言葉の世界・伝言板 2003年11月
ポーランド語の irys ウクライナ語の iрис
にれのや (2003/11/30 02:56)
■昨日の ирис ['イーリス] ｢アヤメ｣ の語源について、補足を。
ギリシャ語 ιριｓ、西欧語 iris、ロシア語 ирис ['i:ris] となるものが、なぜ、
ポーランド語 irys ['イ-ルィス]
ウクライナ語 iрис ['イールィス／露 ирыс 相当]
と [ы] の音が現れるのか、ということです。
■ポーランド語では、過去に、ｒ の軟音 (ロシア語のрь) が摩擦音化して [ж] になりました。そのため、ポーランド人は、西欧語の [r] 音を保存するために、-ri- を -ry- で転写するようになったのです。それで、iris → irys となるわけです。
■ウクライナが、300年にわたってポーランドの支配下にあったことは、以前にも書きました。ウクライナ語の iрис はポーランド語からの借用と考えられます。
Re:マカオ
偽中国人 (2003/11/30 01:11)
マカオに関しては、ポルトガル語の音韻体系も頭に入れておく必要がありそうです。
面白い記述をみつけました。
他認為：『Tamanlabu的解讀令中外學者頗傷腦筋。而 “Tamanlabu島” 中的Taman是漢語 “屯門” 的對音。Labu是馬來語，即 “港灣、澳口” 。因此， “Tamanlabu” 是音意兼用合譯漢語的 “屯門澳” 』。
旅行家飛能‧門德斯‧邊度(Fernao Mendes Pinto)在其作品《遠遊記(Peregrinacao)》...
http://www.apphcm.org/AoMen/Port/articles/article2.htm#full
寧波(Liambo)
上川島(Shengchwan)
大門島(Tamao)
浪白〓(Lampacau) 【〓】は[シ｛ワ／ル／エ／ロ｝]
漢語詞典の字形は[シ｛ワ／ハ／エ／ロ｝]でjiao4、広東語の発音はgaau、「教」と同音。
下記のＵＲＬで実際の発音を聴くことができます。
http://humanum.arts.cuhk.edu.hk/cgi-bin/canton-f2.pl?query=%DE%5D
「マカオ」の「カオ」の語源はこれのようです。
Re:マカオ
きしろふ (2003/11/29 13:22)
＞偽中国人さん
いくつかあたってもたところ、「１５５５年」というのがいまのところ一番古いものらしいです。
はじめまして。
鏡。 (2003/11/29 11:20)
今日は。鏡と申します。
僕は大学生で、今、文化人類学のレポートでアイヌ語を調べています。
そこで「初めて」にも関わらずぶしつけやも知れませんが、
こちらのサイトのアイヌ語のページを参考に使わせてさせていただきます。
と、お知らせしておきますm(_ _)m
朝鮮語の「金」の發音：「금」Keum、「김」Kim
高駒麗人Koma (2003/11/29 01:45)
以前、ここで朝鮮語の「金」の發音が話題になりましたが、朝鮮語では金属、金剛の場合は「금」Keumで、人名の場合は「김」Kimです。しかし中國の人名で「金剛」Jin Gangというのがあり、これは朝鮮語ではどうなるのか、「금강」Keum Gang と 「금강」Kim Gang兩方ありそうです。今では現代北京音そのままの「진강」Jin Gangもあるでしょう。
日本語では「金属」は「キンぞく」、「金剛」は「コンごう」。日本語も同じようにむずかしいです。
Zipangu
高駒麗人 (2003/11/29 01:32)
「ジパング」Zipanguはシナ語音「日本國」Ribenguo、Jihpunkok、ze'penko'の訛りでしょう。
日本でも江戸時代まで「日本」を「にほん」「にっぽん」の他、「じっぽん」とも呼んでいたようです。
アオメン（澳門）とアモイ（厦門）
高駒麗人 (2003/11/29 01:28)
澳門Aomen（アオメン）つまりマカオMacaoが中國に返還された時、テレビで小さい女の子が
“♪Ni ke zhi Macao bu shi wo zhen xing”
（「♪ｲ尓可知Macao不是我眞姓」）
と唱っていましうた。これは聞一多Wen Yiduoの作った詩で
「ｲ尓可知媽港不知我眞姓」
だったようです。
「媽港」をMacaoの漢字表記だと解釋する人が多いのでしょうか？
とにかくマカオは舊稱（旧称）が「阿媽港」Amagangで、今では英語or葡萄牙語名が“Macao”or“Macau”、シナ語名“澳門”北京語音Aomen、廣東語音Oumunという事です。
http://hpcgi2.nifty.com/Gat_Tin/fangzi.cgi?kanji=%DF%B4
「中國語方言字音データベース」DATABASE OF PRONUNCIATIONS OF CHINESE DIALECTSで調べた所、“澳門”は廣東語で Oumunのようです。
人が「港」gangを發音する時、aからngに移る途中、舌が軟口蓋に接近し、angがaoungのようになり、gangが gaoに聞こえる場合があります。
そうなると「媽港」Magang＞Macao説が信じられているのも納得できます。
「澳門」がAomen（アオメン）ですとアモイ（厦門）と紛らわしくなります。
厦門は北京語でXiamen（シアメン）なので英語でもAmoiのほかに、Xiamenという表記もあるようです。私はいつも間違えそうになります。皆さんはいかがですか？
ロシア語 ирис の語源
にれのや (2003/11/29 00:25)
【ロシア語の ирис ['イーリス] の語源】
Maniac C. どの。遅く遅くなりました。我 have been очень tres tres sehr sehr busy だったものですので。とりあえず、
Павел Яковлевич Черных
パーヴェル・ヤーコヴレヴィチ・チェルヌフ
の語源辞典より ирис の項を抄訳します。радуга はのちほど。[ ] 内のカナ発音および { } 内の句は、にれのや加筆。
【ирис】 ['イーリス] アヤメ ； [解剖学] 虹彩。
Cf. ウクライナ iрис ['イールィス]
ブルガリア ирис ['イーリス]
ポーランド irys ['イ-ルィス]
俗称
露 косатик (＞касатик [カ 'サーチック])
ベラルーシ касач [カ 'サーち]
チェコ kosatec ['コサテッツ]
ポーランド kosaciec [コ 'サ-チェッツ]
[露 коса [カ 'サー] (ベラルーシ каса [カ 'サー]、チェコ・ポーランド kosa ['コサ]) ｢お下げ髪、編んだ髪｣ より。葉の形から]
Cf. 南スラヴ語
ブルガリア перуника [ペルゥ 'ニーカ]
セルビア=クロアチア перуника [ペ 'ルゥニカ]
スロヴェニア perunika [？]
通説のごとく、この呼称は異教神 Перун ペルーン {スラヴ神話の最高神、雷神} と関係がある。{どのような関係なのかについては言及なし}。
{ロシアの著名な民俗学者} ダーリ Даль には、ирис [イ 'リース] のアクセントで記載がある。(1865)
□仏・英・独その他の西欧語では、ирис は iris と称する。(他の俗称もありうるが)。語源はギリシャ語 ’~ιριｓ ｢虹｣、｢虹色の輪｣、｢孔雀の尾の色の輪｣ また植物の ｢アヤメ｣ (花の色合いから)。ギリシャ語からラテン語 i￣ris ｢アヤメ｣ (また ｢虹｣)。
ロシア語では、ири´с という古いアクセントが示すように、フランス語から借用された可能性がある。（Cf. 独語 Iris ['イーリス])。だが、ソコローフ Соколов は ирь ['イーリ] ｢アヤメ｣ という語を採録している。(1834) たぶん、ギリシャ語 ’~ιριｓ に直接に由来するものだろう。
固有名詞としても用いられた （’~Ιριｓ {ホメーロスの叙事詩} 『イーリアス』 における神々の使者 イーリス。露 Ирида) ギリシャ語の ’~ιριｓ の語源は不明。
Re:閣ーk
偽中国人 (2003/11/28 23:51)
＞「媽閣」が音韻的にMacao/Macauの語源
この場合-K韻尾を失った北方系官話を想定しています。
参考文献：簡明英漢詞典 張其春 蔡文[艸ワ／糸]合編 商務印書館 統一書号9017-110
ラテン文字化された「Macao/Macau」は
＞１５５５年１１月２０日、ポルトガルの探険家メンデス・ピントがマカオから本国へあてた書には、「Ama Cuao」
↑が最も古いのでしょうか？
いずれにしてもマカオの語源はもっと材料を集めないと結論は出ないでしょう。
マルコ・ポーロは日本人に会った上で、「ジパング」の事を書いたのでしょうか？
鎌倉時代の日本人は日本のことをどう呼んでいたのでしょう。
にっぽん？
ndit-pon
jit-pon
jit-pong
jit-pun
Re:ドイツ語
きしろふ (2003/11/28 18:21)
＞massangeanaさん
では、実行してみましょうかねぇ（笑）
Re: ドイツ語のアクセント
massangeana (2003/11/28 10:07)
ごじぶんでかぞえてみることをおすすめします。辞書からてきとうにページを数箇所えら
んで, そのページのすべての語のアクセントをしらべてみればいいでしょう。
接頭辞がつく語や, 外来語(Diamant, Student など)などを勘定にいれるかどうかで結果が
おおいにちがってくるでしょう。
Re: 「インド・ヨーロッパ語族」の起源
massangeana (2003/11/28 07:51)
ちょっと sci.lang を覗いてみましたが, 「約８７００年前...ヒッタイト」というところで
すでにアウト, という反応がなされていました。ヒッタイト語の文献がかかれてから 4000年
もたっていない。それよりさらに 5000年ちかく前の言語については何もわからないし, おなじ
ヒッタイト語とよぶのは適当でない, ということだとおもいます。
Re: 「インド・ヨーロッパ語族」の起源
massangeana (2003/11/28 07:34)
朝日の記事がどのていどわかって書いているのか不明なので, とりあえず判断は保留して
おきますが, 「言語の進化に詳しい新潟大の大西耕二・助教授（進化生物学）」ってのは
こういう発表をしている人なのですけど...
http://www.saga-med.ac.jp/academic/meeting/anthrop/summary/c30.html
トンデモ？
松茸 (2003/11/27 20:49)
http://www.asahi.com/science/update/1127/001.html
| インド・ヨーロッパ語族、９千年前のトルコが起源？
|
| 中央アジア、インドから欧州ほぼ全域にまたがる大言語グループ
| 「インド・ヨーロッパ語族」の起源が、約９千年前のトルコの農耕
| 民族の言語にさかのぼることが、共通単語の多さにもとづく言語間
| の近縁関係の分析により有力になった。[後略]
……「古典的な〈言語年代学〉そのものじゃん」と思うのは私だけでしょうか？
しかも、言語学の専門誌でなく、"Nature"に発表した、というのがなんとも。(^^;
http://www.nature.com/nsu/031124/031124-6.html
ファイティング・ニモ？
佐藤和美 (2003/11/27 19:38)
↑ディズニーの新作アニメ(?)のタイトルです(?)。
ニモが FIGHT する話かと思ってたんですが、よく見るとニモを FIND する話なんですね。
私と同じようなオッチョコチョイの人はけっこういるようで。
Googleで「ファイティング・ニモ」を検索すると、なんと739件もあった！
これだけ間違える人が多いということはなにかしらの原因があるんでしょうね。
その原因って？
（ちなみに本当の題名は「ファインディング・ニモ」です）
re:澳門
きしろふ (2003/11/27 18:20)
＞偽中国人さん、雲水さん
ご指摘、（資料の）ご提供ありがとうございます。
少々勇み足でした（^^;）
ドイツ語は最初にアクセントを置く単語が多いと聞いていますが、どのくらいの数の（全単語に対してどのくらいの割合で）単語が頭にアクセントを置いているのでしょうか？
「雪辱を晴らす」という使い方は間違っているとか・・・？
閣ーk
雲水 (2003/11/27 12:49)
＞しかし日本人と違って大概の中国人はｎとngを区別することができます。
むしろ「媽閣」が音韻的にMacao/Macauの語源であるといわれています。
http://web1.aaacafe.ne.jp/~catalog/N/1992-12.htm
ちょっと、ご紹介のＨＰが見られないのですが、「閣」のＫ韻尾も、福建、広東あたりでははっきり区別しているのではないでしょうか。Ｋ韻尾が何らかの理由ではっきりしなくなるのなら、ng韻尾も、そうなる可能性も否定できないような…。
マカオと媽祖
偽中国人 (2003/11/27 02:47)
>その「阿媽港」の発音から「Amacau」と表記され
この部分は勇み足と言わねばなりません。
原文はこちら
http://fpj.peopledaily.com.cn/special/aomen/aomen-2.htm
福建語で「港」はkang陰上声
奈良時代、平安時代の日本人は「カウ」と聴き取ったかも知れません。
しかし日本人と違って大概の中国人はｎとngを区別することができます。
むしろ「媽閣」が音韻的にMacao/Macauの語源であるといわれています。
http://web1.aaacafe.ne.jp/~catalog/N/1992-12.htm
ちなみに神戸市兵庫区にある松尾稲荷神社が、神戸在住の華僑の信仰を集めているのは、
地元では「松尾」が「マッツォ」と呼ばれており、「媽祖マーツォ」とよく似ているからだそうです。
http://osaka.yomiuri.co.jp/feature/omoshiro/2002/020925.htm
参考：大阪市の松屋町は「まっちゃまち」と呼ばれています。
再発見
きしろふ (2003/11/25 21:14)
自分として改めて見直してみると意外だと思うことが時々あります。
今回は「マカオ」についてなんですが、「澳門」を「マカオ」と発音すると思いきや本当は「アオメン（àomén）」と発音するのだと改めて認識しました。
「マカオ」の語源は諸説あり、そのうちの一つは１５５５年１１月２０日、ポルトガルの探険家メンデス・ピントがマカオから本国へあてた書には、「Ama Cuao」となっており、江戸初期の航海学者で長崎の住人の池田好運も『元和航海記』にも「天川」と記しています。
多分、「Ama Cuao」→「Ma Cuao」→「Ma Cao」→「Macao」と変遷していったものと思われます。
一方、「Macau」とも表記されますが、これは福建を元の軍勢に追われて南海の船人となった南宋の落武者たちが、己の守護神をここの港の入口に安置した祠が「媽祖閣」、その女神の俗称が「阿媽娘娘」で、地元民は「澳門港」のことをと「阿媽港」と呼んでいたらしく、その「阿媽港」の発音から「Amacau」と表記され、「A」が抜けて「Macau」となったそうです。
「澳門」の「澳」は「水の奥」という意味で、「澳門」は「入り江、港」ということ。「将軍澳」「浪白澳」「大澳」など、「澳」をつけた地名は他にも見られるとのこと。
以上、再発見でした（^^）
変遷
wildfire (2003/11/24 20:26)
我が家にあった昭和３７年発行の室蘭市街地図には「ヒタウラキ」と記入されていました
元の地名の意味を把握した上で和名を付けていっていれば、このような奇妙な変遷を経なくて済んだかもしれませんね
ビタウラノキ？
佐藤和美 (2003/11/24 17:33)
アイヌ語の語形がゆがんでいく例が山田秀三の文章にあるので紹介します。
『登別・室蘭のアイヌ地名を尋ねて』より
ビタウラノキ？
今の室蘭市街図は、セタワキの所に、こんな不思議な名をつけている。唖然として物も云えない。二十年前買った市街図とも少し違うらしい。そっちを見たらヒタウラーキであった。それだったら誤写を重ねた経路がたどれそうだ。セタワキの項で、永田方正が説話によってだが、セタウヲーキという地名を創作したらしいことを書いた。それでだろう、明治二十九年仮製五万分図も、道庁版二十万分図も、それを受けて、セタウヲーキと云う変な地名を記入したのだった。それも永田方正がウォでなくてウヲと書いたのが、後の誤伝のもとになったのではあるまいか。年代順に並べて見た。
一、明治二十九年仮製五万分図 セタウヲーキ
二、昭和三十年購入市街地図 ヒタウラーキ
三、昭和五十一年購入市街地図 ビタウラノキ
これで誤伝の系図みたいなものの見当がついたようだ。先ずセがヒに誤写された。誤記の起きそうな似た字である。処がそのヒが今ではビになった。これは随分そそっかしいまちがいである。
次に第一段のウヲがウラに変った。ヲがラになり、小文字が大文字になって第二段の地名？が書かれたのだろう。第三段のウラノキには面食った。
調べて見ると、どの地図でもここは縦書きなのであった。縦のーがノになったものらしい。こうしてビタウラノキなんて奇想天外なものが、アイヌ地名のつもりで書き込まれたのだ。
たぶん・・・
地理屋 (2003/11/23 07:01)
キムント（ー）＜キﾑウント（ー）kim-un-to（山の（方）・にある・沼湖）
ですね。
キンムトー・・・？
wildfire (2003/11/22 15:08)
弟子屈町にある山間の秘沼「キムントー」の語源が知りたいのです
私はてっきり「キムントー」だと思っていたのですが、町の公式サイト(http://www.hokkai.or.jp/tesikaga/guidemap/5_hikyou_01.html)に「キンムトー」とあります
一説によると”山の上にある神秘的な沼”という意味だそうです
キムン→キンムへの転化というものが弟子屈地方ではあり得るのでしょうか？
言葉は難しいですね
HSBC
偽中国人 (2003/11/22 07:00)
ＮＨＫのラジオのニュースで
「ＨＳＢＣ銀行」と言ってました。
HSBC=Hongkong Shanghai Bank Corporation=匯豊銀行
「ＨＳＢＣ」にはすでに「銀行」が含まれているのですけれど。
ＮＨＫのアナウンサーが「れんしゅうほぶね」と言ってました。
練習帆船でしょう、日本丸は。
民放のアナウンサーが「ゆうこうひ」と言ってました。
エッ「友好碑？」
多分「遊興費」のことだと思います。
レー^2 にじ/虹彩/アヤメ
松茸 (2003/11/21 00:14)
にれのや師匠はお忙しいようなので、脇から二、三。
* 露語"raduga"は"duga"とは語源を異にします("radost'"(喜び)などと同源)。
なお、近代露語の"duga"は「虹」の意味で使われることはないようです。
* "kasatik"etc.は"kosa"(鎌)から来ています。
* "perunika"etc.はスラヴの雷神"Perun"に由来するものです。
# 全部、オンライン辞書や検索エンジンで見つかる情報。(^^;
Re 「変」
鴛鴦 (2003/11/19 18:27)
＞偽中国人さん
中国の音楽理論用語でしたか。
これは奥が深いですね。
re:［手偏＋高］笑影星
らにい (2003/11/19 12:48)
＞雲水さん
コメディアンでしたか。
なるほど、「笑」が入っていますからね。（その時点で気づかなかった自分も自分ですが ^^;）
Re：「変」な「嬰」
偽中国人 (2003/11/19 05:37)
音楽の友社の《新音楽辞典》によると
へん 変 flat〔英〕 Be〔独〕 bemol〔仏〕 bemolle〔伊〕
本来は中国の音楽理論用語。
中国、日本音楽の五音音階には「宮商角徴羽」があり西洋音階の「ドレミソラ」の音程に大略相当します。しかし「角」は「ミ」よりも少し高く（１：８１／６４の振動数比、純正律の「ドミ」の振動数比は４：５）、ピュタゴラス音階の「ドミ」の間隔と同じです。
七音音階には「宮、商、角、変徴、徴、羽、変宮」があります。
音階scaleはひとつの曲のある部分で使われる主要な音を１オクターブ内に階段的に並べたもの。「ある部分で使われる」と断るのは、近代の西洋音楽では「転調」があるからです。
音階とは別に、１オクターブを「三分損益」あるいは「順八逆六」で「十二律」の十二音を求めました。「十二律」は西洋の「十二平均律」に相当します。
http://www2.yi-web.com/~ja9mir/sisimai/fue.html
《辞海》の「變宮」の項目に引用する《後漢書》「律暦志」の孫引。
『黄鍾（西洋音楽のD）を宮（ド）、太簇（E）を商（レ）、姑洗（F#）を角（ミ）、林鐘（A)を徴（ソ）、南呂（英米式のＢ、ドイツ式のＨ）を羽（ラ）、応鐘（Ｃ＃）を変宮（ドの半音下＝シ）、スイ賓（Ｇ＃）を変徴（ソ♭）とする。』
「黄鍾、太簇」などは絶対的な音の高さを表しています。
【スイ賓】の「?スイ」の字は{艸[豕生]}で張九齢の詩「感遇四首之二」の１行目の最後に出てくる字です。
http://tkucey.port5.com/c-1--21.htm
http://www.yk.rim.or.jp/~smatu/henkan/allchina/chokurei/kan2.htm
《辞海》の《律呂新書》からの孫引。
五聲、宮與商，商與角，徴與羽，相去各一律，則音節和；角與徴，羽與宮，相去二律，則音節遠。故角徴之間、 近徴收一聲，比徴少下，謂之變徴；羽宮之間，近宮收一聲。少高於宮，謂之變宮。
「少高於宮」正しくは「少『下』於宮」。
七音音階では「角」の順八（完全５度高い音）を「変宮」≒シの音、「変宮」の逆六（完全４度低い音）を「変徴」≒ファ＃としました。
現代の中国語では「変ロ長調」は「降B大調」と呼ばれているようです。
http://www.wwwart.com.tw/record/classic_topic/classic_topic_31.htm参考
http://hyena.human.niigata-u.ac.jp/files/textdb/llxs/llxs1-7.html
「ｲ尓の便當」訂正の訂正
高駒麗人 (2003/11/19 00:16)
先日「中國で販賣された新世紀福音戰士（Xinshiji Fuyin Zhanshi＝Neon Genesis Evangelion）DVDで、主人公の級友がEva參號機に乗って使徒と化した話があり、中文字幕では『弁当』が『便当』でした。」と書きましたが、DVDでなく紙に印刷した漫画版の方でした。
コメディアンというか
雲水 (2003/11/18 19:17)
お笑いの人じゃないかと思います、手＋高gao笑明星は。アクションスターはなんと言いましたっけ？動作明星だったかなあ？
「変」な「嬰」
鴛鴦 (2003/11/18 18:53)
ちょいと質問ですが、なぜ音楽で「半音下がる」が「変」、「半音上がる」が「嬰」なのでしょうか?
いろいろと訪れてみましたがきちんとした答えが見つからなかったので、ご教授お願い致します。
(無題)
らにい (2003/11/18 16:05)
Re:バカンス
＞偽中国人さん
＞トイレが空いている->遊休施設
なかなか面白いこじつけですね（^^）
「アクションスター」は中国語だと「［手へん＋高］笑影星」だとか。
文字について
茄子個 (2003/11/28 09:30)
文字ってなんかいいですよね。
Re:万歳&vacancy＆あらまっ＆兄弟
偽中国人 (2003/11/18 07:32)
Maniac C.さん
＞原意に遡れば「長生きしますように」という意味になりますが
やはり「長生き」を祈るのは世界共通のようですね。
闘牛士も命懸けの職業ですし。
vacancyはトイレが空いている->遊休施設となっている
という風にこじつけることもできます。
Shusanさん
＞「あらまっ」＝ＡＬＡＭＡＫ！日本語起源
戦前から多くの日本人が南洋＝マレーシアに行ってましたから結構日本語が入っていると思います。
言葉の研究は文献も大事ですが、実地踏査も大事なことです。マレーシア滞在というチャンスを活かしてください。健闘を祈ります。
高駒麗人Komaさん
「兄弟」は広東語では「ヒンタイ」のような「ヘンタイ」のような発音です。
「礼拝らいはい」
朝（あした）に「らいはい」、夕べに感謝
仏壇屋さんのＣＭにありました。
シンガポールでは
日曜日＝礼拝天、月曜日＝礼拝一、火曜日＝礼拝二などといいます。
日曜日以外は「礼」を省略することが多いです。
弁当、飯盒
以前西安から研修にきていた中国人が愛妻弁当を持って来たので、それは何というか尋ねたら、ｆａｎ ｈｅ飯盒だと答えました。
シンガポールではホーカーズ・センターと呼ばれる食堂街があって、炒飯でもカレーでもラーメンでも「打包ターパオ＝packed」といえば薄いビニールをコートした紙に包んだり、ポリ袋に入れたりして「お持ち帰り」できます。
中国製のアルミの、横にズレ防止の金具のついた三段重ねの弁当箱を売ってました。
訂正：注意の使用例
偽中国人 (2003/11/18 06:46)
手持ちの辞書に「注意」の用例がなかったので、明治以降の造語とウソを書いてしまいました。
《大言海》や諸橋《大漢和》には「注意」の古典の使用例を載せているのに、中型の漢和辞典に古典の使用例をはおろか、「注意」そのものを載せていないのは、
「♪何でだ？何でだろう～？」
極めて日常的言葉だから紙幅の節約？
■史記卷九十七 陸賈列傳 第三十七
陸生曰：「天下安，注意相；天下危，注意將。．．．」
天下＝政権が安泰の場合は文官の大臣の人選に心を配るが、天下が危うくなると将軍の人材に気を使う。
■寒泉の「四庫総目」検索
http://libnt.npm.gov.tw/s25/
「～非所注意」「～は関心を持つ、一生懸命取り組む対象ではない」の意味で多く用いられています。
【鬱洲遺 十卷】黄佐序稱其生平著作多不存，蓋非其注意之所在云。
黄佐の序に常日頃の著作は多く残っていない、多分彼の意を注ぐ対象ではなかったのだろうと言っている。
【省愆五卷】吟 非所注意 吟じることは意を注ぐ所＝対象ではない。
【道榮堂文集六卷】詩文非所注意。詩や文章は意を注ぐ所＝対象ではない。
【長嘯軒詩集六卷】其生平所注意者在於詩餘、駢體。彼が平生（へいぜい）から取り組んでいたのは詩餘（＝詞、端唄）や、四字、六字の対句を多用した駢儷体（べんれいたい）の文章であった。
■寒泉の《全唐詩》検索
送魏四落第還郷 岑參
東歸不稱意，客舍戴勝鳴。
（中略）
君家盛德豈徒然，時人注意在吾賢。
（後略）
【戴勝】（１）ヤツガシラUpupa epopsという鳥。日本にも飛来する。
http://birdmuromi.cool.ne.jp/zukan/japan/yatsugashira.html
http://www.hum.ibaraki.ac.jp/kano/peper/piya/36sikyu.htm
（２）女性の髪飾り。西王母がこれを付けていたと云います。
「鳥」と解釈すれば、客舎（はたご）で鳥の鳴くのを聞いた、ということになるし、「女性の髪飾り」と解釈すれば、「落第」の憂さ晴らしにを呼んだコンパニオンの髪飾りが鳴った、というのは余りにも日本的（珠海事件）でしょうか。
「注意」を調べていくと「戴勝」に出会い、「戴勝」を調べていくと「払」に出会いました。
鳴鳩拂其羽。めいきゅう その羽をうつ。 戴勝降于桑。たいしょう桑にくだる。
これは《礼記らいき》「月令第六」にある言葉です。
http://village.infoweb.ne.jp/%7Efxba0016/souketsu/raiki/06.html
http://pengzipk.hp.infoseek.co.jp/saijiki/qishier01.htm
木枯らし一号
きしろふ (2003/11/17 18:55)
今日、関東地方で「木枯らし一号」が吹きましたが、なぜ「春一番」のように「木枯らし一番」といわないかというと、「春一番」はもともと西日本の漁師たちが使っていた言葉でした。今から約１５０年前に「春一番」のせいで多くの船が沈没し、それ以来「春一番」は漁師にとって一番気を付けなければならないものとなりました。
一方「木枯らし一号」は昭和４０年代に気象庁の職員が作ったのが始まりで、「木枯らし」に台風などで使っている「一号」を組み合わせました。「木枯らし一号」は関東と関西でしか使いません。
ちなみに「春一番」も「木枯らし一号」も「春二番」「木枯らし二号」とは続きません。
re:バカンス＆礼拝
らにい (2003/11/17 12:50)
＞Maniac C.さん
ご訂正ありがとうございます。
うーん、どこで間違ったのやら・・・
＞ハコベさん
『新明解 国語辞典』（三省堂）によると、「らいはい」は仏教で、「れいはい」はキリスト教やイスラム教でというような区別がつけられています。
偽中国人様
Shusan (2003/11/17 11:52)
「あらまっ」＝ＡＬＡＭＡＫ！の起源についてマレー人１０名ほどに尋ねたところ「戦後の言葉で日本語起源だ」と自信を持って言う人が一人いました。残りの人は分かりませんでした。引き続き調査を継続するつもりですがです。
ＡＬＡＭＡＫ！はＴＶの殺虫剤の宣伝で蚊や蝿がやられた時に発していますが日常あまり聞きません。同様な驚きの言葉は「あよー」とか「あよよー」と言ってます。
よろしく
Vive le Japon!
高駒麗人Koma (2003/11/17 03:33)
Maniac C.さんへ
>→「日本」は男性名詞ですので、Vive le Japon! です。
フランス語は素人なので御教授感謝します。
Merci beaucoup.
Danke gut.
（Alsaceは本来、ドイツ語圏だったようです。）
レー 万歳&バカンス
Maniac C. (2003/11/17 03:05)
>高駒麗人さん
>フランス語で『日本萬歳』は Vive Japonでしょうか？
→「日本」は男性名詞ですので、Vive le Japon! です。
>偽中国人さん
>Vivat Escamillo!を直訳すると「（明日の命も知れぬ）エスカミーリョ、長生きを祈る」になるのでしょうか？
>フランス語専門の方、解説をお願いします。
→vivat は仏語の古語で、やはり「万歳」を意味します。元々は羅語 vi¯vere「生き
る、存命する」の接続法・現在・３人称・単数形です。原意に遡れば「長生きします
ように」という意味になりますが、仏語には同意の vive という別な表現形が有り
ますので、「明日の命も知れぬ」というのは深読みしすぎで、単に歓呼の声だと考えた
方が宜しいかと存じます。
>らにいさん
>「バカンス」の原義は「癒す」だそうで
→いいえ。仏語 vacance は、英語 vacancy と同系の語で、羅語 vacantia に由来し
ます。これは「空にする」という意味の動詞 vaca¯re の現在分詞からの派生語で、
「空いている」→「暇な」→「余暇・休暇」という変化です。
■vaca¯re は、日本語「バキューム」の語源である vacuum の動詞形でもあります。
■近代英語期に、vacant「気楽な」、vacancy「気晴らし」という意味・用法が有り
ましたので、そこからの牽強付会ではないでしょうか。
飯盒 盒飯
高駒麗人Koma (2003/11/17 02:57)
雲水さんへ
お役に立てて光榮です。中國の餐庁で盒飯hefanを注文すると、米飯mifan（御飯）と菜cai（おかず）を分ける場合、米飯は小さい器、菜は大きい器になります。
また訂正です。
鮮語では「禮」rye、「弟」jye→je、「麗」ryeo
礼拝
高駒麗人Koma (2003/11/17 02:53)
「禮(礼)記」は日本では「らいき」のようです。
英語では“Ancient book of rites（rights） Liji”
廣東語では「禮(礼)記」は Laigei です。
「禮拜（礼拝）」は日本語で「レイハイ」reihai、北京語で libai、廣東語で laibaiです。
日本語音読みで eiであるものが北京語で i、廣東語でaiになり、日本語音でもまれに aiが使われる漢字が結構あります。
「帝」は北京語でdi、日本語音「テイ」tei、しかし「煬帝」は「ヨウダイ」Youdai＜「ヤウダイ」Yaudaiですし。
「煬帝」は北京語で Yangdi、廣東語で Yeungdaiでしょう。
「弟」も北京語di、廣東語dai、日本語音「テイ」tei、「ダイ」daiですね。
「徒弟（トテイ）」、「兄弟（キョウダイ）」ですから。
「麗」も日本語音「レイ」rei、北京語li、廣東語lai．
しかし日本語でも「高麗」は「コウライ」kourai（「コマ」komaは熟語訓？）です。
「高句麗」は「コウクリ」koukuriで、ここは難しいですね。
廣東語で「高麗」は Goulaiで、台湾語では Kole、潮州語で GauliまたはGoliだと判明しました。
http://hpcgi2.nifty.com/Gat_Tin/fangzi.cgi?kanji=%B9%E2
昔のシナ語音ei～aiが日本語に入り、北京語でiになったのでしょう。
黎瑞恩Li Rui'En／Lai Seuiyanの英語名はVivian Lai（ヴィヴィアンライ）で、Laiは「黎」の廣東語音でしょう。「黎明」は日本語でレイメイreimei、北京語でliming、廣東語でlaimingです。
朝鮮語では「禮」rye、「弟」jye、「麗」ryeo
「禮拜」は「례배」ryebae(南朝鮮方言で 예배 yebae)、「兄弟」が「형제」hyeongjeです。
（「釜山港へ帰れ」の「会いたいあなた」の下りは原語で「くりうんねひょんぢぇよ」＝「懷かしき我が兄弟よ」です）
「高麗」は「고려」Koryeoで、Korea、Coreeの語源です。
そうすると大昔の漢語音は
「禮」「麗」「黎」liei～liai
「弟」「第」「帝」tiei～tiai
のような發音だったのでしょうか。
http://kr.search.yahoo.com/search?p=%CD%D4%D5%F2
고려(高麗) 가전체(假傳體) 연구(研究)
http://sun-cc.juen.ac.jp:8080/~uemura/mt-tog.html
菜
雲水 (2003/11/17 02:21)
高駒麗人Komaさん、ありがとうございます。中国でも使うようになったんですね。意味がちょっと違うのでしょうか？
したの書き込みで小さい方は野菜と書いてしまいましたが、おかずの間違いです。
「ｲ尓の便當」訂正
高駒麗人Koma (2003/11/17 02:19)
訂正します。「盒飯」hefanと「飯盒」fanheを間違えました。
中國大連市北東、港灣近附近、東南畫（画）廊の近くに
「ｲ尓の便當」
という料理屋さんがあります。「ｲ尓的便当」Nide biandangと讀むのでしょうが確認していません。
店内で食べるもよし、盒飯hefanを注文するもよし。
中國では「弁当」は「盒飯」hefanです。
日本語では「飯盒」（はんごう）という言葉があります。
「飯盒」fanheは廣い意味では「弁当箱」に當たるのでしょう。
↑「飯盒」hefanと書いたのは間違いでした。
中國で販賣された新世紀福音戰士（Xinshiji Fuyin Zhanshi＝Neon Genesis Evangelion）DVDで、主人公の級友がEva參號機に乗って使徒と化した話があり、中文字幕では「弁当」が「便当」でした。
日本の地名のシナ語讀みでは「熊本」Kumamoto → Xiongben「ションベン」も恥ずかしいですね。
「鈴木」Suzuki → Lingmuはシナ語の「陵墓」とそっくりになります。
「ｲ尓の便當」
高駒麗人Koma (2003/11/17 02:14)
中國大連市北東、港灣近附近、東南畫（画）廊の近くに
「ｲ尓の便當」
という料理屋さんがあります。「ｲ尓的便当」Nide biandangと讀むのでしょうが確認していません。
店内で食べるもよし、盒飯hefanを注文するもよし。
中國では「弁当」は「盒飯」hefanです。日本語では「飯盒」（はんごう）という言葉があります。「飯盒」hefanは廣い意味では「弁当箱」に當たるのでしょう。
中國で販賣された新世紀福音戰士（Xinshiji Fuyin Zhanshi＝Neon Genesis Evangelion）DVDで、主人公の級友がEva參號機に乗って使徒と化した話があり、中文字幕では「弁当」が「便当」でした。
「熊本」Kumamoto → Xiongben「ションベン」も恥ずかしいですね。
「教えて君」はやめよう(re:礼拝堂)
松茸 (2003/11/16 23:16)
本伝言板には：
| 質問の際は「大辞林」ぐらいは調べてから質問するようにしてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/delay_bbs.htm
と明記されています。「れいはい」「らいはい」で検索してみると、使い分けの説明がされているのが判ります。
また、「れいはい」「らいはい」をキーワードにして検索エンジンで調べても、多くのページがヒットします。
はなはだ失礼ながら、こうした基本的調査をなさった上でのご質問とは思えないのですが？
《辞書解説が現実の使い分け方とズレているのではないか？》といった問題提起ならば、拝聴させていただきます。
下の書き込みへの追加
ヒロキ (2003/11/16 19:51)
「注意を払う」について、自分でももう一度調べてみますが、他の情報がありましたらお願いします。
注意を払う
ヒロキ (2003/11/16 19:46)
偽中国人さん、ありがとうございました。とても参考になりました。
また違う疑問がわきましたら、自分で調べる努力をもっと調べなければいけないな、と思いました。近くの図書館でわかればよいのですが、、、。
礼拝堂
ハコベ (2003/11/16 10:51)
「礼拝」を「ライハイ」と発音するのか「レイハイ」と言うのか教えて下さい。
辞書にはどちらでも良いようになっていますが、厳密に言って、その相違はあるのですか。NHKでも、アナウンサーによってバラバラですが。
「ライハイ」が正しいと思い込んでいたのですが、何故、両用されるのですか。
桃太郎の由来
雲水 (2003/11/15 22:22)
ちょっと知りませんねー。ご教示ください。
歇後語、面白いですね。私などは実用では殆ど口から出てきませんが。
語呂合わせ、こういう現代的？なのもあります。
小玉がお母さんに妹が欲しいというと、多分お父さんが原因で出来ないだろうといいます。
「玉ｂａ４不能」（ｂａ４はお父さんです）
とてもよく食べる息子の為に、お母さんがお弁当を用意しました。大きいお弁当箱はご飯で、小さい方は野菜です。そして弁当箱の上にはちゃんと、「大便当飯」「小便当菜」と書いてあります。
「大便、当飯」「小便、当菜」
最近時々、大陸の中国語でもお弁当のことを「便当」と書いてあるのを見ますが、やっぱりまだ台湾限定でしょうか。
Re：注意を払う
偽中国人 (2003/11/15 19:00)
「注意」を辞海で調べると
心理学用語attentionの翻訳とあり、古典の用例を載せていませんので
恐らく明治以降の造語でしょう。
例のヘボン著「和英語林集成」や《日葡辞書》に「注意」という言葉が乗っているかどうかも目安になると思います。
「はらう」はもともと祝詞（のりと）で「祓いたまえ、清めたまえ」と使うように、又、「金子を払う」というように、（けがれを）取り除く、何かが離れていく、というような意味があるので、
「注意を払う」というのは直訳の疑いが濃厚です。
大体、「注」の字は動詞なので、「注意を払う」は「頭痛が痛い」的な、意味の重複があるように思います。
昭和３５年頃の国語辞典では「払う」と「注意」を結び付けるような記述はありません。
《大辞林》の「敬意を払う」も「敬意を表する」に比べて新しい言い方ではないでしょうか。
国語の専門家の登場を待ちましょう。
＞pang sai、語呂合わせ
偽中国人 (2003/11/15 18:23)
万歳バンザイからpang saiを連想するとは台湾の語呂合わせの許容範囲は割と広いようですね。
台湾では日本人のことを「桃太郎」と呼ぶそうですが、曰く因縁を御存知でしょうか？
中国語のクラスでは日本人学生の名前を老師が中国語読みすることがよくありますが、
中には中国語読みされて恥ずかしい思いをする人もいます。
吉岡Jigangチーカン、滝本Longbenルンペン
北京歇後語（洒落言葉）にも語呂合わせが使われます。
猪八戒的脊梁（猪八戒の背骨）
その心は「無能の輩（やから）」
猪八戒の法名（出家した後の名前）が悟能wunengで無能wunengと同じ発音。
背と輩も同じ発音。
劉備夫人と掛けて
何でもない（没事meishi）－－－糜氏
糜は眉に通用することから没事の語呂合わせになるそうです。
因みに中国では夫婦別姓で女性は結婚すると夫の姓の下に実家の姓を重ねます。
そこで
何家姑娘給鄭家（何He家の娘が鄭Zheng家に嫁ぐ）
鄭何氏ZhengHeshi＝正合式／適・・・うまく会う、丁度良い具合、に掛けます。
明代の徐文長にまつわる滑稽物語に発音が同じ又はよく似た言葉を使って意趣返しをする話がよく出てきます。
《紅楼夢》も駄洒落のキツイ小説。
カタカナ語
らにい (2003/11/15 12:47)
昨日の新聞にカタカナ語の言い換え第２弾の一覧が載っていました。
一例を申し上げますと・・・
○インセンティブ（incentive）→意欲刺激
○ボーダーレス（borderless）→無境界、脱境界
○モラルハザード（moralhazard）→倫理崩壊
また、以前に言い換えた語に修正を加えたものもありました。
○エンパワーメント（empowerment）→能力開花、能力強化→権限付与
○アイデンティティー（identity）→自己認識→自己認識、独自性
○ノーマライゼーション（normalization）→等生化、福祉環境作り→等生化、等しく生きる社会の実現
「アイデンティティー」は「自己同一性」という訳がありましたが、実際には訳とは違う使われ方がほとんどなので、「独自性」という訳を加えたということです。
「ノーマライゼーション」を「等生化」とするのには批判が相次いだそうで（^^;）
追記：上記のこととは関係無いんですが、「バカンス」の原義は「癒す」だそうで。
仕事で傷ついた身体を癒すために休むところから「休暇」という意味になってきたとか。
注意を払う
ヒロキ (2003/11/14 22:53)
高校の英語の先生が、「『注意を払う』という表現は、英語の『pay attention（to）』を直訳したものらしい。」と言われました。
もしかしたら本当にそうかも、、、と、私は思うのですが、ご存じの方がいらしゃいましたら、真偽を教えていただきたいです。
Ｓｈｕｓａｎへ
原 康夫 (2003/11/14 10:19)
ありがとうございました、お礼申し上げるのが遅くなり申し訳ありません。マオリ語まで広がるとは思いもよらぬことでした。
万歳とうんち
雲水 (2003/11/14 05:44)
バンザイという発音は、ビン南語だとpang sai（放屎、うんちをするという意味）ににているので、台湾では、お正月になると日本人は天皇の前にいって、「うんちをする」とみんなで叫ぶという笑い話があります。
aidoru raimuraito raiburari
高駒麗人 (2003/11/14 05:23)
偽中国人さんへ
＞慶応３年（１８６７）のヘボン著「和英語林集成」新聞広告には
http://www.glim.gakushuin.ac.jp/gul/unilib/raiburari/no-06.html
“亜国「ヘッボン」の英和対訳辞書成就せり。云々”
と書かれていたそうです。
「ヘップバーン」は「ヘプバーン」とも書かれますね。
addressのraiburariはlibraryの日本語發音をローマ字表記したものですね。
http://www.kaihatu.com/
↑ここではアイドルがaidoru、ライムライト（来夢来人）がraimuraito、「情縁」「西城」の「じょう」がjyoでいかにも日本的です。英語式ですとidol、limelight、joの筈です。
BUS SCHOOL → ＢＡＳ ＳＥＫＯＬＡＨ のような物ですね。
＞学生時代英会話の授業でアメリカ人講師はナチス・ドイツの総統Ｈｉｔｌｅｒをヒッラーのように発音していました。ｔは舌で息を止めるだけで、すぐにＬの位置に舌を動かしていました。
Hitler、littleなどのtlは側面破裂で、舌先が上の前歯茎から離れません。舌の側面だけが左右の歯茎から離れますね。
castleではｔが消滅しています。castellaでは間に母音があり、ｔが發音されます。
idol[aidl]では母音oが發音されなくなっていますが日本人は aidoruと發音し、母音oを發音しています。Hitlerも日本語で「ヒトラー」hitora:または「ヒットラー」hittora:、シナ語では「希特拉」Xitelaであり、ｔとｌの間で舌先が上歯茎に２回つきます。
addressはアッドレッスでなくアドレスですね。
中国人が日本語を書くと「メッリト」「マサジ」「インダネード」等と書きます。
それぞれ「メリット」「マッサージ」「インターネット」が日本での慣用です。
Jurassicは「ジュラッシク」でなく「ジュラシック」と書かれます。
http://www.lizi.com/qingdao/report0303-7.html
青島にある人名足部按摩店の少し大き目の冊子では「健康に対する正義は」病気がないだけでなく心理、生理方面で社会に適応している状態だとあります。
これは「定義」を「正義」と誤記したもので、朝鮮語からの直譯でしょう。
朝鮮語文では該当部分が「건강에 대한정의는」geon-gang-e dae-han jeong-i-neun（健康に對する定義は）で「定義」も「正義」も정의jeong-iで同音です。
万歳については勉強になりました。しえしえ。
re:万歳
鴛鴦 (2003/11/13 18:19)
>雲水さん
もうそんな前から・・・(^^;)
平文先生
偽中国人 (2003/11/13 05:12)
歌は世につれと言いますが、発音も時代によって変化するもの。
昔は「インキ」と言っていた物が現代では「インク」。
ストライキvsストライク。
もう少し新しい例では、トランジスタは以前「トランジスター」と長音符号が付いていました。歌の文句に「トランジスター シスター」というのがありました。
「コンピューター」も今では「コンピュータ」
サンキューもアメリカ暮らしの新庄の発音させるとセンキューとなります。
ブッシュ米大統領は「核 nuclear」をヌクレアではなくヌキレアのように発音しています。
これも南部訛りでしょうか。
幕末、明治期にヘボンＨｅｐｂｕｒｎはどう発音されていたのでしょうか。
漢字で「平文」と書いたそうです。
http://homepage2.nifty.com/zatsugaku/zatugaku/000312.html
慶応３年（１８６７）のヘボン著「和英語林集成」新聞広告には
http://www.glim.gakushuin.ac.jp/gul/unilib/raiburari/no-06.html
“亜国「ヘッボン」の英和対訳辞書成就せり。云々”
と書かれていたそうです。
「平文」の漢字から想像すると「ヘーッブーン」のような発音ではなかったかと思います。
「ヘー」と伸ばして「ｐ」で息を止めてburn。
学生時代英会話の授業でアメリカ人講師はナチス・ドイツの総統Ｈｉｔｌｅｒをヒッラーのように発音していました。ｔは舌で息を止めるだけで、すぐにＬの位置に舌を動かしていました。
外国人に日本語を教える時あるいは日本人がローマ字を習うとき、小さい「つ」はローマ字で子音をふたつ重ねると言ったりしますが、
シンガポールで見た変な看板
KLASSE クラスッセ
は小さい「ッ」を入れる位置の間違い。
HARRODS ハッロウズ
は理論的に正しい位置に「ッ」が入っているけれど
日本人の気まぐれか、日本では「ハロッズ」となっています。
萬歳、千歳
偽中国人 (2003/11/13 05:00)
《十八史畧字引大全》が爾雅釈天を引用して解説しています。
四時(シイジ)ヲ合セタルヲ『年』ト曰フ。
夏ノ時ニ『歳』ト曰ヒ、
商ノ時『祀』ト曰ヒ、
周ノ時『年』ト曰ヒ、
唐虞ノ世ニ『載』ト曰フ也。
それぞれ年を数える単位で
歳＝祀＝年＝載
です。
千載＝千年で「千載一遇」は千年に一度遭遇するかどうかという意味。
十八史畧の最初に「天皇氏以木德王。歳起攝提。」とあります。
ここでいう「歳」は「太歳、歳星」のことで、今でいう木星のことです。
此星十二次ヲ一年ニ一次ヅツ遷リテ十二年ニ一周ス故ニ年ヲ歳ト云
と《十八史畧字引大全》は解説しています。
子、丑、寅．．．の十二支も１２進法も木星が１２年で太陽を一周することから考えられたのかも知れません。
萬歳、千歳
中国では萬歳ワンソイといえば天子＝皇帝の尊称。千歳チェンソイといえば諸侯の尊称です。
香港や台湾の時代劇映画、ＴＶドラマをみれば臣下が皇帝に報告したり、皇帝が何かを言う場面で臣下が「萬歳wansui」というセリフを連発します。
中国初の統一王朝の天子に上り詰めた秦の始皇帝の最後の望みは永遠のいのち。徐福に命じて不老不死の薬を求めさせたのは有名な話。気をきかせた臣下が皇帝が一萬歳の寿命を保つようにと称えたのが始まりかもしれません。
漢書武帝紀に『朕親登崇嵩、御史乗屬、在廟旁吏卒、咸聞呼萬歳者三。』とあるのが萬歳三唱の起源のようです。
運動会の綱引きや騎馬戦で勝った側が萬歳三唱するのは封建制度を愛し有栖川に騙される日本独特の使い方です。
旧日本軍が玉砕したときのセリフ「天皇陛下萬歳」が中国語的にも正しい使い方。
英国国歌のLong live our noble Queenも女王陛下萬歳という意味です。
オペラ「カルメン」第２幕で闘牛士エスカミーリョが登場する場面でカルメン、メルセデス、フラスキータ、モラレス、群集が
Vivat! Vivat le Torero! Vivat! Vivat Escamillo!
と歓呼しますがこのVivat Escamillo!を直訳すると「（明日の命も知れぬ）エスカミーリョ、長生きを祈る」になるのでしょうか？
フランス語専門の方、解説をお願いします。
首里の語源について
眠れない夜に (2003/11/13 02:38)
おしえてください
琉球王朝があった地域を首里（シュリ又はスイ）
というそうですが「シュリ又はスイ」の語源について
どなたかご存知ないでしょうか。
万歳
雲水 (2003/11/13 01:09)
中国語では、ずいぶん昔から使っています。
「皇帝、万歳、万万歳」って感じで。
漢書とか史記あたりで、もう出ているんじゃないかと思います。
Re:「万歳」 「レーニン」etc マレーシア語
鴛鴦 (2003/11/12 19:18)
>山吹さん&高駒麗人さん
「万歳」の語源・由来、一応調べて見ました。
「万歳」とは文字通り「一万年」という意味で、それほどの繁栄を願ったり祝ったりすることを表すとのこと。初めて使われたのが明治22年(1889年)、大日本帝国憲法の発布を記念した祭典の時だということです。
日本に来た外国人が最初に覚える日本語は「アリガトウ」「サヨナラ」「ドウモ」そして「バンザイ」とのこと。
ただ、「万歳」は外国人には奇異なものに見えるらしいです。
>高駒麗人さん
西洋人名の漢字表現は『三省堂 漢和辞典』(三省堂)に詳しく載っています。
「レーニン(Lenin)」は「列寧」で「スターリン(Stalin)」は「斯大林」、「ゲーテ(Goethe)」は「歌徳」といった具合に。世界の主要地名・国名の漢字表記も載っていて、「レニングラード(Leningrad)」は「列寧格勒」といったように(現在の「サンクトペテルブルク(Sankt-Peterburg)」、漢字表記は「聖彼得堡」)。
(載ってはいなかったので、憶測ですが)「スターリングラード(Stalingrad)」は「斯大林格勒」になりますかね?
>偽中国人さん
「あらま」ネタはトリビアに出ていました(^^)
語源・由来までは語っていませんが。
マレーシアの外来語
偽中国人 (2003/11/12 04:33)
Shusanさん
>TAUGE＝豆芽＝モヤシ
「タウゲ」というのは新馬（シンガポール、マレーシア）でよく使われている福建語です。
華語ホアユィーでは「トウヤー」といいます。
シンガポールの裏通りにあるラーメン屋台近辺で食事していると「タウゲ」はいらないと言っている声をしばしば耳にします。
シンガポールでバスを待っているとＢＡＳ ＳＥＫＯＬＡＨ（最後のＨがあったかどうかあやふやですが）と横っ腹に書いたバスもよく見かけますが、スクール・バスのことですね。
私がシンガポールに住んでいるころ（マレー人とはあまり付き合いがなかったので）あまり聴いたことが無かったのですが、「アラマッ」という言葉が新馬で使われているそうですね。
これって日本語から入った言葉でしょうか。一度年配のマレー人に尋ねてみてください。
自転車のことを新馬では「脚踏車」といいますが、自転車の横にサイドカーを付けた乗り物をペナン、ジョージ・タウンへ旅行したとき「Ｒｉｋｓｈａ」と書いてあるのを見たことがあります。これは「人力車」から変形したものでしょう。シンガポールではトライショーと呼ばれています。
シンガポール、マレーシアの華語の特徴は次のＨＰを参照してください。
http://malandrin.org/pinyinfanti2.html
北京語の第５声は軽声ですが、シンガポール、マレーシアの第５声は入声だと書いてあります。
入声韻尾を残すビン南語、広東語、客家語の勢力の強い地域ならではの特徴です。
Hepburn は 朝鮮語で 헵번 Hep-Peon フランス萬歳
高駒麗人 (2003/11/12 03:47)
Hepburn は 朝鮮語で 헵번 Hep-Peonでした。Hepburnのｐをパッチムｐにしている所が律義です。
http://kr.search.yahoo.com/search/web?p=hepburn+aufrey&b=16
（Yahoo Korea）
http://enjoykorea.naver.co.jp/
以前、唐土言葉（もろこしことば）で「レーニン」Leninが「列寧」Liening（リエニン）だと書きましたが、「ジョン・レノン」John Lennonは「約翰列儂」Yuehan Lienong（ユエハン・リエノン）だと判明しました。
山吹さんへ。
＞vivaは英語にするとlong live
だから「萬歳」ですか。初めて知りました。謝謝。
小學校か中學校の時、國語の授業で「最後の授業」の話を教わりましたが、作中で Hamel（アメル）先生が黒板に Vive la France（ヴィヴラ・フランス「フランス萬歳」）と書いたという所を讀んだ時、當時の級友が「それじゃ『日本萬歳』は『ヴィヴラ・ニッポン』だ」と言っていました。
フランス語で『日本萬歳』は Vive Japonでしょうか？
万歳
山吹 (2003/11/11 22:24)
初めまして、今日ここに辿り着きました。
ところで「日本語とその周辺」の「語源・思いつくままに ２」の中で「万歳」の意味について書いてありました。
万歳はイタリア語でvivaです。
ニッポン万歳・・・ビバニッポン
同じような使い方しますね。
で、そのvivaは英語にするとlong live。
Long live America!みたいに使うらしいです。万歳とlong live、ニュアンス自体結構似てますよね。これも外国から入った言葉なんじゃないでしょうか。
Re: 外来語の例
あお (2003/11/11 21:57)
もともと「はいっ」の発音はどこの国の人（含む日本人）にもheightと全く同じに聞こえる思います。マレー語は全く存じませんがその例から推測しますに、原語の音節数を尊重するために、連続子音などのうちマレー語であり得ない組み合わせから、比較的聞こえにくい子音を切り捨てることにより、あり得るものにするからではないでしょうか。
教えてください
strawberrynon (2003/11/11 18:23)
“都合”という言葉の語源を教えてください。“都”という字にすべてという意味があることまでは分かったのですが、それがどうして“具合”とか“事情”とかいう意味で使われているのかその過程などが知りたいです。私はよくバイト先の返品伝票で理由の欄に“お客様の都合により”と書くのですが… この間急に気になっていろいろ調べたのですがわかりませんでした。是非よろしくお願いします。
外来語の例
Shusan (2003/11/11 08:51)
小生現在マレーシアに居住してるのでマレーシア語での外来語を例示してみます
英語：
FESYEN＝ファッション、DEMONTRASI＝デモンストレイション（Ｓが無い）、STEM＝切手、スタンプ(Ｐが無い）
中国語、タミール語では
TAUGE＝豆芽＝モヤシ、KARI＝カレーとけっこう順当に感じます。
ちなみに日本人の「はい」という返事は HAITと聞こえるそうです。
西洋人が言っているS，Pが聞こえず、日本人が言っていないＴが聞こえるようです？？何か法則の様なものがあるのでしょうか。みなさんにも参考になれば幸甚です
RE:外来語等
きしろふ (2003/11/10 19:55)
＞高駒麗人さん
「あいまいな日本人」浮き彫り？（^^;）
もう少し、原音に気を配って欲しいなと思いますね。
外来語等
高駒麗人 (2003/11/09 22:29)
きしろふさんへ
＞このことに関しては私には力及ばすです（^^;）
西洋語カタカナ表記の促音長音は原音とも綴りとも関係ない所についたりします。
力及ばずでなくて、現行の表記が不規則だからです。日本語を学ぶ外国人にとってこれらカタカナ化西洋語が難しいのも、原音との関係が不規則で、日本人が原音を把握していないからです。
漢詩は読み下しにするよりも、分かり易い日本語にして、七五調にするのがいいですね。漢詩の原文を読むなら中國式にシナ語で読めばいいわけです。
Re:HEPBURN
きしろふ (2003/11/09 21:37)
＞高駒麗人Komaさん
＞「なにゆえＰの前を促音にする必要がある？」
このことに関しては私には力及ばすです（^^;）
ここの掲示板の識者（笑）さんに。
だからといって、「オードリー・ヘボン」といったところで「？」とされること必至というところです。
外国のかたも大変ですね（まるで他人事）
HEPBURN
高駒麗人Koma (2003/11/09 19:26)
きしろふさん
＞「Hepburnは『赫本』Heben、簡單でいいですね。」確かに（^^;）
廣東語で讀むと Hakbun になります。
第１音節がHepなので「合本」Heben（廣東語Hap-bun）のほうがいいかもしれません。
もっともｂの前のｐは無開放になり今は黙字となっているため「赫本」でも構わないでしょう。Hepburn＞ヘボンHebonはいいとしてHepburn＞ヘップバーンHeppubaanはｐを促音ppにしており無駄に長くしているような氣がします。なにゆえＰの前を促音にする必要がある？
日本人でない人が日本語を學ぶと、同じHepburnが「ヘボン」だったり「ヘップバーン」だったりして不規則で覺えるのも大變という事になります。
「サヨナラダケガ人生ダ」は漢詩の「人生足別離」からでしたか。
「サヨナラダケガ人生カ」のようなアレンヂヴァージョンでよく見聞きしていました。
スラヴ語の軟音、硬音は母音i,uの弱化でしょうか？
ブルガリア語の dwga(дъга？)は、duga(дуга）の第１音節母音弱化でしょう。
レー にじ/虹彩/アヤメ
Maniac C. (2003/11/09 11:49)
>にれのや師匠
今、故あって、欧州の諸言語で「にじ」「虹彩」「アヤメ」を何と言うか調べています。
そこで、スラヴ系にお詳しい師匠に質問なのですが。
■にじ
露語の raduga、ウクライナ語の ra(j)duga、チェコ語の duha、スロヴァキア語の
du´ha、セルボ・クロアティア語の duga、ブルガリア語の dwga(ъの転記はｗで
良いのでしょうか？)は、「(天の)弓」というのが語源だということが判りました。
スロヴァキア語の別表現である、{s+v}iroka´ paleta と言うのも、「大きなパレット」
の意味だと判りました。しかし、白露語の vjasjolka、ウクライナ語の vjesjelka
は何の愛称形なのか、判りません。また、波語のt{e＋尻尾}cza やスロヴェニア語の
mavrica も、語源が判りません。どうか御教示をお願い致します。
■アヤメ１
露語の iris とウクライナ語の irys には「虹彩」の外、「アヤメ」の意味も有る
はずですが、近代に入ってからの借用語でしょうか。
■アヤメ２
露語 kasatik、白露語 kasach、波語 kosaciec、チェコ語・スロヴァキア語 kosatec
は同系語だと思われますが、どのような語源でしょうか。
■アヤメ３
波語 mieczyk、スロヴェニア語 me{c+v}ek も同系語だと思われますが、どのような
語源でしょうか。
■アヤメ４
南スラヴに特有な語形ですが、セルボ・クロアティア語の (iris) perunika、ブルガリア
語の pjerunika、スロヴェニア語の perunika は、どのような語源でしょうか。セルボ・
クロアティア語には {s+v}arenika という語形も在るようですが、これと何か関係は有り
ましょうか。
■アヤメ５
ブルガリア語には zambak という語形が在り、これはアルバニア語の lule(＝flower)
ze¨mbaku(＝lily)と関係が有ると思われますが、どちらが本家かお判りになりますか。
相変わらずお忙しいことと拝察いたしますので、お答えはお判りになる所から、分割で
結構です。宜しくお願い致します。
re 「Hearn」等
きしろふ (2003/11/09 09:49)
＞高駒麗人Komaさん
＞「Lafcadio HearnのHearnは[hεrn]＞[hз^n]という變化の結果でしょう。」
なるほど、そう変化していったと。
＞「Hepburnは『赫本』Heben、簡單でいいですね。」
確かに（^^;）
鴛鴦さんの「酉」の類を見ていたら、こんな漢詩を思い出しました。
勧君金屈巵 君に勧む 金屈巵（きんくつし）
満酌不須辞 満酌 辞するを須（もち）いず
花発多風雨 花発（ひら）いて風雨多し
人生足別離 人生 別離足る
これを井伏鱒二は、こう訳したといいます。
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトエモアルゾ
サヨナラダケガ人生ダ
他に思い出したのは・・・
欲言無予和 言わむと欲して予（われ）に和する無く
揮杯勧孤影 杯を揮（あ）げて孤影に勧む
ギヨム ボウフラ
高駒麗人Koma (2003/11/09 05:02)
http://people.uleth.ca/~uzawa/essay7.htm
ウィリアムWilliamはフランス語ではギヨームGuillaumeです。
「ボウフラ」漢語名（現代北京語で jiejue）の二文字目は『子』の横棒の左半分を省いたような字、『了』の縱棒の真ん中から右に横棒が出たような漢字ですね。
明治時代の日本人が西洋語を漢語詞に譯していましたが、今では西洋語をカタカナで現すようになっています。それは効率の面のあるのでしょう。
今の中國でも若者向けの輕音樂やコンピュータ關係の雜誌等では、中文の漢字の中に、fansとかWin、Adobeといったローマ字が混ざっています。
http://ent.back.netease.com:8606/edit/011206/011206_109059(4).html
Lafcadio HearnのHearnは[hεrn]＞[hз^n]という變化の結果でしょう。
中國のサイトを見るとシナ語では「拉夫[上の下にト]迪奥・海恩」Lafukadi'ao Hai'enです。日本で名前が「小泉八云」になったと書いてあります。Hepburnは「赫本」Heben、簡單でいいですね。
(無題)
マサヤ (2003/11/08 15:38)
遅ればせながらShusan有難うございます。参考になりました。がんばって検索してみます！
Re2:ボウフラ
鴛鴦 (2003/11/08 09:36)
>偽中国人さん
私はWinXP+IE6(SP1)を使っています。
一応IE6はWin98には組み込むことが出来ないとのこと。(今のところWinXP専用らしい)
Win98ですと第３や第４は表示できないのでしょうか?
>「子どもの左腕を切り取ったさまを描いたもの。」
かなり残酷な説明ですね(^^;;)
>「最も安価だったからです。」
値段と質は比例している?
いや、そんなのは既成概念かも・・・
今度からは使う漢字にも気を付けなければ。
Re:ボウフラ
偽中国人 (2003/11/08 08:12)
改定新版《漢字源》によると[子の横棒右だけ]の漢字は親字番号2131、ＪＩＳ第４水準です。unicodeは5B52です。
ＷＩＮ９８＋ＩＥ５．５の組み合わせではＩＭＥパッドを使って部首「子」の中から[子の横棒右だけ]を選択しても？が表示されるだけです。ＷＩＮ９８＋ＩＥ６．Ｘなら正しく表示できるのでしょうか？それとも鴛鴦さんはＷｉｎ２Ｋ或いはＷｉｎＸＰをお使いなのでしょうか？
改定新版《漢字源》によると「ボウフラ」の音読みは「ケツキョウ／クヱツキョウ」となっています。長澤規矩也《新漢和中辞典》とその焼き直しの《新明解漢和》は慣用音を採用して「ゲツキョウ」と読んでいます。王念孫は《説文》の注を引用して『「ケツ」も「キョウ」も短の意味があって、短は小と同義。故に井中の小蟲、亦之を「孑孒」という、と説明しています。
ボウフラには倒跂蟲、釘到蟲、打拳蛆の異名があるそうです。
改定新版《漢字源》親字番号2131の字の解字をそのまま引用すると
象形。子どもの左腕を切り取ったさまを描いたもの。右腕を切る、右腕がない、の意。左腕を切る、左腕がない、の意。▽右腕を切ったのを孑ケツという。
「右腕を切る、右腕がない、の意。」の部分は親字番号2132、unicode5B51、「孑ケツ」の字の「解字」部分が紛れ込んでいます。恐らく原稿をワープロかテキスト・エディタでコピーして貼り付けた際の編集ミスですね。
改定新版《漢字源》の編集ミスは外にもいろいろあります。
辞書の校正はもう少し慎重にしてほしいものです。
私が改定新版《漢字源》を購入した理由は、ＪＩＳ第３、第４水準を網羅した類書中で最も安価だったからです。
re 西洋名
きしろふ (2003/11/07 20:24)
＞高駒麗人Komaさん
＞「中國語で西洋の人名地名を漢字にするのもそろそろ限界が來ていて、ローマ字をそのまま混ぜる時代になっているようです。」
どことなく開国～明治期の日本に似ていますね。
開国した途端に外から色々と言葉がどっと押し寄せてきて、それを学者や識者などが日本語に訳していったけれど、あまりにも言葉が多すぎて、発音や文字読みをもとにそのままカタカナにしたものもでてきたというものです。
ここで面白いのが発音と文字読みとで読みが違ってくることです。
「Hepburn」は「オードリー・ヘップバーン」の「ヘップバーン」ですし、「ヘボン式」の「ヘボン」でもあります。「ヘップバーン」は文字読みから、「ヘボン」は発音からといったところです。
かの文学者、小泉八雲の本名は「Lafcadio Hearn」ですが、「Hearn」は「ハーン」と発音します。しかし来日した際、最初に「Hearn」という字を見た日本人が間違えて文字読みしてしまったのか（どうかは定かではありませんが）、役人や生徒からは「ヘルン先生」と呼ばれていました。本当の「ハーン」という発音を知っていたのは、妻のセツだけだったとか。
（でもそうなると、「ヘールン」とも読めますけど、「a」はどこいったんでしょう？）
Re:ボウフラ
鴛鴦 (2003/11/07 20:03)
>高駒麗人Komaさん
>「これは『子』の横棒の左半分を省いたような字、『了』の縦棒の真ん中から右に横棒が出たような漢字ですか？」
その通りです。また混乱させてしまいました。改めてお詫びいたしますm(_ _)m
[子の横棒右だけ]はシフトJISにないのかな・・・?
一応「ボウフラ」の語源は、棒のようなものがフラフラと泳いでいるという他愛無いものですが(^^;)
ボウフラ ギヨーム
高駒麗人Koma (2003/11/07 03:09)
鴛鴦さんへ
「孑 」の二番目の漢字が空白に見えます。
これは「子」の横棒の左半分を省いたような字、了の縦棒の真ん中から右に横棒が出たような漢字ですか？
massangeanaさん、ManiacCさん、きしろふさん、僞中國人さんへ
勉強になりました。謝謝。
＞大変迷惑かけました(--;)
こちらもお陰で勉強になりました。中國語で西洋の人名地名を漢字にするのもそろそろ限界が來ていて、ローマ字をそのまま混ぜる時代になっているようです。
鳩の字は本當に鳴き聲クークーからですか。まぐれ當りでした。
＞Guillaume
Williamはドイツ語でWilhelm、フランス語でGuillaume、カタカナで書くとギヨームでしょう。
Re:William Tell 、re:「漢」
偽中国人 (2003/11/06 21:07)
【漢】用如人字。用法は「人」の字のようなもの。
世以指稱男子。一般に男子を指していう。
北齊書魏蘭根傳；
「何慮無人作官、若用此漢何爲。」
按漢本外族對於中國人之稱；漢を考察すると、もとは異民族の
中国人に対する呼称であった。
國人久受其詞、わが国の人民は久しくその言葉で呼ばれて
遂亦習用爲自稱之語；そのまま真似て自称の言葉とした。
浸(注１)假而用如人字。だんだん浸透して
「人」の字の様に用いるようになった。
参閲好漢條。（注１『浸』の原文はウ冠付き）
【漢子】男子之稱。北齊書魏蘭根傳；『．．．顕祖怒云；
｢何物漢子、我與官不肯就。」』
按漢子當爲胡人呼漢人之辭、後轉用作普通相呼之稱、
非必有鄙賤之意；有時上冠他詞則或省子字、
例如好漢、悪漢、男子漢。
《老學庵筆記》謂今謂賤丈夫曰漢子、恐未的。
参閲漢字注及漢児條。
俗用爲妻稱其夫之詞。亦簡稱漢。
落語の「山のあな、あな、あな、あなた、
もう寝ましょうよ」の「あなた」と同じ。
「漢」と略稱する。
【漢児】胡人呼漢人之辭。折楊柳歌：『我是虜家児、不解漢児歌。』
《老學庵筆記》『北人指曰漢児、南人卻罵作番人。』
【男子漢】
甲：“當我工資後，[イ尓]猜我會怎麼辧。”
給料が入ったらどうするか、当ててみて。
乙：“交給老婆。”
女房に渡す。
甲：“不，存到銀行。”
ブー。銀行に預けるのさ。
乙：“對嘛!.這纔是男子漢。”
さすが。それでこそ男だ。
甲：“然後把存摺交給老婆。"
それから通帳を女房に渡すのさ。
よく中国人と筆談したという日本人が居るけれど
番人＝蕃(蛮)人
老婆＝妻
妻子＝妻
手紙＝ティッシュ・ペーパー
と日中の意味の違いで誤解を生んでいるかも知れません。
私が持っているの歌劇「ウィリアム・テル」の序曲のEulenburg(ドイツ)版スコア（総譜）のタイトルは
Guillaume Tell
となっています。ギヨーム・テルと発音するのでしょうか。
このオペラの台本はフランス語で書かれていますから。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000002SHU/002-4331144-7901665?v=glance
http://www.schott-international.com/cms/php/Proxy.php?purl=/en_UK/smi/unternehmen/Geschichte/
re:「漢」
らにい (2003/11/06 12:46)
＞Maniac C.さん
ホントはバカにした言葉だったとは・・・！
これを知ると、あまり使えなくなりますね（^^;）
re: 「漢」気（笑）
Maniac C. (2003/11/06 00:40)
『広辞苑』には以下のように有ります。
「晋の五胡が中原を乱した時、漢民族を男子を罵って漢児と称したことに基づく」
「漢」気（笑）
らにい (2003/11/05 23:48)
突然のことですみませんが、「漢」にはなぜ「オトコ（男）」という意味（読み？）があるのでしょうか？
私なりに「漢の人たちが逞しかったから？」と思い検索しましたが、ひっかからず、どうやら全然ちがったようです。
本当に小さなことですが、お願い致します。
RE カルメン等
きしろふ (2003/11/05 22:15)
＞高駒麗人Komaさん
今度、そういう機会があったらそちらの検索エンジンも使ってみます。
＞「中国語の中でも、これらの名前だけはローマ字そのままで引用している例が多く、漢字表記を見つけるのは少々手間がかかります。」
大変迷惑かけました(--;)
re 鳩・酉・九・虫
鴛鴦 (2003/11/05 20:50)
>高駒麗人Komaさん、Maniac C.さん、massangeanaさん
色々とご回答・ご指摘ありがとうございます。
>「鳩」
鳴き声由来と考えられますか。なるほど。
「鳩」はよく集まって話し合いをすることを「鳩首会談」なんて使われていますね。
>「{酉分}{酉太}」etc
私も色々な友人をたずねてみたところ、薬学部所属の友人が知っていました。(何でも中国からの留学生がいるとのことで)
Maniac C.さんの仰る通り、「{酉分}{酉太}」は「フェノールフタレイン(phenol phthalein)」、「{酉旨}」は「エステル(ester)」、「{酉先}」は「アシル基(acyl residue)」だそうです。
現代中国では科学用語によく「酉」をつけるようで。
>「生姜の根」
「民族」はアラビア語、「競走」は古期ノルド語、そして「生姜の根」はラテン語と、全くばらばらですね(^^;)
>「虫」
やっぱりヘビに由来しますか。
こちらでもManiac C.さんの仰る通り、「虫」と「蟲」は区別されていたようです。
「虫」はそのうちヘビから足の無い生き物を表す方へと移っていったようです。
漢音でキュウ(丘)・イン(引)と発音されていたミミズも「虫」が入って、「蚯蚓」となったとのこと。
また生き物ではありませんが、「虹」の「工」には貫くという意味があるそうで、「虫」つまり(リュウや)ヘビが「工」(大空を)貫くイメージから「虹」がてきたそうで。
一寸話は変わってきますが、「ボウフラ」は「孑々」と書くそうですが、本当は違っていて、「孑孒」と書き、「孑孒」が間違って「孑孑」と書かれ、「孑々」と略されてしまったそうです。
「孑孑」「孑々」は本来どう読むのかというと「ケツケツ」と読み、意味は一人抜きん出る、孤立するということ。
Re: 九と虫
massangeana (2003/11/05 16:49)
「九」の文字は甲骨文からあります。なにをかたどったものかはよくわかりませんが, ハトではなさそうです。ハトを「鳩」というのは, 高駒麗人さんのおっしゃるようになき声に由来するとかんがえるのが自然であるようにおもいます。
「虫」の字がマムシかどうかはわかりませんが, ヘビに由来するのはまちがいないでしょう。
伝統的にはいちおう「虫」をひとつ書くとキ(虺), 2つ書くとコン(現在は「昆」と書く),
3つ書くとチュウと読むことになっていますが, 「虫」ひとつでキというのは辞書以外にでてこ
ないのでうたがわしいです。おそらく「虫」と「它」(「蛇」の古い形)はもともとおなじ字で,
「肉」が偏になると「月」になるように, 「它」もほかの字の一部になるときは少し形がちがって
いたので, 後世別な字としてあつかわれるようになったのではないでしょうか。
Ans: race/{酉分}{酉太}/{酉旨}/{酉先}/九/虫
Maniac C. (2003/11/05 04:00)
>鴛鴦さん
■生姜の根
ラテン語由来で、radish と兄弟語です。root(こちらは古期ノルド語由来)と同根です。
■{酉分}{酉太}…fen1tai4
フェノールフタレインです。
■{酉旨}…zhi3
エステルです。
■{酉先}…xian1
アシル基です。
「ある世界」というのは化学の世界のようですね。
■九
「鳩」「糾」に通じて用いられ、「あつめる」「あわせる」の意味になります。
例えば、「九合」＝「糾合」など。
「虫(キ)」については高駒麗人Komaさんの説明どおり、マムシです。
「蟲(チュウ)」は足の有るムシのことで、別字でした。
carmen William Tell etc
高駒麗人Koma (2003/11/05 01:17)
きしろふさんへ
Yahoo Chinaのようなシナ語の檢索エンヂンを開き、carmen、Walkure等，それぞれの名前のローマ字つづりで檢索するとわかります。
carmen＞Kamen
http://cn.search.yahoo.com/search/cn?stype=&p=carmen
Yahoo Chinaで carmenで檢索。Kamenでした。
上
ト ka（「上」と「下」を上下にくっつけた字、“ka拉OK”の“ka”）
門 men
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Walkure&u=&hc=0&hs=0
Walkure＞「女武神」Nüwushen
Siegfried＞「斉格弗里徳」Qigefulideというのもありました。
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Scheherazade&b=11
Scheherazade「謝赫拉査達」Xiehelachada、「天方夜譚」Tianfang Yetan
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=William+Tell&b=41
William Tell（Wilhelm Tell？）「威廉泰尓」Weilian Tai'er
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Peer+Gynt&u=&hc=0&hs=0
Peer Gynt＞「培尓金特」Pei'er Jinte
http://cn.search.yahoo.com/search/web_cn?p=Don+Giovanni&lastkey=Elyse&option=new
Don Giovanni＞「唐・喬凡尼」Tang Qiaofanni
別名「唐・[王黄]」Tang Huang＜スペイン語名 Don Juan「ドンフワン」？
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Arle&b=31
Arlé＞「威雷」Weilei？
http://auto.sina.com.cn/news/2003-10-28/48519.shtml
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Elise
Elise＞「伊麗斯」Yilisi
Lotus Elise＞「蓮花伊麗斯」Lianhua Yilisi
曲名“Fur Elise（エリーゼの爲に）”は「献給愛麗斯」Xian gei Ailisiのようです。
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=Elyse&u=&hc=0&hs=0
Ｌ’Elyse＞「愛麗舎宮」 Ailishe gong
中国語の中でも、これらの名前だけはローマ字そのままで引用している例が多く、漢字表記を見つけるのは少々手間がかかります。
九九と鳴く鳩
高駒麗人 (2003/11/05 00:19)
鴛鴦さんへ
「あなたには『九』という漢字には『ハト』という意味があると思うのですか？」という意味です。
＞とにかく、「九」はハトを表す漢語と聞いたことがあります。そして、「九」は集まるという意味もあると。
私は小學生の頃、「鳩」は鳩が「クークー」と鳴いて「九、九」に聞こえるから「九」と「鳥」なのだと覺えていました。
Re:鳩
鴛鴦 (2003/11/04 23:46)
詳しい返答はまた明晩に。
とりあえず題名に関してのこと。
>高駒麗人Komaさん
>「九」という漢字は「ハト（鳩）」ですか？
「あなたには『九』という漢字が『鳩』に見えますか？」と仰られているのでしょうか？
「あなたには『九』という漢字には『ハト』という意味があると思うのですか？」と仰られているのでしょうか？
私にはどう仰られているか分かりませんが、とにかく、「九」はハトを表す漢語と聞いたことがあります。そして、「九」は集まるという意味もあると。
中国では
きしろふ (2003/11/04 23:31)
ホントにちょいとしたことですが、資料が見つからなかったのでお答え願います。
「カルメン（Carmen）」「ワルキューレ（Walküre）」「シェエラザード（Scheherazade）」「ウィリアム・テル（William Tell）」「ペール・ギュント（Peer Gynt）」「ドン・ジョヴァンニ（Don Giovanni）」「アルル（Arlé）」「エリーゼ（Elise）」
これらが中国ではどう表記されているのでしょうか？（漢字ではどうなるのでしょうか？）
九鳩虫蟲蛇蝮百威
高駒麗人Koma (2003/11/04 23:27)
鴛鴦さんへ
＞以前聞いた話ですが、「酚酞」は日本でもなじみのあるものだと聞いたことがありますが、何のことをさしているのでしょうか?また、「酯」や「酰」もある世界ではよく知られたものと聞いたことがあります。他にも「九」はハトを表すとか、「虫」はもともとヘビだったとかetc・・・
「」の中はだたの點に見えます。
鴛鴦さんの文中の「酚酞」をYahoo Chinaの檢索欄に移すと[酉分][酉太]fen-taiになりましたが、これは一體？
http://cn.search.yahoo.com/search/web_cn?p=%B7%D3%CC%AA&lastkey=%C9%BD%BF%DA%B0%D9%BB%DD+%BA%F3%B4%FA&option=new
Yahoo Japanで「[酉分][酉太]」で檢索してみました。
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%5b%c6%d3%ca%ac%5d%5b%c6%d3%c2%c0%5d&hc=0&hs=0
「[酉分][酉太]」で檢索
http://nikka.3.pro.tok2.com/bio.htm
中日英「バイオ關連用語集」が出ました。「[酉分][酉太]」という單語は見當たりません。
「九」という漢字は「ハト（鳩）」ですか？
「虫」は本來「蟲」ですが、「虫」は蛇（蝮マムシ）を模った（型取った）象形文字です。
ManiacCさんへ。２つのrace（民族＆競争）と百威（Budweiser）の語源、勉強になりました。
「人種」は黒人、黄色人種、白人のように生物學的特徴で、「民族」は文化的な物。
やはり「人種」は human species、「民族」は ethnos または folk という風に言い分けたい氣がして來ました。
race人種民族競争
高駒麗人Koma (2003/11/04 23:00)
raceは「人種」だと思っておりましたが、「民族」の意味もあるのですか。
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=race+%cc%b1%c2%b2&hc=0&hs=0
（「race 民族」で檢索した結果 ページ：約1640件 ）
http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=species+%BC%EF
（「species 種」で檢索した結果 登録サイト：1件 ページ：約12600件 ）
nationでは「國民」か「民族」か不明。
raceでは「人種」か「民族」か不明。
英語はこの邊が不便です。
http://cn.websearch.yahoo.com/search/web_cn?p=%c9%bd%bf%da%b0%d9%bb%dd+%ba%f3%b4%fa&u=&hc=0&hs=0
http://tour.ninghai.net/news/30044.htm
中國で「山口百惠さんは楊貴妃の子孫！」との報道（ほんまかいよ）。
http://www.baidu.com/i?ct=201326592&cl=2&lm=-1&tn=baiduimage&word=山口百惠
RE「合」「立」「race」
鴛鴦 (2003/11/04 21:18)
>偽中国人さん
そういう順番で音が変わっていったのですか。
「過剰修正」ですかぁ・・・うーん・・・(^^;)
「十徳」は「ジットク」と一応言っていたと私は思いますが。
>Maniac C.さん
アラビア語と古期ノルド語なんですか。それなら違ってきますね。
ちなみに「生姜の根」の「race」は何語由来でしょうか?
以前聞いた話ですが、「酚酞」は日本でもなじみのあるものだと聞いたことがありますが、何のことをさしているのでしょうか?
また、「酯」や「酰」もある世界ではよく知られたものと聞いたことがあります。
他にも「九」はハトを表すとか、「虫」はもともとヘビだったとかetc・・・
re:ツアー/トーナメント/バドワイザー
らにい (2003/11/04 13:06)
＞Maniac C.さん
ご指導ご指摘ありがとうございます。
「回る・回す」と「向きを変える」でつながっていたのですね。
チェコではまた一味違ったビールがあるのかなあ・・・
Ａｎｓ： 「民族」で「競走」
Maniac C. (2003/11/04 04:47)
別語源ですので、関係は無いようです。
■「民族」の race
「頭」「起源」を意味する、アラビア語の ra's が語源ではないかとされています。
「起源」→「同類・仲間」→「（動物の）品種・群れ」→「子孫」→「民族」という変化です。
■「競走」の race
直接の語源は古期ノルド語の ra:s で、「（水・川の）流れ」が原義です。
「流れ」→「前進」→「走り」→「競走」という変化です。
■ついでに、もう１つ。
これまた別語源で、「生姜の根」という意味の race も在ります。
Ans: ツアー/トーナメント/バドワイザー
Maniac C. (2003/11/04 04:45)
■ツアー(tour)…英語の発音は「トゥア、トー」
英語のto turnに相当する、フランス語のtourner(回る・回す)に由来します。
ある場所を車などで周回する→周遊旅行する→周遊旅行、という変化です。
■トーナメント(tournament)…「トゥアナメント、ターナメント、トーナメント」
動詞形はtourneyで「馬上武術試合を行う」の意味。上記と同根の語で、馬を素早く
「向きを変える(turn)」ことに由来します。文字通り「倒される」と、負けでした
ので、現在の「勝ち抜き戦」の意味になります。
ちなみに、tourne(i)mentが中期英語の形で、tour+nament ではありません。
■バドワイザー(下記HPも参照してください。)
Budweis「ブトヴァイス」は、チェコスロヴァキア南西部の都市・{Ｃの上にｖ}eske´
Bud{eの上にｖ}jovice「チェスケ・ブデヨヴィツェ」の独語名です。
http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/1455/hitori/hr14.html
RACE 人種 競走
高駒驪人Koma (2003/11/04 03:54)
raceは「人種」で、「民族」は nation、nationality、ethnos、people、popolo、Volk、folk、narodだったと思います。
確かに「競走」と「人種」が英語で兩方“race”なのは不思議ですね。
合、立、ゴッ、リュッ
偽中国人 (2003/11/04 03:03)
鴛鴦さん
>「合」「立」はそれぞれ「ゴッ」「リュッ」などの読みは無い(実際にもまず聞いたことがありません)ので．．．
「合」の字音「ゴウ」が成立するためには「ガフgahu」の「h」が弱音化して遂には子音消失し「ガウ」を経て、さらに「ゴウ」に変化する必要があります。「ガフ」からいきなり「ゴッ」に変化することはないと思います。
同様に「立リフ」からいきなり「リュッ」に変化することも有り得ないことです。
一般的に入声韻尾-t、-kを持つ漢字が熟語の最後尾以外にある場合の日本語読みには促音が残っていますが、入声韻尾-pを持つ漢字の日本語読みで促音を持つものは「例外」と言っても良い程少ないのが現状です。
緝韻ip
緝輯泣吸汲葺笈及給級急執集汁拾褶什十褶襲隰習揖入廿湿濕葺苙蟄笠立粒苙皀岌澁渋澀翕歙邑悒曄燁皀
合韻ap
雑雜蛤鴿
合盒浩閤答荅卅颯沓湿鞜濕鞳踏襍匝摺拉衲納溘姶罨庵哈
盍韻ap
葢盍盖蓋闔臘鑞臈蝋搨鞳鰈榻搭塔譫卅盖閘葢蓋囃譫
葉韻iap
捷接楪葉頁楫椄睫摂歙葉攝渉獵猟鬣聶鑷躡囁岩嵒顳摺懾慴囁妾笈輙輒曄霎歃魘厭靨
帖韻iap
帖蝶貼恊挟叶挾協侠鋏頬筴莢篋畳疂慴褶諜疉蝶喋疊牒捻攝摂燮笘渉喋浹
洽韻ap
洽峽陜狹峡狭渫恰渫筴袷夾插挿扱笈歃霎箚凹
狎韻ap
匣狎喋壓圧押閘鴨胛甲押呷
業韻iap
業脇恊脅怯袷劫刧罨笈
泛韻uat
法泛乏
以上は電脳広韻から抽出。
廣韻では-pの韻尾を持つとされている「法泛乏」がビン南語ではhuatと-tの韻尾を持つのが興味深い。
次のＨＰの表示には繁体字フォントが必要。
http://www.sungwh.freeserve.co.uk/chinese/206gyr01.htm
「入声ニッショウ」に対して「入賞ニュウショウ」、「入唐ニットウ」に対して「入党ニュウトウ」、「集解シッカイ」に対して「集会シュウカイ」「甲冑カッチュウ」に対して「甲虫コウチュウ」などの言葉がありますから、後ろに続く子音によって促音に変化するというルールも存在しないように見えます。
「十」に「ジュッ」という音が存在するのは「十」の日本漢字音として「ジ」よりも「ジュウ」の方が広く親しまれているので「十」の促音をある筈のない「ジュッ」と過剰修正したハイパー・アーバニズムhyper-urbanismではないかと思います。
落語の「立つたる所は羽織のごとく、座った所は衣のごとく、ごとくごとくで十徳」
http://www.deston.net/rakugo/FZCG40080_ANYC101.html
http://www5a.biglobe.ne.jp/~detectiv/nama0102.htm
この「十徳」を昔の落語名人はどのように発音したのでしょう。
「民族」で「競走」
鴛鴦 (2003/11/03 21:26)
らにいさんと同じくきちんとした答えがなかったものですので、ご教示のほう宜しくお願い致します。
「民族」は英語にすると「race」となるようですが、「race」は「競走」という意味もあり、「民族」と「競走」とどう関係がありますのでしょうか?
色々な語源
らにい (2003/11/03 20:50)
色々と検索エンジン回ってみたのですが、ヒットしなかったり、きちんとした答えがなかったものですので、ここの掲示板で直接質問したいと思います。
それは次の言葉の語源（由来）です。
・ツアー（tour）
・トーナメント（tournament）
・バドワイザー（Budweiser）
あと、「ツアー」と「トーナメント」とはどう繋がっているのでしょうか？
「tournament」は「tour+nament」ですから、企画旅行（？）と組み合わせとどう（意味の）繋がりがあるのでしょうか。
「バドワイザー」はアメリカの会社ですが、何かドイツ語という感じです。
「weiser」は道しるべという意味があるそうですが・・・（全然関係なし？）
以上のこと、もしよろしければお力を下さい。
マトリックス
佐藤和美 (2003/11/03 15:51)
もうすぐ『マトリックス レボリューションズ』始まりますね。
ザイオンの運命やいかに。
「ジオン」佐藤和美 (1999/10/13 09:30)
＞「ジオン」というと私は「ガンダム」を連想します。
＞で、英和辞典で調べものをしていたら「Zion」というスペルを見つけました。
＞意味は「シオン」、「ユダヤ民族」。
＞（発音はジオンじゃないですが）
＞「ガンダム」の「ジオン」はどういうスペルか知らないけど、
＞まさか「シオン」と関係ないですよね？
＞「ガンダム」の内容はユダヤと関係ありそうもないし。
＞たんなる偶然ですかね？
＞アニメとかＲＰＧって、神話とか聖書からの命名が好きなようだから、
＞もしかするとと思ったんですが。
ところで『マトリックス』の「ザイオン」のスペルって「Zion」なんですね。
ネオ達の乗ってる乗物の名前も「ネブカドネザル」だったし。
ユダヤ人つながりってとこですか。
他にもこういう言葉遊びがいろいろありそうですね。
Re:ウリヅラ
佐藤和美 (2003/11/03 12:38)
＞意味がわからないのに、どうしてアイヌ語だってわかるんですか？
＞ある人に聞きました。わたしが、すんでいつ町なので、分かるのなら教えて頂きたいのですか・・・。「ウリヅラ」の意味わかりませんか？
じゃ、その人にも聞いてみてください。
意味がわからないのに、どうしてアイヌ語だってわかるんですか？
（以下、少々ヤケッパチぎみな冗談）
「ウル」にはアイヌ語で「丘」という意味がある。
「ウルグアイ」の「ウル」はアイヌ語で「丘」という意味である。「グアイ」は現地の言葉である。
「ウルムチ」の「ウル」はアイヌ語で「丘」という意味である。「ムチ」は現地の言葉である。
メソポタミアの古代都市「ウル」はアイヌ語の「丘」そのものである。
世界各地にアイヌは住んでいたのである。
Re:瓜連
きしろふ (2003/11/01 20:43)
＞チカさん
お初にお目にかかります。以後お見知りおきを（^^）
「瓜連（ウリヅラ）」の語源ですが、（信憑性はどうかわかりませんが）「瓜連」の「瓜」はアイヌ語「ウリ」から来ており、「丘」という意味があります。この「丘」にあたる西の静峰ふるさと公園から東の平野台団地にかけての山並みが連なっているところから「瓜連」と名づけられました。
但し、念を押しますが、「つくば」のように眉唾ものという可能性も否定できませんが・・・
ウリヅラ
チカ (2003/11/01 19:25)
ある人に聞きました。わたしが、すんでいつ町なので、分かるのなら教えて頂きたいのですか・・・。「ウリヅラ」の意味わかりませんか？
ウリヅラ
佐藤和美 (2003/11/01 09:20)
＞「ウリヅラ」はアイヌ語なんですが、どういう意味でしょうか？
意味がわからないのに、どうしてアイヌ語だってわかるんですか？
Re:アイヌ民族の文字について
佐藤和美 (2003/11/01 09:06)
これでも読んでみてください
アイヌ民族はなぜ文字を持たなかったか
http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/nm14_ktb05.html
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