鶏肉や魚肉などのすり身にみじん切りの玉ネギなどを加え、卵や片栗粉をつなぎとしてこねて好みの大きさにまるめたもの。
(2)「捏ね揚げ」「捏ね焼き」の略。
(3)「捏ね薯」の略。

つくねる【捏ねる】
(動ナ下一)[文]ナ下二 つく・ぬ
(1)こねて固める。「ひき肉を―・ねて団子にする」
(2)たばねる。「―・ねたる髪で乱れぬ旅の留守/柳多留 165」
(3)両手を組み合わせる。「末座にきと手を―・ね/咄本・醒睡笑」

おまけ、これは焼肉屋。
カルビ
〔朝鮮語〕朝鮮の焼き肉料理で、ばら肉のこと。





UEJ (2000/10/06 08:33)

円の由来ははっきりとはしないようですが、
日本銀行貨幣博物館のページ(↓)に情報があります。
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/feature_42.htm

http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/



お金の単位 円ってなに?

ゆう (2000/10/06 01:25)

初めてお便りします。学校の宿題で‘円’の語源について調べてきなさいと言われました。探しているうちにこの「言葉の世界」に辿りついたのですが、興味深いHPですね。他にもいろいろな言葉の語源を調べなければならなかったのですが、このHPのおかげで答えを見つけることができました。 しかし、日本のお金の単位である‘円’についての語源を見つけることができず、困っています。どなたかご存知のかたは教えていただけると、とても助かります。どうぞよろしくお願いします。



「reference」の表記

佐藤和美 (2000/10/05 12:57)

またまた「goo」での検索ネタです。

「reference」の表記は?

リファレンス
14340件

レファレンス
2216件

圧倒的に「リファレンス」のほうが多いですね。
でも1番目の「e」の発音記号って「e」なんですよねぇ。
「レファレンス」っていうと、日本語ナマリのような気がしちゃいますね。

2番目、3番目の「e」の発音に関しては今回はふれません。
特に2番目の「e」の発音はややこしそうです。
辞典を複数あたってみると発音記号に違いがあったと思います。



「Beauvoir」、「Beethoven」の表記

佐藤和美 (2000/10/04 12:37)

「第二の性」の作者ですが、「大辞林」では次のように書かれています。

フランスの小説家・思想家。サルトルの伴侶。実存主義の観点に立つ女性論「第二の性」で知られる。小説「レ-マンダラン」、自伝「お嬢さんの回想」など。

だいぶ、昔ですが、私は新聞で「ヴォーヴォワール」という表記を見たことがあります。
これにはビックリしました。

「goo」で「ヴォーヴォワール」を検索すると1件ありました。

ちなみにスペルは「Beauvoir」です。

さて、ついでに「Beethoven」
「ヴェートーヴェン」で14件ひっかかりました。
「ベートーベン」て書いても別にどうってことないけど、「ヴェートーヴェン」だとちょっと恥ずかしい。

スペルを知らないで、「ヴァ」、「ヴィ」、「ヴ」、「ヴェ」、「ヴォ」を使うと恥をかくときがあるので注意しましょうね。



サンテグジュペリ

面独斎 (2000/10/04 07:53)

> 「サン=テグジュペリ」や「サン・テグジュペリ」じゃウソになる

「Saint」は母音が後続しないかぎり「サン」と発音されますから、カナ表記の際に「サン」の後に区切り記号を入れるのも必ずしも間違いとは言い切れないという気がします (苦しいけど ^^;)。



「星の王子様」の作者の表記

佐藤和美 (2000/10/03 12:34)

「星の王子様」の作者は今年が生誕100年だそうです。

さてその名前を「goo」で検索してみましょう。

「サン=テグジュペリ」
264件ありました。

「サン・テグジュペリ」
91件ありました。

「サンテグジュペリ」
271件ありました。

「大辞林」には「サンテグジュペリ」で出てますけど、そこでスペルを見ると「Saint-Exupery」です。
「テ」の真中(子音と母音の間)に区切りがありますね。
日本語のカナじゃ区切り記号が入れられないですねぇ。
「サン=テグジュペリ」や「サン・テグジュペリ」じゃウソになるし……

私は「サンテグジュペリ」に1票!



太陽の子(てだのふあ)

佐藤和美 (2000/10/02 12:41)

「太陽の子」っていう小説があります。
冒頭に「太陽の子」を沖縄方言で言うと「てだのふあ」って言うというようなことが書いてあります。
でもまてよ。沖縄方言では「e」とか「o」はないはずだけど、「てだ」の「て」とか「の」ってなに?
実は「てだ」はマチガイです。正しくは「ティーダ」です。
「の」も正しくは「ヌ」
「ふあ」はなにかよくわかりません。
「子」は「ック」だけど、「ック」を「ふあ」にまちがえた?
「てだのふあ」は正しくは「ティーダヌック」だということになりますね。

沖縄方言の「ティ」、「ディ」、「トゥ」、「ドゥ」などは「テ」、「デ」、「ト」、「ド」と書かれてしまうことがるので注意が必要です。



「言葉の世界」伝言板9月分

佐藤和美 (2000/10/01 16:05)

 「「言葉の世界」伝言板9月分」を追加しました。



Copyright(C) 2000 Satou Kazumi

BACK