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このページは、私が、自動作曲システムに、ポピュラー音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。    
ポピュラー音楽について
ポピュラー音楽とは、一体何でしょうか。クラシックや民族音楽以外のものをポピュラー音楽と考えると分かりやすいですが、ちょうど、中間みたいな感じの音楽もあり、その定義はあいまいです。
ポピュラー音楽は、いくつかに分類できます。たとえば、ジャズやフュージョンなども、大きな意味ではポピュラー音楽に含まれることになります。狭い意味では、ジャズやフュージョンを除いたロックを中心とする流行音楽がポピュラー音楽と呼ばれることもあります。
ポピュラー音楽に属する、ジャズ、ロックなどは、さらに細かな音楽ジャンルに分類することが可能です。たとえば、ロックは、ハードロックや、ブリティッシュ・ロックなどと、細かく分類していくことができます。
ここでは、これら細かな音楽ジャンルについて、特徴を分析し、自動作曲ソフトでその曲を再現するということを行います。
ポピュラー音楽の関係図
一口にポピュラー音楽と言っても色々あります。たとえば、ブルース、ジャズ、ロックなどのジャンル分けが可能です。
ロックやジャズのルーツには、ブルースがあります。ブルースはアメリカで出来たものです。アフリカから奴隷として無理やりアメリカに連れてこられた黒人達は、自分達の音楽を持っていました。リズムや音階などは、西洋音楽とは異なるもので、特に、音階は、ペンタトニックという五音階が使用されていました。一方、アメリカの白人は、西洋の音楽を演奏するための楽器、ピアノやギターなどを、黒人を住まわせている倉庫に置いていました。これは、12平均律という、西洋音楽の調律方法で調律されているものです。この、西洋の音階に合わせて作られた楽器で、無理やり、黒人達が自分の五音階で演奏しようとして、今のブルースの原型ができたそうです。それから、ブルースから派生して、ジャズやロックができました。私の頭の中では、これらの関係は、下図のようになっています。