sense of wonder

EARHT'S LAST CITADEL

ARGOSY

SENSE OF WONDER

ARGOSYはエドガー・ライス・バローズの作品の多くが掲載されていたことで有名ですが、SFパルプ雑誌発行以前、及び黎明期には、多くのSF作品が掲載されていました。 メリット、マレイ・ラインスター、O・A・クライン、そしてレイ・カミングスらがそうです。
1940年以降になるとあまり有名な作品は掲載されてはいないようですが、今回紹介するのはその珍しい例です。
ARGOSYは長編連載開始の号の表紙にその作品を使い、作品名と作者を明記しました。これは人気作家であったバローズの作品でも例外ではありません。 6回連載なら、連載開始の号だけが表紙絵になります。(表紙絵になっている号はなっていない号より高価です)


EARHT'S LAST CITADEL「たそがれの地球の砦」 (ARGOSY 1943年4月号から4回連載) 早川文庫SF

C.L.MOORE & HENRY KUTTNER 合作

CATHERINE LUCILE MOORE(1911-1987)
翻訳作品:『大宇宙の魔女』『異次元の女王』『暗黒界の妖精』『暗黒神のくちづけ』『新世界の黎明』早川文庫 『銀河の女戦士』朝日ソノラマ海外文庫 『ヴィンテージシーズン』SFマガジン訳載『美女ありき』20世紀SF@河出文庫      ストーリーではなく雰囲気で読ませる作家。日本ではノースウエスト・スミスシリーズ特にシャンブロウが非常に有名ですが      これは紹介者の影響で、代表作は『ヴィンテージシーズン』『美女ありき』と評価されています。 HENRY KUTTNER(1914−1958) 翻訳作品:『御先祖様はアトランティス人』朝日ソノラマ海外文庫      『世界はぼくのもの』青心社      驚くほど多才であった彼は、要求に応じて、ユーモアSFからヒロイックファンタジィまで自在に作品を書き分けた。      そのことと、早すぎる死により残念ながら正当な評価をされていない作家といわれている。
2人は1940年に結婚し、以後共作で多くの作品を色々なペンネームで発表した。特に有名なのはルイス・パジェット。 『ミュータント』『ボロゴーブはミムジイ』は、ルイス・パジェット名義、早川文庫『たそがれの地球の砦』は、珍しい両者名義での作品です。

表紙:RAFAEL DE SOTO
1943.4

表紙:CHARLES DE FEO 表紙:MALVIN SINGER 表紙:PETER STEVENS
1943.5
1943.6
1943.7

残念ながら紹介できませんが、『EARHT'S LAST CITADEL』の挿絵は4冊ともFINLAYが描いています。


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