【2009年9月5日】
※葛西臨海公園(8:20〜13:40)
到着時は潮位が下がり、干潟が大きく広がり始めているところであった。正午前の干潮時には旧江戸川河口や水路内にも干潟が出現した。最初に西渚観察ポイントに向かい渚周辺の探鳥を行った後、午前10時半過ぎから鳥類園を回った。久しぶりにアジサシの大きな群が渚周辺に飛来していたが、特に変わったものは見られなかった。汽水池付近にはオオタカが留まっているようでシギ・チドリ類はほとんど見当たらなかった。なお、ミサゴを同時に3羽確認することができた。主なものは次のとおり。
○アジサシ 約1000羽(午前9時過ぎの東渚干潟上に舞い降りている羽数は698羽であった。また、西渚内にも32羽が飛来していた。その他、荒川河口周辺にも200羽前後の群が採餌行動を取っているのが見られた。また、若洲海浜公園護岸から羽田沖にかけても、アジサシと思われる群が相当数舞っていた。アカアシアジサシや幼鳥も確認できた)
○コアジサシ 8羽(東渚のアジサシ群中に混じっていた)
○ミサゴ
3羽(東渚や西渚。成鳥2羽、幼鳥1羽。午前9時頃に3羽が同時に出現し、成鳥1羽と幼鳥1羽は西渚水面内に進入し、幼鳥は棒杭上に静止した。成鳥はその後も沖杭などに休止しているのが見られた)
○トビ
1羽(旧江戸川河口カキ礁内。正午過ぎにカキ礁を確認したところ、カキ礁内に舞い降りて、時々歩きながら採餌をしているように見えた)
○チョウゲンボウ 1羽(淡水池西側上空。正午過ぎに観覧車方面に飛び去るのが見られた)
○ヒメアマツバメ 1羽(淡水池上空。午後1時過ぎにツバメと混群を形成して飛び回っていた)
○チュウサギ 1羽(東渚。午前10時半頃に70羽を超えるサギ群中に1羽確認できた。コサギ、ダイサギとともに澪筋で採餌していた)
○シロチドリ 2羽(東渚)
○ダイゼン 4羽(東渚)
○ソリハシシギ
3羽(東渚)
○アオアシシギ 6羽(東渚)
○キアシシギ
4羽(西渚など)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ
2羽(東渚など。西渚に飛来したり、水路干潟上空に飛来するのも確認できた)
○チュウシャクシギ
4羽(荒川河口付近など)
○セイタカシギ
3羽(東渚など。汽水池でも1羽確認できた)
○ツツドリ 1羽(淡水池付近など。午後1時頃に汽水池上空を飛翔して淡水池方面に移動する個体が見られた。進入した淡水池東側樹林地のサクラ周辺をチェックしたところ、盛んに芋虫を採食しているのが確認できた。葉に遮られて細部の観察はできなかったが、普通型の若鳥のようであった)
○イソヒヨドリ 1羽(西渚など。午前8時半過ぎに西渚堤防から東渚堤防に飛翔移動する個体が見られた。♀又は若鳥のようであった)
以上。
【2009年9月6日】
※葛西臨海公園(7:20〜11:00)
到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。最初に鳥類園を回り、その後水路護岸付近を通って、午前8時半過ぎから西渚観察ポイントに向かい渚周辺の探鳥を行った。その後久しぶりに公園西側を回って切り上げた。アジサシの群が渚周辺に留まっていたが、ユリカモメ群(約10羽)が混じっていた以外には特に変わったものは見られなかった。情報をいただき、公園西側でコサメビタキを見ることができた。主なものは次のとおり。
○ワシカモメ 1羽(西渚。8月上旬から時折見られている第3回冬羽と思われる個体。午前9時頃に、わずかに広がった西渚干潟にオオセグロカモメ、ウミネコとともに舞い降りていた。潮干狩りの人出により東渚に飛び去った)
○アジサシ 526羽(午前9時過ぎの東渚干潟上に降りている個体のカウント数。沖合いにもまだ相当数が舞っていたことから、周辺海上には2000羽程度の個体数はいたものと思われた)
○コアジサシ 3羽(東渚のアジサシ群中に混じっていた)
○ミサゴ
1羽(東渚など。♀成鳥タイプ。午前9時頃に旧江戸川河口付近の棒杭上に休止しているのが見られたが、午前10時頃には東渚北東部の低い棒杭に休止しているのが確認できた)
○チュウサギ 1羽(汽水池。午前8時半過ぎに観察センター近くのアシ原内に入って採餌していた)
○コチドリ
1羽(水路護岸。幼鳥。トウネン群とともに行動しており、冬羽への換羽が進んでいた)
○ダイゼン 3羽(東渚)
○トウネン 4羽(水路護岸。幼鳥のみ)
○ソリハシシギ
2羽(東渚)
○キョウジョシギ 2羽(東渚。堤防南端部付近)
○アオアシシギ
6羽(東渚)
○キアシシギ 3羽(西渚など)
○オオソリハシシギ
1羽(東渚)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ
3羽(東渚)
○チュウシャクシギ 1羽(西渚。堤防南端部付近)
○セイタカシギ
2羽(東渚)
○コサメビタキ 1羽(公園西側。午前10時過ぎに見ることができた)
以上。