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 フラクタル音楽について紹介します。  
フラクタルとは何か?
元の図形の一部を拡大しても類似の形状が繰り返されるような図形をフラクタルと呼びます。フラクタル図形にはいくつかの種類がありますが、樹木図と呼ばれるものもその1つです。
右図の一部を拡大すると、左図のようになり、同じ形になっていることがわかります(自分自身の形が繰り返されることから、このような構造は自己相似形とも呼ばれています)。
フラクタル音楽とは何か?

音楽でも、小節内の音の動きが、ブロックや曲全体の大きな音の流れと同じ形になっているものがあります。たとえば、上の楽譜の例では、各小節内のメロディは1度、6度、2度、5度と動いており、全体のコードも1度、6度、2度、5度と動いています。
フラクタル音楽は不自然な音楽?
上記の例のように、繰り返しがまったく同じ形で行われる曲はほとんどありませんが、傾向として認められる曲は多くあります。たとえば、「蛍の光」がそうです。「蛍の光」では、下のパターンが曲全体、フレーズ内などで繰り返されています。(詳しくはDTMマガジンのバックナンバーをご覧ください。)