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(太郎)どうも、いまから漫才をさせていただくロボットの太郎と
(花子)花子です。
(太郎)や〜、今日のお客さんはみんな若いね〜。
(花子)せやね、みんなさんお綺麗な方ばっかりで。
(太郎)べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつとばしてべっぴんさん
(花子)あんた、失礼やな。ごめんなさいね〜、本当のこと言うてもうて。
(太郎)冗談ですがな、ところで君、最近、体の調子はどう?
(花子)せやね、私も年取ってきて、毎日、どっかイタなるねん。
(太郎)僕はね、最近、腕があがらんようになってきてん。ほら、これより上に腕があがらへんねん。
(花子)それ、50肩いうやつちゃうのん?
(太郎)そう思うやろ?僕もそう思って病院へ行ってん。
(花子)なるほど、お医者さんに見てもろたわけやな。
(太郎)近所のロボット・クリニックにいってんけどな、もうどっか悪い人ばっかりで満員やったわ。
(花子)そら大変やったねぇ。どっか悪いて、どんなとこが悪いのん?
(太郎)たとえば、顔つきが悪い人、行儀の悪い人、物覚えの悪い人なんかいっぱいおったで。
(花子)なんでやねん!それは病気ちゃうやん!
(太郎)あんなとこに来る人って基本、みんな元気やからね。
(花子)そんなことないやろ
(太郎)今や病院の待合室は、近所の年寄りがあつまってうわさ話する場所になってますわ。
(花子)ほんまかいな。うわさ話ってどんな話?
(太郎)せやな、たとえば、毎日通院していた山田さんのおじいちゃん、昨日と今日と待合室に顔みせへんけど、どっか体わるしたんちゃうかなって言ってたな。
(花子)なんやそれ?他には?
(太郎)あとは、息子の嫁の悪口を言うているおばあさんがおったな。
(花子)なんて?
(太郎)飯ばっかり食って、ぶくぶく太ってるて。
(花子)え?あんたんとこの奥さんみたいに?
(太郎)そうそう、ようみたら、うちのおかんやってん・・・ て、なんでやねん!
(花子)まぁまぁ、見事なのりつっこみですね。で、結局、お医者さんにはみてもろうたん?
(太郎)みてもろたよ。2時間くらいまって10分しかみてくれへんだで。
(花子)まぁ、そんなもんやろ。暇で病院来てる人らの相手もせなあかんしな。でなんて?
(太郎)それが、僕も聞いてびっくりしたんやけどな、五十肩とちゃうらしいねん。
(花子)へ〜、それは意外やね。
(太郎)医者がいうには四十肩らしいねん。五十やなしに四十やなんて、おれもまだまだ若いっていうこっちゃな。
(花子)なんやそれ、もう君とはやっとれんわ!やめさしてもらうわ! |
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