言葉の世界・伝言板 2004年7月



春宮

偽中国人 (2004/07/31 04:17)

春宮は東宮とも書き、日本的解釈は
皇太子の宮殿、皇太子そのもの
≪初学記≫『青宮一名春宮,太子居之』
≪現代漢語詞典≫封建時代太子居住的宮室。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/7123/togu.html
http://www.niigata-u.com/files/oita2/031114e1.html
http://www.genbu.net/data/sinano/haru_syuin.htm

ところが中国の俗語的解釈は「枕絵、ポルノグラフィー」。
男女淫褻之図俗称春宮。
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/toy-5.html
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/ceramic-u.html
古典的『春宮』を俗語でポルノグラフィーにしてしまうのは、封建制度に対する反感からでしょうか?

『春宮住宅』という文字を中国人が見たら何を想像するでしょう?
http://www.nishimatsu.co.jp/cnstrct/ken/home/65/65.htm



后と後、叶 匠壽庵

偽中国人 (2004/07/31 03:31)

「后」は貴き御方のうしろに置いて「皇后」などと使います。
「後」は「お尻」の意味があり、「寧ろ鶏口となるとも牛後となるなかれ」という中国のことわざの「牛後」とは「牛のお尻」を表わします。

「午前、午後」は午刻(うまのこく)を基準にしてmorningとafternoonを表わす言葉ですが、中国的解釈では「午後=馬のお尻」で、昔シンガポール人に日本語を教えた時、生徒の一人が「午後」の「午」を「牛」と見間違えて"niuhou"と発音してみんなで大笑いしたことがあります。

★叶 匠壽庵
これは屋号だと思います。
奈良、姫路に山中大佛堂という仏壇屋があります。同じような語構成だと思います。
http://www.its-mo.com/emmctl.htm?ENC=xHLn4DfZBIR1PBnvN9%2F
%2Br0t0D3Xd8huI5Q5TWktA2wBrO7vkczUbYvgrdtT7EjS1TAzcggBbX5VMpSQCSyDvURy5zrar1DmDb3S%2B9jRRzM3xbOsYnspqlA%3D%3D
www.shopping-mall.co.jp/member/d/daibutsudou/



髪と發

高駒麗人Koma (2004/07/31 02:28)

投稿者:偽中国人さんへ
>『美髪』を『美發』、『農暦』を『農歴』と書いたり、
(字を知らない中国人 投稿日: 7月31日(土)01時32分8秒)

中国人が日本語を書くと、なまじ漢字を知っている分、「歴史」を「暦史」と書いたりする間違いを犯すでしょう。
中国にある中国製のカラオケには中国語の歌のほかに日本語の歌もあります。
画面の漢字が大陸簡略字だったり、「長い髪の少女」が「長い發の少女」だったりします。
あと、歌本の配列が全部「音読み」基準になっており「長い髪の少女」「長崎は今日も雨だった」が「な」ではなく「ち」の項目にあり、「恋心」と「涙のリクエスト」が「れ」の項目にあるという具合です。歌本を作った人が「長」を「ちょう」、「恋」を「れん」、「涙(泪)」を「れい」と読んだのが明白です。
中国にある理髪店では「髮」「髪」の他に「發」という字をガラスの壁に書いてある店が多くあります。日本人は「美容美發」meirong meifa、「發型」faxingという漢字を見ても何のことかわからないでしょう。

中国人(若い女性)が五筆で「昇」を打とうとして電脳の画面上に出ず、困っているのを見たことがあります。大陸GB(国家標準)で「昇」shengは「升」です。それを知らない中国人もいます。
日本人の「後藤」さんは中国で「后藤」Houtengですが、ある中国人は「俊藤」と書いていました。
「歌謡界のKING&QUEEN」は「歌王歌后」gewang gehouです。中国のCD屋では「歌后」が「歌後」と書かれる事もあります。青島にある「天后宮」が現地の日本語誌でデカデカと「天後宮」として紹介されていました。「天后宮」の建物では「天后宮」ですが、中国人(若い男)が「天後宮」を見て、「これでも正しい」と言っていました。
Backの意味の「后」は「後」だが、Queenの意味の「后」は「後」ではないという教養は、中国では忘れ去られています。
中国人が日本語の漢字を書くとこのような書き間違いが出るでしょう。



藝と芸 つづき

高駒麗人Koma (2004/07/31 02:25)

中国で出ている日本語の雑誌の1つでは、中国の地名と人名と日本語の中で使うとき苦労しています。
こういう場合、原文(もとの中国の漢字)主義なのか日本語の規範に合わせるのかがいつも問題になります。

ある編集部では地名人名に関しては、本人が書いたように書くのが主義で、中国人の名前を入力する時は、簡体字中国語入力ソフトを使って[王其]qiや[又β]deng、[門の中に虫]minなどを打ち込みます。日本人の上司は中国語を話せてもピンインを覚えておらず、「五筆」wubi(ウービー)など尚更知らないので、中国語をピンインで覚えている日本人や中国人スタッフに打ってもらっています。

しかし「張藝謀」を「張芸謀」と書く場合もあり、それは日本語による映画紹介からのコピーでしょう。
すでに書きましたが、「藝術展覧会」「洗滌制品展覧会」などの「催し物の中国語名」では、
「藝」は[艸乙]yi、「滌」diは[シ条]です。

中国にある某日本語誌編集部では「藝」を「芸」にする「日本の規範に合わせた書きかえ」をします。
中国語の「[艸乙]朮」(藝術)yishuを現代日本語の「芸術」geijutsuに翻譯したと言えるでしょう。
「張藝謀」と書いてZhang Yimouと發音される中国人名は、日本語では「張芸謀」と書かれてCho Geimo(ちょうげいもう)になる。中国語と日本語は別々の言語だというわけです。
しかし、その編輯部で中国語の行事名にある「洗[シ条]」xidiを「洗浄」に翻譯するのは間違いだと言う幹部がいて、基準が無くごちゃごちゃです。
中国の人材派遣の会社名で「人才顧問」Rencai Guwenとあり、日本人が日本語の廣告を作る際に「人材顧問」と打つと、その会社の人が「わが社の名前の『人才』は『人材』でなく『人才』です」と言って修正要求してきました。中国大陸では「人材」rencaiは「人才」と書くのが規範だからです。
http://www.dluhr.com/jp/rencaipaiqian.htm



葉と叶つづき

高駒麗人Koma (2004/07/31 01:47)

【葉守】は食べ物の名前。叶 匠壽庵は何でしょうか?人名?

謝世涯「新中国簡体字研究」語文出版社(1988)によると、「叶」ye,xieは「協」xieの略字として提案されたこともあるらしい。
偽中国人さんとmassangeanaさんには「釋迦に説法」でしょう。
「叶」h^ap(h^有声、a前舌{ae}に近い)−h^ep−hie−sie
 呉音「ゲフ」geΦu 漢音「ケフ」keΦu、訓「かなふ」kanaΦu

「葉」
(名詞の葉)diap(d半ば無声)−yiεp−ie−ie (ye4)
呉音「エフ」(jepu>)eΦu
(町の名前)thiap−∫iεp−∫ie−s.ə(s.卷舌) (she4)
呉音「セフ」seΦu

>日本で使われている「葉」と「叶」が別の字であることは、ある程度教養のある中国人ならば知っているのではないでしょうか。
教養の無い人もいるでしょう。
中国では「叶」を「葉」の異体字とするのが規範なので、逆に「叶恭子」を「葉恭子」と書いて済ましている中国人もいるでしょう。

>新聞・雑誌などは日本の標準である常用漢字表を目安とするべきでしょう。「張芸謀」とするのがよろしいとおもいます。
中国では「葉」を「叶」とするのが規範(中華式常用漢字)です。
NHKが「中国語会話」で「張藝謀」を「張芸謀」と書くのは、中国人が「千葉」を「千叶」と書くのと同じく、自分の国家における漢字の規範に從っているわけでしょう。同じNHKが総合(綜合)テレビの「日本にきた中国人就学生」のレポートで「金[艸乙]花」を簡略字体そのままで画面表示したのは日本の規範から外れた行為で、むしろ外国の活字を採用した外国趣味です。
「張芸謀」はいかにも日本的で、「千叶」はいかにも中国的です。
すると文藝春秋社は、むしろ、台湾の漢字を採用している外国趣味ということになります。
日本では固有名詞は例外と言う逃げ道があります。
中国では「兒」erを「儿」にしながら、人名では「兒」をniという音で残していますが、日本人の「児玉」さんは「兒玉」Niyuでなく「儿玉」Eryuになります。

中国人名「叶」を「叶」のままで日本語に取り入れることはよくあります。
かつて、ある中国人の「葉」Ye氏が「私の姓は『葉』であって『叶』ではない」と言い、簡略化に抗議したようですが、これは中国では掻き消されたようで、今の中国大陸で簡略化批判の声は見当たりません。



字を知らない中国人

偽中国人 (2004/07/31 01:32)

八両金さん

近年台湾、香港のビジネスマンが中国本土に進出するに随って、これらのビジネスマン相手に商売を始める中国人が増えたそうで、字を知らない中国人は
『美髪』を『美發』と書いたり
“農暦”寫成了“農歴”『農暦』を『農歴』と書いたり
『3公里』を『3公裏』と書いたり
『天台山、天台宗』の『天台』を『天臺』と印刷するそうです。
http://chinese.pku.edu.cn/bbs/thread.php?tid=9826&page=3
ちなみに「五台山」は「五臺山」が正解です。



叶姐妹vs叶月里緒菜

偽中国人 (2004/07/31 01:28)

八両金さん

叶姐妹の「叶」と叶月里緒菜の「叶」を中国人はどのように区別しているのか教えてください。
http://www.dzwww.com/yule/mingxingxiezhen/yeyuelixucai/
http://ent.tom.com/Archive/2002/1/29-85538.html



RE:芸

八両金 (2004/07/30 22:56)

massangeana さん
その通りだと思います。

偽中国人 さん
日本で使われている「葉」と「叶」が別の字であることは、ある程度教養のある中国人ならば知っているのではないでしょうか。



Re; 芸

massangeana (2004/07/30 04:39)

個人の著作ならともかく, 新聞・雑誌などは日本の標準である常用漢字表を
目安とするべきでしょう。「張芸謀」とするのがよろしいとおもいます。

中国と日本では漢字の使われかたが異なるし, 日本は独立国家なのですから,
中国で書き分けられているからといって日本で書き分ける必要はないでしょう。

たぶん八両金のおっしゃっていることとおなじだとおもいますが...



葉と叶

偽中国人 (2004/07/30 02:35)

八両金さん
中国人に
「【葉守】叶 匠壽庵 263円 1個35g」の『葉』と『叶』
http://hana.dip.jp/kanmi/wagasi200406/hamori.html
の違いをどう説明しますか?

それから何故『叶』が『葉』の略字、簡化字になったのか経緯、故事来歴を御教示願います。



re: HAP

風鈴’ (2004/07/30 00:28)

高駒麗人Koma さん
>スペイン語ならHAPだとアップで、ハップならJAPのはず。

そうですね。jではじまる綴りも一応見たんですが、なさそうでした。

オンラインの蘭英辞典で「pap」をひいてみたところ、
gruel, mess, mush
と出ていました。

何か混ぜ合わせたどろどろしたもの、という感じで、それを患部に貼り付ける療法というのが、オランダ語の元の意味にそったものだとすると、入浴剤はやはり別なのかもしれません。

あまり関係ありませんが、ドン・キホーテは英語では Don Quixote なので、x の綴りも「ハ」などと読むのだったかしらと一瞬思ってしまいましたが、現在のスペイン語では、 x は [ks] で、ドン・キホーテは Don Quijote なのでした。



間違い?間違いじゃない?

きしろふ (2004/07/29 22:22)

本日、文化庁の日本語世論調査によると、「檄を飛ばす」「姑息」「憮然」について、約70%の人が意味を間違えているという結果になったそうです。また、「的を得る」「押しも押されぬ」と使っている人も半数を超えているそうです。
最初に出した三語の間違いと正解のそれぞれの使っている割合を出してみると、
 「檄を飛ばす」・・・× 元気のない者に刺激を与えて活気付けること・・・74%
           ○ 自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること・・・15%
 「姑息」・・・・・・× 卑怯な・・・70%
           ○ 一時しのぎ・・・13%
 「憮然」・・・・・・× 腹を立てている様子・・・69%
           ○ 失望してぼんやりとしている様子・・・16%
私は三語とも間違った方で覚えていました・・・(^^;)
私もいかんですわ(^^;;)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040729-00000160-kyodo-ent



葉と叶

高駒麗人Koma (2004/07/29 13:50)

>「樋口一葉」は中国では「樋口一叶」と表記されますが、これを見て「中国人は字を知らない」などとは思わないでしょう。
日本式略字による「許茹芸」が、「許茹[艸雲]」Xu Ru-YUNなのか「許茹藝」Xu Ru-YIなのかわからない現象もお互い様です。
「叶多恵(かのう・たえ)」と「葉多恵(はた・めぐみ)」が両方、大陸簡略字で「叶多惠」Ye Duo Huiになると、日本語に譯し戻したり、英語に譯すときに間違いが生じます。



RE:芸VS藝、崗VS岡

八両金 (2004/07/29 02:23)

「藝」の日本の字体「芸」が中国の別の字に該当するからと言って、逆のパターンもある訳だからお互い様ではないでしょうか。「樋口一葉」は中国では「樋口一叶」と表記されますが、これを見て「中国人は字を知らない」などとは思わないでしょう。



復員兵資料

偽中国人 (2004/07/29 01:47)

昭和20年〜22年の復員兵の手書き資料を見ると

@「軍曹、曹長」の書き込みがありますが、チョ・ヨンギル国防相のような縦棒一本の「&h26362;曹」はありませんでした。

A上等兵を「上ト兵」と書いている人が数名あります。
B「射、機兵」というのがありました。
C自筆署名に「くち高」を書いて「はしご高」のハンコを押している人が多数います。
 もちろん「はしご高」で署名しているひとも多数います。
D「青X」姓の自筆署名欄には「青」の下の「月」の横棒2本や「円」の代りに「月の外枠の中に“└”(←少しだけ縦の線があって右に曲がっている)と書いている人があります。ハンコは「倩」の右側ののように、下が「円」のものを押しています。

E「土吉」署名の人のハンコが「士吉」だったり、「士吉」署名の人のハンコが「土吉」だったりで「吉X」姓の人の署名とハンコの字形が一致していません。

F「森X」という人の署名が変わっています。上の「木」は「ホ」のように書き、下の「林」の部分が「成」のような書き方をしています。ハンコを見て始めて「森」だということが判りました。
G署名が「島」でハンコが「嶋」のひとがいます。
H「豫備役」と書いている人が多数ですが、「予備役」と書いている人も少数ながら居ます。
I「聯隊」を「連隊」と書いた人は一人もいません。

某運転免許センターの様に免許証と認印の字形が違うからと、指紋押捺を強制するのは、犯罪捜査資料としての指紋収集のための口実でしょう。



Re: こんな例はそうでしょう?

massangeana (2004/07/28 23:58)

松茸さん:
おもしろい例ですね。紙の新聞ではどう書かれていたのでしょうか?



「金[艸/乙]花キンリカ」さん

偽中国人 (2004/07/28 04:39)

高駒麗人Komaさん
>「[艸/乙]」が何で「リ」なのか?

私が想像する所では[艸/乙]もMandarin式発音yi=イを間違えて平仮名の「い」に良く似た片仮名の「リ」になったのでは?
もし日本人スタッフが作成した字幕なら間違うはずないのですが、途中に平仮名、片仮名をちゃんと書けない中国人スタッフ、中国語はまったくダメの日本人スタッフが介在すれば有り得る話です。

昔見た香港、台湾製の日本語教科書や参考書には片仮名の「ホ」の替りに「木」と印刷したものもありました。

先日のBS2の張芸謀監督を紹介する番組で、同監督の作品でデビューした章子怡Zhang Ziyi
hk.music.yahoo.com/news/ent/0040725060012s2q.html
を岸田今日子さんが「チャン・ツィ・イー」と発音しているのが気になりました。
画面にも「チャンツィイー」と出ていましたので番組のディレクターの指示で台本にそう書いてあったのでしょう。

この場合「ツィ」と発音しなくても関東地方の平唇の「ツ」で発音しておけば京都方言の円唇の「ツ」よりはmandarinの「子zi」に近い発音になります。
下記urlで発音を聴く事ができます。
http://www.alc.co.jp/china/study/juku/06/0605.html



チョヨンギル

高駒麗人Koma (2004/07/28 00:07)

http://www.cbk2000.pe.kr/news_detail.php?Table=board1&id=349
http://www.mnd.go.kr/cms.jsp?p_id=00112030000000&CMSTrans=/dicboard/service/bbsView.jsp&bbs_id=3&item_id=1967&dummy=20031129070756
●永吉(チョ・ヨンギル)の●(チョ)が「ソウ」であることを知るには結局朝鮮語の知識が必要です。
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%fa%c4%b1%ca%b5%c8&hc=0&hs=0

http://kr.search.yahoo.com/search?fr=kr-front&KEY=&p=%F0%C6%E7%B5%D1%CE



こんな例はそうでしょう?(re:「張藝謀」を...)

松茸 (2004/07/27 23:38)

http://www.asahi.com/international/update/0727/015.html
| 韓国の●永吉(チョ・ヨンギル)国防相は27日、...
| ソウ国防相は27日、...
| ...最終的にソウ国防相が...
| 政府はソウ国防相の辞任を受け入れる一方、...

……なまじ「漢字無知」でなかったための悲喜劇のようです。



RE:芸VS藝、崗VS岡

高駒麗人Koma (2004/07/27 14:56)

NHK「特報首都圏」で、「日本にいる中国人就学生」を取り上げたとき、…
参考:
http://www.nhk.or.jp/gendai/index.html
(過去の放送記録はこちらから>2004年>6月>第1週)



RE:芸VS藝、崗VS岡

高駒麗人Koma (2004/07/27 14:55)

 投稿者:偽中国人さんへ
>http://woman.263.net/brower.htm/huab2.5.htm
『大名鼎鼎的張藝謀在時下中国称得上是呼風喚?雨的人物』

NHK「中国語会話」では、日本語字幕で「張芸謀」、中文字幕で「張[艸/乙]謀」でした。
NHK「特報首都圏」で、「日本にいる中国人就学生」を取り上げたとき、番組中で、中国人「李光柱」:振り假名はカタカナで「リコウチュウ」さんがネットカフェのネットを通じ、中国の友人と朝鮮語で会話していました。相手の友人が女性で、画面では「金[艸/乙]花」という名前。中央の字は「藝」の大陸簡略字でした。画面上の振り假名がカタカナで「キンリカ」さん。「[艸/乙]」が何で「リ」なのか?
参考:
http://www.nhk.or.jp/gendai/index.html
(過去の放送記録はこちらから>6月>第1週)

テレビ画面上の[土口]の「吉」を一々画像にしてネット上の文中に嵌めている漢字無知の人はNHKのテレビで「張芸謀」という字幕だったら「張芸謀が正しくて、台湾の頁にある張藝謀は間違い」とわめき、「金[艸/乙]花」の[艸/乙]は[艸/乙]だけが正しいと決め付けるのでしょう。漢字の正否を一人で勝手に決めるこの手の人はネットで[艸/乙]という字も「テロップどおり」に移そうとするんでしょうね。全く無駄なこと。無知の証明。

漢字簡略化が異体字の共存を招くという懸念は中国でもありましたが、現在それが現実になっています。漢字無知の人が何が何でもテロップどおりと思い込んで、テロップの漢字を疑わない。結果、異体字が別の字として同格になる。現在簡略化したはずの漢字は複雑化して最悪の情況です。これは権力者より、漢字無知の庶民のせいです。

「と吉 吉野家 吉澤」投稿者:高駒麗人Koma  投稿日: 7月22日(木)00時53分56秒参照



芸VS藝、崗VS岡

偽中国人 (2004/07/27 06:06)

高駒麗人Komaさん
>張藝謀と書くべきですが、2004年7月26日の朝日新聞テレビ欄、NHK教育テレビ「中国語講座」の内容紹介でも「張芸謀監督」。

多分「芸」と「藝」とは本来別字であることを知らないで機械的に翻字してしまったのでしょう。日本人が「張芸謀監督収」とファンレターを書いても、字を知らないと笑われるか、、「大名鼎鼎」的大導演の名前を間違える無礼者目(這厮無礼)と破り捨てられるのが「落ち」です。
http://woman.263.net/brower.htm/huab2.5.htm
『大名鼎鼎的張藝?在時下中国称得上是呼風?雨的人物』
名高い張藝?は今の中国で風を呼び雨を降らせるほどの神通力を持つ人物といわれている。

「崗」は「岡」の俗字(世間で広く使われているが科挙の試験には使わない字体。)だそうで、≪辭海≫は@岡俗字。見正字通。≪正字通≫に見えるとあります。A警士之守望處。

澤存堂版≪廣韻≫は「岡」の次に「崗」を載せて、『又作堽並俗。』つまり「崗」も「堽」も「岡」の俗字であるとしています。
http://home.highway.ne.jp/sfuru/okigaru980102.html

≪台湾ビン南語辭典≫によると「衛兵或いは警官が見張りをする際に立つ場所。」

倉石武四郎 岩波≪中国語辞典≫には「崗 gang3 交番、歩哨の立つところ。設了一個崗gang3交番をひとつこしらえた。」とあります。一方「岡gang1 おか、口語で単用するときは-r、-zをくわえる」として岡兒gang1r,岡子gang1zといわなければ話し言葉にならないようです。

文語系では「崗」も「岡」もgang1で同音同義ですが、口語(俗語)系では「崗gang3」と第3声(上声)で発音し「立哨地点、職場の持ち場」を表わす場合、「崗」を「岡」と書きかえるのは止めたほうが良いのではないかと思います。

日本では「花崗岩=みかげ石」以外には使いみちの無い字ではありますが。これも文部科学省の好きな正字を使って「花岡岩」と書けば常用漢字の数を減らせるのです。いやしくも学術論文の場合、正字体を使うべきではないでしょうか?

「堽」も上州にこの字を使う『片堽』という地名があるのでJISに採用されているようです。これも実際には『片岡』という書き方もあるようです。
http://user.komazawa.com/hagi/ko_tame50.html
『片堽』を『片岡』と書くとネタがバレて、実も蓋もない=露骨である、ということでしょうか。

「骨」のつながりでいえば、
白骨温泉の610ハップを入れて白く濁った湯と同じように、外見に拘泥する日本人の為せる業で、実際の意味や効能はどうでもいい様です。



告知大家

顕正居士 (2004/07/27 03:43)

「日本語と隣の国から世界を見る」には『一進会』を投稿してあります。
かのサイトは表示していませんが。以上お知らせ。

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/isshinkai.html



「張藝謀」を「張芸謀」と表記。藝を使っているところも

高駒麗人Koma (2004/07/27 00:31)

藝と芸 投稿者:高駒麗人Koma  投稿日: 7月25日(日)11時03分38秒 つづき
>藝術展覧館/池田大作著書陳列展及びコレクション瀬戸物陳列展
>展示会場 西崗区勝利街35号(勝利橋北)

ここでは「藝術」。
「西崗区」の「崗」は「岡」にすると間違いでしょうか?
http://203.178.87.58/idweb/wiki.cgi?page=hot+line+%2F+July+2004



「張藝謀」を「張芸謀」と表記。大連の日本語誌&NHK教育テレビよお前もか。

高駒麗人Koma (2004/07/27 00:25)

http://203.178.87.58/idweb/wiki.cgi?page=music+%26+cinema+%2F+July+2004
(大連の日本人向け総合情報誌「i.D」の公式ホームページです。)
>監督…張芸謀
>美しい映像を見ると、さすがは張芸謀とうなずける。
張藝謀と書くべきですが、2004年7月26日の朝日新聞テレビ欄、NHK教育テレビ「中国語講座」の内容紹介でも「張芸謀監督」。

http://203.178.87.58/idweb/wiki.cgi?page=music+%26+cinema+%2F+July+2004



HAP

高駒麗人Koma (2004/07/26 16:57)

>「HAP(ハップ)とはスペイン語で浴剤を意味する」
スペイン語ならHAPだとアップで、ハップならJAPのはず。



草津温泉ハップ

風鈴’ (2004/07/26 02:01)

白骨温泉が使っていたことがわかり、一躍有名になった入浴剤ですが、「ハップ」とは何か、「2ちゃんねる」の掲示板でわずかの間にたくさんの説がでていたので面白く思いました。
「ハッピー」の「ハップ」というのもありましたが、他にも「**ハップ」という入浴剤があるようなので、商品個別の愛称ではなく、もっと何か意味がありそうです。

「HAP(ハップ)とはスペイン語で浴剤を意味する」
http://www13.plala.or.jp/iyashiya/kusatuhapu.htm

これによると、綴りは HAP ということになりますが、ちょっとオンライン辞書等を見た限りでは、そういう単語はありません。

「オランダ語の PAP が語源」

広辞苑によれば

>パップ【pap オランダ・巴布】巴布剤を布に塗って皮膚の局所に貼り、罨法(あんぽう)を施すこと。厚生新編「琶布」―‐ざい【巴布剤】

この「パップ」は湿布のようなもので、入浴剤にまであてはまるのかどうか疑問ですが、患部を温める療法という点では共通しています。「ハップ」ではなく「パップ」ですが、「ハップ剤」と「パップ剤」は、意味の区別なく用いられているようです。

「厚生新編」に出ているということは、江戸時代の借用ということになり、「ハップ」だったり「パップ」だったりするのも、慣用的にいろいろ使われた歴史があるのかと思いますが、入浴剤もやはりこの「ハップ」なのでしょうか?



「蹴人(シュート)」

高駒麗人Koma (2004/07/25 23:46)

>例えば「蹴人(シュート)」なんて感じで(^^)これも「殴る蹴る」を連想させるのでしょうか?
昔、サッカー漫画で「GOシュート」というのがあり、主人公が「剛秀人(ごうしゅうと)」でした。「蹴人(シュート)」のほうが良かったかもしれません。

http://www.fuji.ne.jp/~hirosige/014.html



re:任那

松茸 (2004/07/25 22:57)

* 好太王碑文に「任那」が出てくるので、単純な日本語起源説は難しいと思います。

* 「御間名」等の表記は『新撰姓氏録』にありますが、〈新羅→白城〉〈高(句)麗→狛〉などの同類とも考えられます:
http://www.h4.dion.ne.jp/~munyu/sujroku/31syouji.htm
http://www.h4.dion.ne.jp/~munyu/sujroku/25syouji.htm

* 語源はともかく、日本語内部での逆行同化〈にまな→みまな〉でも解釈できないでしょうか?

* 「任那」は朝鮮古代史の難問の一つであり、トンデモ説も多いので、本気で研究するのでない限り、あまり首を突っ込まない方がよろしいかと思います。(^^;



是非それぞれ

らにい (2004/07/25 19:43)

人名用漢字追加案で削除要請があった字の中には要請の数だけでは採否を決めかねるものもあるそうです。
その中には「狼」「蹴」「憐」などがあり、これらは10件以上の削除要請がある一方、「使用を認めて欲しい」という要請もあるようです。
「狼」は「狼狽」を想像させてしまうのでしょうか?ワイルドで逞しいという感じもしますが・・・
「蹴」はサッカー好きにはもってこいでしょう。例えば「蹴人(シュート)」なんて感じで(^^)これも「殴る蹴る」を連想させるのでしょうか?
逆に「憐」は意味の良悪どっちもどっちというところ?
みなさん、かなり敏感ですね(^^;)



蝶の發音 続き

高駒麗人Koma (2004/07/25 18:51)

「邦譯日葡辭書」岩波書店1980
(原書は1603年日本Jesus会刊行「Vocablario da Lingoa de Iapam com a declaracao em Portugues葡萄牙語の説明を付したる日本語辞書」)
Chafanチャハン(茶飯)
Cho町
Cho蝶
Cho重
Cho朝、国王
Cho(てふ)Toyu(と言ふ)
Fa派
Fa葉
Tayuタユゥ太夫

江戸時代開始当時、語頭の「ハ」は「ファ」Φaでしたが、
「テフ」teΦuや「タイフ」taiΦuなどの「フ」Φuは「ウ」uを
経由して、前の母音と融合し、「チョー」t∫o:、「タユー」taju:の
ようになっていたようです。



RE:姓名

鴛鴦 (2004/07/25 15:47)

>高駒麗人Komaさん
結局は当時の「男尊女卑」の様相をほのかに残しているようです。



[ou]つづき

高駒麗人Koma (2004/07/25 11:08)

カナダ英語では[au]が[∂u](schwa&u)になるようで、
house[h∂us]、about[∂b∂ut]という具合です。
するとno,know[nou]は[n{ae}u]または[n∂u]と發音され、
now[nau]も[n{ae}u]または[n∂u]と發音されるということでしょう。



藝と芸

高駒麗人Koma (2004/07/25 11:03)

法務省の人名用漢字は「本来、文部科学省が常用漢字を増加させたいが、なにかの事情でできず、法務省が代行した」ようにも見えます。

大連に「華藝大厦」Hua-Yi Dashaというビルがあり、現地の某日本語雑誌では「華芸大厦」になっていて、中国人がこれを見て「字が間違いだ」と言っていました。また別の中国人がタクシーでこのビル内の会社を訪れようとして、「華芸大厦」“Hua-Yun Dasha”だと思って、それらしき場所には「華藝大厦」はあっても「華芸大厦」はなく、ビルを見つけられないこともありました。この雑誌の編集社は、中國の展覧会の題などにある「藝術」yishuを「芸術」、「攝影」sheyingを「撮影」と書いて紹介しながら、社員が「大厦」を「大廈」と打ち込んだら「字は間違いだ」とケチをつける妙な場所でした。
中國に「陳藝」Chen Yiという画家がいますが、讀賣新聞で「陳芸」として紹介されたことがあります。これでは「陳Chen藝Yi」を「陳芸」にしたのか、もとから「陳Chen芸Yun」なのか、わかりません。
「藝」は上古漢語でngiad、中古漢語でngieiのような發音で、廣東語ではngaiです。
「乙」は上古代漢語でietに似た發音です。北京語で「藝」のng聖母と「乙」のt入声が消滅し、「藝」と「乙」が同音yiになったので、「藝」yiの音符が「乙」yiになったのでしょう。
「芸」「云」「雲」は現代北京語でyunです。
「許茹芸」Xu Ruyunという女性歌手がいますが、彼女の名前の「芸」は「芸」であって「艸に雲」である場合もあり、CDによっては「許茹雲」とも書かれています。
漢和字典によっては「芸」について、上の草冠の横棒がつながっている[サ/云]を「藝(げい)」の略字とし、艸の横棒がつながっていない[++/云]を植物名の「うん」にしている場合もあります。しかしこの區別はあまり意味がないでしょう。



姓名

高駒麗人Koma (2004/07/25 10:58)

鴛鴦さんへ
結婚して男の姓を継ぐというのも妙な風習です。個人名で「尻」を外しながら苗字の「池尻」「尾尻」は男の姓なら残すというのも変です。



任那

語源ファン (2004/07/25 09:18)

Maniac Cさん、早速のご回答、ありがとうございました。



任那

Maniac C. (2004/07/25 08:00)

>語源ファンさん
■私はあまり詳しくないのですが、「みまな」は日本語で、「任那(ニムナ)」は朝鮮語
(新羅語)のようです。「御間名」という、どう見ても訓仮名の表記も有るようです。
■「文」が「ふん→ふに→ふみ」となる例は、中国語→日本語の変化でしたが、上記の
例は、日本語→朝鮮語の変化と考えた方が良いのではないでしょうか。
■ちなみに、任那は現在の全羅(チョンラ)に当たるそうで、少しは発音が似ているかも
知れません。
■外交的には「任那」ではなく、「加耶」「伽耶」などで、「カラ」と発音の似た言葉
を使っていたそうですが。



人名用漢字 管轄

きしろふ (2004/07/24 13:07)

人名用に限らず使う漢字によって管轄が違うようです。
○常用漢字・・・文部科学省
○JIS漢字・・・経済産業省
○人名用漢字・・・法務省
このように管轄がバラバラです。名前を届ける際、常用漢字なら文部科学省、人名用漢字なら法務省が見るということなのでしょうか?
今朝の読売では記事の最後にこう書かれています。
「人名用漢字の土台は「常用平易」な常用漢字で、各省の枠にとらわれない行政の見直しも必要になりそうだ。」
確かに漢字に関してはいっそのこと文部科学省に統一してはどうかと思います。(まぁ、あくまでもただの意見ですが)



「み」→「に」の交替

語源ファン (2004/07/24 10:56)

以前、Maniac Cさんが、「み」→「に」の変化について、「文」が「ふん→ふに→ふみ」となる例を挙げておられましたが、「任那」を「みまな」と読むのもその例になりませんでしょうか。ご教示いただければ幸いです。



Re:人名の漢字

鴛鴦 (2004/07/24 10:03)

>高駒麗人Komaさん
>「こういう場合、両親が結婚した時、男の苗字を受け継いだのでしょうが、母方の氏を採用しなかったのが変です。」
今でこそ夫婦別姓が叫ばれていますが少し前までは結婚する際、男性の姓を受け継ぐことが普通みたいなところはよくありました。(今でもそんな感じがあります)
私の推測ですが、1898(明治31)年に制定施行された(旧制の)民法の「家」制度の影響がかなり残っていると思います。(「家」制度は第二次世界大戦後、民法の改正で廃止)この「家」制度は戸主(家長)がその家を支配統率するという建前があったため、戸籍も家単位で戸主を中心としてその家族を記載するという方法が取られました。戸主は原則的には男でなければいけませんでしたから、(婿養子をとらない限り)女は結婚しても自分の姓を継ぐことは無かったのです。それが廃止後もその風潮(?)がまだまだ強く残っているようです。
「御手洗」さんの例でも、もしかしたら新郎の姓を継ぐのが普通(当たり前)と思われていたと思われます。

あくまでも予測ですので間違いが多々あると思いますが、ご了承下さい。



「芸」と「藝」

偽中国人 (2004/07/24 06:50)

ところで「張藝謀」を「張芸謀」と表示しているHPがありましたが
http://f29.aaacafe.ne.jp/~tuzi/page027.html
http://www.nittyuu.co.jp/media/vcd/2004.htm
「芸」を「藝」の異体字とするのは戦後教育の悲しい結果です。

大陸における「藝」の簡体字は{艸冠に乙}。「芸」は「藝」とは異なる字であること認識していたから「云」ではなく「乙」としたのでしょう。
「芸」を「藝」の略字と考えた日本人は≪周禮≫の「月令」の章句を読んだことがなかったのかも知れません。
【芸】余羣切,音雲。文韻。「余yu2ヨ」の声母と「羣qun2グン」の韻母を合わせたもの。讀音は「雲yun2ウン」と同じ。韻目は「文」。@植物名、香草。≪禮≫月令「仲冬之月、芸始生」A除草也。≪論語≫微子『植其杖而芸。』注:『除草曰芸。』その杖(つえ)を植(た)てて芸(くさぎ)る。
http://www.kanbun.info/keibu/rongo18.html

【藝】擬袂切、音{ロ藝},霽韻。本作{藝−艸−云}つまり{勢から力を除いた形}、亦作{藝−云}@才能也。A種植也。≪書経≫酒誥:『純其藝黍稷。』
http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0016/souketsu/shokyou/39.html

「本作{藝−艸−云}つまり{勢から力を除いた形}」から落語で「鰹だし」を取るように言われた男が、出し汁を捨てて、「だしがら」の鰹節を持って来た話を思い出しました。
「芸」は「藝」の「だしがら」のような気がします

前に「フジ富士フシ不死」とよく似た音で意味が逆になる言葉「フヂ不治」と紹介しましたが、
繁体字「藝」と略字体とされる「芸」、前者は「植える」意味をもち、後者は「草を刈る」意味をもつのは不思議な巡り合せではないでしょうか。



中国大陸でも楷書体は「」

偽中国人 (2004/07/24 06:46)

NHKBS2でチャン・イーモウ (張藝謀)監督(中國大導演)の作品を連日放送していますが、木曜夜「映画監督 張藝謀(チャン・イーモウ)の世界」 BS2・深夜00:00〜00:55の中で張藝謀監督がインタビューに答える場面の背景に「紅(あか)いコーリャン)のポスターが映っていましたが、そこには「紅梁」と楷書体ないし行書体で書いてありました。

同じものかどうか判りませんが日曜の夜7時半にまたインタビューがほうそうされるそうです。



人名の漢字

高駒麗人Koma (2004/07/24 02:38)

偽中国人さん&鴛鴦さんへ

勉強(学習)になりました。

削除ワースト10は「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」「淫」「怨」「痔」「妾」「蔑」
新聞では「尻」もありました。
しかしこれは個人名の話です。
名字(姓)で「川尻」「池尻」「尾尻」「田尻」がたくさんありますが、個人名で「尻」は駄目でしょうか。では姓の「川尻」「池尻」「尾尻」「田尻」も排除すべきでしょう。私が会った限りでは、女性は姓が「川尻」や「田尻」である場合、苗字を言うのを躊躇い、「田尻愛」「川尻聖子」であれば海外でも「聖子」「愛」のような個人名を名乗りたがるようです。
「便」や「糞」は駄目でしょうが、「御手洗(みたらい)」などは、小学校で相当いじめられたのではないかと同情します。こういう場合、両親が結婚した時、男の苗字を受け継いだのでしょうが、母方の氏を採用しなかったのが変です。

餘談
昔のドラマで、あるカップルが結婚するとき、男の姓が「はら」で女性の個人名が「まき」で、結婚したら「はらまき」になって恥ずかしくて、男が女性の親の姓を継ぐ(婿養子になる)案も出たが、結局「はらまき」さんになってしまった話がありました。中國の日本人(日本で生まれ育った韓国籍の人も含む)社会では通用名に関しては夫婦別姓は常識です。戸籍では女性が夫の姓を名乗っても職場では旧姓で通す。其の方が便利です。



台湾活字の「天」

偽中国人 (2004/07/23 02:15)

台湾で出版、印刷された書籍を見ると

楷書体は上の横棒が短く、下の横棒が長い。

明朝体、ゴティック体は上の横棒が長く、下の横棒が短い。

陳子實主編≪北京諧後語辭典≫を見ると
歇後語の謎掛けと謎解きの部分は楷書体、
歇後語の使用例は明朝体
使用例の中に出てきた語の注釈が明朝体で印刷してあります。

天津衛的包子:狗不理・・・・・この部分は楷書体。上の横棒が短く、下の横棒が長い。

[例句]{イ尓}{目焦}這個小孩兒,還有個外號兒{o尼}。有甚麼外號兒{o尼}?他叫天津衞的包子,狗不理。・・・・・この部分の「天」は明朝体。上の横棒が長く、下の横棒が短い。

[註釋]狗不理=天津有名賣包子的舖子名兒。一般用來諷刺沒人味兒。・・・・・この部分の「天」も明朝体。上の横棒が長く、下の横棒が短い。

ところで
衛衞、号號、児兒、釈釋、売賣、来來、没沒
と第二水準に含まれる異体字がこれほどあるのに、「土吉、はしご高」が第二水準はおろか、第三、第四水準にも含まれないのは不公平では?



人名漢字 いろいろと

鴛鴦 (2004/07/22 21:44)

私も少しそのことについていろいろと・・・

先ほどのNHKのニュースで人名漢字の一般の意見の結果を公表したと発表しました。
計1308件寄せられ、そのうち約80%が新規導入自体には賛成で、約56%(729件)は一部は削除すべきとなりました。そのなかでも削除ワースト10は「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」「淫」「怨」「痔」「妾」「蔑」となっています。また、新たに「掬」などの漢字を追加する意見も236件ありまして、計359字の要請があったとのことです。
ただ、部会の方では「削除は最低限に抑えるべきだ」「国民からの意見を基に相当数削除してもよい」など、削除数について見解が分かれているといいます。
さて、本当に9月までには決まるのでしょうか?
下記のリンクのYahoo!のニュースにも載っています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040723-00000058-mai-soci



re:と吉 吉野家 吉澤 訂正&追加

らにい (2004/07/22 19:07)

>高駒麗人Komaさん
>「それは戸籍上の表記が「渡邊」「櫻井」である場合のみでしょうか?」
多分そうだと思います。
中学の卒業の時、その時点で「渡辺」姓は学年に何人もいました。卒業アルバムでは殆どが「渡邊」「渡邉」でしたが、一人だけ「渡辺」がいました。聞いたところによると住民票でもきちんと「渡辺」となっていたとのことです。(他は「渡邊」「渡邉」)

人名用漢字の追加案に対して、今度は削除要請が目茶目茶多くなってしまいました。
一部の漢字の削除を求める意見が729件寄せられて、追加案の8割超の500字近くに削除要望があったとのことです。
審議会にとってはトホホな結果なのでしょうか?
ただ、その500字近くというのが対象が「削除希望が一件でもあったもの」なのか「賛成よりも反対の方が多かった」なのか、どうなんだろうか?
(下記のリンク参照)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040720-00000931-jij-pol



Re: 表音、表音節文字について

massangeana (2004/07/22 11:26)

島田さん:
イタリア語の単語はたしかに日本語以上に母音でおわりますが, str- のような子音の連続はイタリア語にもけっこうありますね。

文字についてですが, 音節が自然な単位であるのにくらべて, 文字を音素単位で書くというのはきわめて独特なかんがえで, おそらく地中海東岸でセム語を表記するときに母音を省略して書いたことにはじまり, それをほかの言語で借用したときになんらかの手段で母音をあらわしたことによって音素文字ができたとかんがえられます。

印欧語の文献で古いものというと線文字B のギリシア語や, 楔形文字のヒッタイト語などがありますが, どちらも音節文字です。線文字B のばあいは子音連続や語末の子音は省略してしまいました。ヒッタイト語のばあいはアッカド語の文字を借用したのですが, この文字では子音+母音(たとえば ka)と, 母音+子音(ap) の文字があり, それ以外の, たとえば kap という音節はふつう「ka ap」のように 2文字で書いていました(kaap は ka a ap と書く)。こうすれば音節文字でもそれほど字数をふやさずにすむわけです。



「天」のダブルスタンダード

偽中国人 (2004/07/22 06:43)

高駒麗人Komaさん
>中国の「天」tianは上の横棒が短く、下の横棒が長いのですが、もちろん「天」と同じ字です。

上の横棒が長く、下の横棒が短い日本式「天」の字は康煕(熙)字典により正字(科挙の試験で使用するべき字体)で、日本以外に台湾、香港が正式に採用しています。

ところが日中両国とも伝統的楷書は上の横棒が短く、下の横棒が長いのです。

金文の「天」は人間が両手、両足を開いて立っているような形をしています。明朝体でいう上の横棒が丸い点で、人間の頭のような形をしているのです。
キョンシー映画に出てくる道士が、呪府を書くときの大篆という字体の「天」は下の横棒が長く装飾的に曲がりくねっています。
人民共和国は清朝により俗字と断定された伝統的楷書体を正字としています。

unicodeでは「天」に対して十進数で22825のコードを割り振っており、ブラウザで表示を切り替えると、日本(SHIFTJIS規格)、台湾、香港(大五=Big5)のPCフォントは上の横棒が長く、下の横棒が短い康煕(熙)字典の正字を表示します。

一方老百姓の伝統を重んじる中華人民共和国向け(GB2312)仕様のPCでは
上の横棒が短く、下の横棒が長い、康煕(熙)字典に逆らう字体を表示します。

日本の漢和字典は康煕(熙)字典をほぼ盲信していますが、JIS漢字が偶に康煕(熙)字典に従わないのは、なんらかの理由で手書き文字(楷書体)の伝統に従っているようです。

康煕(熙)字典の楷書体序文では康熙字典体ではなく金文から連綿と続く伝統的楷書体の上の横棒が短く、下の横棒が長いGB2312仕様の「天」を使っており、歴然としたダブルスタンダードです。



表音、表音節文字について

島田良夫 (2004/07/22 01:57)

始めまして。言語学について興味を持っているのでいくつか本を調べたんですが、印欧語族にも結構、子音と母音がセットになって出てくる単語が多い様ですね。イタリア語とか・・・
 で、素人考えですけど日本人のように音声を音節単位で認識するほうが音素単位で認識するより得意って言う民族は多いような気がするんですが?英語でも子音の連続する単語「strike」の様に3っつも子音が連続するのは例外的ですし。音声学的にはどうなんでしょ???自分なりに調べてみたんですけどどこにも答えが見つからないんで。



と吉 吉野家 吉澤 訂正&追加

駒麗人Koma (2004/07/22 01:16)

偽中国人さんへ
>「はしご高」はIBM 拡張文字やNEC 選定 IBM 拡張文字に含まれていますが、「土吉」のほうはもっと不幸でJIS第二水準にも採用されていません。
「土」と「士」、「未」と「末」、「妹」と「・」であれば長短の別は必要ですが、「吉」や「天」の場合、二つの横棒のどちらが長いかは重要ではありません。ですから[土/口]が排除されているわけでしょう。
中国の「天」tianは上の横棒が短く、下の横棒が長いのですが、もちろん「天」と同じ字です。

らにいさんへ
>官公庁の書面などでは「渡邊」「櫻井」などと書かなくてはいけません。
それは戸籍上の表記が「渡邊」「櫻井」である場合のみでしょうか?
http://www41.tok2.com/home/acchan/profile.html
「櫻井淳子」は新聞テレビ欄で「桜井淳子」、画面テロップでは「櫻井淳子」です。

と吉 吉野家 吉澤  投稿者:高駒麗人Koma  投稿日: 7月22日(木)00時53分56秒
しかし「吉」の上が「土」だろうと「士」だろうと同じ字体で、
→しかし「吉」の上が「土」だろうと「士」だろうと同じ字の異体字(異なる字体)であり、
「別字」と「異体字」はわけて考えるべきです。

官公庁の人や、「吉」の異体字[土/口]を別字だと勘違いしてそのままうつしている人は、新聞社に「テロップどおり正確に『櫻井』と書いてください」と要求するのでしょうね。
しなければ彼(女)らはDOUBLE-STANDARDあるいはDOUBLE-TONGUE(二枚舌)です。

↓吉澤ひとみ関連、「吉澤姫〜ひとみどれみ〜」の題字で[土/口]使用
http://www.japan-music.net/yoshizawa-hitomi/
題字では[土/口]でもその下の文「プッチモニの吉澤ひとみさんを応援するHPです!」などでは「吉」そのまま。これが常識でしょう。

http://www.play21.jp/board/formz.cgi?action=res&resno=196&id=godzilla#734



と吉 吉野家 吉澤

駒麗人Koma (2004/07/22 00:53)

http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0307.htm
日本の漢字、新旧、正誤の混乱 (2003/07/17 03:25)など
http://www.t-toyoda.com/hissatsu/
→テレビ作品リスト→「暗闇仕留人」→キャラクター「大吉(近藤洋介)」
この必殺のPAGEで「大吉」という人物名(「暗闇仕留人」に出てくる)について、「番組では『吉』の上は『土』だった」等と書いて[土の下に口]という字を作って、画像として文に嵌め込んでいます。此処までする必要が何処に有るのか甚だ疑問です。全く無駄な行為です。
近藤洋介氏は最近、水戸黄門再放送で悪役で出ていましたが、洋介を洋助と書いたら誤字であり、「山崎努」を「山崎務」と書く誤記もネットで多いのでそういう意味での「テロップどおり」は妥当です。しかし「吉」の上が「土」だろうと「士」だろうと同じ字体で、「別字」と「異体字」はわけて考えるべきです。しかし、こういう無駄な一点一画の違いにこだわる人に正論を説いても馬の耳に念佛の鉄でしょうね。運轉免許証で、そういう無駄な違いに拘るのは漢字に詳しい振りをした無知です。

>大●(近藤洋介)
>表稼業は石工で、墓石などを造っている。男女の関係にある妙心尼がりつの妹のため、主水の義弟となる。
(中略)
>なお、余談ではあるが、大●のモデルは寺内貫太郎(TBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」('74年))である。
※過去のほとんどの出版物で「大吉」と表記されていたが、テロップでは「大●」となっている
●の部分は[土/口]の「吉」を画像として作成し、字の間に挿入した物らしく、文字としてコピーできません。
大陸では「田村高廣」は「田村高广」、「萬屋錦之介」は「万屋錦之介」と書かれます。
「念仏の鉄」は、もし大陸で紹介されたら「念佛之鉄」、台湾でメディアに乗ったら「念佛之鐵」と書かれるでしょう。これを「日本のTVのテロップ通りにしろ」と言っても無駄です。

http://www.takashimaya.co.jp/
(島屋)
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%B1%8B&ie=UTF-8&hl=ja&lr=
(GOOGLE高島屋)
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&q=%E9%AB%99%E5%B3%B6%E5%B1%8B&lr=
(GOOGLE島屋)
http://www.linkshare.jp/gift/event/gve_4yen_1.html
(<モロゾフ>サマーグリーティングズ)
> [ 島屋 オンラインショップ ]

http://www.yoshinoya-dc.com/
(吉野家、「[土/口]野家)です。)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/sound/yoshinoya/(「吉野家研究所」、こちらは[士/口])

http://www.japan-music.net/yoshizawa-hitomi/(吉澤ひとみ関連、「吉澤姫〜ひとみどれみ〜」の題字で[土/口]使用)
http://feodor.at.infoseek.co.jp/(「吉澤ひとみ(16)について考える」の「吉」が[土/口])

http://search.livedoor.com/digest/?q=%B9%E2%C5%E7%B2%B0
(LIVEDOOR高島屋で検索、たくさん出た)
http://search.livedoor.com/digest/?q=%FC%E2%C5%E7%B2%B0
(LIVEDOOR島屋で検索>高島屋が出ない)

吉澤ひとみの場合、「吉沢」との区別に拘る人も多いでしょう。
http://search.goo.ne.jp/web.jsp?FR=10&CK=0&QGR=1&MT=%B5%C8%C2%F4%A4%D2%A4%C8%A4%DF&JP=1&FILTER=1&QGA=1&DE=2&DC=10&OCR=0



と吉 字源

駒麗人Koma (2004/07/22 00:35)

「(高)」gao1台地に建てたい家を描いた象形文字。「高」と「」を区別する必然性なし。
「吉」(kiet>)ji2壺をいっぱいにして蓋を閉めた象形文字。[土/口]と[士/口]を区別する必然性なし。



Re2:人名漢字 ダブルスタンダード

らにい (2004/07/20 18:45)

>偽中国人さん
>「警察の経理担当部署へ行けば署内の歴代署長など幹部及び、よくある苗字(Freaquently Asked Surname)のハンコがゴロゴロころがっているそうです。」
そうですか・・・。情報ありがとうございます。
「土吉、はしご高」が伝統的楷書体だったとは知りませんでした。いやはや、まだ学ぶべきものはいっぱいあります・・・(^^;)



RE:人名漢字 ダブルスタンダード

偽中国人 (2004/07/20 04:20)

らにいさん
>警察は厳しいなぁ・・・(--)
と感心している場合ではありません。警察の経理担当部署へ行けば署内の歴代署長など幹部及び、よくある苗字(Freaquently Asked Surname)のハンコがゴロゴロころがっているそうです。

欧文の文字には筆記体と活字体があるということは多くの人が知っていることですが、漢字にも筆記体と活字体があって、異なる字体を用いることがあるということを知っている人は少なくなったのではないでしょうか。
江守賢治著≪解説字体辞典≫によれば高野山に残っている頼朝、義経、実朝の書状に「はしご高」を使った「野山」の文字が見える。「土吉、はしご高」は伝統的楷書体、「士吉、口高」は康熙字典により正字とされた字体だそうです。そして康熙(康煕)字典の楷書体の序文には字典本文とは異なる「はしご高」が使われているのです。つまり康煕字典自身が二枚舌、ダブルスタンダードの産物なのです。

このことは或いは“字典本文の明朝体のような版木に彫る文字は「士吉、口高」を使い、楷書など手書きの文字は従来通り「はしご高」を使ってもよいことを自ら率先垂範したのかも知れません。

さて「土吉、はしご高」が伝統的楷書体ならば年賀状の宛名書きに使う毛筆系フォントの楷書体、教科書体の「吉、高」は「土吉、はしご高」が表示、印刷されて然るべきですが、フォント・メーカーの担当者は生憎そういった知識を持ち合わせていないようで、私のPCにセットしてある筆記体系フォント“EPSON正楷書体M”や“EPSON教科書体M”は明朝体の「士吉、口高」を楷書体風、教科書体風に変えただけのものです。
「はしご高」はIBM 拡張文字やNEC 選定 IBM 拡張文字に含まれていますが、「土吉」のほうはもっと不幸でJIS第二水準にも採用されていません。
しかしWindows XPの後継バージョンにはJIS X 0213-2000(いわゆる第三、第四水準)が採用されるという噂ですが、JIS X 0213-2000は多くの漢字コード・ポイントを確保するため従来のユーザー外字領域やIBM 拡張文字やNEC 選定 IBM 拡張文字といった機種依存外字の領域も侵犯しており、おまけにJIS X 0213-2000には「はしご高」が含まれておらず、PCから「はしご高」が消える運命にあります。

「辺」の異体字は「邊、邉」とPCで複数表示できるのに「吉、高」の異体字「土吉、はしご高」がPCで表示できないのは、不公平ですよね。

ワイロが足りなかったのでしょうか?



RE:人名漢字 ダブルスタンダード

らにい (2004/07/18 16:12)

>偽中国人さん
>「ドロボーが盗み出したハンコで預金を引き出すことが出来て、ドロボーに預金を渡しても銀行にお咎め無しというのは日本の特色です。」
いまから30年ほど前に最高裁で「ハンコの形、寸法が一致していれば本人と確認できる」という判決が下されました。それ以来通帳の捨印と形、寸法が一致していれば引き出すことができ、銀行はお咎め無しという状態です。(ただし、通帳の捨印を廃止してきているところもありますが)
そう考えると外国の自筆署名が一番信頼できると思いますが。
警察は厳しいなぁ・・・(--)

>高駒麗人Komaさん
そのdouble-standardなら「渡辺」さんや「桜井」さんなどにもあてはまります。
普段書く分には「渡辺」「桜井」でいいのですが、官公庁の書面などでは「渡邊」「櫻井」などと書かなくてはいけません。(一番身近なところでは免許証や卒業アルバムなど)
一般の見解では「」と「高」は違う字ということなのでしょうか?
ちなみに「島屋」が正解です。



RE:魔よけ

らにい (2004/07/18 15:47)

>高駒麗人Komaさん
なるほど、そうですか。
情報のご提供ありがとうございます。



英語[ou]

高駒麗人Koma (2004/07/18 14:40)

ひでほさんへ
http://babel.ling.upenn.edu/phono_atlas/ICSLP4/BW/ICSLP4BW.html#Heading7
ご紹介頂いた頁にもLabovの名前がありました。ありがとうございます
参考になりました。



re:[ou]の発音について。

ひでほ (2004/07/18 10:17)

アメリカ英語の発音についての書物を二冊、見ました。どちらも少し古い書物ですが、この分野では基本的な本です。Wiiliam Labovも、Kurathの仕事に言及していました。
1 ケニョン<アメリカ英語の発音>(大修館書店、1973)
2 Hans Kurath <A Phonology and Prosody of Modern English>(1964)

結論的には、[a+e u]の二重母音は南部および中南部に特に多いとのことでした。

現在、この二重母音の発音([a+e u])が特に優勢になったかどうかの判断は、今日、明日には、この場所で書き込めませんが、最近の資料をこれ以後、集めたいと思います。

イギリス英語に関しては、Gimsonの最新の改訂版(2001)を見ました。それでは、Londonの通俗的な発音のことを、明確にCockneyと言っています。Cockneyでは、[a+e u]が現れるとしています。

以上、補足です。



漢字の二枚舌

高駒麗人Koma (2004/07/18 06:55)

偽中国人さんへ
>一方、運転免許証の更新の際には、免許保持者名に文部省公認の「士吉」、「口高」が印刷されている場合、受取証に文部省非公認「土吉」、「はしご高」のハンコを押そうものなら、字体が違うと言って破り捨てられ、即日免許証を受け取りたいなら指紋の押捺を強制されます。
これは酷いですね。「」の簡略字として「高」を学校教育で教えるという方針ではなかったのでしょうか。
政府の意向を問いただすには以下の頁へaccessするのがいいでしょう。
http://www.moj.go.jp/
http://www.mext.go.jp/
http://www.kantei.go.jp/

http://www.yoshinoya-dc.com/(吉野家)
吉野家の吉は「土吉」ですね。「(はしご高)」は打てますが「土吉」は無理です。新聞や雑誌では両方ありました。

http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0307.htm(「Kindergarten 時代劇と漢字」7月13日(日)22時07分29秒参照)

日本の漢字政策のdouble-standard(双層標準)乃至はdouble-tongue(二枚舌)のせいで、日本では「高」と「」、「竜」と「龍」、「土吉」と「士吉」が、あたかも別の文字のようになって、ネットで「土吉」は不要なのに、わざわざ「土吉」を画像としてうつすような無駄をする無学な人が出てくるわけです。例えば「錦之助」と「錦之介」では明らかに別の字による別の表記で、片方を他方にするのは誤りですが、「土吉」を「士吉」にするのは同じ漢字の異体字であって、「仏」を「佛」にするのも全く問題ない。こういう区別をわかっておらず、一点一画の違いを全て別の漢字と思い込み、交換可能な「異体字」の存在を知らない無知の潔癖症が増産されているわけです。そういう人を「字を大切にしている」と崇める無知な人が、日本の漢字を複雑にしているのです。人名用漢字で無駄な異体字を増産したのは、役人でなく子供に名をつける親たちです。
まあ、運轉免許証の話から見ますと、こういう無駄な区別にこだわる勘違いも無理からぬことですが、迷惑な話です。



魔よけ

高駒麗人Koma (2004/07/18 06:52)

らにいさんへ
日本では鬼を追い拂う神が鬼そっくりだったりしますし、朝鮮でも悪鬼を追い拂う恐い神の顔を掘った塔があります。毒をもって毒を制すのはデビルマンのようなものでしょう。
モンゴルでもБаяр(Bayar喜び)やБаатар(Baatar英雄)のような肯定的な意味の言葉を名前にすることもあります。



蝶てふ>てう>ちょう

高駒麗人Koma (2004/07/18 06:51)

Re: 蝶 投稿者:massangeanaさんへ  投稿日: 7月16日(金)09時45分11秒
>teΦu(平安)→ teu(鎌倉・室町・安土桃山)→(tjo: →) t∫o:(江戸時代以降)
>時代がすこしへんです。平安のおわりごろにはすでに [tjo:] になっていたとおもいます。
戦国、安土桃山時代に葡萄牙人が作った日葡辞書ではハ行がFaでしたから、ハ行子音がΦからhとwに分かれたのは安土桃山〜江戸時代当たりかと推測していました。平安のおわりごろにはすでに [tjo:]とは随分早いですね。語中のハ行子音Φ→wのほうが早かったのでしょうか?
「太夫」たいふtaiΦu→たいうtaiwu=taiu→たゆうtaju:
この変化から考えて語中ハ行音がΦからwになった後、二重母音融合が生じた筈です。二重母音融合は江戸時代初めからと思っていましたがもっと早かったようですね。
t∫o:(cho)は tjo:(tyo)の半母音jがtの影響で無声化したと解釋できます。
和語の「けふ(今日)」keΦu→ keu(ケウ)→ kjo: (キョー)も同様の変化ですが、kjo:の半母音jも場合によっては無声化しているでしょう。



人名漢字のダブルスタンダード

偽中国人 (2004/07/18 04:53)

最近のTV、新聞、雑誌の人名(苗字も含めて)表記に繁体字(いわゆる旧字体)を使っているのが目立つようになってきました。

>出版社らは「このままではダブルスタンダードになってしまう」「辞典によって親字がバラバラになってしまうかもしれない」と話しています。

実は政府機関や実社会ではすでにダブルスタンダードで事務を行っているのです。

例えば「土吉」と「士吉」、「口高」と「はしご高」の問題。
当用漢字(常用漢字)の字体では「士吉」、「口高」が政府公認の字体として学校教育でも漢字テストという「飴と鞭」を使って普及させましたが、実社会では「土吉」や「はしご高」のハンコが売られています。

銀行の預金を引き出す時に押すハンコは「土吉」であろうと「士吉」であろうと、「口高」であろうと「はしご高」であろうと、署名の字体と一致していようが、一致していまいが、ハンコの形、寸法が一致していれば、預金を引き出すことができます。
外国ではこういう場合自筆署名だけで、ハンコは使いません。ハンコは無筆文盲が多かった時代の遺物で、大量生産の樹脂製ハンコでは本人確認の役に立ちません。

ドロボーが盗み出したハンコで預金を引き出すことが出来て、ドロボーに預金を渡しても銀行にお咎め無しというのは日本の特色です。
市役所などに提出する書類に押すハンコの字体もあまりうるさいことは言いません。

一方、運転免許証の更新の際には、免許保持者名に文部省公認の「士吉」、「口高」が印刷されている場合、受取証に文部省非公認「土吉」、「はしご高」のハンコを押そうものなら、字体が違うと言って破り捨てられ、即日免許証を受け取りたいなら指紋の押捺を強制されます。

つまり警察は「土吉」と「士吉」、「口高」と「はしご高」は異字と考えているようです。

「土吉」や「はしご高」のハンコの製造を禁止する勇気がありますか?
異体字の取扱に関して日本政府として、統一見解を出してもらいたいものです。



竹取物語について

アイヌ語は勉強中ですが (2004/07/17 15:22)

最後の方に「富士山の語源はかぐや姫の残した不死の薬を焼いた『不死』と一緒に登った『武士』からである」というものがありますが、これは筆者の創作だそうで、アイヌ語の「フチ」説の足がかりにはならないのだそうです。



聚分韻略

顕正居士 (2004/07/17 14:59)

なるほど。この時代にサ行の音が何であったにしても、中チウがCHOと発声
されていれば、チュンと書いてシュンと書かなかったであろうとはおもえます。
『聚分韻略』がカナで唐音を別記した韻書であることは全く知りませんでした。



チョウが tyo だったことについて

massangeana (2004/07/17 06:29)

>タ行のチ、ツが室町時代にはchi、tsuに変化していた
室町時代といっても長いですが, これは 16世紀の話ですね。
15世紀まではすくなくとも京都では ti, tu だったとかんがえられています。このことは
鎌倉時代の唐音で中国語の ch のような音にサ行になっていることや, 中国人や朝鮮人
が日本語を写した例からわかります。
下のは「聚分韻略」という書の一部で, 漢字の左に唐音が書いてありますが,
「仲蟲螽衆」などにいずれも「シユン」という音がついています。これらは中国語では破擦音
ですから, もし当時「ちゆ」を chu と読んでいたのであれば「チユン」と書かれたはずです。
古い唐音で「チュ」がつくものというと塔頭タッチュウがありますが, これはもとの中国語で
は破裂音だったものです。

http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/t103/image/1/t103l0003.html



テフ

顕正居士 (2004/07/16 12:18)

massangeanaさん。久しぶりです。

「てふ」の発声について述べた記事がありました。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=488611
tefu→teuの変化はハ行がhの音に変わる以前でした。

1 まず「ハ行転呼」が11世紀頃に起こった。tefu→teu。
2 次に鎌倉室町時代に二重母音の長音化が起こった。teu→(tyo)→cho。

「ハ行転呼」の時期は文書の仮名遣いの変化によって推定するのでしょう。
タ行のチ、ツが室町時代にはchi、tsuに変化していたのはポルトガル人の
文書によってわかります。所で上の筆者もtyoと発声した期間があったとは
述べていません。やはりtyoという音は日本語にない音であるから、tiが
chiに変わる以前からチャウやチョウはtyoでなくchoとよんでおり、teuも
同じによむようになったのではないかとおもうのです。もし、テフをtyo、
或いはチャウやチョウを含めてそうよんだ時期があるとして、そのことは
どういう方法で確認できるのでしょうか?



Re: 蝶

massangeana (2004/07/16 09:45)

>teΦu(平安)→ teu(鎌倉・室町・安土桃山)→(tjo: →) t∫o:(江戸時代以降)
時代がすこしへんです。平安のおわりごろにはすでに [tjo:] になっていたとおもいます。
>tyoという音は日本語にないから、choになった
これははなしがぎゃくで, tyo が cho に変化したために日本語から tyo がなくなったのです。



アメリカでの [au] 前舌化

massangeana (2004/07/16 09:29)

こういう地図があります。黒が /aw/ [au] の a の前舌化が激しい地域, 白が保守的な地域, 灰色が中間地域です。
http://babel.ling.upenn.edu/phono_atlas/ICSLP4/BW/ICSLP4BW.html#Heading7



人名用漢字 新たな問題

らにい (2004/07/15 22:38)

前々から議題になっていた「糞」や「屍」などの相応しく無い字をはずすようにすると発表されましたが、今度は「親父」・・・もとい「親字」についての問題が出てきました。
漢和辞典などで表題にする「親字」に関しては例えばある辞典で「遥」はこの字を「親字」にして、旧字体の「遙」は参考扱いとしてきました。
しかし、このたび人名用漢字の「一字種一字体」の原則を破って「榮(栄)」「萬(万)」「槇(槙)」など29種の異体字を認めたようです。
このため辞典の出版社は人名用漢字を編集基準にしている字(例えば「遥」と「遙」)のどちらを表題にすべきかという判断が難しくなってしまったと口を揃えています。
教員から子供に教える漢字の正しい字体に付いての問い合わせも多く、答えに困っているとのこと。出版社らは「このままではダブルスタンダードになってしまう」「辞典によって親字がバラバラになってしまうかもしれない」と話しています。
こんどの23日に審議会で議題に上がるとのことですが、(私の)周りの単純な意見を聞いてみると「今の字体でいいんじゃないか?」という意見が多いのですが、さてどうでしょうか?



Re:魔子

らにい (2004/07/15 22:11)

>高駒麗人Komaさん
モンゴルでは魔よけの意味でそういう名前をつけるんですね。
やっぱり最終的には一般市民の判断ですか。きちんと国民主権が生きていてよかたい(え?論点が違うって?)



re:英語の[ou]の発音について。

ひでほ (2004/07/15 18:03)

やはり、[a+e]が表示できませんので、[?]は[a+e]と御理解願います。



re:英語の[ou]の発音について。

ひでほ (2004/07/15 18:00)

>[?u]([{ae}u])というのは、Cockney seepchでの[au]の方言系としてあるそうです。
>found[faund(標準英語),f?und(Cockney)],allow[?lau(標準英語),?l?u(Cockney)]

>するとLondonの通俗的發音では、no,know[n?u]が[n?u]になり、Cockneyではnow[nau]>が[n?u]になるという事でしょうか。Cockneyも「Londonの通俗的發音」ですが、>この辺は研究してみる必要があります。

ギムソンは容認発音(Received Pronunciation)の中での発音の幅を問題にしています。英国でも現在、二重母音の変化が進んでいるようです。それゆえに、アメリカで、[ou]が[?u]なっていて、この後者が優勢だと、判断して、お示しの辞典の発音記号が存在すると判断できます。

ロンドン発音で、noとnowとの発音が近づいているようですが、実際には明確にに区別されているとギムソンは述べています。

中尾俊夫<変化する英語>(ひつじ書房、2003年)で、<中舌化>の項目で、[ou]が、[∧u]や[∂u]にイギリス英語で変化し、更に、若者の間で、これが、[εu]へ変化しているとの指摘があります。この変化は前舌化と言えます。[ou]が[?u]になるのも前舌化と言えます。



てふてふ>ちょうちょう

高駒麗人Koma (2004/07/14 23:17)

顕正居士さんへ
>てふてふ 投稿者:顕正居士  投稿日: 7月13日(火)19時41分44秒
>まず、もとをtiap(tyep)と想像します。てふ(tefu)と仮名で書いた。
は行の音がp→f→hと変わった。その後、hが脱落し、teuになった。
euはyoに変化しやすい。しかしtyoという音は日本語にないから、choに
なった、のであろうと考えます。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/

tiap(tyep)は「蝶」の現代北京語音die[tiε]からの類推でしょうか?
台湾語では「蝶」はtiap8、客家語でtiap6、潮州語でdiab8のようです。
廣東語「蝶」dip6二重母音ieがiになった結果でしょう。
上海語「蝶」ddiek5のkは声門閉鎖なので、dep→tieの中間段階のようです。

藤堂明保編「学研漢和大字典」1158頁によると「蝶」の発音変遷はこうなります。

「蝶」
diāp(周・秦・漢)→ dep(隋・唐)→ tie(宋・元・明)→ tie(清・近代中国)

āはaの上に横棒。
日本語ではdepがtepuとして入り、平安時代にteΦuになった可能性があります。

「てふ」
teΦu(平安)→ teu(鎌倉・室町・安土桃山)→(tjo: →) t∫o:(江戸時代以降)

廣東語「蝶」dip6二重母音ieがiになった結果でしょう。
上海語「蝶」ddiek5のkは声門閉鎖なので、dep→tieの中間段階のようです。

http://hpcgi2.nifty.com/Gat_Tin/fangzi.cgi?kanji=%C4%B3



ouの発音

高駒麗人Koma (2004/07/14 23:15)

ひでほさんへ
>re:英語の[ou]の発音。 投稿者:ひでほ  投稿日: 7月13日(火)18時03分14秒
>私の持っている<Progressive 英和>(第3版[1998])は、blowは、[ou]の発音になっています。
>英語の発音についての基本的な書物A. C. Gimsonギムソン<英語音声学入門>(金星堂、1983)によると、この本はイギリス英語を扱っていますが、blowに現れる二重母音について、次の説明があります。この二重母音にはいくつか変異音がありますが、その中に、
><通俗的なロンドン発音においては、この二重母音はより広い移行幅をもち、出発点は前寄りの[∧]あるいは[?]に等しい。>(p. 156)
>ここでの変異音は標準発音(Received Pronunciation)内でのものです。だから、blowの母音が[?u]もあります。この二重母音[?u]が現在、優勢になったという判断をする学者がいるということだと思います。
re:英語の[ou]の発音。 投稿者:ひでほ  投稿日: 7月13日(火)18時07分10秒
>発音記号の[a+e]がうまく表示されていません。投稿文の中の<?>は[a+e]とご理解ください。

大西雅行・都築正喜共著「英語音声学入門」(学書房1978)によると、
blow[blou],so[sou]などの[ou]は、イギリスでは[əu]([ {e反轉} u])になり、アメリカで[ou]だと書いてあります。
blow[bləu(標準英語),blou(アメリカ發音)],so[səu(標準),sou(アメリカ發音)]

[æu]([{ae}u])というのは、Cockney seepchでの[au]の方言系としてあるそうです。
found[faund(標準英語),fæund(Cockney)],allow[əlau(標準英語),əlæu(Cockney)]

するとLondonの通俗的發音では、no,know[nəu]が[næu]になり、Cockneyではnow[nau]が[næu]になるという事でしょうか。Cockneyも「Londonの通俗的發音」ですが、この辺は研究してみる必要があります。

Peter Trudgill著・土田滋(Tsuchida Shigeru)譯『言語と社会(Sociolinguistics)』(岩波新書1975)50頁を見ると、
「ボストンではago,knowなどを上流階級の人たちは[Θu]」で発音するが、その他の人たちは[ou]と発音する。」
と書いてあります。
するとBostonではblow[blΘu],ago[əgΘu],know[nΘu]ですね。
(ΘはOの中に〜)



魔子

高駒麗人Koma (2004/07/14 23:14)

らにいさんへ
RE:人名用漢字 朝日&讀賣 投稿者:らにい  投稿日: 7月11日(日)17時57分4秒
>「蛮」や「魔子」などはかわいらしくてなかなかよいと思うのですが、やはり実現は難しい?
田中克彦氏『名前と人間』によると、モンゴルでは魔よけの意味で子供に「チョットグル」(悪魔)、「チョットグルジャブ」(「ジャブ」はチベット語「救い」)という名をつけるそうです。
(「チョットグル」と「チョットグルジャブ」のキリル文字表記がわかりません。日本人が書く言語学の本では、外語の単語がカタカナで書かれていて非常に不便です。もとのつづりと国際音声記号表記をつけてほしいです。むしろカタカナは邪魔です。)

10年余り前、東京で自分の子供に「悪魔」という名前をつけようとした人がいて、役所が「社会通念上、好ましくない」として受理を断り、論争の末「亜駆」という名前で落ち着いた事がありましたが、「亜駆」君も今は小学生でしょう。
田中氏いわく「この名づけをおさえつけたのは権力ではなくて普通の人たちであった」。日本とモンゴルでは歴史的に培われた習慣が違うので、日本で悪魔という名をつけるのは実現しないでしょう。ちなみに人名用漢字増加を望んだのも権力でなく普通の人たちでした。むしろ「普通の人たち」の方が本当の権力です。
日本ではかつて大杉榮(おおすぎ さかえ)が自分の息女に「魔子」という名前をつけたようで、田中氏は「考えようによっては可愛らしい」としています。
この「魔子」さんは後に「眞子」に解明したそうです。

大杉榮と魔子↓
http://homepage2.nifty.com/tanizoko/amakasu.html

魔法のマコちゃん、「人魚姫」のパクリか?マコちゃんから「だって子供向けのアニメなんですもの、わかってぇ」と言われそうです。↓

http://www.ikeya.co.jp/formdvd/mako0321-dvd.html



>てふてふ

顕正居士 (2004/07/13 19:41)

まず、もとをtiap(tyep)と想像します。てふ(tefu)と仮名で書いた。
は行の音がp→f→hと変わった。その後、hが脱落し、teuになった。
euはyoに変化しやすい。しかしtyoという音は日本語にないから、choに
なった、のであろうと考えます。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/



re:英語の[ou]の発音。

ひでほ (2004/07/13 18:07)

発音記号の[a+e]がうまく表示されていません。投稿文の中の<?>は[a+e]とご理解ください。



re:英語の[ou]の発音。

ひでほ (2004/07/13 18:03)

私の持っている<Progressive 英和>(第3版[1998])は、blowは、[ou]の発音になっています。

英語の発音についての基本的な書物A. C. Gimsonギムソン<英語音声学入門>(金星堂、1983)によると、この本はイギリス英語を扱っていますが、blowに現れる二重母音について、次の説明があります。この二重母音にはいくつか変異音がありますが、その中に、

<通俗的なロンドン発音においては、この二重母音はより広い移行幅をもち、出発点は前寄りの[∧]あるいは[?]に等しい。>(p. 156)

ここでの変異音は標準発音(Received Pronunciation)内でのものです。だから、blowの母音が[?u]もあります。この二重母音[?u]が現在、優勢になったという判断をする学者がいるということだと思います。



てふてふ

yuyu (2004/07/12 11:28)

昔は蝶々を「てふてふ」と言ってましたよね?なぜこのように変わったのでしょうか‥



RE:人名用漢字 朝日&讀賣

らにい (2004/07/11 17:57)

>高駒麗人Komaさん
>「朝日は戦後國語改革に贊成だった筈ですが、漢字については朝日と讀賣は同意見になったようです。」
時代が変われば、ということでしょうか。
「蛮」や「魔子」などはかわいらしくてなかなかよいと思うのですが、やはり実現は難しい?



人名用漢字 朝日&讀賣

高駒麗人Koma (2004/07/11 15:52)

らにいさんへ
http://www.play21.jp/board/formz.cgi?action=res&resno=196&id=godzilla#525(人名用漢字)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040614ig05.htm
6月14日付・よみうり寸評(2004/6/14/14:03 讀賣新聞)
>どの字を使うかを親の判斷に委ねるなら、漢字を制限しないほうがよかったという意見。
7月9日朝日新聞 夕刊、「素粒子」
>「子の名づけ。この字はいい、あの字はいけないなどと、たかが法務省の決めることか。そも漢字制限自体をやめよ、との声に賛成」。

朝日は戦後國語改革に贊成だった筈ですが、漢字については朝日と讀賣は同意見になったようです。

一方、近鉄&Orix合併については、朝日と産經が「對讀賣批判」で一致しています。
http://d.hatena.ne.jp/kiyoshima/20040706
>朝日新聞 近鉄買収話――話ぐらい聞いたらどうか
http://www.asahi.com/paper/editorial20040706.html
>産経新聞 近鉄買収話 各球団は耳傾ける度量を
http://www.sankei.co.jp/news/040706/morning/editoria.htm

http://www.play21.jp/board/formz.cgi?action=res&resno=633&id=godzilla(中華學校に通う日本人)
http://news.kids.yahoo.co.jp/20040701/20040701-00000013-maiju-kids.html
トップ > 7月1日のニュース > 外来語 言い換え提案33語を公表−−国立国語研究所
http://www.sankei.co.jp/databox/yougo/ryakurou.html(産經、外來語言い換え)

漫画では「番場『蛮』」「『魔』太郎が来る」「『悪魔』くん」「魔法のマコちゃん」(おそらく「魔子」ちゃん)というcharacter名やtitleがあり、結構可愛いと想うのですが、実社会では無理でしょう。
漫画は常識の裏をかくのが面白いわけです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009YNIK/ref=ase_overture-2004-66700-22/249-8044366-5623559
http://www.ikeya.co.jp/formdvd/mako0321-dvd.html



二枚舌

高駒麗人Koma (2004/07/11 15:46)

風鈴さんへ
bi-lingualも本來はdouble-tongued(嘘つきの二枚舌)の意味だったわけですね。
2種類の言語を話すと「二重人格」になる人が多いということでしょうか?



不規則な音韻對應に関して

高駒麗人Koma (2004/07/11 11:10)

Massangeanaさん&辻本裕幸さんへ
不規則な音韻對應に関して少しお伺いしたいことが有ります。

http://www.aiwa-cupid.com/
↑この頁で大和田氏という人が「英語(印歐語)の正體は漢字」「英語(印欧語)と漢字語は、同音同義の言語からできています。」と書いています。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yumetama/dictionary/dictionary.htm
英単語索引
a b c d e f g h i j k l mn o p q r s t u v w x y z
→cをクリック→capsel吉 : caseette去、盒、
→cab  kep- 【牛割】▲ 割 羯 刊 介

http://www5a.biglobe.ne.jp/~yumetama/dictionary/dictionary.htm
英単語索引
a b c d e f g h i j k l mn o p q r s t u v w x y z
→lをクリック
→label 落 label?? 落
→lap 落 leb ●降〜各>落 洛?労 (絡酪烙格閣客格挌喀隆 料)
→lact 酪 lact ●酪
http://www.aiwa-cupid.com/s-tree/supar-tree.htm
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yumetama/dictionary/30wakuF.htm
→logos  論

a b c d e f g h i j k l mn o p q r s t u v w x y z
aをクリック→are 在 存 es- 在 存 宰 辛 ▲ 罪 有
「在」zai、「存」cun、「有」youは別の單語でしょう。
しかし、この大和田氏は日本語讀み「ある」aruから類推してare,esと同系としています。

「割」上古音katはt入聲ですが、大和田氏は印歐語らしいcab  kep-と關連づけており、「吉」上古音kietもt入聲ですが、大和田氏はcapsuleと關連づけています。
「酪」lakとlakt-(lactose)を同系らしいと觀ているようですが、「落」lakをlabelやlapと関係しているように書いています。
なぜtがpになったのか、なぜkがpに對應するか、この「英語の正体は…」の頁では何處にも觸れられていません。
また、この大和田氏は印歐祖語の類推形羅馬字表記を引用しながら、漢語の上古音をまったく引用しておらず、印歐語と漢藏語の間の音韻法則を度外視しています。
「論」luenがlogosと同系ならluenのn、logosのgとsは何處から來たのか?

Massangeanaさん&辻本裕幸さんのご見解は如何でしょうか?
やはりトンデモないVolksetymologieでしょうか。
大和田氏は頁の冒頭で「語呂合わせ」と言いながら、「英語が漢字で出來ている眞實」と強辯しているようです。これこそ「二枚舌」でしょう。



p>t

高駒麗人Koma (2004/07/11 10:46)

ベトナム漢字 投稿者:辻本裕幸  投稿日: 7月 6日(火)10時17分24秒
>ベトナム語漢字音。中古音のp系がベトナム語ではt系になっているものがあるのが気になる。中古音のjやmがベトナム語ではd(音価はz)に成っているのはなぜでしょうか?どなたか教えてくださいませんか?中古音s系がベトナム語でt系になっているのは何となく理由は分かりますが。

上古音まで遡って考えるのも一つの手です。
「麥」上古音mluək>中古音m(b)uεk、
「來」上古音mləg>中古音ləi、
「麥」maiが「來」laiを音符とするという説があり、mとlが同系なのでなく、mlという重子音が想定されています。

Re: ベトナム漢字 投稿者:massangeana  投稿日: 7月10日(土)12時02分4秒
>とりあえず, ここの過去ログの私の書き込み(2003年4月24日)をみてください。信太さんの掲示板過去ログの4057番(2003年5月10日)と 4368番(2003年6月27日)にも書きました。
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/
「Re: 介母?」でしょうか。ベトナムについて直接言及しておられる處が見當たりませんが。
http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/kakolog.htm
http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/kakolog.htm
「Re: 哈爾浜」
> PがTになるのは、本当に不思議だと思います。
>強く口蓋化した p (標・鞭・卑・比・必など)がベトナムで t であらわれるのは有名な現象で, おそらく口蓋化によってチのような音になっていたのが, のちに(s から t への変化と同様にして) t に変化したのだろうと思います。
私は越南語はよく知りませんが、音韻法則として可能な限り考えて見ます。
「標」は上古代でpiogらしく、ptiogのような中間段階を經たか、piog>iog>tiogのように一端、兩唇子音pが消滅して、介母音iが硬化して上齒莖舌尖子音tが派生したか・・・いろいろ考えられます。
「公」上古音kuŋ>中古音kuŋ
「松」上古音giuŋ>(yioŋ>zioŋ>)中古音sioŋ
「松」は聲母gが消滅し、直後の介母音iがzを經由してsになったようです。

ロシア語でго/go/が/vo/と發音される事が多いのはgo>gwo>wo>voという變化のようです。
JohanneがGiovanniになったのはhがvになったのでなく、hが消滅してjo’anneになり、o’aがowa>ovaという變化をしたものです。

英語のbrother、theatreに對してロシア語brat、teatrのようにthにtが對應する例がある一方で、TheodoreがFedor、marathonがmarafonになる例もあります。
これはth[θ,ð]がf.(ph)[f]になる例ですが、上の齒を使う摩擦音である事が共通しています。
Pがtに對應すると言えば不思議ですが、似たような例は結構あるものです。



re: 二枚舌

風鈴’ (2004/07/10 17:13)

bilingual の語源であるラテン語の bilinguis ですが、Lewis & Short によると次のような語義もあります。

Double-tongued, hypocritical, deceitful, false, treacherous

研究社の羅和辞典では、「1.二枚舌の 2.訳の分からぬ言葉を話す、ちんぷんかんぷんの 3.にせの、偽りの、表裏のある」となっています。最初の語義は、文字通りに「舌が二枚ある」の意味も含んでいるのかもしれません。

旧約聖書続編「シラの書」の舌禍・口論についてのいましめの部分に、

「うわさして回る者や二枚舌の者は、呪われよ。」(28:13,新共同訳)

とありますが、

Vulgata : susurrio et bilinguis maledictus
七十人訳: Psithuron kai diglo^sson katarasasthe

対応する部分のラテン語・ギリシャ語はそれぞれ bilinguis 、 diglo^sson です。

続く14,15節に出てくる「陰口」の語は、Vulgata では lingua tertia 、七十人訳では glo^ssa trite^ 。「三番目の舌」という意味になります。TOB (Traduction OEcumenique de la Bible)によると、「中傷を意味するヘブライ語の表現を逐語訳したもので、二人の人間の間の反目の種になるものをさす」そうです。
(節の番号は新共同訳による)

middle english の例では、チョーサーの『カンタベリー物語』の中の Parson's Tale (教区司祭の話)に、

the sinne of double tonge suche as speken faire biforn folk and wikkedly bihynde

とあります。「二枚舌の罪、すなわち、人の前では良いことを言い、陰にまわると悪口を言う」のような意味と思われます。

仏教の十善戒にいう「不両舌」は、「自分の利益のために人を騙してはいけない」「相手によって違うことを言って人を争わせてはいけない」などと説明されています。「二枚の舌」の意味するところは大体は同じでも、中傷、詐欺など、いろいろなものを含むことができるので、外国語の「二枚の舌」を日本語の「二枚舌」にそのまま訳していいかどうか、注意が必要な場合もありそうです。



人名用漢字 訂正案

らにい (2004/07/10 16:50)

長い間お久し振りにしていました。

昨日の新聞(紙によっては今日)の報道で人名用漢字の見直し案の意見を募集したところ、「一部の漢字が人名に不適切」という意見が全体の60%ありました。ワースト5は「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」でこれらの他にも「淫」「怨」「痔」「妾」「蔑」「骸」なども反対意見が多かったということで、審議会はこれらの漢字を削除する方針とのことです。また、新たに追加を求める意見もあり、「掬」「曠」などの要望が多かったようです。
さて、最終的にはどうなるのでしょうか?



Re: Re: glot æu

高駒麗人Koma (2004/07/10 13:01)

Re: glot 投稿者:massangeanaさんへ  投稿日: 7月10日(土)12時04分44秒
高駒麗人さん:
>glotは喉の意味で
>glot (γλωσσα)の意味は「舌」ですよ。

Glottal Stop=聲門閉鎖で覺えていました。

http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=glot&stype=0

-glot 「…か国語のできる(人)」.
________________________________________
glottal 〔形〕 1 解 声門の.2 声 声門で調音される. 〔名〕=glottal stop.
________________________________________
glottal stop 声 声門閉鎖音.
________________________________________
glottic 〔形〕声門の. 
________________________________________
glottis 〔名〕(複 glottises, glottides /-tədì:z/ ) 解 声門.[ギリシャ語glōttís (glôtta舌+-is)]
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=polyglot&stype=0&dtype=2
pol・y・glot
________________________________________
《形式》〔形〕1 多言語(3か国語以上)に通じた,多言語を話す.2 多くの言語で書かれた
・ a 〜 dictionary数か国語対訳辞典.
________________________________________
〔名〕
________________________________________
1 多言語に通じた人.
2 数か国語で記された対訳書[聖書].
3 数言語の混交[混合];数言語が入り乱れて話される状態.[中ラテン語←ギリシャ語polýglōttos (POLY-+-glot舌,言葉)]

するとpolyglotはmultilingualと同樣、舌が何枚も有る人の事で、2枚舌どころではありませんね。

僞中國人さんへ
count[kaunt]が[kæunt]になるのは、まだ納得できますが、blow[blou、bləu]が[blæu]になるかどうか疑問です。



Re: glot

massangeana (2004/07/10 12:04)

高駒麗人さん:
>glotは喉の意味で
glot (γλωσσα)の意味は「舌」ですよ。



Re: ベトナム漢字

massangeana (2004/07/10 12:02)

>中古音のp系がベトナム語ではt系になっているものがある

とりあえず, ここの過去ログの私の書き込み(2003年4月24日)をみてください。
信太さんの掲示板過去ログの4057番(2003年5月10日)と 4368番(2003年6月27日)にも
書きました。



Re:[æu]という方言形

偽中国人 (2004/07/10 05:26)

現在放送中の、卑怯なまでに早く効くゴキブリ用殺虫剤のWestern風CMで、拳銃使い(a gunman)とゴキブリが決闘する場面で、卑怯な拳銃使いが「キャウント ファイヴcount five[kæunt faiv]=五つ数えろ」と言っているように聞こえます。意味としてはcountなのに[kæunt]と発音するとは、と私も首を捻っていたのですが....

新庄剛志が以前アメリカから一時帰国した時、thank youをセンキューと発音していましたが、先日のヒーロー・インタヴューでは、また和風ローマ字英語のサンキューに戻っていました。



補足

高駒麗人Koma (2004/07/10 01:25)

blow1
blow1 …(Progressive)←NetでのProgressive英和辭典の發音表記という意味です。

たびたび失禮しました。



英語の[ou]の發音

高駒麗人Koma (2004/07/10 01:21)

Yahoo Japanでは小學館Progressive英和辭典を採用して、net英和辭典を導入しています。
blow[blou,bləu]という單語を調べたら、發音記號が[blæu]で、[æ](ae中間音)にaccentが付いています。

http://dic.yahoo.co.jp/
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=blow&stype=0&dtype=2
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=b-003027&p=blow&dtype=1&stype=0&dname=ej&pagenum=1
blow1
blow1 [blæu](Progressive)
 〔名〕 1 (体の一部への)殴打,強打,一撃《to》, on, in...;
發音記號が[blæu]で、æに第2accentの記號ヽが付いているように見えます。
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=b-003028&p=blow&dtype=1&stype=0&dname=ej&pagenum=1
blow2 [blæu]
〔動〕(blew, blown, blowing)〔自〕 1 [I(〔副〕)]〈風が〉吹く.

研究社の英和辭典では blow[blou](強打、風が吹く)で、[ou]です。
この[ou]は方言的に[əu](曖昧母音&u)にもなるでしょうが、[æu]という方言形もあるのでしょうか?
Yahooに訊くべきか、小學館に訊くべきか。
一般のuserは發音記號など觀ないでしょうが、眞面目に國際音聲記號で覺えている人は戸惑うでしょう。

http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=b-003028&p=blow&dtype=1&stype=0&dname=ej&pagenum=1



二枚の舌

高駒麗人Koma (2004/07/10 00:33)

><二枚の舌。前言をひるがえすことにいう。二舌。食言。>とあり、
「舌の根の乾かぬ内に…」のように「舌」を「發言内容」の比喩にしていますね。



二枚舌について。

ひでほ (2004/07/09 21:06)

江戸時代の成句を扱った辞書、<俚言集覧>の増補に、<二枚の舌を使う>の説明に、<佛語に両舌とあり古き詞なり>とありました。

この<両舌>を、更に諸橋轍次<大漢和辞典>の<両>の項目で調べました。その<両舌>の説明に、<二枚の舌。前言をひるがえすことにいう。二舌。食言。>とあり、例文として、<易林>、<無量壽経>、<四十二章経>、<大灌頂神呪経>からあがっていました。このように仏教関係の文献に多く見られるようです。

以上を参考にして下さい。



double tongueについて

ひでほ (2004/07/09 17:00)

<リーダーズ英和>のdouble tongueに、この句がMiddle Englishから使われていたとあります。それで、<Middle English Dictionary>(Univ. of Michigan Press)で<double>を調べてみました。<信用できない、うそつきの>とかの意味で、"double heart", "double tongue", "double visage"の用例がありました。

この辞書では"double tongue"として使われている初例は、1475年(推定)のLydgateからの例がのっていました。

<日本国語大辞典第2版>の、<二枚舌>の用例は1889年からですから、未菜実さんのあげた用例のほうが、古いです。

役に立ちませんでしたが、これで。



二枚舌 續き

高駒麗人Koma (2004/07/09 14:43)

Linguist(言語学者)は本來、複數の言語を使う人の事です。
Polyglotは多言語話者ですが、glotは喉の意味で、
poluglot(誤)→polyglot(正)の原義は、ヤマタノオロチかキングギドラのように喉が澤山ある人(?)の事になります。(double-tongued bi-lingual 投稿者:高駒麗人Koma  投稿日: 7月 9日(金)11時01分20秒 )

江戸時代の「二枚舌」は偶然、double-tongueと同じ發想で出たのか、直譯か微妙なところですね。

http://www.polyglot.jp/polyglot2/



RE:二枚舌

未菜実 (2004/07/09 12:03)

自分でも調べてみたんですが、江戸期の文献として
次のものがありました。
舌を二枚に使う 「花の志満台」松亭金水 1836-1838
舌二枚で物言う 「譬喩尽」松葉軒東井編 1786



日本語の二枚舌はdouble-tongueの直譯なのかどうか。

高駒麗人Koma (2004/07/09 11:12)

これについては、今後の課題とします。



二枚舌double-tonguedとdouble-standard

高駒麗人Koma (2004/07/09 11:07)

http://blog.melma.com/00117791/20040623104902
>キリスト教原理主義に染まった、アメリカブッシュ政権のエゴイスティックな狂気の政策(米国一国主義、先制攻撃による平和と民主主義の実現)と、只管それに追従するするしか能がない日本政府の背任的(対国民)なダブル・スタンダード(二枚舌)政策の決定的な誤謬の意味(原理主義に嵌り易い人間の恐ろしさと、その原理主義者に追従するばかりの人間の恐ろしさ)がリアルに認識できるはずです。
二枚舌double-tonguedを「ダブルスタンダード」double-standardの意味で使っています。standard(基準、標準)は本來「立脚点」の意味です。

http://search.livedoor.com/digest/?q=%C6%F3%CB%E7%C0%



double-tongued bi-lingual

高駒麗人Koma (2004/07/09 11:01)

英語のtongue、ドイツ語のZungeは「舌」の他に言語も意味します。
double-tonguedは「二重の舌を持つ」意味ですが、bi-lingualも本來はbi(2つの)-lingual(舌の)ですから、「二枚舌」の筈ですが、bi-lingualは「2つの言語を話す」意味です。
同じ「二枚舌」が原義でも、double-tonguedは「話す内容が相反する事」で、bi-lingualは「内容は同じで使う言語(idiom)が2つ」という事なったようです。
ドイツ語では言語をSpracheとも言い、英語のspeechに當たります。
ドイツ語で「話す」はsprechenですが英語でspeakです。
「玉虫色の発言」を doublespeakと言いますが、これは「二重の喋り」です。
しかしdouble-speakが「2言語話者」を意味しても良さそうなものです。

Linguist(言語学者)は本來、複數の言語を使う人の事です。
Polyglotは多言語話者ですが、glotは喉の意味で、poluglotの原義は、ヤマタノオロチかキングギドラのように喉が澤山ある人(?)の事になります。

http://www.polyglot.jp/polyglot2/



tongueの意味を調べてみました

高駒麗人Koma (2004/07/09 10:46)

http://www.asahi.com/english/weekly/memo/memo031128.html
>ひとくちメモNovember 28, 2003
>政治家や官僚の「玉虫色の発言」を doublespeak と言う。この double は「2通りにとれる」の意味。double の同様な用法に double-tongued / double-dealing (二枚舌) がある。また、-speak は「〜用語」の意味の接尾辞として computer-speak (パソコン用語)、sports-speak (スポーツ用語) のように使う。
http://koho.ktplan.jp/link020.html(英語のスラング)
http://www.polyglot.jp/polyglot2/(polyglot)
(deal:論じる、行動する。dealing行動)

http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=tongue&stype=0&dtype=1
tongue
〔動〕〔他〕
--------------------------------------------------------------------------------
1 〈管楽器を〉タンギングで奏する.⇒TONGUING
2 …に舌でさわる[触れる],をなめる.
3 木工〈板に〉さねを作る;…をさねはぎで接合する.
4 …をしかりつける,非難する.
5 …を発音する;《古》…を語る.

--------------------------------------------------------------------------------
〔自〕
--------------------------------------------------------------------------------
1 (管楽器の演奏で)タンギングする.
2 話す;(特に)くだらないおしゃべりをする,ぺらぺらしゃべる.
3 舌のように突き出ている;〈炎が〉めらめらと舌を出す.
[語源] 古英語tunge(舌).ラテン語lingua(舌)と同系.古いラテン語形はdinguaであったが,lingere(なめる)の影響でlinguaに変化.LINGUAL
tongue・less〔形〕舌のない;口のきけない.

http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=tongued&stype=0&dtype=1
-tongued [-td]
--------------------------------------------------------------------------------
 1 「…の舌をもった」「…舌の」
・ double-〜二枚舌の.
2 「言葉づかいが…の」
・ sharp-〜言葉が辛辣な.



はなえ・もり

高駒麗人Koma (2004/07/08 15:43)

ハナエモリという片假名表記もあります。

http://search.livedoor.com/digest/?q=%BF%B9%B1%D1%B7%C3



モリハナヱ(もりはなゑ)

高駒麗人Koma (2004/07/08 15:42)

「森英惠」は片假名で「モリハナヱ」つまり「もりはなゑ」らしい。
「ゑ」は「惠」の草書なので、「ハナヱ」「はなゑ」は妥當でしょう。

しかし羅馬字表記はHanae Mori(はなえ・もり)であってHanawe Mori(はなゑ・もり)ではない。
http://www.tsushin.tv/brand/paris/hm.html
↑ハナヱモリ(英惠・森):HANAE MORI - プロフィール。ファショコン通信)

http://www.tsushin.tv/brand/paris/hm.html



二枚舌の語源

未菜実 (2004/07/08 09:40)

二枚舌の語源は何なのでしょうか?
英語にも double-tongued なんて言葉があるので、翻訳語なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。



ベトナム漢字

辻本裕幸 (2004/07/06 10:17)

ベトナム語漢字音。中古音のp系がベトナム語ではt系になっているものがあるのが気になる。中古音のjやmがベトナム語ではd(音価はz)に成っているのはなぜでしょうか?どなたか教えてくださいませんか?中古音s系がベトナム語でt系になっているのは何となく理由は分かりますが。



再發と活性化、敗戰と終戰

高駒麗人Koma (2004/07/04 17:46)

偽中国人さんへ
 投稿日: 7月 1日(木)06時32分37秒
>“体内に残存したがんが、活性化している”
>“残存したがん細胞が、活性化しつつある可能性があるという”
>世間一般では“再発”というのですが、いと畏(かしこ)き際には“活性化しつつある”と言い換えるようです。
確かに「再發」と言えば判り易いでしょう。
「天皇陛下の癌が再發」と言うと明仁氏が死にそうで縁起でもないという判斷でしょうか?癌でも早期發見なら治療できる筈です。白血病も今や不治の病ではありません。
「再發」は「再發」と言えばいいでしょう。

>“敗戦”を“終戦”と言い換えるのと似ていますね。
「終戰」記念日の場合、「戰爭が終わって良かった」という意味合いで、勝ち負けは問題外です。
「敗戰」記念日の場合、「戰爭に負けた」事が需要で、「負けたお蔭で良かった」「勝たない方が良かった」と言うニュアンスになります。
「戰爭して負けたから失敗」「敗戰を反省する」のであれば、勝てば良かった事になり、次に鬪うときはどう勝つかを考えるのが課題になります。
「戰爭をした事」自體を反省するなら、「戰爭は何の目的で、戰爭以外に手段は有ったか、戰爭の原因は日本國内だけでなく具體的にどの國にあったか」を考えるべきでしょう。

「再發」を「活性化」と言い換えて「おお、日本語の語彙の豐かさよ」等と歡喜するのは「言葉の誤魔化し」です。

http://ch.kitaguni.tv/u/917/i_dont_think_i_am_a_pacifist/words_at_war/0000095760.html
unified commandを「統一された指揮權」と譯すべき所、日本政府は「統合された司令部」と解釋しています。
確かに都合のいい解釋ですが、そもそも英語が「指揮權」を「司令部」を同じ單語commandで表現するのが缺陷です。
英語は國際語に相應しくありません。

http://ch.kitaguni.tv/u/917/i_dont_think_i_am_a_pacifist/words_at_war/0000095760.html



外來語言い換え

高駒麗人Koma (2004/07/04 17:31)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040630-00000008-ryu-oki
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040629-00000022-san-bus_all
三菱自動車が「法律遵守」の意味で使ったコンプライアンス(compliance)は企業関係者のjargons(業界用語)でしょうか。

↓此方にもlistが有りました。

http://news.kids.yahoo.co.jp/20040701/20040701-00000013-maiju-kids.html



世界のジャンケン

高駒麗人Koma (2004/07/02 01:35)

http://www.oride.net/trivia/trivia155-163.htm
「トリビアの泉」で「ミャンマーのジャンケンはトラ・鉄砲・上官」というのが紹介された事があります(番組評価 65/100へえ)。

http://www.netlaputa.ne.jp/~tokyo3/janken.html
↑世界と日本各地のジャンケンについて記述があります。

http://www.nhk.or.jp/ogenki/
今、NHK「お元気ですか日本列島、氣になる言葉(夕方4:45〜5:00)」で日本のジャンケンの歴史と各地での言い方を紹介しています。
中国では「孫悟空」「三蔵(唐僧Tangseng)」「妖怪」というジャンケンがあるという話を昔テレビ番組でききましたがほんとうでしょうか?

掛け声は「ジャンケンポン」のほかに「チッケット」があります。
朝鮮語では가위바위보[kawibawibo]です。
가위[kawi,kay]はさみ
바위[pawi,pay]岩
보[po]ふろしき
http://kr.encycl.yahoo.com/enc/info.html?key=1010370



チュノム

辻本裕幸 (2004/07/01 11:50)

昨日のトリヰ゛アの泉。鳩はベトナム語でチン○コ。
 やっぱあの番組最高です。
私は一度はチュノムを否定しましたが、今はチュノムのとりこに。片方で発音を表し、もう片方で意味を表す。ほぼ完全な漢字系文字ですよ。
 中国語をもっとも合理的に表現する方法が、ピンインや注音符号ではなく、漢字(繁体字。簡体字)であるように、ベトナム語もまた最も合理的表記法はローマ字の国語クオッグーなどではなく、チュノムと漢字であると思う。
 とくに日本人や中国人学習者はチュノムを使えば明らかにベトナム語学習は有利だ。ただの音の塊nguoiも人+碍でnguoiの音を持つひとという意味の音節と記憶に役立てるからだ。ベトナム語固有数詞4も四+本でbonの発音を持つよんの意味とすぐおぼわる。
 幸いベトナムにもチュノム復活の声が少しあるそうです。がんばれ!チュノム!かな文字やハングル並みに普及してくれ!!



Re:言い換え

偽中国人 (2004/07/01 06:32)

“体内に残存したがんが、活性化している”
“残存したがん細胞が、活性化しつつある可能性があるという”

世間一般では“再発”というのですが、いと畏(かしこ)き際には“活性化しつつある”と言い換えるようです。

“敗戦”を“終戦”と言い換えるのと似ていますね。



Re:言い換え

偽中国人 (2004/07/01 06:09)

数年前、台風にアジア各国の言葉で名前を付けて呼ぶという協定(条約)が出来て、当初は天気予報の番組で発表されていましたが、いつの間にか旧来の「台風X号」に戻ってしまいました。

先日、室戸岬、兵庫県明石市に上陸した台風6号は実は「Dianmu電母」だったのです。
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?u=www.nikkei.co.jp/sp1/nt80/20040619AS3K1901Q19062004.html&w=%22%E5%8F%B0%E9%A2%A8+6+%E5%8F%B7%22&d=45825817EA&c=465&yc=30814&ou=%2fbin%2fsearch%3fp%3d%25C2%25E6%25C9%25F7%25A3%25B6%25B9%25E6%26src%3dtop%26search.x%3d27%26search.y%3d9

http://hk.news.yahoo.com/040621/3/11c79.html
電母颱風襲撃日本西部釀災情,三死一失蹤
http://straitstimes.asia1.com.sg/asia/story/0,4386,257407,00.html?
Powerful winds and towering waves pummelled southern Japan yesterday as typhoon Dianmu headed north towards the more densely populated main islands.

The agency classified Dianmu - 'Mother of Lightning' in Chinese - as 'large and very powerful'

台風のアジア名
http://www.kishou.go.jp/know/typhoon/asianame/ty_name.html
コラムW
“16.中国 Dianmu ディアンムー 雷の母”を読むと、兎角日本流ローマ字読みをしたがる傾向がよく分かります。



Re:言い換え

偽中国人 (2004/07/01 05:45)

「オンライン」→「回線接続」
この言換え断念は妥当でしょう。
そもそも「オンライン」の意味を誤解しているフシがあります。
インターネットが発達する前から、「回線」とは無関係にオンライン、オフラインは使われており、ホコリが付いたフロッピー・ディスクを使っていると、正しく読めなくなって、
ディスク・オフラインというエラーを出していました。ドライブとディスクのクリーニングでオンライン復旧するなら軽症といえます。

「デフォルト→初期設定」これもコンピュータ業界では「デフォルト→既定値」という訳がかなり前から定着していたと思うのですが。もうすこし噛み砕いていえば、「おまかせ設定値」というようなニュアンスです。「良きにはからえ」的設定値と言ってもよいでしょう。

たとえばホームページでのアンケートなどで設問の答えとして
「はい、いいえ、わからない」のいずれかひとつを選ばせる場合に
「ラジオボタン」という仕組みを使いますが、あらかじめ「はい」の答えが選択された状態を「デフォルト値は『はい』に設定されている」といいます。

確かにデフォルト=初期設定という文脈もありますが、
“ブロード・バンドの「デフォルト」が難しいから販売店の人に「デフォルト」して貰いました。”という使い方は誤りです。
“RS−232Cの「デフォルト」はデータ長8ビット、ストップビット1、パリティ無し、9600ボーです。文字化けが起こる様でしたら送信側と受信側の設定値が同じかどうかチェックしてください”というように使います。



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