到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。ハヤブサの出現のため東渚の水鳥類は落ち着かなかった。公園西側を含め鳥類園周辺も探鳥した。アマサギの通過群が見られたが、特に変わったものは見られなかった。また、ヒヨドリの群が移動するのが見られたものの、小鳥類は昨日に比べると個体数が相当減少したとのことであった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 4羽(東渚周辺。沖合いを飛翔したり、棒杭に休止したりしていたが、干潟には降りなかった)
○ミサゴ 1羽(午前8時頃に定位置近くの別の棒杭に休止した)
○チュウヒ 1羽(東渚アシ原。午前7時頃と午前8時過ぎにアシ原上を飛翔した。♂成鳥タイプと思われる個体であった)
○ハヤブサ 1羽(若鳥。このところ見られている個体。午前8時頃から干潟上に休止し、時折飛び立って狩りを行った。なかなか成功せず、水鳥を追い散らす形となっていた)
○アマサギ 21羽(鳥類園南側の水路干潟。午前8時半頃に水路干潟に飛来した。頭部にわずかに夏羽が残る個体も見られたが、ほとんどは冬羽であった。湾岸地域では、1〜数羽の群は見たことがあるものの、これほどの数の通過群を見たのは初めて)
○ミヤコドリ 4羽(西渚。午前7時頃に西渚干潟で採餌しているのが見れた。このところ見られなかったので、久しぶりに確認した。三番瀬個体群との関係は不明であるが、約10Kmの距離であるので分かれて行動しているのかもしれない)
○シロチドリ 約10羽(午前8時過ぎに東渚から西渚方向に飛び去る群がみられた)
○アカアシシギ 1羽(幼鳥。汐入池のアシ原際で採餌していた)
○アオアシシギ 11羽(汐入池など)
○キアシシギ 1羽(汐入池。幼鳥)
○タシギ 1羽(汐入池)
○セイタカシギ 11羽(汐入池)
○ツツドリ 1羽(成鳥と思われる個体。午前9時過ぎ頃から、観察センター近くのサクラの周辺で毛虫を盛んに採食するのが見れた)
○カワセミ 2羽(汐入池、公園西側)
○ノビタキ 1羽(西渚。ハマゴウの群落付近で採餌しているのが確認できた)
○イソヒヨドリ 1羽(成鳥♂、珍しく淡水池周辺で見られた)
○キビタキ 3羽(公園西側。♂1羽、♀タイプ2羽)
※谷津干潟(12:10〜15:20)
到着時は干潟が大きく広がっていたが、その後潮位が上がり始めるとともに干潟も狭まり始めた。ヘラシギは本日も見られた。本日は、午前9時くらいから見られていたようで、午後2時半頃に群のほとんどが干潟外に飛び去るまで、主として南船橋寄りの干潟に留まってくれた。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 1羽(南船橋寄り干潟)
○メダイチドリ 2羽(幼鳥)
○ダイゼン 4羽(換羽中個体と幼鳥)
○トウネン 約370羽(午後2時過ぎのカウント数。ほとんどが幼鳥であった)
○キリアイ 1羽(幼鳥。トウネン群中で見られた)
○ハマシギ 6羽(成鳥換羽中個体と幼鳥)
○オバシギ 15羽(成鳥1羽で、残りは幼鳥と思われた。南船橋寄り干潟で午後3時過ぎまで採餌しているのを見ることができた)
○コオバシギ 1羽(成鳥冬羽。オバシギ群中。本個体は、昨年より三番瀬・谷津干潟周辺で越冬・越夏した個体と推定されることから、本年も越冬するのかどうか注目したい)
○ヘラシギ 1羽(幼鳥。トウネン群中で採餌していた)
○オグロシギ 1羽(幼鳥。南船橋寄り干潟で採餌していた)
○オオソリハシシギ 40羽(全て幼鳥であった。正午過ぎは30羽であったが、次第に羽数が多くなった)
○ダイシャクシギ 3羽
○セイタカシギ 8羽(幼鳥も見られた)
以上。