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ここでは、MIDIと音律について紹介しています。  
MIDIと音律
ご存知のように、MIDIの世界では、12平均律が音律として使用されています。しかし、民族音楽では、この平均律から見ると、非常に中途半端な音程を含むものが多いのであります。例えば、「ド」と「レ」の間の音が必要な場合は、「ド#」を弾けば良いのですが、「ド」と「ド#」の間の音が必要な場合は、お手上げ、となってしまうわけです。では、この中途半端な音程をどうやってMIDIで再現するのか?ということが問題になります。これには、2つの方法があります。1つは、チューニング・テーブルを使用する方法で、もう1つは、ピッチベンドを使用する方法であります。
MIDIで、チューニング・テーブルを変更する場合は、MIDIのシステム・エクスクルーシブというコマンドを使用します。このシステム・エクスクルーシブは、各メーカーの規格(XGやGS)で異なっているため、使用している音源によって、コマンドの出し方が異なってきます。このコマンドについて解説しているサイトのいくつかを民族音楽関連のリンクで紹介しています。
MIDI音源によっては、機能が低いために、コマンドを出しても、調律が変更できないものもあります。 これについては、こちらで解説しています。
ピッチベンドを使用する場合は、各メーカーによるコマンドの相違はありません。ただ、市販のシーケンスソフトを使用した場合、半音や1/4音単位での音程変更を前提にしているものが多いので、これよりも細かい音程変更をしようとすると、多少、面倒かと思います。
音律変更ツール
MIDIで、チューニング・テーブルを変更するシステム・エクスクルーシブのデータを自分で考えて、シーケンスソフト等で手作業で入力していくのは非常に手間がかかります。
スケール・チェンジャーというソフトを使用すると、「純正律」や「ヴェルクマイスター調律」などの音律名を選択するだけで、MIDIファイルにチューニング・テーブルを変更するシステム・エクスクルーシブのデータを書き込むことができます。また、自分で考えた音律を入力することも可能です。
関連リンク