2003年12月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2003年12月6日】

※葛西臨海公園(9:10〜15:10)
 到着時は干潮で干潟は比較的大きく広がっていた。まず、西渚観察ポイント付近での探鳥を行った後、午前10時半頃からは鳥類園を中心に探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、クロツラヘラサギ(1羽)が再び見られるようになっていた他、オオタカ、チュウヒがよく見れた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ         2羽(淡水池。♀タイプのみ。11月24日に初認されていたとのことであるが、我々は今季初認であった)
○ウミアイサ         3羽(東渚。午前10時頃に干潟内の澪筋で採餌していたが、その後東西渚間水路付近に移動してきた。全て♀タイプであった) 
○チュウヒ          3羽(東渚アシ原上空を飛翔しているのが、頻繁に見られた。1羽は午後2時前に鳥類園に飛来し、淡水池北側でバンと思われる獲物を捕らえ、午後3時過ぎまで採食していた)
○オオタカ          2羽(成鳥1羽、若鳥1羽。若鳥は午前11時頃に少し見れただけであったが、成鳥は比較的よく見れた。成鳥は午前11時頃から汽水池を中心にマツなどに止まっては移動したりして狩りの機会を狙っているようであったが、正午過ぎにカラス2羽にモビングされ、東渚方面に逃れた)
○クロツラヘラサギ      1羽(若鳥。汽水池など。午前10時頃には東渚内で採餌しているのが見られたが、午後1時過ぎには汽水池西側棒杭に飛来し休息した。いただいた情報によると、ここ数日再び見られるようになってきているとのことであった)
○シロチドリ       約80羽(東渚、一部は西渚にも飛来した)
○ダイゼン           1羽(東渚。ハマシギ群中)
○タゲリ             1羽(東渚)
○ハマシギ       約540羽(東渚。一部は西渚にも飛来した。午前10時頃のハマシギ・シロチドリ群のカウント数は628羽であった)
○オオハシシギ        3羽(汽水池。午前中はオオタカのせいか見られなかったが、午後1時頃に3羽が揃って擬岩前で採餌しているのが確認できた)
○タシギ           1羽(汽水池)
○セイタカシギ       10羽(汽水池。午前中は旧江戸川舞浜側アシ原育成地に逃れていた)
○カワセミ           2羽(淡水池、汽水池)
○タヒバリ           2羽(西渚堤防)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ。鳥類園)
○イソヒヨドリ         1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋付近) 
○アカハラ           2羽(汽水池周辺など)
○ツグミ          約20羽(公園中央部、淡水池、汽水池付近。公園中央部では芝生上に降りて採餌している個体も多く見られ、汽水池では干潟に降りている個体が見られた)
○オオジュリン        12羽(鳥類園内アシ原。飛び出して移動するのが見られた)
○カケス            2羽(汽水池周辺で飛翔が見られた)

以上。


【2003年12月7日】

※幕張海浜公園・人工海浜幕張の浜(7:40〜9:50)
 コオリガモの情報をいただき出かけた。当地は、これまでも探鳥に訪れている習志野霊園・茜浜に隣接する地域であるが、我々が探鳥に訪れたのは初めてであった。スズガモを主体とするカモの群れ自体は、幕張海浜公園の西側にある浜田川河口と茜浜地域の中間部の立入禁止区域付近に多かったが、人工海浜側でコオリガモを見ることができた。また、やや遠方であったものの、アカエリカイツブリやクロガモも確認できた。主なものは次のとおり。

○アカエリカイツブリ     1羽(冬羽。到着直後に浜辺から徐々に遠ざかる個体が見られた。最短でも150m程度の距離があったが、単独で行動していた) 
○コオリガモ         1羽(♂成鳥冬羽。到着直後はスズガモ群中で休息していたが、その後潜水を繰り返し採餌行動を取った。我々が東京湾岸でコオリガモの♂成鳥を見たのは初めてであった)
○クロガモ          5羽(♂成鳥2羽、♀3羽。浜田川河口よりの堤防先端付近まで東進し、集団で潜水を繰り返して採餌しているようであったが、その後浜田川河口を越えて西進し、見えなくなった)
○ミユビシギ         3羽(人工海浜内。通過する群は、時々見られたが舞い降りて採餌する個体は少なかった。また、ハマシギ、シロチドリと思われる通過群も見られた)
○ダイシャクシギ       3羽(人工海浜側の浜田川河口堤防のてすりに、カワウやセグロカモメなどとともに揃って休止していた)
○アカハラ          1羽(公園周辺)
○ツグミ           2羽(公園周辺)


※谷津干潟(10:30〜14:10)
 到着時は干潮であったが、やや潮位が高く、干潟の広がりは大きくはなかった。カモ類やシギ・チドリ類は干潟東側を中心に群れていた。午後の満潮に向かって、三番瀬方面からの飛来個体もいくらか加わったが、午後1時過ぎに何かに驚いたようで、シギ・チドリ類は干潟外に飛び出してしまった。特に変わったものは見られなかったが、ズグロカモメを今季初めて見ることができた。なお、干潟は引き続き大量のアオサで覆われおり、除去作業も行われていた。主なものは次のとおり。

○アメリカヒドリ        1羽(♂1羽。干潟北東側のヒドリガモ群約340羽の中にいた。なお、色調が薄いものの、アメリカヒドリと思われる個体も、もう1羽いた他、ヒドリガモとのハイブリッドと思われる個体も見られた)
○ズグロカモメ        1羽(成鳥冬羽。我々が観察した正午頃は、北東端付近の干潟で、上空から急降下してはカニを捕らえ、少し移動しては採食するということを繰り返していた。数日前から見られているとのことで、昨日は2羽が確認されているとのことであった)
○ミサゴ           1羽(午前11時過ぎに干潟上空を西方向に通過し、南船橋側で旋回していたが、ダイビングなどは行わなわず、船橋競馬場方向に飛び去った)
○ハジロコチドリ       1羽(冬羽。干潟東側)
○シロチドリ         4羽(正午頃のカウント数。少なかった)
○ダイゼン        132羽(正午過ぎのカウント数。午前11時頃には48羽であったが、その後飛来した)
○トウネン          5羽(通称ドラム缶付近の干潟にハマシギとともに群れていることが多かった。ヨーロッパトウネンも混じっていた可能性もあったが、近距離からの観察はできなかったことから判断できなかった)
○ハマシギ      1083羽(正午頃のカウント数)
○ミユビシギ        4羽(干潟東側)
○ダイシャクシギ      4羽(猛禽類の出現で飛び回ることも多かった)
○セイタカシギ       5羽
○カワセミ          1羽
○ジョウビタキ        1羽(♀タイプ)
○ツグミ           3羽(ピラカンサで採餌している個体も見られた)

以上。

【2003年12月13日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:40〜10:00)
 到着時は満潮で、探鳥を終了した午前10時までほとんど干潟は広がらなかった。シギ・チドリ類の多くは堤防や貝殻島付近で休息していた。しかしながら、岸辺には大量のアオサが打ち寄せられて堆積しており、水鳥の一部には堆積アオサ周辺に飛来しているものも見られた。特に変わったものは見られなかったが、ホオジロガモが多くなっていた。なお、セグロカモメ類は約30羽で、少なかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ       13羽(♂成鳥5羽、♀タイプ8羽。堤防内水面など)
○ウミアイサ          3羽(♀タイプのみ。堤防内水面など)
○ミサゴ            1羽(午前8時過ぎに、船橋港方面から干潟上空を通過し、江戸川放水路方面に飛び去ったが、しばらくして、大きな魚を捕らえたまま干潟付近を船橋港方面に戻った)
○ミヤコドリ         39羽(午前9時半頃のカウント数。堤防上で休息していた)
○ハジロコチドリ       1羽(冬羽。到着直後に確認できた)
○シロチドリ        28羽(午前9時頃の干潟付近に飛来した個体のカウント数)
○ダイゼン         11羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数)
○トウネン          2羽(冬羽。アオサの堆積場所を好んで採餌していた。1羽は足環を付けており、ここ数年連続して越冬している個体と思われた)
○ヨーロッパトウネン     2羽(冬羽。ハマシギなどとともに、アオサの堆積場所を好んで採餌していた。近距離から観察できた)
○ハマシギ        262羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数。貝殻島付近には群が休息しており、約2000羽近くが越冬群を形成しているものと思われる)
○ミユビシギ         32羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数)
○タヒバリ           8羽(アオサの堆積したところや後背地に多かった)
○オオジュリン        14羽(後背地アシ原。個体数は多かった)
○シロハラ           1羽(公園内植込み付近)
○ツグミ            2羽(公園内芝生周辺)
   

※葛西臨海公園(10:50〜15:00)
 到着時は潮位が下がり、干潟が広がり始めているところであった。主として鳥類園で探鳥し、その後西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。特段変わったものは見られなかったが、渚沖合いのカンムリカイツブリは3000羽を超えているものと思われた。また、セグロカモメ類は約20羽で少なかった。なお、クロツラヘラサギは時折汽水池に飛来するとのことであったが、我々は本日は見れなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ         3羽(♂成鳥1羽、若鳥2羽。♂は旧江戸川で採餌しているのが見られたが、若鳥は汽水池や水路で見られた)
○ミコアイサ          2羽(♀タイプのみ。淡水池) 
○ウミアイサ          3羽(♀タイプのみ。東渚付近)
○ミサゴ            1羽(午後1時前に旧江戸川上空を遡行するのが見られたが、午後2時過ぎには同一個体と思われるものが沖杭で魚を採食していた)
○トビ             1羽(正午頃を中心に東渚付近を舞っては、干潟や堤防に休止することを繰り返した)
○チュウヒ           2羽(東渚アシ原上を飛翔しているのが比較的よく見られた。午後2時前には干潟上空で、トビと獲物を巡って絡んだ)
○オオタカ           2羽(いずれも若鳥。1羽は到着直後に淡水池付近から葛西臨海水族園方面に飛び去るのが見られただけであったが、もう1羽は正午前後を中心に鳥類園内を頻繁に動き回るのが見られた)
○クイナ            1羽(淡水池南側のアシ原でよく鳴いているのが聞けたが、姿は視認できなかった)
○シロチドリ        約30羽(東渚。ハマシギ群中)
○ハマシギ       約600羽(東渚。午後2時頃のハマシギ・シロチドリ群のカウント数は628羽であった)
○オオハシシギ        2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近で、セイタカシギ群とともに休息していた)
○セイタカシギ        8羽(一時的に汽水池にも飛来したようであるが、オオタカのせいか、旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近に避難しているようであった)
○カワセミ           1羽(汽水池)
○ジョウビタキ         3羽(1♂2♀、鳥類園内)
○アカハラ           1羽(公園中央部)
○シロハラ           1羽(鳥類園内)
○ツグミ            6羽(鳥類園内)
○カケス            2羽(汽水池周辺)

以上。



【2003年12月14日】

※幕張海浜公園・人工海浜幕張の浜(7:40〜10:10)
 コオリガモなどを期待して、先週に続いて出かけた。到着時は満潮。しかしながら、スズガモの小さな群は見られたものの、コオリガモは見られず、昨日確認されたというアビも見られなかった。カモ類やカンムリカイツブリの群れは、浜田川河口と茜浜地域の中間部の立入禁止区域付近に引き続き多かったが、遠方であった。いただいた情報によると、これまでも時折コオリガモが確認できなかった日があるとのことで、一時的に東京湾内を移動しているものと思われる。主なものは次のとおり。

○ミヤコドリ        27羽(浜田川河口よりの堤防上で休息しているのが見られた。午前9時前に1羽を残して揃って飛び立ち、茜浜付近を経由して船橋港方面に向かうのが見られた。三番瀬方面に移動したものと思われたが、時間的にみて干潟は現れていないことから、休息場所を変えたものと思われた) 
○ミユビシギ        11羽(人工海浜内)
○ビンズイ          1羽(午前8時頃に、人工海浜のマツ林近くの草地からズイーと鳴いてマツ林に入るのが見られた)
○イソヒヨドリ        1羽(♂成鳥。浜田川河口や堤防付近で見られた)
○ツグミ           2羽(公園周辺)


※葛西臨海公園(11:00〜15:00)
 到着時は潮位が下がり、干潟が広がり始めているところであった。主として鳥類園で探鳥し、その後西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。特段変わったものは見られなかったが、クロツラヘラサギが留まっていることを確認できた。また、セグロカモメ類は50羽を超え、多くなっていたが、変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ         1羽(♂成鳥1羽。旧江戸川京葉線鉄橋付近で潜水を繰り返しては盛んにカニを採餌していた。比較的近距離で観察できた)
○ミコアイサ          5羽(淡水池。♀タイプのみであったが、♂若鳥と思われる個体も混じっていた) 
○ウミアイサ          3羽(♀タイプのみ。東渚)
○ミサゴ            1羽(又は2羽。到着直後に水路上空を旧江戸川方向に移動する個体が見られたが、午後1時頃には旧江戸川河口付近の棒杭上で捕らえた魚を採食しているのが見られた。また、午後2時過ぎには東渚沖杭で食事をしている個体も見られた)
○オオタカ           1羽(若鳥。午前中から午後1時過ぎまで、汽水池南側のマツの木に休止しているのが見られた。いただいた情報によると、昨日からカモやキジバトなどをねらって繰り返し狩りを行っているものの、成功していないとのことであった)
○クロツラヘラサギ       1羽(東渚。午前中から東渚舞浜側堤防の南端付近で休息しているのが見られたが、午後2時半頃に東渚干潟内の澪筋に移動し、羽繕いや採餌を行っているのが確認できた)
○シロチドリ        約30羽(東渚。ハマシギ群中)
○ハマシギ        約560羽(東渚。午後2時頃のハマシギ・シロチドリ群のカウント数は594羽であった)
○ミユビシギ          2羽(東渚。西渚観察ポイントよりに飛来した個体のみ識別できたので、もっといるものと思われる) 
○セイタカシギ        7羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近に4羽が、水路側東渚堤防に3羽が見られた。オオタカのせいで避難しているものと思われる。なお、昨日セイタカシギ群中に見られたオオハシシギの姿は確認できなかった)
○カワセミ           1羽(淡水池)
○タヒバリ           1羽(西渚観察ポイント付近) 
○ジョウビタキ         3羽(♀タイプのみ、鳥類園内)
○アカハラ           2羽(淡水池付近)
○ツグミ           12羽(鳥類園内や東渚など)
○オオジュリン         3羽(汽水池アシ原)

以上。



【2003年12月20日】

※葛西臨海公園(8:40〜14:10)
 到着時は干潮で、干潟はかなり広がっていた。まず、西渚観察ポイントに向かったが、季節風が強く寒かったことから早々に切り上げ、その後は鳥類園で探鳥した。久しぶりに、ノスリ、ヒメアマツバメが見られたが、特段変わったものは見られなかった。なお、我々は見れなかったが、鳥類園内にはオオタカ(若鳥2羽)が引き続き留まっているとのことであった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ         3羽(♂成鳥2羽、♀1羽。旧江戸川水面内)
○ミコアイサ          3羽(淡水池。♀タイプのみ) 
○ミサゴ            1羽(午前9時頃に西渚上空に現れ旋回したがダイビングは行わず、東渚方面に去った)
○トビ             1羽(午前11時頃に東渚に現れ、正午過ぎまで水路付近を含む東渚周辺を強風にあおられながら舞っていた)
○ノスリ             1羽(午前9時半頃に淡水池北側付近を飛び回っていたが、その後強風に乗って淡水池上空に高く舞い上がり、旧江戸川方面に飛び去った)
○ヒメアマツバメ        2羽(午後1時過ぎに淡水池北側を飛び回っているのが見られた。今冬初認であり、本年も越冬しているものと思われる)
○クロツラヘラサギ       1羽(東渚。到着時から探鳥終了時まで、東渚舞浜側堤防の南端付近のカワウ群中で休息しているのが見られた。1羽となったが、引き続き留まっている)
○シロチドリ        約30羽(東西渚。西渚にも6羽が飛来していた)
○ハマシギ        約300羽(東西渚。西渚や水路護岸にも52羽が飛来していた。午前9時半頃のハマシギ・シロチドリ群のカウント数は視界が遮られ、きちんとカウントできなかったが約340羽であった)
○ミユビシギ          2羽(東渚)
○オオハシシギ         3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近で、セイタカシギ群とともに休息しているのが見られた。断定するには遠方であるが、これまでの行動からセイタカシギとともに汽水池を離れ、避難しているものと思われる)   
○セイタカシギ         8羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。引き続き、オオタカなどから避難しているものと思われる)
○カワセミ           2羽(又は3羽。淡水池、汽水池)
○ジョウビタキ         3羽(♀タイプのみ、鳥類園内)
○アカハラ           3羽(淡水池、汽水池周辺)
○シロハラ           3羽(船着場、淡水池周辺) 
○ツグミ           約20羽(鳥類園内など。船着場付近のハマヒサカキの植込みには約10羽がシロハラ1羽とともに飛来して採餌していた)
○オオジュリン         4羽(汽水池アシ原。鳴き声はもっと聞けた)

以上。



【2003年12月21日】 

※幕張海浜公園・人工海浜幕張の浜(7:40〜9:30)
 到着時は干潮で、北西からの季節風も弱まっていた。しかしながら、スズガモ、ホシハジロを中心とするカモの群は全体的に岸辺から離れていた。クロガモが見られたものの、コオリガモやミヤコドリは見られなかった。いただいた情報によると、コオリガモはここ数日確認されていないようであるとのことであった。浜田川河口と茜浜地域の中間部の立入禁止区域付近には引き続き多くのカモ類が見られたが、遠方であった。主なものは次のとおり。

○クロガモ         15羽(成鳥♂5羽、♀タイプ10羽。人工海浜の岸辺から約100mの沖合いのスズガモ群中で採餌している♂1羽を教えていただき、見ることができた。また、14羽の群が浜田川河口西側堤防突端部近くまで採餌しながら移動してきたのを見ることができたが、遠方であった。これまで葛西臨海公園や当地に隣接する茜浜で4羽の群を見たことがあるものの、湾岸地域で、これほどの群を見たのは初めてであった) 
○ミユビシギ         6羽(人工海浜内)
○ダイシャクシギ       6羽(浜田川河口堤防で休息しているのが見られた。1羽は東側堤防にも飛来したが、残りの個体は西側堤防上で休息していた。谷津干潟や三番瀬で見られる個体はここで休息しているものと思われる)
○ジョウビタキ        1羽(♀タイプ)
○ツグミ           2羽(公園周辺)


※葛西臨海公園(10:30〜15:40)
 到着時は干潮を過ぎて潮位が上がり、干潟が狭まり始めているところであった。初めに西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行い、正午前から鳥類園に移動して探鳥した。東渚のセグロカモメ群中にシロカモメを確認することができた他、ミコアイサ♂も何とか確認することができたが、他には特段変わったものは見られなかった。なお、クロツラヘラサギは引き続き留まっていた。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ         3羽(♂1羽、♀2羽。旧江戸川水面内)
○ミコアイサ          5羽(♂1羽、♀タイプ4羽。淡水池。♂は今季初認であったが、アシ原際付近にいることが多く、観察しづらかった) 
○シロカモメ          1羽(成鳥。午前11時頃に、東渚の西渚よりの干潟で休息していたカモメ群中に見られた。午前11時半頃に起立して羽繕いを行った後、飛び立って干潟沖で羽ばたきながら旋回上昇し、沖合いに飛び去った。今季初認)
○ミサゴ            2羽(到着直後から探鳥終了まで、東渚内や沖杭上で休息・採食しているのが見られたが、午後1時頃には2羽が揃って帆翔しながら鳥類園上空に進入し、旧江戸川上流方面に移動するのが見られた)
○トビ             1羽(午後1時頃に荒川河口よりの渚周辺を通過している個体が見られた)
○チュウヒ            1羽(余り飛ばなかったが、午後1時頃に東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた)
○クロツラヘラサギ       1羽(東渚。到着直後から探鳥を終了するまで、東渚舞浜側堤防の南端付近でカワウとともに休息しているのが確認できた)
○シロチドリ        約30羽(東渚。一部は西渚にも飛来していた)
○ハマシギ        約720羽(東渚。一部は西渚周辺にも飛来していた。午前11時頃のハマシギ・シロチドリ群のカウント数は749羽であった)
○タシギ            1羽(汽水池から淡水池に移動する個体が見れたのみであった) 
○セイタカシギ         1羽(淡水池。オオタカのせいで避難しているようで、午後3時過ぎに1羽が確認できたのみであった。なお、オオハシシギの姿は確認できなかった)
○カワセミ           2羽(水路、旧江戸川付近)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ、鳥類園内)
○トラツグミ          1羽(鳥類園内。教えていただき、見ることができた) 
○アカハラ           1羽(淡水池付近)
○ツグミ           12羽(鳥類園内など)
○オオジュリン         2羽(汽水池アシ原など。鳴き声はもっと聞けた)
○カケス            2羽(ジェーという鳴き声は比較的聞けたが、姿をきちんと視認することはできなかった。まだ、留まっているようである)

以上。



【2003年12月23日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:00)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。ハマシギは既に東渚干潟に群れ始めていたが、シロチドリは西渚砂浜で休息していた。まず、渚橋付近で探鳥した後、鳥類園に回り、正午前から西渚観察ポイント付近での探鳥を行った。特に変わったものは見られなかったが、クロツラヘラサギ(1羽)は引き続き留まっていた。なお、いただいた情報によると、ツリスガラの群が淡水池アシ原に入っているとのことであったが、我々は確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ        3羽(成鳥♂1羽、♀タイプ2羽。♀タイプ1羽は西渚水面内のスズガモ群中に見られたが、他は旧江戸川で見られた)
○ミコアイサ         2羽(淡水池。♀タイプのみ)
○ウミアイサ         1羽(東渚。♀タイプ)
○ミサゴ           1羽(正午頃には東渚沖杭上で魚を採食していた)
○トビ            1羽(正午頃に東渚中央丘の流木上で魚と思われるものを採食していた)
○チュウヒ          2羽(東渚アシ原上空を飛翔しているのが、比較的よく見られた。正午過ぎには1羽が干潟上に舞い降りるのが見られた)
○ハヤブサ          1羽(成鳥。正午過ぎに東渚舞浜側堤防の岩上に休止しているのが見られたが、その後は、東渚干潟上や保護区看板上などに休止していた)
○クロツラヘラサギ      1羽(若鳥。午前8時頃に東渚舞浜側堤防の南端部付近で休息しているのを確認した。遠方であったが、嘴を出して盛んに羽繕いを行っていた。しかし、その後は見えなくなり、正午頃の西渚観察ポイントからのチェックでも干潟内で採餌している姿などは見られなかった)
○シロチドリ         42羽(西渚。午前7時半頃のカウント数)
○ハマシギ       約410羽(東渚。午前8時頃のハマシギ群のカウント数)
○ミユビシギ          2羽(東渚。ハマシギ群中)
○タシギ            5羽(淡水池湿地)
○セイタカシギ         4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。なお、オオハシシギらしき個体は確認できなかった)
○カワセミ           1羽(汽水池)
○ジョウビタキ         3羽(1♂2♀タイプ。船着場付近、鳥類園)
○イソヒヨドリ         1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋付近) 
○アカハラ           4羽(淡水池、汽水池周辺)
○ツグミ          約20羽(公園中央部、淡水池、汽水池付近。芝生上や干潟に降りている個体も見られたが、船着場付近ではハマヒサカキの植込みに群れているのも見られた)
○エナガ            1羽(シジュウカラやメジロとゆるやかな混群を形成しながら汽水池南側の木立を周回していた。当地では珍しく、我々の記録によれば、2001年9月に1〜2羽を確認して以来約2年ぶりである)
○オオジュリン       約20羽(鳥類園内アシ原。飛び出して移動する個体が多かったが、アシの穂上に上ってくる個体も見られた)
○カケス            2羽(淡水池、汽水池付近で各1羽の鳴き声が聞けたが姿は視認できなかった)

以上。

【2003年12月27日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:00)
 到着時は満潮。未明から早朝にかけて降った初雪で、公園内は薄っすらと積雪があった。午前9時過ぎからは北西からの季節風が強く吹いたことから、西渚観察ポイントには回らず、主として鳥類園で探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、鳥類園周辺はツグミ類が目立った。また、渚周辺はカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリともに多かったが、スズガモの群は沖合いに離れていた。旧江戸川ではシジミ漁が行われており、鳥の姿は少なかった。なお、午前9時過ぎに淡水池付近でツリスガラの声が確認できたが、視認することはできなかった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ          2羽(淡水池。♀タイプのみ) 
○ミサゴ            1羽(午前11時頃に水路周辺を中心に飛び回っているのが見られた)
○チュウヒ           2羽(比較的よく飛んだ。午前11時半頃には2羽が揃って東渚アシ原上を飛翔するのが見られた他、正午頃には1羽が淡水池に進入するのが見られた)
○トビ             1羽(午前10時半頃に水路上空に現れ、淡水池上空や渚周辺を、強風にあおられながら長時間飛翔していた)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。午前8時頃から午前9時過ぎまで、東渚舞浜側堤防の流木上に休止し、時折羽繕いをしているのが見られた)
○チョウゲンボウ        1羽(午前10時過ぎに東渚上空に現れ、シギ・チドリを追ったが、獲物をとることはなく、舞浜方面に飛び去った)
○クロツラヘラサギ       1羽(東渚。若鳥。到着時から探鳥終了時まで、東渚舞浜側堤防の南端付近で休息しているのが見られた。時折、飛び跳ねる形で堤防上の近距離を移動し、休息場所を変えているのが見られた。なお、いただいた情報によると、昨日は汽水池西側棒杭上に飛来したとのことであった)
○クイナ            1羽(淡水池。アシ原から鳴き声がよく聞けたが、視認はできなかった)
○シロチドリ          8羽(西渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ          20羽(西渚。午前10時過ぎに干潟が広がり始めた時には、シロチドリ・ハマシギ群が東渚周辺を飛翔しているのが見られたが、カウントはできなかった)
○タシギ            4羽(淡水池湿地)
○セイタカシギ         6羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ           2羽(淡水池、汽水池)
○ジョウビタキ         3羽(♀タイプのみ、淡水池周辺など)
○アカハラ           3羽(淡水池周辺など)
○シロハラ           3羽(船着場、淡水池周辺など) 
○ツグミ          約30羽(鳥類園内など。多かった)      
○オオジュリン       約20羽(鳥類園内アシ原。風が弱かった午前9時頃までは、アシの穂まで上ってくる個体も多く見られた)
○カケス            2羽(淡水池周辺を移動する個体をよく見ることができた。引き続き留まっており、当地で越冬しているようである)



※谷津干潟(12:50〜15:10)
 到着時は潮位が下がり、ようやく北東側に干潟が広がり始めてきたところであった。午後1時を回って、三番瀬方面から次々にシギ・チドリ群が飛来した。カモ類はヒドリガモとオカヨシガモが目立った。特に変わったものは見られなかったが、いろいろな越冬中の水鳥達を見ることができた。なお、北西からの季節風が強かったことから、観察センターからも探鳥した。主なものは次のとおり。

○アメリカヒドリ        1羽(♂1羽。干潟北東側のヒドリガモ群中に見られた。典型的な個体であった。なお、ハイブリッドと思われる個体も見られた)
○ズグロカモメ        1羽(成鳥冬羽。東端に現れた干潟で採餌していた)
○ハジロコチドリ       3羽(冬羽。午後1時過ぎに、通称ドラム缶付近の干潟に飛来した。1羽はやや若い個体のようであったが、2羽は成鳥冬羽個体と思われた。今季3羽を同時に確認したのは初めてであった)
○シロチドリ        12羽(午後1時過ぎのカウント数。少なかった)
○メダイチドリ        2羽(冬羽個体。午後1時頃に、ダイゼンとともにドラム缶付近の干潟に飛来した。近距離で確認できた。越冬群中にメダイチドリを確認できたのは今季初めてであった)
○ダイゼン         79羽(午後2時過ぎのカウント数)
○ハマシギ        784羽(午後2時半頃のカウント数。なお、トウネン類も混じっていたと思われるが、確認できなかった)
○ミユビシギ         3羽(ドラム缶付近の干潟)
○セイタカシギ        4羽(南船橋側干潟)
○ジョウビタキ        1羽(♀タイプ。谷津バラ園周辺)
○アカハラ          1羽(淡水池付近)
○シロハラ          1羽(淡水池付近)
○ツグミ           3羽(淡水池付近など)
○シメ            1羽(淡水池付近で地上に降りて採餌していた)

以上。
【2003年12月28日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:20)
 到着時は満潮近くで、干潟の大部分が冠水しているところであった。北西の季節風もかなり弱まり好天であった。午前10時前から、西渚観察ポイントに回って観察したが、他は主として鳥類園で探鳥した。ようやくツリスガラを視認することができた他、久しぶりにズグロカモメを確認した。なお、クロツラヘラサギは本日は確認できなかった。鳥類園周辺は引き続きツグミ類が目立った。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ          7羽(淡水池。♂2羽♀タイプ5羽。♂は、午前9時頃からは、中央のアシ原際で休息することが多く観察しづらかった)
○ズグロカモメ         1羽(東渚。午前9時半過ぎに、東渚の舞浜側堤防上に小型カモメが休止しているのに気付いた。その後、飛び立ち、東渚の浅水域を飛んでは数回ダイビングすることを繰り返した。このため、西渚観察ポイントに回り再確認しようとしたが、残った干潟上には発見できなかった。飛翔パターン、翼下面のパターン、採餌方法などからみて同定には問題はないと思われるが、成鳥か若鳥かは判別できなかった。ズグロカモメは当地では、2001年11月17日〜2002年1月1日にかけて1〜2羽を観察しているが、それ以来の観察記録となる) 
○ミサゴ            2羽(又は3羽。到着直後から東渚や水路上空を飛翔する個体が見られたが、午前10時前には西渚内の棒杭上で獲物を食べている個体も観察できた。また、この個体が若洲海浜公園方面に飛び去った後、西渚上空に2羽が追飛しながら現れ、公園中央部上空を経て荒川河口方面に飛び去ったが、追飛されていた個体は魚を捕獲していた)
○チュウヒ           1羽(午前7時半過ぎに東渚アシ原上を飛翔するのが見られた)
○トビ             1羽(正午前東渚周辺を飛翔しているのが見られた)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。なかなか確認できなかったが、午前10時過ぎに東渚舞浜側堤防の岩陰に潜むような形で休止しているのが確認できた)
○シロチドリ          68羽(西渚。午前7時半頃のカウント数)
○ハマシギ        約200羽(東渚など。午前8時頃には東渚の残った干潟に群れていたが、視界が遮られ全体をカウントすることはできなかった。なお、その後も数羽が西渚にも飛来したり、船着場付近の護岸にも飛来していた)
○タシギ            4羽(淡水池湿地)
○セイタカシギ         6羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ           1羽(汽水池)
○ジョウビタキ         3羽(♀タイプのみ、淡水池周辺など)
○アカハラ           4羽(淡水池周辺など)
○シロハラ           1羽(淡水池周辺など) 
○ツグミ          約30羽(鳥類園内など。ヒサカキやハマヒサカキの実を食べる個体が多く、植込みに群れることも多かった)
○エナガ            1羽(公園中央部)
○ツリスガラ          3羽(又は4羽。淡水池。午前8時頃に鳴き声が聞こえたことからアシ原を探したところ、淡水池中央やや西よりのアシとガマの境界付近で、2♂を含む小群を確認できた)      
○オオジュリン       約20羽(鳥類園内アシ原。風も弱まったことから観察しやすかった)
○カケス            4羽(午前9時半頃に、汽水池南側の木立から連続するように4羽が汽水池北西側のマツを中心とした木立に移動するのが見られた)

以上。
【2003年12月30日】

※葛西臨海公園(10:10〜14:20)
 到着時は満潮。好天であったが、北西の季節風は比較的強かった。午前中は鳥類園内で探鳥し、正午頃から西渚観察ポイントに回って観察したが、渚周辺はかなりの強風が吹いていたことから早めに切り上げ、再び鳥類園に戻り探鳥した。水路内でミミカイツブリを今季初めて確認することができたが、他には特に変わったものは見られず、ズグロカモメ、クロツラヘラサギも本日は確認できなかった。なお、いただいた情報によると、ズグロカモメは当地から約13Km離れた谷津干潟で今季最大3羽が確認されているということで、湾岸地域を移動している個体がいるものと思われる。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ        1羽(正午頃に、水路内に進入してきた約200羽のハジロカイツブリ群近くで確認できた。その後、ボートが通過したことから東西渚間水路を南下し西渚水面内に入った。今季初認)
○ホオジロガモ        2羽(♂成鳥1羽、♀タイプ1羽。旧江戸川) 
○ミコアイサ          4羽(♀タイプのみ。淡水池の他、水路内でも見られた)
○ミサゴ            1羽(なかなか確認できなかったが、西渚観察ポイントからの探鳥で、東渚内の西渚よりの棒杭上で休息してるのが確認できた。その後午後1時半頃にはチュウヒに絡まれるように飛び立ち、荒川河口付近を旋回した)
○チュウヒ           2羽(東渚など。比較的長時間飛翔しているのが見られた。午後1時半頃にはミサゴに絡む形となって飛翔した。また、干潟上に一時的に舞い降りた。午後2時前には別個体が汽水池上空まで進入したが、その後高度を上げて舞浜方面に飛び去るのが見られた)
○トビ             1羽(又は2羽。午後1時前後に渚周辺を中心として、荒川河口から舞浜方面にかけて帆翔しながら通過する個体が見られた)
○シロチドリ        約40羽(東渚)
○ハマシギ        約400羽(東渚など。午後1時頃までは、干潟内にはシロチドリと思われる数羽が見られただけであったが、その後、荒川河口方面から次々にシギ・チドリ群が飛来した。一部視界が遮られ全体をカウントすることはできなかったが、午後1時半頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は438羽であった)
○タシギ            6羽(淡水池湿地。午後になって採餌しているのが見られた)
○オオハシシギ        3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近で、セイタカシギとともに休息しているのが見られた。断定するには遠方であったが、これまでの行動からみて、引き続きセイタカシギとともに避難しているものと思われる) 
○セイタカシギ         6羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ           1羽(淡水池)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ、淡水池周辺など)
○トラツグミ          1羽(汽水池周辺)
○アカハラ           2羽(淡水池周辺など)
○シロハラ           1羽(淡水池周辺など) 
○ツグミ          約20羽(鳥類園内など) 
○オオジュリン         2羽(鳥類園内アシ原。風が比較的強かったことから姿を見る機会は少なかった)

以上。


【2003年12月31日】

※船橋三番瀬海浜公園(8:30〜13:40)
 本日は小潮で、到着時は満潮に向かって干潟がかなり狭まってきているところであった。このため、多くのシギ・チドリ類は既に堤防や貝殻島付近に移動して休息していたが、ビロードキンクロが見られた他、ズグロカモメも確認できた。また、午後1時頃になって干潟が再び広がり始めたところでミヤコドリも飛来した。なお、セグロカモメは久しぶりに近くの堤防に1500羽を超える大群が集結していたが、確認できた範囲では変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ       25羽(♂成鳥9羽、♀タイプ16羽。堤防内水面でスズガモ群とやや離れて採餌している小群が多かった)
○シノリガモ          1羽(♀1羽。堤防内水面の棒杭で休息していたが、その後スズガモ群に入った。11月9日に確認した個体と同一と思われる)
○ビロードキンクロ       1羽(♂成鳥。堤防内水面のスズガモ群中に見られた。当地では、本年3月21日、23日にも確認しているが、本日は最短で約40mの距離で見ることができた) 
○ウミアイサ          3羽(1♂2♀タイプ。堤防内水面など)
○ズグロカモメ         2羽(いずれも成鳥冬羽。既に干潟が狭まっていたせいか、飛翔・採餌は余り行わず、干潟上で休止していることが多かった。午前9時頃にユリカモメ群の飛び立ちに呼応するように干潟を飛び立ち沖合いに去った)
○トビ             1羽(午後1時前に上空を東から西に通過した)
○ミヤコドリ         74羽(到着時は付近に見当たらなかったが、正午頃に探鳥地点から南東に約1・5Km離れた船橋港口付近の堤防上にいるのが辛うじて確認できた。その後、午後1時を過ぎて干潟が広がり始めるとともに、大きな鳴き声を出しながら次々に干潟周辺に飛来した。午後1時過ぎのカウント数)
○ハジロコチドリ       1羽(冬羽。到着直後に確認できたが、まもなくシロチドリ群とともに飛び去ってしまった)
○シロチドリ        12羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数)
○ダイゼン        126羽(到着直後の干潟には16羽しか見られなかったが、棒杭上で休息している個体が30羽程度みられ、さらに午前10時半頃に谷津干潟方面から戻ったと思われる個体が加わって近くの堤防で休息した。午前11時頃のカウント数)
○ハマシギ        574羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数。貝殻島付近には大群が休息しており、合計すれば2000羽以上と思われた)
○ミユビシギ         23羽(午前9時頃の干潟付近で見られたカウント数)
○タヒバリ           3羽(後背地や堤防上で見られた)
○オオジュリン         4羽(後背地アシ原)
○ジョウビタキ         1羽(♀タイプ。公園内植込み付近)
○ツグミ            6羽(後背地アシ原周辺や公園内芝生周辺)

以上。