Music Pla-rail (ミュージック・プラレール)

ここでは、メディアアートの作品「Music Pla-rail」を紹介します。 

 
ミュージック・プラレールの概要

ミュージック・プラレールはNゲージの鉄道模型を使用した作品「ミュージック・トレイン」のプラレール版です。
電子ピアノを演奏すると、プラレールの電車が走ります。12本のレールは、ドレミファソラシの7つの音と、その間の5つの音に対応しています。ドの音を演奏すると、ドのレールの列車が、レの音を演奏するとレのレールの列車が前進します。

このシステムを使用して、競馬のような、ゲームをすることができます。演奏を始める前に、列車をスタート地点に並べます。曲が弾き終わった後に、どの列車が先頭にいるかを予想します。列車の位置は、曲の中での、ドレミの各音の出現頻度を表しています。一般的に、ハ長調の曲では、ドやソの音の出現頻度が高くなりますが、 例えば、「きらきら星」では、ソの音の出現頻度が最も高か いので、ソの電車が絵演奏終了時に最も先に進みます。
このように、ミュージックプラレールでは、特定の曲の、音の構成を視覚化することができます。

コンセプト 

(1)曲中に含まれる音の出現頻度を視覚化する。
(2)ゲーム的な要素を取り入れる。
システム構成

 
レールや車両はタカラトミーのプラレールを使用しています。
PCに、USB経由で、NodeMCUが接続されています。各車両のモーターにもNodeMCUが接続されています。PCと各車両のNodeMCUはESP NOWという形態で通信を行います。
配線の整理のために、NodeMCUのシールドを自作しています。

 

仕組み
キーボードを弾くと対応する音の車両が前進します。一定時間、演奏しないとスタート地点に戻ります。 演奏の終了時には各車両はまばらな位置にいます。仮に遠く離れて端っこまで行っていたとしても、スタート地点に戻れるように、十分な時間、全車両を逆走させます。スタート地点にある車止めに到達した後は、それより先に行けないので、車輪を空回りさせながら、他の車両を待つ仕組みです。
コース・レイアウトと音の選定
12系統(ループ)
ドレミファソラシと間の#、bの音に対応するようにコースを組むと、12系統のレールが必要になります。12系統のループコースを組むと、 最小で、約1.6mX1.6mの大きさになります。(リサイクルで揃えてもおそらく1万円弱くらいかかります。)


図面


実際のレイアウト

 

7系統(ループ)
#、bの音を半音上か半音下のドレミファソラシのどれかの音に組み込むようにすると、7系統のレールでコースを組むことができます。たとえば、ド#(レb)は、ドかレの音と同じ扱いにします。この場合、ド#としてドの音に組み込むか、レbとしてレに組み込むかという問題が生じます。これら7つの音は、ダイアトニックスケールと呼ばれています。各調にダイアトニックスケールがあり、たとえばハ長調では「ドレミファソラシド」、ヘ長調では「ファソラシbドレミファ」がダイアトニックスケールです。#やbの数は調によって異なりますが、#やbの数が多い調は使用が避けられる傾向があります。また、運指の関係から、#やbが少ないほど良いということもなく、特にピアノ曲では、ホ長調の曲も使われます。#やbを付ける際には規則があり、#は、ファ#、ド#、ソ#、レ#、ラ#、ミ#(ファ)の順で追加されていきます。bは、シb、ミb、ラb、レb、ソb、ドb(シ)の順で追加されます。このことと各調のダイアトニックスケール上の音をできるだけ重複しないで割り当てるということから、ド#(レb)は、ド、レ#(ミb)はミ、ファ#(ソb)はファ、ソ#(ラb)はソかラ、ラ#(シb)はシに割り当てれば良いことがわかります。
 
制作過程
リンク先のページで制作過程について説明しています。

動画・写真

動画・写真の一覧

 

展示記録
2026/03/22 NT京都