語源・思いつくままに(日本語編)PART2




赤帽

佐藤和美 (99/08/24 08:21)

赤帽、駅で荷物の運搬する仕事ですね。

今、「カタカナ語の正体」という本を読んでるんですが、
この本に赤帽の語源がでてました。
「赤帽」の語源はなんとアメリカ英語の「redcap」の訳だというんですね。
英和辞典で早速「redcap」を調べてみました。
ちゃんと、載ってますねえ。
思わぬところに語源があったという次第です。



脚光

佐藤和美 (2000/05/24 12:38)

「脚光をあびる」の「脚光」ってなに?

「脚光」は「大辞林」には次のように書かれています。
きゃっこう【脚光】
舞台前端の床に一列に取り付け、俳優を足もとから照らす照明。フット-ライト。

以前(1999/08/24)、「赤帽」が「redcap」の直訳だと書いたことがありますが、
「脚光」も「フットライト」(footlights)の直訳だったんですねぇ。



素敵の語源

すてき (99/10/07 00:37)

「素敵」という言葉はよく使いますが、漢字から見ると「敵」という言葉を使っているので、どんな意味から来ているんだろうと思いました。素敵の語源教えて下さい



素敵の語源

ビーバ (99/10/08 18:16)

三省堂『新明解国語辞典 第四版』には
  「すばらしい」の「す」+「てき(的)」
とありますが。



素敵について。

muragin (2000/05/14 02:14)

新明解国語辞典によると「素敵」は、
「す」ばらしい+的
の当て字だとあります。

何かの隠語か何かだったのでしょうか?
手持ちの辞書をざっと調べましたが、わかりませんでした。
比較的若い言葉だと思うのですが、もうすこし、くわしい由来を調べています。

どなたか、情報がありましたら、お教えください。
いつも、「教えてください」ばかりで、すみません。。。

では。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



Re: 素敵について。

UEJ (2000/05/14 14:15)

以前、ことば会議室で話題になったことがあります↓

http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/BBS/room_1/read.bbs?BBS_MSG_980107001326.html



ありがとうございます。

muragin (2000/05/14 18:18)

UEJさん>
早速見てみます。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



素敵について 2

muragin (2000/05/14 18:44)

自分で調べたことからの考察(推察)を報告いたします。
結局、ずばりと素敵の由来がわかる資料はなかったのですが、
いくつかの意外で興味深い気づきがありました。

@「的」は「〜の」という意味だと思っていましたが、
「的」=「敵」
の意味もあることがわかりました。「エネミー」ということですね。

A「的・敵」は遊里語で、相手のことを呼ぶときに使われたということがわかりました。
遊女と客の間で、お互いを「おてきさん」などと呼んでいたそうです。
また、この用例から転じた代名詞的な使い方もされたようです。「あいつ」「こいつ」の意。

「すてき」の古い用例をみると、「すてき」という語そのものが遊里語であったと
考えるのはしっくり来ます。

すばらしい的=すばらしい(遊里での)相手

というところから由来するのかもしれないと思いました。
転じて、恋愛対象を誉めるときの言葉になっていって
今のような意味合いになったのではないかと考えています。(用例から推測)

もちろん、辞書類にはこういったことはいっさい触れていませんでしたが、
自分なりに、面白い考察ができたので、お知らせします。

では。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



済し崩し

佐藤和美 (99/10/12 09:23)

「済し崩し」は「なしくずし」と読みます。

意味は「広辞苑」には次のように書いてあります。

なしくずし(済し崩し)
1.借金を少しずつ返却すること。
2.物事を少しずつすましてゆくこと。

意味を聞くと「なしくずし」を「済し崩し」と書くのが理解できるような気がします。

ただまわりの使用例を考えると、
「非核三原則はなしくずしにされている」みたいに、
「少しずつ、無視され崩れていく」のように使うことが多いのではないでしょうか。
というよりは、現在ではそっちのほうで使ってる人のほうが多いかも知れません。
言葉の誤用はいろいろありますが、これもその一つかも。



「負けず嫌い」

無知 (99/12/06 15:25)

「食べず嫌い」は、「食べていないのに嫌い」という意味で「ず」は否定になっていますが、
「負けず嫌い」の場合、同じ様な解釈だと、「負けない(勝つ)事が嫌い」という意味に
なってしまうような気がするんですけど、実際は「負けるのが嫌い」という意味ですから
この場合の「ず」って、「強調」か何かですか?



負け嫌い

佐藤和美 (99/12/07 12:38)

「負けず嫌い」ですが、
新明解国語辞典には「「負け嫌い」と「負けず」の混合」と書いてあります。

もともとは「負け嫌い」だったのが、
「負けず嫌い」に誤用されたということなんでしょうね。



ざっくばらん

with (99/12/08 13:41)

はじめまして、withといいます。このHPには今日はじめてきましたが面
白いですね!
早速質問なのですが…
「ざっくばらん」という言葉を使っていてふと、これはなに語なんだろう
という疑問が浮かびました。日本語っぽい響きではないような気もします
し…。仏教用語?辞書でひいてもひらがなで書いてありました。是非ご教
授願います!



ざっくばらん

佐藤和美 (99/12/09 12:42)

「ざっくばらん」ですか……
私は擬態語のような気がするんですが……



ざっくばらん

無知 (99/12/09 12:41)

検索してたら
『講談社の語源辞典を立ち読みしたところ、江戸期の川柳にあるほどの古い言葉であり、
心の殻をざっくり割って、ばらりとさらすというところから、ざっくりばらりという言葉が
生まれ、それが転じたのではないかということです。』
というのがありました。



ざっくばらん

佐藤和美 (2000/02/22 12:38)

沢辺さんの引用してるのは、
山口佳紀・編「暮らしのことば 語源辞典」(講談社)
のようですね。
語源は、まあ、こんなところなんでしょうねぇ。

因みに、「ざっくり」、「ばらり」は擬態語です。



ざっくばらん

UEJ (2000/03/04 23:21)

以前話題になった「ざっくばらん」ですが、こんな説を見つけました。
 公式の場などで、かたくるしい態度をとることを「四角張る」と言う。
 これをうち消した「シカクバラヌ」が変化した。
参照ページ↓

http://www.skz.or.jp/hiro-s/gogen.htm



ひょっとこ

小林。 (2000/01/04 15:58)

きのう友達に言われてからずっと考えていたんですが、
「ひょっとすると」とか「ひょっとしたら」とかの
「ひょっ」ってなんなんでしょうか。
そんでもって、それと「ひょっとこ」との関係ってあるのでしょうか。
「ハッとする」っていうのと同じようなもんだとしたら、
「ひょっとこ」っていうのは「ヒョッ」って言う動作をした「子」で
「ヒョッと子」なのかな?って思ったりしています。
どうなんでしょうか。気になって気になって。



ひょっとこ

佐藤和美 (2000/01/05 09:11)

「ひょっとこ」の語源は「ひおとこ(火男)」ですね。
「ひょっと」とは無関係です。



二の次

あああ (2000/01/08 20:16)

どうして二の次というのでしょうか?
一の次とは言わないのでしょうか?



二の次

佐藤和美 (2000/01/10 09:06)

「二の次」は「二番目」という意味で、「三番目」という意味ではありません。
それでは「二の次」の「の」とはどういう意味でしょうか?

「この場合の「の」は同格を示す」(三省堂「新明解国語辞典」)

「二の次」は「二番目の次(三番目)」じゃなくて、同じような意味の語をならべた語だったんですね。「二=次」ってとこでしょうか。

「二次」(にじ)も「二番目」の意味がありますが、
「二の次」との関係はよくわかりませんでした。
(「二の次」と「二次」は同一語源?)



「方言」&「二の腕」

無知 (2000/01/11 15:40)

「方言」って面白いですよねぇ。正月に帰省先で観た地元のTV番組で爆笑してきました。
他の地方じゃ通じなかったり、違う意味にとられたり、年代によっても違うし、
県内でも東西ではまた異なってたりする。もちろん普通の辞書になんて載ってない。
「正しい日本語」では無いんでしょうけど、「生きてる」って感じです。

「言葉」って「生き物」だなぁって思うんですよ。
生まれて、成長して、やがて死んでいくものもあったりして…。

ところで、「二の腕」ってどうして「二」なんでしょう?



二の腕

佐藤和美 (2000/01/13 09:37)

>ところで、「二の腕」ってどうして「二」なんでしょう?

以下、三省堂「新明解国語辞典」から引用します。

一の腕
腕のうち、肩から肘までの部分。

二の腕
1.腕のうち、肩から肘までの部分。
2.腕のうち、肘から手首までの部分。
現在2の意味で用いられることはほとんどない。
もと誤用から出発した1が主用。


これをまとめると、もともとは、肩から肘までを一の腕、肘から手首までを二の腕といっていたということになりますね。



二の腕

無知(沢辺治美) (2000/01/14 13:09)

なんでまた、「一」でなく、「ニ」が(しかも誤用されて)残ったのでしょうねぇ。古くは「腕=肘から手首までの部分」だそうで、だから「上腕・上膊」という言葉があるのに
「下〜」はないようです。でも、今「肘から手首までの部分」を表す言葉はないですね。脚関係は、沢山あるのに(腿、脹脛、脛、踝、踵…)不公平な気がする。



総スカン

おかもと (2000/01/29 02:18)

この伝言版(佐藤さんの書き込み)を見ていたら、
横から妹が「総スカン」の「スカン」って何?と、聞いてきました。
古い言葉じゃなさそうだけど、どういう言葉から派生したのか、ご存知の方、
教えてください。



総スカン

佐藤和美 (2000/01/29 23:41)

「広辞苑」からの引用です。
「総好かん
(「好かん」は関西方言)周囲のみんなから嫌われること。」



東風ふかば・・・

ひぽ (2000/02/03 20:17)

「東風」を「こち」というのはどうしてでしょうか
こっちとあっちのこっちで天皇のいる東だからこっちこっちこちこち・・ってなのはほんとでしょうか
教えてくださいませ



こち

佐藤和美 (2000/02/04 12:48)

ひぽさんwrote
>「東風」を「こち」というのはどうしてでしょうか
>こっちとあっちのこっちで天皇のいる東だから
>こっちこっちこちこち・・ってなのはほんとでしょうか

どうも書いてある意味がよくわかりません。
どういうことなんでしょうか?
どっちにしろ、「東風」と「天皇」は関係ないと思いますけど。
東からふく風だから「東風」の字を当てたということでしょう。



パラ&こち

無知(沢辺治美) (2000/02/04 16:55)

清野さん、佐藤さん、「パラ」について、丁寧に教えていただきまして、
本当にありがとうございます!!m(__)m 感謝、感激です。
今度、偉そうな顔して、他の人に披露させていただきます。)^o^(

さて、「こち」ですが、検索してみた結果、こんなのがありました。

こち【東風】(「ち」は風の意)
東よりふく風をこちとなづく、如何。これを推するに、虎うそぶいて、風を成といへる事ある歟。
虎は、木神なれば木也。こといひつべし。ふき返りて、ひ也。
こひとなる。こひをこちとばしいひなせる歟。 (『名五記』巻五)

ちょっと、私には、意味がよく分からないです…。



「ち」は「風」

佐藤和美 (2000/02/06 17:06)

広辞苑の「東風」の項にも「ち」は「風」の意だと書いてあります。
他に「ち」のつく「風」がらみの単語があるか調べてみました。
広辞苑にも載ってました。
「はやち」(疾風)です。
「はやて」に同じとあります。
「こち」の「ち」は「風」にまちがいなさそうですね。



東風

無知(沢辺治美) (2000/02/10 11:50)

ちょっと、前の話題ですが、「東風」について。(古い新聞のコラムにあったので)
◆木・火・土・金・水を五元素とする陰陽五行説により、土は中央
 木:東:春:青、 火:南:夏:朱、 金:西:秋:白、 水:北:冬:黒
で、東風の「こ」は「木」の事の様です。そういえば、「木神」がどうのってありましたねぇ。



こち

佐藤和美 (2000/02/14 12:54)

沢辺さんwrote
>木・火・土・金・水を五元素とする陰陽五行説により、土は中央
>木:東:春:青、 火:南:夏:朱、 金:西:秋:白、 水:北:冬:黒
>で、東風の「こ」は「木」の事の様です。

大辞林
「こち」
春、東から吹く風。ひがしかぜ。こちかぜ。

陰陽五行説では「木」は季節は「春」、方向は「東」に該当しますが、
「こ」(木)で「春」と「東」の両方を意味している?

(オマケ、「土」の季節は「土用」ですね。)



東風(こち)

佐藤和美 (2000/05/08 12:47)

以前、東風(こち)の語源が話題になったことがありましたが、
小学館「日本国語大辞典」にはいろいろでてますねぇ。

1.コチ(小風)の義。春風のやわらかなところから(大言海・音幻論=幸田露伴)。
コは小の義、チはシと通じ、シは、古く風神をいうシナツ彦・シナ戸辺のシナの略。シナはシナフ(靡)の略(名言通)。
2.チはハヤチ(疾風)のチと同じ(和訓の栞)。
3.ヒカチ(東風)の約転(言元梯)。
4.日の方から吹くチ(風)の意(日本語源=賀茂百樹)。
5.コはコホリ(氷)、チはチラス(散)の意(和句解・日本釈名・滑稽雑談所引和訓義解)。
6.コチカゼ(来雨知風)の義(紫門和語類集)。
7.コチ(此地)へ来よと春風を招く心から名づけたものか(本朝辞源=宇田甘冥)。
8.キオキタチ(気起立)の義(日本語原学・林甕臣)。
9.コフキの反コヒの転。コは木の精で、虎のこと、虎がウソブイて風を成すといったか(名語記)。
10.ヒガシの原型ヒムカチの上略形カチがコチとなり、東風をコチカゼというようになったものの略(語源を探る=田井信之)。
11.「風+兌」(Ti)の上に「谷」の別音Koを冠らせたもの。「谷」は東風の称(日本語原考=与謝野寛)。

(「風+兌」はJISコードにない字のようです。
「颱」の「台」を「兌」にかえた字です。)

中にはいかがわしいのもありますが、それにしても多いですね。



鯖を読む

佐藤和美 (2000/02/15 12:44)

「鯖を読む」の語源を聞かれたんですが、
辞書によってちょっとずつ違いがあります。
さて、どれがよりよいんだか。

「岩波国語辞典」
さばを数える時、よくごまかしたからという。

「広辞苑」
鯖を数えるのに、急いで数をよみ、その際、数をごまかすことが多いところからという。

「大辞林」
サバはいたみやすいので、数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが、多いからという。

「新明解国語辞典」
大量のサバを算える時、二尾を単位として、さっさと算えて行くうちに、自然何尾かごまかすようになった事から始まったという。

どの辞典がいいと思いますか?



鯖を読む

無知(沢辺治美) (2000/02/15 13:50)

「読む」は、「数える」の意だと思うのですが、何故「鯖」なのか?
諸説いろいろあるようで、どこかのページにあったものですが

1)一般的な説は、魚市場や魚屋などでサバやイワシといった小さな魚を数える時に、
  サッサと素早く数えて行ったりします。
  この時に数をごまかされても全然気づかないと言うことから、
  数をごまかすことをこの様に言うようになったとされています。

2)江戸時代に関西(上方)でお盆などの贈答品として使われた物に、サバを開いて干した物で
  《刺鯖:さしさば》と言う物がありました。
  この刺鯖は二枚重ねた物を1つと数えるのが普通だったので、
  2つの物を1つに数えることをこのようになったと言われています。

3)別の説ではサバは魚の鯖の事ではなく、梵語でご飯を指す(sattvahara)に漢字を当てた  《生飯:さば》だと言うものもあります。
  寿司屋で寿司を握るたびに米粒を飯台の隅に付けてお客の食べた数を記録して置くのですが、
  適当にごまかす事もあると言うところから《飯粒を読む》→《生飯(さば)を読む》
  と変化したのだと言う説もある。
 
これと別に何かで読んだ本には
 「いたみやすいので早く捌いてしまいたいため、多めに売った(オマケした)」
というようなのもあったように思います。



「鉄火」

自転車小僧 (2000/02/16 02:03)

はじめまして。
この伝言板面白いですね。
「鯖を読む」
関西での話ですが、鯖の多くとれる若狭から消費地である京都、大阪へ運ぶ行商人たちが
腐りやすい鯖を一山いくらと言う風に目分量で買い入れをしたのが語源と聞いています。
実際、「鯖の生き腐れ」と言う言葉も聞いたことがありますし、若狭から京都にかけて
「鯖街道」というものがあり、2−3日で運んでいたそうです。途中に「鯖腐れ石」という物
もあるそうで、あながち間違いではないと思いますが…。
取り留めの無い書き込みで失礼します。



粉(こ)

佐藤和美 (2000/02/18 12:42)

「粉」は訓読みで「こ」とも読みます。

例をあげるなら、
「小麦粉」(ごむぎこ)
「黄粉」(きなこ)
「片栗粉」(かたくりこ)
などです。

「身を粉にする」
この「粉」はなんと読むでしょうか。
この「粉」も「こ」です。
この「粉」を「こな」と読んでませんか?。



はじめまして

AOI (2000/02/24 12:14)

こんにちは。はじめてお邪魔します。
解らない、気になる言葉があります。
「あたりまえ」と言う言葉です。
漢字で書くと「当たり前」。
当たる前になっちゃいます。
うーん、よろしくお願いします。

http://www.oec-net.or.jp/~aoi



当たり前

無知(沢辺治美) (2000/02/24 16:22)

「当たり前」の語源は、二つ見つけました。

@共同作業による分け前の事を言っていた。つまり、収穫物を分配する時に
「1人頭に当てられた分け前」と言う意味の『当前・あてまえ』が元になっている。
A「当然」→「当前」の訓読み

こんなので、どうでしょう?



沢辺治美様

AOI (2000/02/25 11:10)

当たり前について調べていただきありがとうございました。
分け前、当前からきていたんですね。
「とうぜん」からだろうという話は出ていたのですが、
当然のぜんがちがうなーで終わっていたのです。
ありがとうございました。



お茶の水

たか (2000/03/10 18:12)

いつも楽しく勉強させて頂いています。
さて 私の友人がテレビで御茶ノ水の語源が
崖(又は橋)の上からお茶をながして御堀につく頃には冷えて水の温度になったからだ
と言っていた。と申しておりますが本当(?)のところどうでしょうか。
確かお茶の水には茶道の千家(表?)があったと思いますが関連はあるのでしょうか。
宜しくお願い致します。



お茶の水

たか (2000/03/10 18:15)

PS 東京の文京区にある地名<お茶の水>です。



御茶ノ水

佐藤和美 (2000/03/12 09:57)

たかさんwrote
>さて 私の友人がテレビで御茶ノ水の語源が
>崖(又は橋)の上からお茶をながして御堀につく頃には冷えて水の温度になったからだ
>と言っていた。と申しておりますが本当(?)のところどうでしょうか。

いかにも嘘っぽい話ですね。
「御堀」って「神田川」のことでしょうか?

私が東京の地名関係で持ってるのは、
朝日新聞社会部「東京地名考(全2冊)」朝日文庫
本間信治「消えてゆく東京の地名」月刊ペン社
ですが、
現在では「御茶ノ水」は駅名ぐらいでしか残ってないせいでしょうか、
ざっと見てあったのは以下の短い文章だけでした。
「将軍がのむお茶に使う水」

角川書店で都道府県ごとのぶあつい地名辞典をだしてたので、
それには詳しく載ってるかもしれません。
近くの図書館にでも置いてないでしょうか?



御茶ノ水

佐藤和美 (2000/03/27 08:37)

「御茶ノ水」に関して、
本間信治「江戸東京地名事典」(新人物往来社)に
以下の記述がありました。

「湯島聖堂の南、神田川水域一帯を占める武家地の汎称。元来は井戸の名で、「御府内備考」に、この井戸は名水で、将軍家の御茶ノ水にも召し上げられたが、神田川掘割りのとき、川のふちになって水際にかたちだけが残った。享保一四年(1729)、江戸川洪水ののち、川幅を広げたさい、川の中になって、今は、そのかたちもない、と記されている。江戸の初期、この井戸の水を将軍に差し上げる御茶に用いたことによるとか。このあたりの崖は大樹がうっそうと繁り、幕末ごろには、”茗渓”とか、”小赤壁”などの雅名で呼ばれ、江戸名所のひとつになっていた。」



意味もOK?

優雅 (2000/04/11 17:43)

ツボにはまるの「ツボ」ってなんなのですか??
普通の入れ物のつぼじゃないですよね〜!??



壷に嵌まる

佐藤和美 (2000/04/12 12:38)

優雅さんwrote
>ツボにはまるの「ツボ」ってなんなのですか??
>普通の入れ物のつぼじゃないですよね〜!??

いつもの「広辞苑」によります。

まずは「壷に嵌まる」から。
1.要点を突いている。勘所を押さえている。「壷にはまった発言」
2.予想した通りに物事が運ぶ。

次は「壷」(関係ありそうなところのみ)
4.ここと見込んだ所。
ア.矢を射る時ねらうところ。矢所。太平記「同じ壷に射返し候はんずる者」
イ.ずぼし。「思う壷にはまる」
ウ.急所。要点。かんどころ。「壷を押さえる」「壷を心得ている」「壷をはずす」
エ.灸をすえるべき場所。灸点。

ついでに「新明解古語辞典」から
5.三味線の棹の上の、指で弦をおさえる箇所。かん所。

「矢」と「灸」と「三味線」に「壷」があるというのがおもしろいですね。
「針」にも「壷」がありますよね。

こう見てくると「壷に嵌まる」の「壷」は「普通の入れ物のつぼ」じゃなさそうですね。
「壷に嵌まる」の「壷」は「ここと見込んだ所」ってとこですか。



壷に嵌まる

佐藤和美 (2000/04/12 22:23)

会社の帰りに本屋によったんですが、以下の本で「壷に嵌まる」を見つけました。

三省堂「故事ことわざ・慣用句辞典」
「壷に嵌まる」
「壷」はさいころ賭博でふる壷を指し、思い通りの目が出る意から。

この本では「壷に嵌まる」の「壷」は、「さいころ賭博」の「壷」になってますね。



おけら

佐藤和美 (2000/04/21 12:33)

無一文のことを「オケラ」といいますが、
さてその語源は?

以下、小学館「日本国語大辞典」によります。
1.お手上げの状態を、オケラが両手を上げひろげた格好に擬したもの(「上方語源辞典」前田勇)。
2.賭博に負けて無一文になり衣服もで剥がされた者を裸虫といい、それをオケラに擬したもの(「すらんぐ」暉峻康隆・「上方語源辞典」前田勇)。
3.植物のオケラは根の皮をはいで薬用とするところから、身の皮をはがれる意にかけてしゃれた語(「すらんぐ」暉峻康隆)。

私は「1」の「オケラが両手を上げひろげた格好」てのに魅力を感じますが、
さてどれが正しいんだか。

オケラを使った男の子の遊びで
「オマエのXXXX、どーれくらい」っていうのがありましたが、
あれが「オケラが両手を上げひろげた格好」でしょうか?
(XXXXは伏字です。わからない人は適当に想像してください。)



……?

イルボンヌ (2000/04/25 12:30)

「卍」の書き順て、どうなんでしょうか? 漢和辞典に5画と載ってはいますが、さすがに書き順まで紹介されてません。



卍の書き順く

佐藤和美 (2000/04/26 07:46)

イルボンヌさんwrote
>「卍」の書き順て、どうなんでしょうか?
>漢和辞典に5画と載ってはいますが、さすがに書き順まで紹介されてません。

以下のHPに「卍」の書き順がありました。
QuickTimeによる動画です。

書き順日本語ホームページ
http://www.wind.ne.jp/gahoh/homej.html

「常用漢字外」の中にあります。

ここでは六画で書いてますね。
IMEの辞書も六画になってます。
漢和辞典もいくつか見ましたけど、みんな六画でしたけど。



なるほど!

イルボンヌ (2000/04/27 00:36)

卍の書き順、すっきりしました。
間違いなく六画です。
「凸凹」が5画であることと、
記憶がごっちゃになってました。



柿落とし

佐藤和美 (2000/05/10 12:37)

有名な話ですが「森鴎外」の「おう」はJISコードにないので、
「鴎」なんて字を使ってます。
本当の字とは違うんですよね。

「柿落とし」は「こけらおとし」と読みます。

「柿落とし」の「こけら」も本当は「柿」(かき)と違います。
「柿落とし」の「こけら」もJISコードにないみたいですね。
「こけら」で変換かけても「かき」と同じ字しか出てきません。
正確な字は漢和辞典で調べてみてください。
虫眼鏡で拡大してよくみましょうね。

「柿(かき)」は9画、
「柿(こけら)」は8画です。



こけら

無知(沢辺治美) (2000/05/10 13:28)

「こけら」については、柿いや下記のページを見つけました。

http://www.kinet.or.jp/kits/kanji/kokera.html



べそ

無知(沢辺治美) (2000/05/11 13:28)

泣くことを「べそをかく」って言いますけど、
「べそ」って何なのでしょう?涙の別称とも思えないし…。

大辞林には、「べそ」:子供などが泣きそうになること。
「泣きべそ」:泣きそうになってゆがめた顔つき。

とあるのですが、泣き顔と泣きべそは、違いますよね?
また、いつ頃から使われているのでしょうか?

本当に、いつもいつも、詰まらない質問ばかりで
大変申し訳ないのですが、一番早く答えてもらえるので
つい頼ってしまいます。どうか、宜しくお願いします。



教えてください!

竜輝 涼 (2000/05/11 17:39)

(前は優雅というHNでしたがもとはこのHNっす!)

「ぎゃふんと言わせる」の「ぎゃふん」とは?
「ほとぼりが冷める」の「ほとぼり」とは?
この2つの意味を是非是非教えてください!!



決まり文句語源辞典

佐藤和美 (2000/05/12 09:24)

会社の近くに紀伊国屋書店新宿南店という大きな本屋があるんですが、
辞典のところには山ほどいろいろな辞典が置いてあります。
きのうは「決まり文句語源辞典」というのを見つけ、早速買ってきました。

以下、その本、
堀井令以知・編「決まり文句語源辞典」東京堂書店
からです。

べそをかく
べそはもと「へし口」から。へし口は口をヘス(圧す)。口を押さえ付けること。能面のベシミ(圧見)からともいわれ、口をへの字にして黙ること。能面に大圧面(おおべしみ)があり、天狗に力を貸す鬼神などに用い、子供が泣く顔付きに似る。「べそを作る」とも。渋面を作ること。江戸時代から使用。

熱(ほとぼ)りが冷める
ほとぼりは古くはホトホリ(火通)といい、熱気・余熱のこと。興奮のなごり。世間のうわさが静まる意味にも。

ぎゃふんと言わせる
ぎゃふんのギャは感動詞。驚き叫ぶさま。フンは承諾の意味の感動詞。



教えてください。

mk (2000/05/15 09:19)

びー玉 の「びー」って?



ビー玉

佐藤和美 (2000/05/15 09:29)

「ビー玉」は「ビードロ玉」の略で、
「ビードロ」は「ガラス」(ポルトガル語)です。
つまり「ガラス玉」ですね。



ポルトガル語からの外来語

佐藤和美 (2000/05/16 12:36)

ビー玉もそうですが、ポルトガル語から入った語っていろいろありますね。

「大辞林」からいくつかひろってみました。
(この他にもまだまだたくさんあることでしょう。)

バッテラ
[(ポルトガル) bateira]
(1)ボート。大きな船に搭載する短艇。
(2)〔形が(1) に似ることから〕サバの押し鮨(ずし)。

ジュバン
[(ポルトガル) gibao]
〔「襦袢」とも書く〕⇒ジバン

カッパ
[(ポルトガル) capa]
(1)雨の時に着るマント状のレインコート。雨ガッパ。
(2)一六世紀に来日した宣教師の寛衣をまねて作った防寒コート。雨具にも用いられた。初めは、ラシャ・ビロード製で袖のないものであったが、後には木綿・桐油紙(とうゆし)などで作り、袖付きのものもできた。
(3)荷物・駕籠(かご)などの雨おおいに用いる桐油紙。〔「合羽」とも書く〕

パン
[(ポルトガル) pao]
(1)小麦粉を主な原料とし、水でこね、イーストを加えて発酵させてから焼きあげた食品。
(2)精神的なものに対する物質的なもの。「人の生くるは―のみに由(よ)るにあらず、神の口より出(い)づる凡(すべ)ての言(ことば)に由る/マタイ福音書四章」〔「麺麭」「麪包」とも書く〕





無知(沢辺治美) (2000/05/16 13:30)

ポルトガル語起源の言葉は、どこかに纏まって出ていました。
(どこだったか、忘れてしまいました。済みません)
歌留多[carta]、金平糖[confeito]、ザボン[zamboa]、シャボン [sabao]、
フラスコ[frasco]、先斗町[ponta]、釦[botao]、羅紗[raxa]
そういえば、煙草が[tabaco]という説もあった筈。
(「タバスコ」と同じと言う説もあったけど)



若いツバメ

いばら (2000/05/21 21:37)

なんだか下世話な表現なのでちょっと気が引けるのですが…
知人から「女性が年下の愛人のことを若いツバメっていうけれど、
これってどうしてかな?」と訊かれ、私も悩んでしまいました。
なぜツバメなんでしょうか?



若いツバメ

無知(沢辺治美) (2000/05/22 14:55)

結構有名な話なので、若く無い人だったら、御存知だと思いますが、
雑学のページから引用させてもらいました。

『女性から見て年下の恋人の事を「若いツバメ」と言うのは、
明治時代の婦人運動・女性解放運動で有名な平塚雷鳥に端を発しています。
明治44年(1911年)に青鞜社を結成し、女性解放、婦人参政権要求などの運動を開始した
平塚雷鳥ですが、彼女が年下の洋画家・奥村博史と恋に落ちてしまった為、
彼女を慕って集まったメンバーは大騒ぎになりました。
このとき奥村博史は平塚雷鳥の運動を尊重し身を引いたのですが、その時、雷鳥に宛てた手紙に
「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。
若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」
と書いてあった事から、この言葉が流行語になった。
しかし結局この二人は別れる事は出来ず、1918年に結婚をしている。』
ということです。



Re: 若いツバメ

いばら (2000/05/23 02:24)

>沢辺治美さま

なるほど、平塚雷鳥とその恋人からだったんですね。
どうもありがとうございました。



平仮名・片仮名のルーツ

佐藤和美 (2000/05/26 10:39)

佐藤和美「RE:ひらがなについて」(2000/05/13)wrote
>「平仮名「あ」は「安」の草体。片仮名「ア」は「阿」偏の略体。」とでています。

日本では平仮名、片仮名以前に万葉仮名というものがありました。
万葉仮名は漢字を仮名的(表音的)に使っています。
「万葉集」は万葉仮名で書かれているためこの名があります。
万葉仮名の一例を挙げてみましょう。
(一つの仮名に複数の漢字が対応する場合がありますが、ここでは一つしか出していません。
例えば「か」の万葉仮名には「迦加可珂訶」などがあります。)
「あ」は万葉仮名では「阿」、片仮名「ア」の基になった字と同じですね。
「い」は万葉仮名では「伊」、片仮名「イ」の基になった字と同じ。
「は」は万葉仮名では「波」、平仮名「は」の基になった字と同じ。

いろいろ見ていくと、平仮名・片仮名の基になった漢字はすでに万葉仮名で使われていた漢字のようです。
なかなか、おもしろいですね。



『血祭り』って??

ことしろ (2000/06/06 01:26)

妹がふと口にした言葉が気になりました。

『血祭り』ーーー”血”の”祭り”・・・

字を見ると、なんだかすごい言葉。
国語辞典を開いたら、
”昔の中国で出陣のときに人や獣を
殺した血で軍神に勝ちを祈ったこと”と。

「え?? どんな立場の人を? どんな風に??」

もっと詳しいところをご存知の方、
いらっしゃらないでしょうか。



血祭り

自転車小僧 (2000/06/07 01:41)

こんばんは。血祭りについて。
ことしろさんが辞書で見た記述を正しいとすると、殷代の祭祀のことを指しているのでは
ないでしょうか。殷代には戦いの前に王族が占い師に命じ、「羊何頭を捧げるが勝利できる
か」といった形式で占い、良い結果になるまで延々と生贄の首を斬って殺し、その血を浴び
たり、祭具に塗ったりしたことかと思います。
無論、戦争捕虜や異民族がその生贄になることも少なくありません。
その際、トウテツ(饕餮:全てを食らい尽くすと言う伝説上の怪物)の模様のついた斧を
使ったそうです。その後、戦国時代になり、同盟を結ぶ際、盟約を書いた石や銅器ととも
に殺した牛を四角い穴に埋め、殺した牛の血を啜りあい、同盟で覇者と認められた者が牛
の耳を切り取ると言う祭祀も行われており、牛耳を執るの語源となっています。
血祭りの語源が本当に殷代のこの種の祭祀に当たるか知りませんが、参考まで。



自転車小僧さまへ

ことしろ (2000/06/08 00:16)

情報をありがとう御座います。

しかし古い時代の習慣は血生臭いものが多いですね・・・(-_ー♭)
良い結果がでるまで羊の首をーーー?

『牛耳る』の語源まで教えていただいて、
良い勉強になりましたv



学らんのらん

まき (2000/06/07 13:33)

こんにちは。教えて下さい。

男子の学生服のことを「学らん」といいますが、「学」はおそ
らく学生(服)だと思うんですが、「らん」っていったい何ですか?



学ラン

無知(沢辺治美) (2000/06/08 09:32)

江戸時代の隠語に、「オランダ」から派生した、洋服を意味する「ランダ」という言葉が
ありました。学ランのランは、この「ランダ」が縮まったもの。
と、『広辞苑』に出ているようです。
下記のページにもあります。

http://www13.big.or.jp/~msk/tisen/ka/0061.html



学らん

まき (2000/06/08 09:55)

無知(沢辺治美)さん。ありがとうございました。
江戸時代までさかのぼってしまうのですね。

それから、参考になるHPの紹介もしていただき
ありがとうございます。



学らん

佐藤和美 (2000/06/09 12:38)

「学らん}ですが、もう一つの語源説を見つけました。

「隠語大辞典」(皓星社)に
「らん」は「襴」だと書いてありました。
つまり「学らん}は「学襴」だというのです。

「襴」の字義は「上衣と裳(もすそ)とがつながっているひとえもの。」
(「漢語林」)



ナゼ『黄泉』は「ヨミ」なのでしょう?

ことしろ (2000/06/09 01:39)

今晩は。お邪魔します。
またもや疑問です。

”黄泉”から”返る”で →「ヨミガエル(甦る)」
死者の国のことを”黄”の”泉”と書くのは、
元々中国において地下にあると信じられていたその国には、
黄河の水の源があると考えられていたからーーーだそうですが、

では何故『黄泉』は「ヨミ」と読むのでしょうか??
(国語辞典にも大辞林にもそのことには触れてないんです〜〜( i_i) )

以前読んだ古事記について書かれた本に、
『黄泉の国』を『夜見の国』と(”の”は入ってなかったかも)
表記してあったものがありました。

中国の『黄泉』という字と、日本の「ヨミ(夜見)」という発音が
合体したということなんでしょうか??

もし『夜見』が古代日本における死者の国を指す本来の表記だとしたら、
昔の人は死者の国をどんなものと想像してこの字にしたんでしょうか?
それとも字に意味はなく、音の方に意味が??



よみ

佐藤和美 (2000/06/10 12:41)

ことしろさん
>では何故『黄泉』は「ヨミ」と読むのでしょうか??
>中国の『黄泉』という字と、日本の「ヨミ(夜見)」という発音が
>合体したということなんでしょうか??

「犬」はなぜ「いぬ」と読むのでしょうか?
全ての漢字とその訓読みに言えることですが、
(当て字とか、当て間違いの字はありますが)
漢字の字義と言葉の意味が同じだと考えたときに、
その漢字はその訓読みを会得するでしょう。
「黄泉」と「よみ」もそうでしょう。

>国語辞典にも大辞林にもそのことには触れてないんです〜〜( i_i)

「犬」はなぜ「いぬ」と読むのかにふれている辞書はありませんよね。

>以前読んだ古事記について書かれた本に、
>『黄泉の国』を『夜見の国』と(”の”は入ってなかったかも)
>表記してあったものがありました。

「よみ」の語源については、いくつか説があるようですが、
「夜見」はそのうちの一つです。
(「よみ」は「闇(やみ)」という説もあります)
定説はないようです。

(中村幸弘「難読語の由来」(角川文庫)を参考にしました)



佐藤さん、お礼が遅くなりましてすみません。

ことしろ (2000/06/19 02:13)

”『黄泉』の語源について”のREをいただいたのに、
お礼が遅くなってしまいました。
実は、はじめに佐藤さんのREの内容を読んだとき、
意味がよく理解できなかったんです。
何度か読み直して、それでも納得ができなくて、
何日か経ってからようやく、ふと・・・

佐藤さん、遅くなりましたが、
どうもありがとう御座いました。(^^ゞ



万歳の語源は?

BEN (2000/06/14 12:58)

万歳の語源について教えて下さい。
又 何故 両手を上に上げるのか?



万歳!

自転車小僧 (2000/06/15 01:06)

BENさんへ
記憶があやふやなのですが、万歳はもともと中国で皇帝の長寿を祈る意味で使われたのが
はじめです。いつ頃からかは調べないと分かりませんが・・・。また、中国で万歳と言われる
側は皇帝のみで、それ以外の貴族、官僚に対しては千歳と言っていました。但し、両手は
前でそろえ(よく日本人が中国人の真似をするときの手つきで)お辞儀をしながら言います。
両手をあげて万歳をするのは、確か明治時代に天皇に対して国民全体が敬意を表す行動として
取り入れられたと記憶しています。それまでは、万歳という言葉は万歳楽と言う芸能、目上に
対する挨拶などでしか使われず、明治になって、ヨーロッパ諸国の国王、皇帝を称える言葉、
God Bless the kingなどに相当するものを作ろうと選ばれたのが、万歳(候補に弥栄)であり
天皇が見て見た目が良い動きを考慮したものだったと記憶しています。
ちなみに朝鮮語でマンセーと言いますが、両手を上げ下げせず、両手をあげたまま手を振ります。
ニュースなどでご確認あれ。



万歳!万万歳!

司空 (2000/06/15 16:57)

手元に資料がありませんが、記憶に頼れば万歳の呼称は漢の武帝の時からはじめたそうです
中国の毛沢東時代はよく使っていたのですが、今は殆ど使っていません
勿論、単に喜びの表現としてたまに使っていますけど、日本ほどではありません
万歳、万万歳の連呼も日本にはありませんね

万歳を叫ぶ時、片手を挙げて或いは朝鮮のように両手をあげたまま手を振るような
ポーズをとるけど、日本のように両手をあげたり下げたりしません
両手を硬直にあげるポーズは降参のポーズで、変に見えますね



土左衛門の語源は?

BEN (2000/06/21 12:47)

以前 万歳の語源について 調べて頂きありがとうございました。
さて 今回は、私の務める会社の近くで 水死体が見つかりました。
よく水死体のことを土左衛門(ドザエモン)といいますが この
語源について教えて下さい。 



ドザエモン

佐藤和美 (2000/06/22 12:51)

BENさん
>よく水死体のことを土左衛門(ドザエモン)といいますが この
>語源について教えて下さい。

堀井令以知編「語源大辞典」(東京堂出版)からです。
「ドザエモン」
「水死体。享保の力士で、成瀬川土左衛門がいたが、色白で、ぶくぶくと肥えていたので、
それになぞらえて水死人をいうようになった。」



魚(さかな)

佐藤和美 (2000/07/04 12:34)

魚(さかな)の語源は?

酒のおつまみのことを「酒のさかな(肴)」と言いますが、
この「さかな(肴)」が「さかな(魚)」の語源です。
「酒の肴」の代表的なのが「魚」だったため、魚のことを「さかな」と呼ぶ用法が生じたそうです。
「さかな(肴)」の語源は「酒菜」、つまり「酒のおつまみ」のことですね。

参考
武光誠「日常語の由来語辞典」東京堂出版
堀井令以知編「語源大辞典」東京堂出版



ルビ

佐藤和美 (2000/07/05 12:47)

漢字などのふりがなのことを「ルビ」といいますが、さてこの語源は?

欧米では字の大きさを宝石で表す場合があり、
5ポイントの字を「真珠pearl」、
5.5ポイントの字を「メノウagare」(アメリカ)、「ルビーruby」(イギリス)などと言いました。
日本で5号の字のふりがな用に使った7号の字が5.5ポイントと同じ大きさだったので、
ふりがなのことを「ルビ」というようになりました。
「ルビ」の語源は宝石の「ルビー」だったという話。

(山口佳紀編「暮らしのことば語源辞典」講談社)



ためぐち

コボ (2000/07/24 12:01)

始めまして。
今ため口についてのレポートを書いてるんですが、なかなか資料がないので困ってます。
そもそもため口っていうのはどうして特別視される必要があるんでしょう?普段使ってる言葉=ため口では?



タメ

佐藤和美 (2000/07/24 12:47)

「ことば会議室」に以下のページがあります。
参考にしてみてください。

「タメ」の意味
http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/BBS/room_1/BBS_MSG_971222225053.html



(無題)

コボ (2000/07/24 12:51)

ありがとうございました!
参考にしてみます。



ラリる

こうたろう (2000/07/25 22:46)

「ラリパッパ」「ラリる」の語源を調べています。
誰が使い始めたのか?
いつごろから使われるようになったのか?
語源はどこなのか?

現在のところ、
*ラリった状態ではラ行しか発音できなくなるから
*歌のラリパップ(ロリポップ)からではないか
などの情報がありますが、裏づけはありません。
関連するような情報などありましたら、お願いいたします。



Re:ラリる

ふる (2000/07/27 10:30)

語源は知らないのですが、大辞林にも意味だけはちゃんと
載っているラ行五段活用動詞なのですね。



らりる

佐藤和美 (2000/07/27 11:58)

「集団語辞典」(東京堂出版)に「らりる」が載ってました。

「らり」(馬鹿者)を動詞化したもの。
「らり」は香具師(やし)などのことば。



只管

蛍 (2000/08/12 08:04)

「只管」って、一体どうしてこういう字なのでしょう?
「流石」はさすがに解ったんですけど、「只管」はひたすら謎です。
やっぱり、何か故事などから来てるのでしょうか??



只管

自転車小僧 (2000/08/12 22:01)

蛍さんの言われている"只管"について
おそらく「ひたすら」と読むものについて言われているのだと思いますが、これは中国語で
「〜だけを行う」という意味で使われます。鎌倉時代に禅宗が渡来したころ、当時、宋の口語
であった"只管"も入ったというものが有力です。禅寺の境内には「只管打坐」(坐禅をすること
だけをしなさい)と書いてあります。禅宗の経典はそれまでの文言体で書かれていた仏教文典
とは違い、口語的要素が非常に強いものです。現代の中国語とそれほど変わっていないので、
中国人は特別なことをせずに普通に読めるそうです。
蛇足:禅問答の"そもさ"、"せっぱ"も「甚麼説(上)」(なんと言う)、「説(口+巴)」(言いなさい)
から来ているとのことです。



中国語

蛍 (2000/08/13 07:30)

自転車小僧さま!ありがとうございます!!(^o^)丿
そうですかぁ、中国語からきてたんですね。φ(。。 )



難読語の由来

佐藤和美 (2000/08/13 12:57)

角川文庫ソフィアに
中村幸弘「難読語の由来」
という本があります。
言葉に興味のある人にはオススメの一冊でしょう。

この本にも「只管(ひたすら)」がでてます。

なお「難読語の由来」の他の項目にはこういうのがあります。
小豆(あずき)
許婚(いいなずけ)
烏賊(いか)
似非(えせ)
十八番(おはこ)
竹刀(しない)
蕎麦(そば)
氷柱(つらら)
一日(ついたち)
日和(ひより)
etc





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