言葉の世界・伝言板 2004年6月
「外來語」言い換え 用例一覧
高駒麗人Koma (2004/06/30 00:02)
具体例はこちらです。
http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian3_tyuukan/iikaego.html
「外來語」言い換え ホームページ
高駒麗人Koma (2004/06/30 00:01)
http://www.kokken.go.jp/
第3回 「外來語」言い換え提案(2004年6月29日中間發表)はこちらですね。
http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian3_tyuukan/index.html
言い換え
きしろふ (2004/06/29 20:49)
国立国語研究所の外来語委員会が外来語の言い換え提案の第3回中間報告として、イニシアチブを「主導、発議」とするなど33語を公表したようです。それと同時に第2回中間報告で出した案のうちの4語は言い換えを断念したそうです。
1.「オンライン」→「回線接続」
2.「データベース」→「情報集積体」
3.「フォーラム」→「公開討論会」
4.「メセナ」→「文化支援」
「オンライン」「データベース」「フォーラム」については既に定着しているとか適切な言い換えが見つからなかったなどのため、「メセナ」については固有名詞として使われることが多く、関連団体が言い換えに抗議したためとのこと。
やはり無理しすぎたか?(^^;)
藤堂明保「漢字の過去と未来」
高駒麗人Koma (2004/06/28 01:44)
リンクはこちらからどうぞ。
http://tb.sanseido-publ.co.jp/cyukoku/kokugo/14_base_data/2nd_main/2nd_kan_tanken1.html
「人名用漢字追加・国語表記全体の見直しを」
高駒麗人Koma (2004/06/28 01:41)
ある女性タレントの藝名で「水晶(きらら)」というのがありました。「一青窈 (ひととよう)」も難讀です。
朝日新聞2004年6月26日「私の視点」
「◆人名用漢字追加・国語表記全体の見直しを」
白川静氏(しらかわしずか、男性)立命館大学名誉教授(中国文学・漢字研究)
>常用漢字と人名用漢字は関係なく、…人名票は全く無規定で野放しである。…極端にいえば、馬をウシと読んでもよい。…国字政策の基本である常用漢字表と何の連絡もない。…もともと常用漢字は、はじめは当用、当座の便宜に供する意で、戦後の占領政策を容易にするためにその指示に從ったものであった。…この機会に国語表記の統一的な見直しを求めたいと思う。
藤堂明保氏は「漢字の過去と未来」で「人名も一国の文字政策の範疇に入る」としています。子供が上の学級に上がる度に「君の名前は何て讀むの」と訊かれるのは不幸だというわけです。しかし、その不幸の原因は政府ではなく子供に珍しい名をつけたがる親にあります。
http://tb.sanseido-publ.co.jp/cyukoku/kokugo/14_base_data/2nd_main/2nd_kan_tanken1.html
山本有三(やまもとゆうぞう)は「振り假名の廢止」を唱え、「振り假名が無くても讀める漢字」だけを使おうとしたそうです。しかし、「振り假名無しで讀める日本語の實現」は現時點では失敗というか不完全のまま挫折した格好です。地名人名などは振り假名無しでは讀めた物ではありません。
北京語では「仇」chouが人名でqiu、「解」jieが人名でxie、「儿(兒)」はerですが「兒」は人名地名でniです。しかしこれらも覺えてしまえば簡單です。ある中國人が「日本人の名前はいちいち本人に讀み方を訊かないといけないので難しい。中國の姓名は、覺えれば本人に訊く必要は無いので簡單だ」と言っていました。
http://www.janjan.jp/sanin/0406/0406014950/1.php
http://hoshizawa.no-ip.com/SilentMajority/seijika/seitou.html
各黨の内、政策で國語問題を擧げているのがなかなか見つかりません。
「維新政党・新風」が「『文化』政策方針」(主頁→「政策」→「基本政策方針[文化]、【国語の尊重】」)で國語問題を擧げていますが、そもそも自民黨や民主黨は、人名用漢字についてどう考えているのか。「マニフェスト」(公約)には入っているのでしょうか?文部省による漢字制限と法務省による人名用漢字の字體と讀み書きの野放し放任の「二重構造」をどうするのか、政權政黨と多數野黨がなんとか考えるべきでしょう。
アメリカでの「英語らしい名前」への変更
高駒麗人Koma (2004/06/28 01:12)
田中克彦氏「名前と人間」1988
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004304725/249-4378436-0933142
>ユダヤ人が大量にアメリカに移住したとき、入国審査官の多くは、聞き慣れない、ドイツ式やスラブ風の長ったらしい名前を聞いて理解するのにへきえき(辟易)した。
(B.C.Koganoff, A Dictionary of Jewish Names and their History,1977)
それで彼等は英語として判り易い綴りを創ってしまったそうです。
田中さんによると、これはアメリカに限らず、日本人がはじめて北海道に踏み込んだときに、アイヌ語の地名を聞いて、札幌だの長万部だの女満別だのの漢字をあてて理解しようとした心理と似ているだろうとの事です。
それでコーエル、コーヴァチ、コヴァルスキー、コロナキスなどは一緒くたにしてコール(Cole)だのケイ(Key)だのにしてしまったとの事です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004304725/249-4378436-0933142
蓮舫さんの場合
高駒麗人Koma (2004/06/28 00:58)
蓮舫(本名・村田蓮舫)さんについて
http://www1.jca.apc.org/aml/9711/6657.html(蓮舫の名前の由來)
>▼台湾人を父にもつタレントの蓮舫さんは、十九歳のとき日本の国籍をとった。日本名は日本人の母の姓と、本名の「蓮舫」で申請した。すると、「本当にいいんですか、日本人じゃないことが名前でわかりますよ」と言われた。「何が悪いのですか」と言い返したが、一生忘れない言葉だ、と語っている。
http://www.janjan.jp/bin/diet/councilors/2004/63.html(立候補者情報、蓮舫)
http://www.janjan.jp/sanin/0406/0406014950/1.php(立候補者&政黨リスト)
http://www.renho.jp/
Re:珍名さん「いらはい」
偽中国人 (2004/06/27 07:47)
顕正居士さん
>いらっさ〜ぁい
ですか。
昔のサーカスや見せ物小屋の呼びこみには
「いらはい」
というのもありましたね。
さて映画界の巨匠黒澤明監督が「天皇」と呼ばれていたことを御存知の方も多いと思います。
http://www.bunkamura.co.jp/bungakushou/taidan/9qanda.html
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/2663/shotoku/tennougou.htm
近頃の球界、角界には渡辺天皇というのが出没しています。
末は博士か大臣か(望子成龍wang4zi3cheng2long2)と息子の出世を願う親なら、業界に君臨するという意味で「天皇エンペラー」と名付けてはいかがでしょう。
元々「天皇」とか「真人」は道教の神仙を指しています。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/77/7725/772503.htm
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/2663/shotoku/tennougou.htm
吃後一支煙、ya3sai4(=好像)活神仙。食後の一服は活き仙人の心地。
遊び人の息子には「花花公子プレイボーイ」、あるいは「浪子」などはいかがでしょう。
「浪子lang4zi3回頭hui2tou2金jin1不換bu2huan4」=放蕩息子の改心は黄金にも換え難い。
「小野妹子」は男性と見られているので男性の名前に「子」がついても不都合は無い。
ドラゴン・クエスト好きの方なら「明星夢スター・クエスト」。
セブンスター好きなら「七福星セブンスター」。
愛想の良い子に育つように「印象好TheFirstSmile」。
カトリックの家庭には「感謝上帝Sibongile」。
平和主義者には「与(與)世無争ピース」
ついでに命名に関する訴訟に陪審員制度或いは裁判員制度を導入して、お役人さまによる命名権のコントロールを牽制するのも良いと思います。
珍名
顕正居士 (2004/06/26 13:45)
珍名さん いらっさ〜ぁい
http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Ivory/8365/top.html
聖星夜(あだむ)、宇宙(あとむ)、いちご姫(いちごひめ)、麗星夜(いぶ )、郁美(かよ)
奈々安寿恵里(ななあんじゅえり)、薬剤男(やさお)、ラッキー星(らっきーすたー)、
夢七(りーな)、るるる(るるる)、ろりえ(ろりえ) など珍名がいっぱい。
漢字とよみが懸け離れているのが多い。
人名用漢字
きしろふ (2004/06/26 09:52)
いやぁ、しばらく行っていないうちに話題がどんどんと・・・(^^:)
昨日の新聞でみつけた記事ですが、ある母親向け雑誌の編集長が言うには「とにかく独創的な名前を付けようという思いだけが強い傾向も見受けられるのでそのおそれ(=不用意な漢字を使いとんでもない意味を持つ結果を招いてしまうこと)は十分にあります」ということだそうです。
どうやら、音がいいとかカッコイイ漢字だとかという理由で付ける人が最近多く、意味は二の次といったようです。
法務省の審議会でも「人名に相応しくない感じは削除すべきだ」という意見が強いのですが、そしたらはちこうさんが仰っているようにまたおかしなことになるかもしれません。的不適の客観的な線引きは難しいものですから。
この記事の最後にはこう書いてあります。
「知識の裏打ちが無ければ、珍名を量産するだけに終わるのでは無いか。」
ただ、端から珍名を狙っている人もいるんではないかと思いますが・・・
高駒麗人Komaさんが提供してくださった戸籍法の資料ではどこにも「人名等に不適切な言葉・漢字をつけてはならない」などというようなことは記されていませんから、今後はホントに珍名が続出するかも?そして、「悪魔」なんていうような名前がまたでてくるのか・・・?(でも、判決例があるしなぁ)
Re4:何かおかしい人名用漢字
鴛鴦 (2004/06/25 19:00)
>はちこうさん
貴重なご意見ありがとうございました。
なるほど、そういう考えかたもありましたか。
今回の追加漢字のひとつに「橙」がありますが、これには「睾丸」という意味もあるとか。
なにゆえ?
何かおかしい人名用漢字
はちこう (2004/06/25 16:19)
「「人名用漢字」と銘打つからには人名にふさわしい内容でなければいけない」という考えは、少なくとも人名用漢字を制定している人たちには無いのでしょう。
そもそもが、「常用漢字は全部人名に使ってよし」としている時点で、「人名にはそれにふさわしい文字だけを使わせたい」などという思想が無いのがあきらかです。
ところが、以前制定した人名用漢字表は、追加分にのみ中途半端に「人名にふさわしい」という考え方をしたものだから、おかしなことになったのだと思います。
今回の改正は、その失敗点を反省したうえで、「385の出版物に掲載された漢字を機械的に数えて選び出した」という基準にしたのでしょう。
ですから、鴛鴦さんのおっしゃるような「今回の基準で選ばれた出版物は、本当に適切なのか?」という論は理解できますが、「今回、○という、人名にはあまりふさわしくなさそうな漢字が人名に許可されたのは変だ」という論は、私には少々的外れの感があります。
Re3:何かおかしい人名用漢字
鴛鴦 (2004/06/24 21:47)
>高駒麗人Komaさん
なるほど、そのような人名がありましたか。
ただ、これらの人名は今の戸籍法以前につけられた名前でしょうから、若くても60近く?(え?失礼?? ^^;)
385の出版物の「出版物」とは辞典、単行本、月刊誌とのことだそうです。
辞典では「ステッドマン医学大辞典」や「法令用語辞典」、「法然辞典」、「現代保育用語辞典」など計16冊。単行本では「農技大系」「刑法総論」といった専門書の他、司馬遼太郎や橋田壽賀子など人気作家の作品や「ベネチアの誘惑」「凌虐の町」というのもあります。月刊誌では「壮快」「問題小説」「仏教芸術」など。辞典、単行本、月刊誌以外にも「源氏物語」があります。
ただ、気になるのはベストセラーが見当たらないことと新聞や週刊誌は対象外だったということです。専門性の高い書物だらけではたして「常用平易」かどうか・・・
このため、身体や仏教などに関する漢字が多いというのも特徴かもしれません。
人名「ゐ」、「ゑ」はどうか
高駒麗人Koma (2004/06/24 15:45)
檢索すると「はつゑ」「ゑみ」「なみゑ」のような人名がありました。
Yahoo Japan
「はつゑ」で検索した結果 ページ:164件
「ゑみ」で検索した結果 ページ:399件
「なみゑ」で検索した結果 ページ:69件
「まゐ子」で検索した結果 ページ:2件
「まゐこ」で検索した結果 ページ:2件
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a4%de%a4%f0%a4%b3&hc=0&hs=0
↓赤ちゃんの名付け ネタが少し前です。今ではどうでしょう。
http://www.lab.seikousya.org/baby/houritu1.html
re:"sweet spot"について。
ひでほ (2004/06/24 13:11)
<Merriam-Webster's Online Dictionary>には次の説明があります。
Main Entry: sweet spot
Function: noun
Date: circa 1949
: the area around the center of mass of a bat, racket, or head of a club that is the most effective part with which to hit a ball
これでいくと、1949年頃から使われているようです。<Oxford English Dictionary>の初出例より、だいぶん、さかのぼります。しかし、どこでどのように使われたかはこの説明では不明です。この初出の年代は、<Webster's Collegiate English Dictionary>でも、同じ年代です。
Re2:何かおかしい人名用漢字
鴛鴦 (2004/06/23 23:35)
>偽中国人さん
「常用漢字」の基本を考えていませんでした。大変失礼しました。
追加578字の根拠は385の出版物に掲載された漢字を機械的に数えて選び出したということで、条件は合計200回以上出ていることです。
今回の問題を担当している人が言うには、
「戸籍法には『常用平易』としか規定されていない。国民の目に触れる機会の多い字は常用平易と考えられませんか?」
確かに「常用平易」としか言っていない時点で(規定)ラインが曖昧なのはみえみえですが・・・
「ゑ」「ゐ」が今頃使えないと分かったのは遅すぎ?(^^;)
となると「ヱ」「ヰ」も使えない?
Re: いなたい
一夜悶 (2004/06/23 03:45)
↓ ご参考まで。
http://www.tok2.com/home/okazima/room_1/BBS_MSG_000703154828.html
Re:何かおかしい人名用漢字
偽中国人 (2004/06/23 02:43)
戸籍法
http://www.houko.com/00/01/S22/224.HTM
第50条 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。
2 常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。
と言う風に規定されています。
この「法務省令」というのは“国会の批准”を必要としないんですかね?
制定当時はGHQの統治下で、漢字廃止論、日本語ローマ字化論が渦巻いていた時代だったので「常用平易な文字」という方針が決まったのでしょう。
「人名用漢字別表の変遷」という資料によると
http://www.kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/kanjibukuro/japan-jimmei3.html
「南方熊楠、松井須磨子、片岡鶴太郎」は早くも1951年には合法化されています。
>はちこうさん
>基本的に、人名漢字表は「人名として不適切な漢字を使わせない」という意図で作られたものではないと思います。
しかし上記資料の漢字は概ね人名に使われた実績があり、人名として良識ある範囲といえます。
>鴛鴦さん
>常用漢字のなかにも「死」「殺」など相応しく無いものが既に含まれています。
「常用漢字」は森羅万象を文字化するための漢字集合であって、人名用に特化したものではありません。「常用漢字」の旧バージョンである「当用漢字」の時代にはまだ日本には良識というものがありました。
一方「人名用漢字」と銘打つからには人名にふさわしい内容でなければいけないのですが、
今回発表された人名漢字追加案には良識が無いと思います。あるいは高駒麗人Komaさんの仰るように、
>替わりに法務省が人名用漢字揄チという枠でその代行を果たした……。
>「縱割り行政」が批判される官庁(廳)で、「漢字復活」だけは文科省と法務省の見事な聯系(連係)プレイという事は有り得るのでしょうか?
法務省自身が
『漢字出現頻度数調査(平成12年文化庁作成)に現れた出版物上の出現頻度数に基づき,上位521字を「常用平易」と認め,選定した。』と言っていますから、“人名用漢字追加案”ではなく“常用漢字追加案”という推測も信憑性が高いかも知れません。
「常用漢字」による漢字制限を英語圏に当てはめれば、日常の語彙を制限する事に相当するでしょう。Voice of Americaは語彙数を制限したSpecial Englishでニュースを放送しています。
日本語の語彙を制限しようとするのなら、制限範囲の語彙で表現する訓練をするのが本筋ですが、日本語に漢語を取り入れた時点で、「やまとことば」だけによる造語力、表現力の限界を露呈したといえるでしょう。最近のIT関連用語には英語が多用されています。これも「やまとことば」の限界の証明でしょう。
そもそも「常用平易」でない漢字や外国語の単語を並べ立てて庶民を煙に捲くのは、お役人様の「お家芸」ではなかったのですか?
いなたい
たけ (2004/06/22 22:27)
友達に、あるバンドの紹介をする時に「いなたいけど、そこが良い」と言ったらキョトンとされました。で、この広辞苑にも載ってない語を調べていたらココにたどり着きました。それにしても、これを別の語で言い換えるのって難しい..ちなみに私は京都生まれの京都育ち。なるほど、と言える解説ありませんか?
re: sweet spot
風鈴’ (2004/06/22 21:41)
Random House Webster's Unabridged Dictionary では、
Sports. the spot on a club, racket, bat, etc., where a ball is most effectively hit.
[1920-25]
となっていました。アメリカ起源の言い方なのかもしれません。
"sweet spot"について。
ひでほ (2004/06/22 21:17)
この表現を誰が最初に使ったか、はっきりとは分かりませんでした。英語の最大の辞典<Oxford English Dictionary>では、初出の例として、次の文をあげています。
1976 <National Observer>(U.S.) 1 May 10/4 The sweet spot -- the precise point of contact on the racket face where all the force of a swing goes into the ball without jarring the arm -- was considerably farther from the center than anyone had ever suspected.
アメリカのjournalismの1976年の例をあげています。
参考までにあげますが、"on the meat"という表現では、1909年の文が初出例でした。
スポーツ関係の用語辞典とかに、詳しい説明があるかもしれません。<Webster's On Line>というインターネット上の辞典でも引きましたが、良くは分かりませんでした。
参考にならなく、申し訳ありません。
ひでほ
Re:何かおかしい人名用漢字
はちこう (2004/06/22 13:41)
いまでこそ、活字で「正しい」漢字が普及しているので、人名漢字に制限を加えるのがおかしいような気もしますが、ほんの少し前までは、ひとによって「なんかちょっとちがうんじゃないか?」というアヤシゲな漢字を書いていましたよね。
そういう、異字とか新字とか創作文字とかを、検索などのキーになる名前に無制限に使われると、役所の業務ができなくなるので、登録できる漢字には制限を加えなければいけないのだと思います。
基本的に、人名漢字表は「人名として不適切な漢字を使わせない」という意図で作られたものではないと思います。
見事なネーミング、誰が?
blitz1965 (2004/06/22 11:02)
初めて参加させていただきます。昔から気になっている言葉、「Sweet spot」の語源を知りたいのです。スポーツの世界、バットやラケットの真芯を意味する言葉。これがなぜスイートなのか。まぁ、ここに当たった瞬間、心地いいことは理解できるのですが、誰か言い出しっぺがいるはずです。この言葉の生みの親を知っていましたら、是非ともお教えください。お願いします。
Re:Re:何かおかしい人名用漢字
高駒麗人Koma (2004/06/21 01:30)
學校の義務ヘ育でどういう漢字をヘえ、どういう漢字をヘえないかは、本來、文部省の管轄でしょう。國語審議會は文部省の一部でしたか?戸籍は法務省でしょうか?法務省が人名用漢字を揩竄オたのは、文部科學省の漢字制限政策に違反したわけで、法務省の越權行爲です。そうでなければ、文部科學省が本音として漢字制限を間違いと認め、制限撤廢をしたいが、公に言うのは面子に關わるので、替わりに法務省が人名用漢字揄チという枠でその代行を果たした……。
あくま推測ですが、「縱割り行政」が批判される官庁(廳)で、「漢字復活」だけは文科省と法務省の見事な聯系(連係)プレイという事は有り得るのでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/asin/4004202051(藤堂明保氏「漢字の過去と未来」)
http://www.moj.go.jp/(「法務頁」home page)
http://www.mext.go.jp/(文部科學省)
Re:何かおかしい人名用漢字
鴛鴦 (2004/06/20 16:35)
ホントにお久し振りですm(_ _)m
>偽中国人さん
人名用漢字についてですが、戸籍法が成立した時点でおかしいと思います。
なぜなら人名用漢字は常用漢字ももちろん含んでいますが、常用漢字のなかにも「死」「殺」など相応しく無いものが既に含まれています。
2004年6月14日付の読売新聞夕刊1面「よみうり寸評」(朝日新聞でいう「天声人語」みたいなもの)より抜粋。
『「どの字を使うかは親の常識や責任に委ねる」という。そんなことなら初めから制限しない方がよろしかろう。緩和のモノサシがおかしい。人名用漢字の名に背く。』
確かに、私も少なからずそう思います。
皆さんは如何に?
何かおかしい人名用漢字
偽中国人 (2004/06/20 07:58)
法務省推薦の人名漢字追加案が発表されましたが、あちらこちらでいわれているように、
人名用として推薦するには可笑しい、可怪しい、古怪しい。
もっとも奇怪なのは親族関係等を表わす漢字「姑 姥 甥 姪」を人名用と認める事。
女優中村メイ子改め“中村姪子”もアリなんでしょうか?
“姪子”では字画が悪いから“姪之子”と改名し、「姪の子の姪之子」と字で書けば判ることも耳で聴いて判らない(福建語:聴無thia~bo→新加坡華語Sindarin:聴没有tingmeiyou)。
動物関係
鼠 狐 狸 厩 餌 吠 蛙 蛭 蟹 鰯 螺 蟻 蜘 鳶 鷺 牝 麒 禽 蹄 栖
これで冥土の「狐狸庵先生」も御慶びでしょう。
飲食関係
醤 酎 粥 珈 噌 蕎
最近は焼酎ブームなので「酎太郎」なんてのもアリですか。
「腫 潰 痕 癌 萎 痔 痩 灸 疹 咳」が許可になったので
「哲人其萎」というシンガポールの新聞に載る死亡広告の常套四文字熟語もアリかも。
ヴェーバー、ヴァーグナー、ピリピン
偽中国人 (2004/06/20 07:18)
カナで「ヴェーバー、ヴァーグナー」と書いても、「話し言葉」での実際の発音は
beebaa、baagunaa
となるんでしょうね。
「ヴァイオリン」は書き言葉で、「バイオリン」は話し言葉。
昔読んだ本に、「Wineのドイツ語の発音は『ヴァイン』だけれど、『ワイン』も許容範囲だと書いてありました。
学生時代、貝多芬ビートホウファンの第九を歌うことになったとき、ドイツ人講師に"歓喜の歌An die Freude"の詩を朗読して頂いて、録音しましたが
Seid umschlungen, Millionen!
の"Millionen"を緊張して力が入り過ぎたのか、勘違いをしたのか、「ビリオネン」と発音していました。
http://www.selbstmordforum.de/wbboard/thread.php?sid=4d842632d2eef8344f9f570f35533d62&postid=116984#post116984
去年か一昨年のTV番組「新婚さんいらっしゃい」の中で地方訛りのかなりきつい人が
「フィリピン」のことを「ピリピン」と発音していました。
私の父や祖母の年代の人は「フィリピン」を「不意葎品フイリッピン」と6モーラで発音していました。
菲林 膠卷
高駒麗人Koma (2004/06/20 03:09)
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0303.htm
>Allah さしみ ちらしずし(2003/03/13 03:56)
>中国では音譯より意譯を好むようです。町の「打字複印沖洗」(タイピング・コピー・写真現像)の店では「複印」「膠巻」が普通です。しかし印刷・出版業者が字や絵・写真を電脳から打印機(印刷機)に移す場合、「複印」より「拷貝」を使い、またフィルムが細長くない廣く大きな物である場合「膠巻」でなく「菲林片」feilinpianと呼ぶようです。
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0304.htm
>發音記号&漢語の対外影響(2003/04/08 00:46)
>「膠巻」jiaojuan即ちfilmは廣東語で「菲林」feilamですが、filimt發音する方言も→filimと發音する方言もあるでしょう。
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0304.htm
Korenglish
高駒麗人Koma (2004/06/20 03:04)
KonglishはKorenglishともいい、韓國式英語のことですね。
KonglishですとHong Kongの英語かと勘違いしそうです。
http://www.ericfacility.net/ericdigests/ed436982.html
>("Konglish," or "Korenglish")>In other cases, children--and sometimes their parents--speak a mixture of their native language and English. Mixed Korean and English is often called "Konglish," or "Korenglish" as one student prefers to call it--spinoffs on the first word in this genre, "Spanglish." Sometimes, this mixed language actually becomes the main language used at home.
http://members.tripod.com/~nelson_g/spanglish.html(Diccionario de Spanglish)
http://abcdane.net/AS/mt/archives/cat_spanglishxpobv.html(Spanglish-スパングリッシュ アダム・サンドラー-Adam Sandler 擁護委員会 Archives)
http://www3.aa.tufs.ac.jp/~mshuji/CNET/Disp2001/global.index.html(Singapore.CNET.com - Dispatch from Japan シンガポール&香港英語)>They were whispering loudly in Singlish or Honglish liberally dashed with one of the southern Chinese dialects (I failed to identify again!).
http://www.yamaguchibank.co.jp/T201/asia/y2000/hong01.htm(Yamaguchi Bank香港英語)
香港英語はHonglishまたはCHINGLISHのようです。
Chinglishの場合、北京語が母語の人が話す英語はアメリカ英語の發音に近いでしょう。
廣東語が母語の人は英國風の發音に近いかもしれません。
http://home.alc.co.jp/db/owa/etm_sch?unum=280&rnum=20&stg=2(語源辞典Space Alc)
http://www.ericfacility.net/ericdigests/ed436982.html
茶の漢語各方言音および世界の各言語による言い方
高駒麗人Koma (2004/06/20 02:59)
橋本萬太郎氏の「茶」言語学紹介
http://www.asahi-net.or.jp/~HI5K-STU/bbs/bbs0212.htm
2002/12/13 00:49で紹介した『現代中国の構図』85頁によると、歐洲に最初に茶の名前が傳わった時は「チャイ・カタイ」(chai catay?)で、其の後teが傳わったそうです。
http://hon.cside.com/item.php?detail=21746&send[cat]=6000&send[page]=3
Re:フイルム
風鈴’ (2004/06/19 17:57)
関東人ですが、
子供のころ、身の回りでは、「フイルム」と4モーラで、平板アクセントで発音するのが普通でした。「テレビのアナウンサーは、これとは違う発音をしている」と認識していました。
つまり、「フィルム」と、最初が高いアクセントで3モーラに発音しているということですが。
香港の「フェイラム」(菲林)は、「的士」(タクシーのこと)などと同じように、香港だけの言い方だと、最近まで思っていたのですが、「菲林」の場合は、中国本土でも使われないわけではないような感じがします。
Spanglish
はちこう (2004/06/18 17:25)
そういえば、メキシコにいたとき、「メキシコ人の英語はSpanglishだ」と合州国から来た人が言っていました。
"y"の発音が濁ってみたり、"r"が巻舌になってみたり、主語が欠落してみたり。
私などは、Spanglishにさらに日本語が重なり、"Jaspanglish"になっていましたが。^o^;;
Konglish、内袴
偽中国人 (2004/06/18 04:54)
私にとって目新しい“Konglish”という言葉が目にとまりました。
http://straitstimes.asia1.com.sg/news/story/0,4386,255972,00.html?
Like Singlish in Singapore, Konglish, a mix of English and Korean, is widely accepted in South Korea.
Mr Batnam recalls: 'Initially I was puzzled. It sounded like English but I did not understand. When I realised that it was a mix, I had a good laugh.'
Language teacher Tina Josh recalled her shopping experience soon after arriving two years ago. The 28-year-old Briton, who had lost her luggage, was in for a surprise when she went to buy new clothes.
'Despite my limited Korean vocabulary, I was still able to ask for trousers and shirts. However, when I asked for panties (in English), the salesgirl gave me briefs instead.' Panties in South Korea can be underwear for both sexes.
日本で“パンツ”といえば昔は下着を指していましたが、今では“ズボン”の意味で“パンツ”という言葉を使う場合が多くなりました。
男童内袴:男児用ブリーフ(ス) “袴”の発音はku4、華語圏で通用している字は「衣」偏に「庫」。以下同じ
女装内袴:女性用パンティー(ス) 原価$3.50現售$2.90(英保良Emporium集団広告)
女装底袴:女性用パンティー(ス) $6.00毎包5件
短袴:トランクス、ボクサーパンツ
“内袴”も“底袴”も現代華語詞典、倉橋中国語辞典には採録されていません。
さすがに愛知大学編《中国語大辞典》には
{衣庫}{衣+日/羽}儿ku4ta1r、内{衣庫}nei4ku4、
里{衣庫}li3ku4、汗{衣庫}han4ku4、底{衣庫}di3ku4
などが採録されています。
“パンティー(ス)”を新加坡人はどちらかというと“ペンティース”という感じで発音しています。アメリカ帰りの新庄選手が“Thank you”を“センキュー”と発音していたようなものです。ちなみにSinglishでは“テンキュー”と発音しています。
星島日報2003-11-26
http://www.hkbu.edu.hk/~scepr/news/newsclip/1103/2611st1.htm
以往不少港人不屑新加坡人的英語「Singlish」,和日本人的奇怪英語發音,怎料香港大學的語音學專家ョ玉華博士上周卻指出一個殘酷現實:香港人説英語,幾乎毎個字都錯,較日本人更難聽dong3。
dong3={手扁+董}、ting1 dong3は聴いて判るという意味。
日語訳:
以前シンガポール人の「Singlish」や日本人のキッカイな英語の発音を馬鹿にしていた香港人は少なくなかったが、あに図らんや、ホンコン人の英語はほとんどどの言葉が間違っていて日本人よりも、もっと聴き取り難いという残酷な現実をホンコン大学の音声学専門家が指摘した。
関西弁の「ふ」
偽中国人 (2004/06/18 03:58)
関西弁の「ふ」は子音Φと円唇母音uの組合せでは相性が悪いようです。
子音Φを強調すると平唇uになるのではないかと思います。
先日、コテコテの大阪弁話者の某人が参院選出馬表明の記者会見で
(軽薄な首相に)“バケツで水掛けたりたい”と発言しましたが、東京弁訳のTV字幕が間違っていました。
関西人は東京人の言葉を概ね正しく理解していると信じていますが、
(東京でTVの仕事をしているのが東京人とは限らないのですが)、東京人は関西弁を正しく理解していないようです。
さて、“バケツで水掛けたりたい”の共通語訳、正しいのはどちらでしょう?
1)バケツで水を掛けたりしたい。
2)バケツで水を掛けてやりたい。
ドナドナ
鯱 (2004/06/18 03:41)
はちこうさん、顕正居士さん、
お教えありがとうございました。
よくわかりました。
ふいるむ&ひるむ
高駒麗人Koma (2004/06/17 14:19)
關西ではフイルムは[Φu(平唇)iru(平唇)mu(平唇)]ですか。
Maria Schubigerが例として取り上げた[hiru(平唇)mu(平唇)]はネタとして少し古かったようですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469211001/cranberrysauc-22/250-4656442-5810621
Beethoven「ベートーヴェン」→「ビートホーフェン」
高駒麗人Koma (2004/06/17 14:04)
Beethovenのvenは[fen]ですか。
北京語で「貝多芬」Bei-duo-FENなのは、vをfにしているというより、原音v[f]に近いと言えます。
「スーホ(蘇赫)の白い馬」資料通知
高駒麗人Koma (2004/06/17 05:53)
田中克彦さんの『名前と人間』(岩波新書1996年)の159〜160頁に載っていました。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/5/4304720.html
dana dana
顕正居士 (2004/06/16 14:07)
原曲はホロコーストと関係はあるが、dona donaは英語の発声を考慮して変えた、
もとはdana danaで、ポーランド語でラララ...にあたる言葉だそうです。
http://www.ne.jp/asahi/minako/watanabe/DonaDona.htm
ドナドナ
はちこう (2004/06/16 09:02)
googleで検索したら見つかりました。正しい説かどうかは知りませんが。
http://www.worldfolksong.com/closeup/donadona/dona.htm
http://howard1.hp.infoseek.co.jp/donadona.htm
http://www2.plala.or.jp/kamkamkam/gimon3/no121/donadona.htm
ドナドナ
鯱 (2004/06/16 04:14)
言葉の世界の皆様こんにちは。
「大辞林」にあたっても分からなかった疑問をお教えください。
1960年代後半にジョーン・バエズというアメリカの女性フォーク歌手が歌ってヒット
した「ドナドナ」という曲がありますが、この「ドナドナ」の意味がわかりません。
どなたか教えていただければ有難し。
ふいるむ
偽中国人 (2004/06/15 23:53)
印刷專有名詞
http://www.ptri.org.tw/theory/Terms7.htm
本土 軟片、膠片
台湾 軟片、底片
香港 菲林、底片
で、星洲(シンガポール)はというと
“軟片”というのが新聞広告に出ていました。
“柯達電脳{石+(蝶−虫)}式攝影機和軟片”(星洲日報1982年8月6日)
外には勿拉士峇沙攝影展覧=Bras Basah Photography Exhibitionで貰った目録に、「海鴎SEAGULL」牌の「菲林」が「層次豊富、微粒幼細」だという広告が載っていました。星洲の年配の福建人はhuilimと発音していると想像できます。
関西人の私はφ{逆さm}irum{逆さm}と発音しています。
http://www.hkas.org.hk/basic/photo/photo001b.php
菲林主要有兩種;這便是正片及負片。前者沖晒後成幻燈片,而後者則需要放相才能看到所拍的照片。按不同的需要,我們可採用不同的底片。
正片:ポジ
負片:ネガ
幻燈片:スライド
沖晒:現像
http://www.mmit.stc.sh.cn/telecenter/photoclub/skill12.htm
檢査沖洗好的軟片(現像出来たフイルムを検査する)
APS比135片幅底片面積比例細40% , 而菲林体積亦相應細了約30% 。
APS(タイプのフィルム)は135フィルム(所謂35mmフィルム)に比べて面積で40%小さく、ヒルムの体積も30%小さくなっている。
FUJIFILMの求人広告
本公司在宏茂橋的工廠欲
聘請以下員工:
1)男性試験室技術員
2)女性相片冲印操作員
憧得英語和華語
応征第2職位者、必須有冲印相片的経験
『じ』と『ぢ』
はちこう (2004/06/15 11:55)
はちこうです。
昭和61年の内閣告示とやらで、決められているようです。(この告示は昭和21年の内閣告示をちょっと変更したものらしいです。)
要点は、
- 原則として、旧仮名遣いで「ぢ」と書かれているものは「じ」と書く。
- 例外として、同音の連呼の場合と連語の場合で、連濁前の音が「ち」の場合は「ぢ」と書く。
だそうです。
http://www.asahi-net.or.jp/〜lf4a-okjm/genkan61.htm
http://www.asahi-net.or.jp/〜lf4a-okjm/genkan21.htm
音楽家人名カタカナ表記
望 岳人 (2004/06/15 11:50)
『人名の世界地図』批判
P160
1刷「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンLudwig von Beethoven」
正しくは「Ludwig van Beethoven」
11刷「ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェンLudwig van Beethoven」
「ヴァン」がなぜか「ファン」に変更されている。
------
を読ませてもらって、著名音楽家の名前の日本語発音表記はいい加減さを
訴えたいと思い筆をとった次第です。
典型例が、このBeethovenです。くわしくは、URLを参照
願いたいのですが、オランダ人系の姓に前置詞的につくことが
多いvanのvをファンとドイツ語的に清音で表記するなら、続く
部分もドイツ語的にビートホーフェンとすべきなのです。
また、J.S.Bach の Sebastian は、当然ゼバスティアンと
なるべきですし,Weber, Wagner はウェーバー、ワーグナーでは
なく ヴェーバー、ヴァーグナーとなります。
http://homepage3.nifty.com/ongaku-no-chanoma/name.htm
ヘブライ語の h とエヴァつづき
massangeana (2004/06/15 06:41)
すみません, だいぶ間があきましたが 5/16 に書いたヘブライ語の h のはなしの
つづきです。
前回ヘブライ語には h に二種類(文字の名でいうと he と heth)があり, he はアラビア語の
h に, heth はアラビア語の kh と H に対応している, また七十人訳ではあまりちゃんと対応して
いないが, he は無視され, heth はだいたいχでうつされているようだ, といいました。
その後, 「The World's Writing Systems」という本を読んだところ, ヘブライ語の heth
に七十人訳がきちんと対応していないのは, つづりの上では区別されなかったが当時の
ヘブライ語がアラビア語とおなじように kh / H を区別していたためである, と書いて
ありました。同様に ‘ayn も ‘ と gh の二種類の音があったと考えられるそうです。
エヴァの場合はχでないので H と発音されていたのだとおもいます。エヴァは「命」
という意味で, アラビア語でも「命」は H で始まりますので, 矛盾しません。
(無題)
sam_marine (2004/06/14 21:41)
高駒麗人さんはじめありがとうございました。10年来の疑問が解けてうれしい限りです。
地面 地圖 圖書 大豆 豆腐
高駒麗人Koma (2004/06/13 23:21)
地面「ぢめん」(日本語)←→ di-mian(北京語)
地球「ちきゅう」(日本語)←→ di-qiu(北京語)
地圖(地図)「ちづ」(日本語)←→ di-tu(北京語)
↑日本語では「地」が「ぢ」だったり「ち」だったりするが、北京語ではdiで同じ。
地面「ぢめん」(日本語)←→ di-mian(北京語)
地球「ちきゅう」(日本語)←→ di-qiu(北京語)
地圖(地図)「ちづ」(日本語)←→ di-tu(北京語)
↑日本語では「地」が「ぢ」だったり「ち」だったりするが、北京語ではdiで同じ。
大豆「だいづ」(日本語)←→ da-dou(北京語)
豆腐「とうふ」(日本語)←→ dou-fu(北京語)
↑日本語で「豆」が「づ」である單語も「とう」である單語も、北京語はdouで一定。
HとF
高駒麗人Koma (2004/06/13 22:15)
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=%b2%da%bb%e1&stype=0
康珍花(カンチンファ)Kang Chin Hwa→Kan Chin FaではHw→Fという變化ですが、逆の例があります。
Fahrenheit→シナ語で「華倫海」Hualunhai→「華氏」Huashi→日本語に入って「カ氏」Ka-shi.
これなどはFa→Hua→Kaという例ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E6%B0%8F
『じ』と『ぢ』 について
高駒麗人Koma (2004/06/13 22:07)
「地」の漢和字典上の記載↓
土3【地】(6)教 ジ(ヂ)(呉)・チ(漢) (去)ゥ(至)
dieg−dii−ti−ti(dì)
当用音訓 チ「地下・天地」 ジ「地面・布地」▽「心地(ここち)」「意気地(いくじ)」
つち 広々とした大地。…地面。…領土や国土。…
じ(ぢ)文章の中で会話以外のところ。「地ジの文」「地謡」
じ(ぢ)うまれつきの性質・状態であること。「地声」
「地」は古代シナ語でdii「ディイ」であり、昔の日本人はdi(ディ)と發音して「ぢ」「ヂ」と書き、またti(ティ)と發音して「ち」「チ」と書きました。
ちなみに「圖」はdag−do−t‘u−t‘u (tú)呉音は「ズ(ヅ)」、漢音は「ト」です。
「地図(地圖)」は現代假名遣いで「ちず」ですが歴史的假名遣いで「ちづ」です。
昔の日本人は「圖(図)」という漢語をdu(ドゥ)と發音して假名で「づ」「ヅ」と書き、またtoと發音して「と」「ト」と書きました。
後に「ち」「ぢ」の發音が「ティ」ti、「ディ」diから今の「チ」t∫i、「ヂ」dзiになりました。
「つ」「づ」の發音も「トゥ」tu、「ドゥ」duから「ツ」tsu、「ヅ」dzuになりました。
本來日本語の音讀みとしては
「地」は「ヂ」diと「チ」ti、
「図(圖)」は「ヅ」duと「ト」to
という風に最初の子音はtとdという體系でした。
同樣の例として「豆」の「ヅ」duと「トウ」touがあります。
今の北京語で「地圖」はdìtú [ti:thu:]で、「ティートゥー」「ディートゥー」になります。
(「圖」「図」は中國大陸簡略字體では「囗」の中に「冬」)
江戸時代の江戸方言でダ行の「ヂ」dзiとザ行の「ジ」зiの區別が無くなり、ダ行の「ヅ」dzuとザ行の「ズ」zuの區別もなくなりました。
そして戰後の現代假名遣いで「ぢしん(地震)」が「じしん」になり、「ちづ(地圖)」が「ちず」になりました。
「自身」「自信」の「自」は呉音「ジ」зi、漢音「シ」∫iです。
「地面(ぢめん)」「地震(ぢしん)」の「地(ぢ)」は、「地理(ちり)」、「地球(ちきゅう)」の「地(ち)」との關連から「ぢ」の方が妥當であるという人もいます。
他にも「中(ちゅう)」に對する「國中(くにぢゅう)」、「通(つう)」に對する「融通(ゆうづう)」があります。
今の日本人の發音では、dzとzの發音は兩方ありますが、語源とも假名遣いとも無關係な分布をしています。
「地震」「自身」「自信」は「じしん」と書きながら、發音はdзi∫iN(ヂシン)です。
「図形」は「づけい」から「ずけい」になりましたが、今の日本人の發音ではdzuke:(ヅケー)です。
一方「大地震(だいじしん)」の場合はdaiзi∫in(ダイジシン)という發音になり、dзのdが取れます。
「冬のソナタ」に出てくる「カン・ヂュンサン(강준상)」は個人名だけの「준상」であれば「チュンサン」です。從ってfull nameでも「カン・ジュンサン」でなく「カンヂュンサン」が妥當だと想います。
http://www.play21.jp/board/formz.cgi?action=res&resno=319&page=20&lognum=&id=godzilla&rln=319
「地」の音讀み
高駒麗人Koma (2004/06/13 22:06)
> 質問の際は「大辞林」ぐらいは調べてから質問するようにしてください。(言葉の世界・伝言板)
わしは「大辭林」は持っていませんが、手元の國語辭典を觀ると「じしん(地震)」は歴史的假名遣い(所謂「旧かなづかい」)で「ぢしん」でした。
「じ-しん【地震 ぢ・・】ジシン ……」
漢和字典では「地」の呉音は「ヂ」→「ジ」、漢音「チ」、現代北京語でdi[ti]です。
上古代音(周秦漢代音)diegは「也」ye[ie]との共通性を示しています。
地震
一夜悶 (2004/06/13 17:15)
「地」の音には「ち」のほかに「じ」もあります。「地」に「ち」の音しかないのであれば、「地震」は「ちしん」としか読めないことになってしまいますね。
『じ』と『ぢ』
sam_marine (2004/06/13 12:38)
『地震』は『じしん』と書きますよね?『ぢしん』とは書かないですよね?でも、『地』は『ち』であって、『し』ではないですよね?どうしてこんなことが起こるのでしょうか?もう、10年くらい前からの疑問です。解る方がいらっしゃいましたら、どうか教えてください。
ボンバイエはリンガラ語
IIDA Yosiaki (2004/06/11 20:38)
Aliという映画を観ましたが、ボンバイエの元のボマイエは、リンガラ語だった、と思います。
ヒョードル カンチンファ
高駒麗人Koma (2004/06/10 03:17)
Fёdorをヒョードル(Hyōdoru)にするのは古臭いですね。
昨年の今頃もこの傳言板でにれのやさんが指摘していました。(2003/06/28 23:14)
1年たっても日本のメディアはまるで變わっていません。
>ファンジャンヨプ元朝鮮労働党書記もf系かと思えば漢字名が黄長Yで、華語の発音がhuangなのでh系であることが判ります。ホアン・ジャンヨプのほうがいいのでは?
ちなみに澤存堂版《廣韻》では「Y」の字は欠画扱いになっています。
鴎陽菲菲は北京語でOuyang Fei Feiなので「オウヤンフェイフェイ」とすべきですが、なぜ「フィーフィー」なのか不思議です。Min方言だとすると「鴎陽」が「アウヨン」でないと變ですね。
Maria Schubiger著、小泉保譯「新版音声学入門Einführung in die Phonetik」では
「日本人はfilmを[hirumu](uは平たい唇で、原文ではm反轉)、
club[klΛb]を[kurabu]、
Christmas[krisməs]を[kurisumasu]と發音する」という事が書かれてあります。
NHKのアナウンサーは外來語を英語風に發音しない決まりがあると聽いたことがあります。
しかし朝鮮の地名人名などでは、アナウンサーが「マンギョンボン號」「キムヂョンイル」と呼び、アナウンサーでない拉致被害者や其の他の人がTVで「マンケイボウ號」「キンショウニチ」と言っています。
よく考えると反對のような氣がします。
Filmを現すシナ語は、意譯の「卷膠」jiaojuanの他に、音譯の「菲林」feilinもあります。
「菲林」は廣東語でfeilamになりますが、Min方言ではhuilimでしょうか。
すると日本語の「フイルム」をhuirumuと解釋した場合と似ています。
「黄長Y」は朝鮮語で황장엽Hwang Jang Yeop,英語の綴りではHwang Jang Yopです。
「李承Y」は朝鮮文字で 리(이)승엽 羅馬字でRi(I) Seung Yeopですが、英語で Lee Seung-Yupというつづりで、엽がYopだったりYupだったりするのは綴りの不一致です。
「황」Hwang(黄)は朝鮮文字の正書法から言って「호」hoと「ト」aと「○」ngが組み合わさったhoangです。
최[t∫’œ](崔)をChoiと綴るくらいですから、황をHoangと綴るかと想うとそうでもありません。
朝鮮語にはFが無いのでFranceは프랑스Pheu-rang-seu(プランス)になります。從って朝鮮語の片假名表記で「ファ」とあれば、FAでなくHWAであることが自明です。北京語の片假名表記ならFang(方)とHuang(黄)と區別するため、「ファン」、「ホアン」という書き分けが必要でしょう。
ミュージシャンの「康珍化(かんちんふぁ)」氏はローマ字でKan Chinfaです。
「康」KangがKan、「花」HwaがFaになっています。
彼の名前は本來、Kang Chinhwaとすべきでしょうが、日本語の中にはいるとngとn、hwとfが混亂するようです。
ヒョードルVSフィヨルド
偽中国人 (2004/06/09 05:10)
外国人の名前にハ行の音があるとf系なのかh系なのか戸惑うことがよくあります。
オーヤン・フイフイ欧陽菲菲は実はビン南語ではAu iong Huihui。ホイホイとすればh系であることがすぐ判ります。
ファンジャンヨプ元朝鮮労働党書記もf系かと思えば漢字名が黄長Yで、華語の発音がhuangなのでh系であることが判ります。ホアン・ジャンヨプのほうがいいのでは?
ちなみに澤存堂版《廣韻》では「Y」の字は欠画扱いになっています。
「菲林」(film フィルム)は1970年代まで「ヒルム」とNHKのアナウンサーが発音していたような気がします。当時世間一般は「フイルム」若しくは「フィルム」と発音していたにもかかわらず。
fuseはたまにフューズと書く新聞、雑誌もありますが、ヒューズの方が定着しています。
音楽関係のfusionのほうはフュージョンと書きますがヒュージョンと発音する人もいるようです。
黄磊(ホアン・レイ)
スタンリー・ホアン(黄立行)
ステラ・ホアン(黄湘怡)
黄盛彬 ファン・ソンビン Hwang, Seongbin
Juan Atkins (ホアン・アトキンス)
Don Juan(ドン・ファン)
Juan Jorge Laura ファン・ホルヘ・ラウラ
フアン・ダリエンソ Juan D'Arienzo
ファン・ダリエンソ. Juan D'arienzo
結局ハ行音の訳音は時代背景と訳音者の方言に因るということでしょうか。
Fedor Fjord
高駒麗人Koma (2004/06/09 00:23)
格闘家のFedorは今でもヒョードルです。
Fjordはフィヨルドなのに妙なものです。
Cafe Recio
高駒麗人Koma (2004/06/05 14:05)
エレベーターの人が乘る所は「カゴ」ですか。ボックスとかにしないのがいいですね。
CAFE RECIOは紙パックの珈琲飮料で、地下鐡大江戸線田橋驛と總武線四ッ谷驛フォームの自動販賣機に有りました。
http://www.rakuten.co.jp/takaoka/498097/498138/498151/#563514
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%cc%c0%bc%a3%c6%fd%b6%c8+%a5%ec%a5%b7%a5%aa&hc=0&hs=0
芭蕉の番組
高駒麗人Koma (2004/06/05 13:56)
「古谷一行 色っぽい芭蕉に挑む」
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/may/o20040521_60.htm
>俳優・古谷一行が、テレビ東京系ドラマ(6月5日・後4時)で俳人・松尾芭蕉と番組ナビゲーターの2役に挑戦する。
今年は芭蕉生誕360周年ですか。
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%bb%b3%c3%e6%a4%e4%b5%c6%a4%cf%bc%ea%c0%de%a4%e9%a4%b8%c5%f2%a4%ce%c6%f7%a4%a4&hc=0&hs=0
Janne Da Arc?
高駒麗人Koma (2004/06/05 13:53)
Janne Da Arcジャンヌダルクというバンドがあるらしい
これはJeanne D'Arcを業ともじったのでしょうか?
http://musicfinder.yahoo.co.jp/shop?d=p&cf=12&id=12215
http://www.jeanne-darc.com/
Larc〜En〜Ciel
高駒麗人Koma (2004/06/05 13:52)
L’Arc〜en〜Ciel
片假名はラルク〜アン〜シエル、ラルク・アン・シエルらしい。
Conciergeは「コンシェルジュ」ですから「ラルクアンシェル」では?
Vingt-Cinq-ansは「ヴァンサンクアン」でなく「ヴァンサンカン」です。
「ラルクアン〜」でなく「ラルカン」でしょう
http://musicfinder.yahoo.co.jp/shop?d=p&cf=12&id=14296
松尾芭蕉の句
ムラサキ (2004/06/05 13:16)
山中や菊は手折らじ湯の匂い
わた弓や琵琶になぐさむ竹の奥
閑かさやいわにしみ入る蝉のこえ
を分かりやすく現代訳にして下さい。
お願い致します。
單語の同系と言語の同系2「日本語の起源」
高駒麗人Koma (2004/06/04 16:46)
http://yamatai.cside.com/katudou/kiroku192.htm(日本語の起源1)
(日本語の起源2)
↓「名前」[namae]とname[neim]、「負う」[ou]とowe[ou]のような語呂合わせ
http://yamatai.cside.com/katudou/kiroku193.htm
單語の同系と言語の同系
高駒麗人Koma (2004/06/04 16:43)
NHKロシア語講座で、ロシア語では「米」をрис[rri:s]と呼ぶ話が出た時、Daniel Kahlはこの單語が英語のrice[rais]と似ているので驚いていました。
金田一眞澄先生は「(ロシア語と英語は)兄弟語ですからね」と説明していました。
印歐語の場合、兄弟語は「姉妹語」Tochterspracheでしょうか。
ロシア語のрис[rri:s]と英語のrice[rais]は同系でしょう。
ロシア語のтрамвай[trramvaj]と英語のtramway[træmwei]は同系でしょうが、言語が分裂した後外來語として移動したか、分裂前の印歐祖語から受け繼がれたかは、私も知りません。
ロシア語でчай[t∫aj]が「紅茶」であることを知った「さとう珠緒」さんは喜んでいました。前にも書きましたが、さとうさんの解釋は「茶」を現す中國語の「普通」の言い方chaが日本とロシア、印度に廣まり、中國の南方方言teが歐洲に廣まったという説明でした。
ロシアの町の冩眞にあるФoтoやСупермаркетの文字を見てDanielと珠緒さんが何の言葉(何の店)か當てていました。
これらは珈琲などといっしょで物(ブツ)と一緒に名前が各言語に傳播したわけで「カラオケ」みたいな物です。
要するに言語を人間に例えると、同系の言語同士の同系語彙cognateは胎兒の頃に同じ親から貰った細胞による器官と血液であり、一方、借用による同系語cognateは、ある程度成長してから親や兄弟姉妹や他人から移植や輸血で貰った臓器や血液のような物です。
英語で紅茶を表すteaのほか、印度の牛乳&砂糖入り茶chaiも英和辭典に入っていますが、これなどは後者の、「移植や輸血で貰った」物でしょう。
某掲示板で、ちゃんこ鍋の「ちゃんこ」の語源が中國語だという説(いくつかある語源説の中の一つ)を理由に「日本人は中華民族だ」と斷定した人がいましたが、それは英語のteaが南方シナ語(台灣語「茶」te5、潮州語「茶」de5)であるのを理由に「Anglo-Saxonは中華民族だ」と決め付けるような物です。
ロシア語講座ではお金を現すденьги[djen’gi]についても、Daniel Kahlが「ゼニ(錢)に似ている」ので驚いていました。これは流石に偶然の類似でしょう。番組でも系統が同じとは言っていませんでした。
日本語の「ゼニ([dzeni]、錢)」はシナ語「錢」qian[tc’iεn]の上古音dzian>中古音dziεnを音譯した詞(ことば)だそうです(藤堂明保編『學研漢和大字典』)。
http://yamatai.cside.com/katudou/kiroku192.htm(日本語の起源1)
http://yamatai.cside.com/katudou/kiroku193.htm(日本語の起源2)
↑「名前」[namae]とname[neim]、「負う」[ou]とowe[ou]のような語呂合わせ
http://kan-chan.stbbs.net/cgi/board/language/index.html
語源について諸説紛々眞僞を見極める必要あり
高駒麗人Koma (2004/06/04 16:08)
金田一春彦さんは岩波新書『日本語』上卷で「言語の統計を考えるには」というテーマで書いていて、其處で取り上げられた「ハンガリー語で塩が足りないのをシオタランと言う」と言う事實は「トリビアの泉」でも紹介されています。偶然似ている頃あわせと外來語の相似と言語の本當の系統の區別がつなかくなっています。
以下の頁も半信半疑です。
http://principle.jp/bbs1/cbbs.cgi?id=brn&mode=one&namber=687&type=683&space=15
(日本語のナマエnamaeは梵語から?Geniusによるとname[neim]<古英語nama)
楔形文字で、時計の文字盤
矢文 (2004/06/04 13:52)
massangeanaさん、ありがとうございます。
電脳機不調でご答礼が遅れまして、失礼しました。
教えていただいた所へ、見に行ってきました。
実は、稚的、あるいは痴的好奇心の一連で、
工作、機械いじりの趣味もあります。
それで、ちょっと変った文字盤の時計を、
作ろうと思いつき、
すでに、漢数字「壱・貳・参・肆・伍、、、」
のは出来たのですが、他にもと、
ハムラピ法典の楔形文字で、と考えが膨らみ、
こんな質問をさせていただいた次第です。
数字では簡単過ぎて、面白みは無いので、
数詞を使いたいのです。
「1」のことを<išten>と読むというか、
訓ずるらしいことまで分かったのですが、
実際に楔形文字ではどう表記していたのかが、
まだ、探し出せていません。
ある程度は推量、想像できるのですが、
日本語の漢字と、読みの関係と同じように、
「1」でも「ヒ」「ヒイ」「イチ」と訓じ、
表記するような実態があったようです。
同じやるなら、勝手な想像でやってみても、
おもしろさとしてはもう一つ、
というわけで実際はどうだったのかを知ってみたい、
といったところです。
と、こういうこだわりは、一にかかって稚的であって、
興味を持った以外の人には、
もう、手のつけようが無い領域に違いありません。
分かった時には、粘土版に箆で、
と頭の中で、着々と完成図は出来上がりつつあります。
しかし、あの時代にクォーツの
電池式機械があったのか、
という致命的な、問題に悩んでいます。
長い雑談、申し訳ありませんでした。
「南夕子はなんと月星人だった!」
高駒麗人Koma (2004/06/04 13:11)
リンクはこちらです。かぐや姫も月星人でしょうか?
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%c6%ee%cd%bc%bb%d2+%b7%ee%c0%b1%bf%cd&hc=0&hs=0
火星人 月星人
高駒麗人Koma (2004/06/04 13:08)
昔、「ウルトラマンA(エース)」で南夕子が實は月から來た異星人だったという話があり、小學館の學習雜誌で「南夕子はなんと月星人だった!」というのがありました。當時の小生の感想「月に宇宙人がいたらそれは『月星人』なのか」。
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%c6%ee%cd%bc%bb%d2+%b7%ee%c0%b1%bf%cd&hc=0&hs=0
Carl Sagan“COSMOS”の“BLUES FOR A RED PLANET”の章の最後で、“The Martians will be us.”と有ります。
テレビでは横内正氏(初期の「水戸黄門」格さんor「暴れん坊將軍」大岡越前)の吹き替えで「もし、將來、火星が地球化され、人類が移り住めば、其處で生まれた人々はもう地球人ではなくて火星人です。人類こそ火星人なんです」。
「火星には火星人が住んで運河を作っている」というのは天文學者の「誤り」どころか「大預言」になるかも知れないという主旨でした。
Sedna星人は何と言う名前でしょうか。
http://www.carlsagan.com/
「一人の息子」と「息子が一人」
高駒麗人Koma (2004/06/04 13:05)
金田一春彦氏『日本語(下)』「談話、思考の内容を表す『と』」です。
シナ語にはありませんが、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語にはあるようです。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/26/1/2602000.html
田中克彦さんが日本語ヘ育について日本語を學んでいる學生と討論したとき、ある人がこう言っていたようです。「中國人學英語哭着進去,笑着出來,學日語笑着進去,哭着出來」という決まり文句がありますがこれは漢語を基準にした話です。中國人にとって日本語は中國文字が混ざっていてわかりやすいだろうと想うと活用や助詞が難しい。「…と言いました」の「と」は漢語にないのでわかりにくい。しかし朝鮮族や蒙古族なら簡單にわかるようです。
>犬が二匹いる(有兩隻狗)
>二匹の犬がいる(有兩隻狗)
金田一春彦氏『日本語(下)』でこういう記述があります。
日本では「一人の息子」というのと、「息子が一人」と言うのでは、元来意味が違う言葉だった。「息子が一人」と言うと、息子が何人かいるそのうちの一人で、「一人の息子」というときにはじめから一人しかいない息子だ。
戦争中、「日の丸行進曲」という軍歌があって、
♪ 一人の姉が嫁ぐ宵……
と歌ったが、これは「姉のうちの一人」でなく、「たった一人の姉」の意だった。英語で言ったら the sonが「一人の息子」で、「息子が一人」というのは a son にあたる。日本語にはこの違いが本来あったはずで、これを今、日本人がゴッチャにしているのはもったいない話だと思う。(金田一氏)
エレベーターの人が乗る部分
偽中国人 (2004/06/04 01:16)
プロジェクトXを見ていましたら、エレベーターの人が乗る部分を“カゴ”と呼んでいます。
子供の頃見たアメリカのTVドラマの中のエレベータも鳥籠のようなものが多かったと思います。
re:用言の連體形「的」deを「の」
偽中国人 (2004/06/04 00:39)
(1)「私が買ったの本」vs「ノンちゃん雲に乗る」の本
http://www.libest.bias.ne.jp/~sobae/sobae/nonchan.htm
http://www5d.biglobe.ne.jp/~d-momo/fan04.htm
過去時制や完了位相を表わす助動詞“た”+助詞“の”という組合せが連体修飾語に使われた場合には高駒麗人Komaさんと同じように違和感を覚えます。
上記の説明文を次のように書きかえるとどうでしょうか?
(2)“...という組合せが連体修飾語に使われたの場合には”(ちょっと首をかしげます)
(3)作ってたの自体は (第135回 あついぜー(5/17))
http://www2s.biglobe.ne.jp/~k_wata/zaki.htm
(“作ってたという、その事自体”と同じ意味と考えられます)
(4)もし、外国人学生の答えが「私が買った」の場合には...
(5)もし、外国人学生の答えが「私が買ったの」の場合には...
(6)もし、外国人学生の答えが「私が買ったの本」の場合には、「その言い方はおかしいとアドバイスしましょう」。
(1)の文を(6)の文のような文脈で引用した場合には、「私が買ったの本」の引用者が「変な言葉遣だ」と聞き手から責められることはありません。
次の例はいかがでしょうか。句読点、引用符は故意に省いています。
(7)赤ん坊が産まれたの知らせは仕事中に聞いた。
(8)実験に成功したの報告に皆沸き立った。
(9)人格否定があったの皇太子発言には世界中が驚いた。
(10)地球は青かったの言葉は有名だ。
(11)その女性が身体を触られたの供述はあやふやだと判断された。
(12)インターネットへの書きこみが原因で殺害したの報道から当初ホームページの改竄かと思ったらチャットだった。
(13)覆面パトカーの警官が現金と手錠を盗まれたのニュースにはあきれた。
“た”+“の”の次にくる名詞と“た”の前にある句との関係によって容認できる、できないacceptable or notが決まるのかも知れません。
(14)覆面パトカーの警官が現金と手錠を盗まれたの事件にはあきれた。
(15)地球は青かったの本は有名だ。(本当にそういう題名の本があるかどうかは別として)
(16)爺さん柴を刈らずにクサかったの話は面白かった。
(17)私は欲しい、白いのgloves。(昔の教育TVの英会話の中にあった片言日本語)
(18)私は教えて欲しい、白いの意味を。
(19)アトピーに効く(効いた)の宣伝はウソだった。
(20)赤信号みんなで渡れば怖くないのギャグは世の中に大きな影響をあたえている。
皆さんの御意見をお聴きしたいと思います。
Re: アッカド語の数詞
massangeana (2004/06/03 13:02)
よく知りませんがこのサイトはどうでしょう。「Cuneiform numbers and their names」という
ところにくさび形文字とシュメール語・アッカド語の形がでています。
Mesopotamian Mathematics
http://it.stlawu.edu/~dmelvill/mesomath/
以前は John Heise という人のアッカド語概説サイトがあったのですが...
Re: 日本語を教えてください
massangeana (2004/06/03 11:38)
>犬が二匹いる(有兩隻狗)
>二匹の犬がいる(有兩隻狗)
この例では, 二つの文はあまり違いがありませんが, 2つの言い方には少し違いが
あると思います。
例えば文房具店で鉛筆を買う時には「鉛筆を二本ください」と言うのが普通で,
「二本の鉛筆をください」とはあまりいいません。鉛筆ならどれでも良い(不特定)
だからだろうと思います。
逆に, 物語の登場人物の場合「三匹の豚が家を建てた」のように言います。どの豚
でも良いわけではないからだろうと思います。
>犬は二匹いる(狗有兩隻)
これは正しいとおもいます。
数詞、ハンムラビ法典
矢文 (2004/06/02 22:39)
始めての書き込みです。
ハンムラビ法典の言語、アッカド語の数詞を知りたいのですが、どなたか
ご存知の方、ご教示をよろしくお願いいたします。
でも、出来れば楔形文字で知りたいのですが、難しいでしょうか。
Re: cafe recio
はちこう (2004/06/01 10:16)
スペイン語の recio は、「太い」「強い」「激しい」というような意味です。
濃くて強いコーヒーなんでしょうか。それ。
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