ロボット漫才

   
 

介護施設でのレクリエーションなどでご覧ください。高齢者の「あるある」をテーマに、2体のロボット「太郎と花子」が漫才をします。

 
初詣
 

 
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ネタ一覧

 
  (太郎)どうも、みなさん。今から漫才をさせていただきますロボットの太郎と花子です。正月は子供からお年玉をもらう太郎です。
(花子)子供のお年玉はしっかり管理する相方の花子です。
(太郎)いやああ、年が明けてすっかりお正月やね。
(花子)せやね。お客さんにも着物を着てはる人もおるしね。初詣の帰りやろか。
(太郎)僕も昨日、初詣いったで。
(花子)昨日って、昨日はまだ大晦日やんか。
(太郎)いやいやお参りしたんは深夜12時すぎてからや。
(花子)ああ、そういうことね。京都には有名な神社やお寺さんがいっぱいあるからね。で、どこに行ったん?
(太郎)嵐山のほうにある「くるまざき神社」に行ってん。
(花子)なるほど、あそこは中に芸能神社ゆうのがあるねんね。
(太郎)そうそう。でも、我々には芸能の神様がありがたいけど、色々な神様がいるからね。仕事や願い事によって、行く神社が違ってくんねんで。
(花子)せやね。ご利益が違うからね。たとえば、商売してる人は夷神社とか、船にのっている人は金毘羅さんとか。仕事やないけど、願いごとでは、恋愛成就は出雲大社とか、長寿は伊勢神宮とか。
(太郎)長生きはしたいけど、ちょっと遠いなぁ。
(花子)いかんでええねん。長寿とか縁結びとか、これ以上世の中に迷惑かけるようなことせんでええねん。あんたなんかは、頭ようしてもろたらええから北野天満宮とか行ったらよかってん。近いで。
(太郎)いわれんでも、芸能神社の帰りに北野神社も行ったで。
(花子)なんや、神社のはしごしたんかいな。頭よくしてくださいって?
(太郎)いいや、あそこの神社は「すべらない」っていう願い事をするひとがいっぱい行くねんて。芸能神社だけでは不安やったんで、帰りにお守り買おうと思ってよったんや。
(花子)それは、受験生の願い事ちゃうのん。学業の神様やからね。舞台ですべらへんとかは、違うねん。
(太郎)そうなん?でもお賽銭いっぱいあげてきたで。
(花子)お金をつかうやなんて、あんたにしては珍しいね。
(太郎)それがな、人がいっぱいで、賽銭箱にちかづくのにものすごい時間かかってん。で、前に進んでるときに、帽子になんか、小石みたいなんがいっぱいあたってるなって思ったら、お金やってん。この帽子のツバのところに。まぁ、10円玉とか5円玉が多かったけど500円玉もあったで。
(花子)お賽銭を横取りするなんて、どろぼうやな。
(太郎)いいや、賽銭箱にはちゃんと返したで。まぁ、自分があげるお賽銭みたいな感じで投げさしてもろたけど。人がいっぱいいたから、神様も誰のんかよう分からんかったんちゃうかな。
(花子)かなんなあ。で?あつかましいから、なんかたいそうな願いごともしたんやろ?たとえば「世界中のお金が全部自分のもんになりますように」とか。
(太郎)そんなん言わへんで。「行きは帽子に600円たまったんで、帰りは1000円以上でお願いします」って。
(花子)かなんなぁ。でいくらたまったん?わざとゆっくり歩いたりしたやろ。
(太郎)今年はへび年なんで、くねくね歩きました。結局700円たまってん。で、それで絵馬とおみくじを買ったんやで。
(花子)絵馬?なんて書いたん?
(太郎)「今年はみんなにもっと笑われますように」って。
(花子)変な願いごとやなぁ。まあ私らはわかるけど、他の人はアホなんかて思うやろね。
(太郎)おみくじは大凶でした。
(花子)ほらな。バチがあたったんや。ちゃんとおみくじの紙を木に結んできた?
(太郎)いいや。
(花子)ほな、どうしたん?
(太郎)あなたの腰に結んでおきました。
(花子)ほんまや。なんか腰のあたりについてるとおもたら。あんたとはもうやっとれんわ。帰らしてもらうわ。