研究テーマ->ジャンル研究->ポピュラー->ブルース
このページは、私が、自動作曲システムに、各ジャンルの音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。    
起源
ブルースはアメリカで出来たものです。ジャズピアノの先生から聞いた話で、定かではありませんが、おおよそ、次のような経緯で出来たらしいです。
アフリカから奴隷として無理やりアメリカに連れてこられた黒人達は、自分達の音楽を持っていました。リズムや音階などは、西洋音楽とは異なるもので、特に、音階は、ペンタトニックという五音階が使用されていました。一方、アメリカの白人は、西洋の音楽を演奏するための楽器、ピアノやギターなどを、黒人を住まわせている倉庫に置いていました。これは、12平均律という、西洋音楽の調律方法で調律されているものです。この、西洋の音階に合わせて作られた楽器で、無理やり、黒人達が自分の五音階で演奏しようとしたところ、Eの部分がEbに、Bの部分がBbになり、これがブルーノートになったということです。たとえば、CEGでC△のコードができますが、これは、西洋の音階に基づいており、その上で、黒人の音であるEbを弾くと、独特の不協和音ができて、これがブルーノートなわけです。白人の音楽と黒人の音楽の、無理やりの融合が、ブルースということなんでしょうかね。。。
特徴
メロディ
メロディには、西洋のクラシック音楽やポップスに含まれていないブルーノートが含まれています。

コード進行
ブルースでは、コード進行というものが決まっています。たとえばCのキーだと、下記の12のコードを延々と繰り返します。
C7  C7(F7)  C7 C7
F7 F7 C7 C7
G7 F7 C7 F7
リズム
シャッフルと言って跳ねるような感じになります。下の譜面だと、上段の16分音符のあたりにそれが現れていますが、この部分の長さはあいまいで、3連音符で示されたり、16分音符で示されたりします。

背景に流れているリズムは、4分音符を3つに分割し、最初の2つをつなげた感じのリズムになります。
自動作曲ソフトによる再現
自動作曲システムでは、ブルースのコード進行の上に、ブルーノートを取り混ぜたメロディを生成するという仕組みで、ブルースの音楽スタイルを定義しています。
自動作曲システムによるサンプル曲
楽器
ピアノ、ベース、ギター、ドラム
関連リンク
準備中