 |
アルプスホルンは、筒の長い楽器で、指で押さえる穴のようなものは着いていません。吹き方で音程を調節します。アルプホルンやアルペンホルンと呼ばれることもあ
ります。(アルプホルンが正しい呼び方です。)
ボディは木製(通常は樅ノ木)ですが、金管楽器です。アルプスの少女ハイジのテーマソングで、最初になる低い音の楽器が、アルプスホルンです。ちなみに、ハイジの曲は、ヨーデルとアルプスホルンの音をスイスで録音したそうです。
アルプスホルンでよく演奏されるのは、ラン・デ・ヴァッシュ( ranz des vaches
)というスイスの伝統的な牛追い唄です。ラン・デ・ヴァッシュは特定の曲を指すのではなく、牛追いのときに歌われる唄の総称のようです。クラシックでも
ロッシーニのウィリアム・テル序曲やブラームスの第1交響曲などは、アルプスホルンの影響を受けた旋律として知られています。 |
 |
滋賀にあるブルーメの丘というところで、エーデルワイスカペレという人たちのアルプス地方の民俗音楽を聞きました。
演奏の最後に、観客の希望者の数名が、アルプスホルンを吹かせてもらいました。私は、力み過ぎたのか、ほとんど、音が出ませんでした。写真の青い服の人が私です。帽子は演奏者の一人が貸してくれたものです。
写真のアルプスホルンのように、楽器は、3m前後のものが多いように思いますが、先が曲がっていないものもあるそうです。 |
ホルンと名のつく楽器は、クラシック音楽で使われるホルンやナチュラルホルン、イングリッシュ・ホルンなど、大きくて尺が長く、低い音のでる楽器が多いです。元来の「ホルン」は「(動物の)角」という意味です。民族音楽で使用されるチベッタンホルンも尺の長い楽器で低い音がします。同じアルプス地方の楽器のビュッヘルは、管をぐるぐるまくことによってサイズを小さくした携帯用のアルプスホルンです。 |