MB−50−ACをメインでやってます。
昭和歌謡バンドの練習が定期的にあるので、自分の機材のチェックをやること
ができるので、いろいろと機材の実験や改善を進めています。現在VOXの小
型アンプ・ヘッドMB−50−ACをメインにEMINENCEのLEGEND GB128を搭載
したキャビとの組み合わせを使っています。遊びで購入した真空管ギターアン
プが、面白かったので、アンプの改造もやろうと思っています。
かれこれ45年以上ギターを弾いているんですが、腕前はともかくギターサウン
ド(音色)については、結構興味を持って色んなことをやってみています。エ
レクトリック・ギターに於いてサウンドの影響度の割合は、個人的な感覚とし
て、
弾き手 50%
ギター 25%
エフェクター 12%
アンプ 5%
スピーカー 8%
という風に考えています。
当然求めているものによって割合は、数倍変わってくると思いますが、それぞ
れ改善するのに結構コストや時間(工数)が違ってます。
まず「弾き手」説明不要だと思いますが、弾く人によって出てくる音はかなり
違います。「ギター」もイメージが容易だと思います。
所謂「サウンドメイク」と呼ばれている、エフェクター、アンプ、スピーカー
など(細かく言うとケーブル・電源とかも含まれます)について、考えると恐
らくコストパフォーマンスが高いのがエフェクターだと思います。ですので、
ついついいろんなエフェクターを買ってしまうんですね。それに対してアンプ
とスピーカーは、自宅で大音量(ライブとかで使う時の音量)での使用はでき
ないことが多く、ライブでもアンプはレンタルの人が多いのが現実だと思いま
す。まぁ、約15〜20%の比率のものに比較的高額なコストを投入するのは、ハ
ードルが高いと思います。
ちなみにエフェクター、アンプ、スピーカーそれぞれいくらくらいのコストな
のか?おおざっぱですが、比較すると
エフェクター 約¥3000〜¥100000円
アンプ 約12000〜¥2500000円
スピーカー 約20000〜¥500000円
お安いローエンドで比較してもアンプは4倍、スピーカーは7倍くらいします。
アマチュアだとさらに稼働率が低い事を考えるとハードルの高さが理解できる
と思います。
45年のギター人生でアンプについては、比較的恵まれていたように思います。
最初のアンプが、兄が使っていたローランドのSR-70という70Wのアンプに12イ
ンチ2発のキャビで結構な爆音で使っていました。あまりの爆音で親に怒られ
たので20Wくらいのユニボックスのコンポアンプを練習用に買って使っていた
んですが、真空管アンプが欲しくて、お安く売っていたシンエイのFA-100とい
うアンプを買って使っていました。
大学生になってからは、先輩のマーシャルユニット1を借りて使っていました。
(のちにお安く譲って頂きました)真空管アンプにこだわった理由のひとつに
歪み方(特に出力管をドライブした時のサウンド)が好きだったということで
す。歪の大半はエフェクターで作っていたんですが、そのままでは使えない音
なのでアンプで「スイート」にしたというイメージでした。(笑)エフェクタ
ーの音をそのままヘッドホンで聴くとその違いが分かってもらえると思います。
20年程昔にVOXのAD120というアンプ(コルグのエフェクターが内蔵さ
れていました)が出力を120W、60W、30W、2W と可変できるのに音色が大き
く変わらないという画期的なものだったので、速攻で購入!未だに愛用してい
ます。
その後、比較的軽量な真空管アンプ、マーシャルJTM310を購入。お手軽な真空
管アンプとして活躍しています。
コルグとノリタケが開発した"NuTube"を搭載した超小型軽量のVOX MV50-CLを
購入。これをメインにしたアンプを検討し、昨年オーバルバックのキャビに
EMINENCE LEGEND GB128を入れたものを導入!現在に至っています。全体に
軽量化ができており、キャビの移動を頑張れば電車での移動もできそうです。
(大汗)実は、ギター用スピーカーは、12インチじゃないとダメという妙な偏
見があって、今回10インチのユニットも比較したんですが、結果12インチに軍
配が上がりました。比較対象はジャグボックススタッフ060のスピーカー部
(12インチ)とEMINENCE LEGEND GB128でしたが、10インチはやはり使いたく
ないレベルでした。
ともあれ、現時点でのメインのアンプは、VOX MV50-CLとEMINENCE LEGEND
GB128です。ほどほどの出音で活躍しています。高価なアンプとの比較ではい
まいちかもしれませんが、僕には、充分です。
禁断の真空管アンプの自作にも手を出してて(滝汗)小型のギターアンプキッ
トを買って遊んでみましたが、やはりおもちゃレベルなので、実用に耐えるよ
うなものを作ってみたいのですが、一から部品を集めると恐ろしい価格(5W
のチャンプレベルでも¥10万円近くかかります。)なので、スピーカーの比較
の時に使ってみたジャグボックス スタッフ060を中古で¥15000円で購入しま
した。(爆)コンデンサや真空管は交換する必要がありそうですが、トランス
とか恐らくそのまま使えそうです。出力も60Wクラスなので、充分です。
12インチのキャビが好みです。
この部品取りにジャグボックスのスタッフ060を中古で購入しましたが、これ
の元になるモデルに当たるジャグボックスONEは、当時かなりの高値の花さん
でした。6L6にアルテック・スピーカーとブギーアンプの本気のパクリだと今
でもそう思っています。(笑)
実は、このジャグボックスのONEもTWOも音を出したことがないんですが、ブギ
ーアンプのマークI(もしかするとIIかも?、いずれにしても2chのモデル)
を僕のギターの師匠であるM岸さんより譲ってもらって自宅で音出しをしたん
ですが、60Wを甘く見たせいか?恐るべき大音量で嫁さんから購入のダメ出し
をされ、泣く泣くお返ししたトラウマがあります。まぁ、自分のものになった
ら色々と改造して遊べるなと当時シャーシの内部とか見たんですが、異常に密
集してて改造して遊ぶ余地があまり無い印象でした。
真空管アンプのオーバーホールは、今回が初めてと書きましたが、正確に言う
と過去にマーシャルのユニット1を売却した際に自分で出力管(EL34)をグル
ーヴチューブのペア管に交換して調整しました。この時が真空管のバイアス調
整初体験でした。当時バイアス電流は、テスターで所定の値になるようにボリ
ュームを回すだけだと思っていたんですが、調整後の音色がいまいちだったの
で、少し勉強しました。バイアスに求められるものとして、プッシュプル回路
だったら、微小信号時のクロスオーバー歪が問題にならないレベルで、真空管
の損失が最大値の80%以下というものです。その範囲内でもバイアス量が結構
音色に影響することを認識していたので、最終的には、出音で調整しました。
ブースターとしてBOSSのOD-1を当時使っていましたが、出力管をドライブさせ
た感じが素晴らしかったです。10年以上所有して結局3回しかライブで使わ
なかったため、売却しましたが、場所などの余裕があったら持っていたかった
です。キャビの内側にジム・マーシャルのサインが書いてありましたが、ファ
ーストオーナーだった先輩のGさんはご存じだったのかしら?(笑)
部品取りとしながらも電源部とパワー部は、ほぼそのまま使う予定です。
ただし、電源部の平滑コンデンサの容量を増やすのとプリ部の電源をツエナー
からレギュレーターへ変更します。プリ部はクリーンchは、OPアンプを交換
して、ドライブchは、ケンタウロスの回路を内蔵しようと考えています。
リバーブは、要らないのでユニットごと除去します。
暫くこれで遊ぶ予定です。
あと、ケンパーのパワーアンプなしモデルを持っているので、パワーアンプを
自作して各キャビと合わせて遊ぼうと思っています。
2022年3月1日