2002年8月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑

 

<2002年8月3日>
 
※船橋海浜公園(7:10〜9:00)
 到着時は干潮。しかしながら、長潮のため潮位はそれほど低くなく、干潟もそれほど大きくは広がっていなかった。また、人出も多くはなかったが、鳥の種類・数ともに少なめで、特段変わったものも見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○アジサシ         約30羽(コアジサシとともに干潟近くを飛び回る個体もいたが、多くは、沖合い棒杭付近を飛び回る個体が目立った)
○コアジサシ       約130羽(時折、群で干潟近くを飛び回っていたが、干潟にはほとんど降りなかった。先週に比べると激減した)
○シロチドリ         22羽
○メダイチドリ        11羽  
○ソリハシシギ         1羽
○キョウジョシギ        5羽
○キアシシギ          3羽
 
 
※葛西臨海公園(9:50〜13:20)
 到着時は干潮を過ぎて、潮が満ち始めてきている状態であった。西渚の観察ポイントから渚周辺を探鳥するとともに鳥類園で探鳥した。こちらのコアジサシも激減していた。特段変わったものも見られなかった。観察センター横のトケイソウの花が盛りとなっていた。また、園内では5〜6ケ所でクマゼミの鳴き声が聞けた。主なものは次のとおり。
 
○マガモ             1羽(♂エクリプス個体。淡水池。越夏個体の可能性もあるが、繁殖地から移動してきた個体かもしれない)
○アジサシ            2羽(渚周辺。コアジサシ群中を飛んでいることが多かったが、時折水面に飛び込んで採餌していた。干潟には降りず、遠方棒杭に休止した)
○コアジサシ         約90羽(渚周辺)
○イワツバメ          2羽(淡水池付近) 
○チュウサギ          2羽(東渚中央丘付近。葛西では比較的珍しい)
○ミヤコドリ           8羽(東渚。越夏個体群)
○シロチドリ          6羽(東渚)
○メダイチドリ        27羽(東渚)
○ダイゼン           6羽(東渚)
○ソリハシシギ         1羽(東渚)
○キョウジョシギ        5羽(東渚)
○アオアシシギ         3羽(東渚)
○キアシシギ          7羽(東西渚)
○オオソリハシシギ     13羽(東渚)
○チュウシャクシギ      8羽(東渚)
 
以上。


<2002年8月4日>
 
※谷津干潟(6:50〜10:40)
 本日は若潮。到着時は干潮で、干潟が大きく広がり、南船橋側にいくらかの水面がある状態であった。数が多くなり、約200羽となったサギ類の中にアマサギ、チュウサギが見られた他、淡水性のオグロシギ、コアオアシシギも見られた。午前8時頃に、三番瀬・茜浜方面から300羽前後のシギ・チドリ類が飛来し、にぎやかとなった。特に珍しい種類は見られなかったが、個体数は多くなってきていた。主なものは次のとおり。
 
○アマサギ          1羽(冬羽。干潟東側の澪筋に集結したサギ群中にいた。谷津干潟でアマサギは珍しい)
○チュウサギ        11羽(サギ群中に混じっていた)
○シロチドリ         10羽
○メダイチドリ        51羽(換羽中個体がほとんどであった)
○ダイゼン          39羽(夏羽個体と越夏個体と思われるものが両方見られた)
○トウネン          32羽(夏羽個体が多かった)
○コオバシギ         1羽(午前8時過ぎから確認できた。ダイゼン越夏個体群近くにいたので、越夏中の個体と思われる)
○コアオアシシギ       1羽(午前9時過ぎに干潟東側上空に出現し、アオサに覆われた干潟に舞い降りたが落ち着かず、約10分後に干潟から飛び出した)
○ソリハシシギ        16羽 
○キョウジョシギ      約130羽(干潟東側に多かった)
○アオアシシギ       15羽(南船橋寄り干潟に多かった)
○キアシシギ       約150羽
○オグロシギ          1羽(換羽中個体。ただし、夏羽は余り残っていなかった。午前10時過ぎまでは南船橋寄り干潟で採餌していたが、潮位が上がるとともに干潟中央部に移動した。谷津干潟ではオグロシギ成鳥は比較的珍しい)  
○オオソリハシシギ     6羽(夏羽個体も混じっていた)
○チュウシャクシギ     6羽
 
 
※葛西臨海公園(12:00〜15:40)
 到着時は潮が満ち始め、干潟が狭まり始めてきているところであった。炎天下を避け、鳥類園で探鳥した後、午後3時頃から西渚の観察ポイントから渚周辺を探鳥した。ウミネコの数は約5000羽と推計されて非常に多くなっていたが、アジサシ類は引き続き低調であった。ヨシゴイ、コアオアシシギ、セイタカシギの情報もあったが、我々は確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○カンムリカイツブリ      1羽(東渚。夏羽・越夏個体)
○アジサシ           10羽(東渚周辺。時折数羽の群が飛来し、水面に飛び込んで採餌したりしていた。干潟には降りなかった。午後3時頃に飛来した10羽が最大であった)
○コアジサシ          18羽(東渚周辺。時折10羽前後の群が飛来し、採餌したりしていた。午後3時頃に飛来した18羽が最大数)
○チュウサギ          2羽(汐入池)
○ミヤコドリ           5羽(東渚。越夏個体群)
○コチドリ            2羽(汐入池)
○シロチドリ          4羽(東渚。確認できた数。遠方のものは識別困難であった)
○メダイチドリ         8羽(東渚。確認できた数。遠方のものは識別困難であった)
○ダイゼン           3羽(東渚。2羽は夏羽個体であった)
○アオアシシギ        6羽(汐入池・東渚)
○キアシシギ         約10羽(汐入池・東渚。もっといたものと思われる)
○オオソリハシシギ     18羽(東渚)
○ダイシャクシギ       3羽(東渚) 
○チュウシャクシギ     12羽(東渚)
○カワセミ           1羽(汐入池)
○コゲラ            1羽(鳥類園付近。葛西では珍しい)
 
以上。




<2002年8月10日>
 
※船橋海浜公園(7:10〜9:40)
 到着時は満潮を過ぎたところであったが、大潮で、かなりの強風も吹いていたことから潮位は高く、船橋港寄りの堤防は波に洗われていた。午前8時頃からようやく干潟が出現し、水鳥達も集まり始めたが、個体数はそれほど多くはなかった。比較的珍しいものとしてオオメダイチドリが確認できた(写真左・右シロチドリ)。主なものは次のとおり。
 
○アジサシ           4羽(午前9時半頃にコアジサシとともに干潟に降りて休息していた)
○コアジサシ        164羽(午前9時半頃の数。多くの個体は干潟に降りて休息していたが、採餌行動を取っている個体も見られた)
○シロチドリ         18羽
○メダイチドリ        48羽(換羽中個体がほとんどであった)
○オオメダイチドリ      1羽(幼鳥と考えられる個体)
○ダイゼン          32羽(換羽中個体が多かった。干潟が出現するまで棒杭上で休息している個体もいた)
○トウネン           2羽(夏羽個体と換羽の進んだ個体が各1羽)
○ミユビシギ          3羽(換羽中個体)     
○ソリハシシギ         3羽(幼鳥と思われる個体も1羽見られた)
○キョウジョシギ       55羽(夏羽又は換羽中個体)
○キアシシギ         22羽
○オオソリハシシギ      2羽
○チュウシャクシギ      2羽
 
 
※葛西臨海公園(11:20〜13:40)
 到着時は干潮。沖合いまで干潟が出現していたことと、南風がさらに強まったことから困難な探鳥となった。特に小型種については遠方のものは識別不能であった。また、西渚観察ポイント周辺は砂嵐状態であった。このため、不十分な探鳥であったが、早めに切り上げた。また、ミヤコドリは確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○アジサシ            4羽(東渚。コアジサシ群中で休息しており、時折舞い上がって群飛していた)
○コアジサシ        約300羽(渚周辺。東渚の干潟上で休息している個体が多かったが、西渚や水路で採餌する個体も見られた)
○シロチドリ          2羽(西渚)
○メダイチドリ         4羽(東渚)
○ダイゼン           3羽(東渚)
○キョウジョシギ        2羽(東渚)
○アオアシシギ         1羽(水路干潟)
○キアシシギ         16羽(西渚と水路干潟)
○オオソリハシシギ      4羽(東渚)
○チュウシャクシギ      1羽(東渚)
 
以上。


<2002年8月11日>
 
※葛西臨海公園(14:30〜17:00)Torioのみ
 昨日充分な探鳥ができなかったことから、午後2時過ぎから再訪した。到着時は干潮を過ぎて干潟が狭まり始めているところであったが、昨日ほどの強風ではなかった。いつものように西渚の観察ポイントと鳥類園で探鳥したが、特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○カンムリカイツブリ       1羽(東渚。越夏個体)
○アジサシ             4羽(東渚。コアジサシ群中。コアジサシとともに舞い上がって群飛したり、干潟上で休息したりしていた)
○コアジサシ        約300羽(渚周辺。東渚の干潟上で休息したり、両渚や水路周辺で採餌行動を取っていた)
○イワツバメ            1羽(鳥類園。アシ原周辺を群飛するツバメ約20羽の中に1羽だけ見られた)
○ミヤコドリ            4羽(東渚。越夏個体群。まだ葛西周辺に留まっている)
○シロチドリ           24羽(東西渚)
○メダイチドリ           6羽(東渚)
○ダイゼン             8羽(東渚)
○キョウジョシギ         12羽(渚周辺)
○アオアシシギ          6羽(汐入池で4羽、東渚で2羽)
○キアシシギ          18羽(渚周辺・汐入池)
○オオソリハシシギ      約30羽(東渚。午後3時頃に群となって、一時的に沖合いに去ったが、その際のカウントでは32羽であった)  
○ダイシャクシギ         1羽(東渚)
○チュウシャクシギ        6羽(東渚)
 
以上。
 

<2002年8月17日>
 
※谷津干潟(8:30〜11:50)
 到着時は干潮で、干潟が大きく広がっていた。午後にかけて潮が満ちてくることから、三番瀬方面からのシギ・チドリ類の追加の飛来を期待したが、期待はずれであった。シギ・チドリ類の数はピークを過ぎたように感じられた。特に変わった種類は見られず、15日に確認されたというコオバシギ(幼鳥2羽)やセイタカシギ(幼鳥同伴)も確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○チュウサギ         7羽(約130羽のサギ群中に混じっていた)
○シロチドリ          6羽
○メダイチドリ        46羽(換羽中個体。南船橋寄り干潟にも多かった)
○ダイゼン          82羽(夏羽個体と越夏個体と思われるものが両方見られた。個体数が多くなってきていた)
○トウネン          28羽(換羽中個体が多かった)
○ソリハシシギ       10羽(南船橋寄り干潟に多かった) 
○キョウジョシギ      74羽(干潟東側に多かった)
○アオアシシギ       12羽(南船橋寄り干潟に多かった)
○キアシシギ        76羽(もっといたものと思われる)
○オオソリハシシギ    14羽(夏羽個体も混じっていた)
○チュウシャクシギ     5羽
 
 
※葛西臨海公園(12:40〜14:00)
 到着時は潮がかなり満ち、干潟が相当狭まってきているところであった。西渚の観察ポイントから渚周辺を探鳥した。シギ・チドリ類の数は比較的多かったが、特段変わったものは見られなかった。ダイシャクシギやホウロクシギが目立った。主なものは次のとおり。
 
○アジサシ          約20羽(東渚周辺。コアジサシとともに干潟に降りて休息したり、舞い上がって乱舞したりしていた)
○コアジサシ        約120羽(東渚周辺。干潟に降りて休息している個体が多かった)
○アマサギ           1羽(冬羽。東渚のアシ原近くの砂浜にいたが、その後干潟上で休息していた) 
○チュウサギ          2羽(東渚アシ原近くの岸辺でコサギなどと休息していた)
○ミヤコドリ           4羽(東渚。越夏個体群)
○シロチドリ          8羽(東渚。確認できた数)
○メダイチドリ        96羽(東渚。確認できた数)
○ダイゼン           3羽(東渚)
○ハマシギ           4羽(東渚)
○キョウジョシギ        6羽(東渚)
○アオアシシギ        3羽(東渚)
○キアシシギ         7羽(東渚)
○オオソリハシシギ    約30羽(東渚)
○ダイシャクシギ       4羽(東渚。いずれの個体も腰の白色部を視認できた)
○ホウロクシギ        1羽(東渚。ダイシャクシギを追飛したが、その際に腰のパターンを確認できた) 
○チュウシャクシギ    約10羽(東渚)
 
以上。




<2002年8月18日> 
 
※葛西臨海公園(8:50〜11:10)
 到着時は干潮。午前8時前に到着したが、驟雨のため1時間ほど待って探鳥を開始した。西渚の観察ポイントからの渚周辺の探鳥と鳥類園での探鳥を行った。雨模様ということもあり人出が少なかったため西渚の干潟にもアジサシ類やシギ・チドリ類が入っていたが、基本的には昨日と大きな変化はなく、特段変わったものは見られなかった。鳥類園では、久しぶりにセイタカシギを確認することができた。また、クリスタルビューで、ガラスに激突し落鳥したと思われるツバメを見た。主なものは次のとおり。
 
○カンムリカイツブリ      1羽(東渚。夏羽・越夏個体)
○アジサシ           32羽(渚周辺。干潟に降りたり、水面に飛び込んで採餌したりしていた。午前9時半頃までは9羽は西渚干潟周辺に留まっていた)
○コアジサシ        約130羽(渚周辺。干潟に降りたり、水面に飛び込んで採餌したりしていた。西渚周辺にも相当数が見られ、幼鳥も含まれていた)
○ミヤコドリ           5羽(渚周辺。越夏個体群。西渚干潟でも採餌していた)
○シロチドリ          19羽(東西渚)
○メダイチドリ         6羽(東西渚)
○ダイゼン          10羽(東西渚)
○ハマシギ           2羽(東渚。夏羽個体であった)
○ソリハシシギ         2羽(西渚。盛んにカニを捕食していた)
○キョウジョシギ        6羽(東西渚) 
○アオアシシギ        4羽(汐入池・東渚)
○キアシシギ         18羽(汐入池・東西渚。)
○オオソリハシシギ     12羽(東西渚)
○ダイシャクシギ       4羽(渚周辺。1羽は西渚干潟で採餌していた)
○ホウロクシギ        1羽(東渚) 
○チュウシャクシギ      6羽(東西渚。西渚には2羽が飛来していた)
○セイタカシギ         2羽(汐入池。いずれも足環の付いていない成鳥であった)
○カワセミ           1羽(汐入池)
○ホオジロ           1羽(成鳥♂、午前11時前に淡水池北側の木の頂上でさえずりを繰り返しているのを見ることができた。この時期には珍しい)
 
以上。
 
   

<2002年8月24日>
 
※船橋海浜公園(7:10〜10:10)Torioのみ
 到着時は満潮を過ぎたところで、水鳥達の多くは堤防上などで休息していた。午前8時頃から干潟が出現し、水鳥達も舞い降り始めた。比較的珍しいものとしてヒバリシギが確認できたが、他には特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○ハジロカイツブリ      2羽(夏羽。越夏個体)
○アジサシ           2羽(午前9時頃にコアジサシとともに干潟に降りたが、落ち着かず間もなく飛び去った)
○コアジサシ         54羽(午前9時過ぎのカウント数。午前9時前から干潟に降りて休息し始めたが午前9時半頃には飛び去った。幼鳥も2羽含まれていた)
○シロチドリ         22羽
○メダイチドリ        34羽(換羽中個体が多かったが幼鳥も見られた)
○ダイゼン         182羽(換羽中個体が多かった。個体数が多くなっていた)
○トウネン          28羽(幼鳥が多くなってきていた)
○ヒバリシギ          1羽(幼鳥。トウネンの小群と行動をともにしていたが、落ち着かず、しきりに「プルル」と鳴いていた。三番瀬・谷津干潟周辺では比較的珍しい)
○ミユビシギ          7羽(換羽中個体)
○オバシギ           1羽(幼鳥。盛んに小型の貝を丸呑みしていた)      
○ソリハシシギ         2羽
○キョウジョシギ      約80羽(夏羽又は換羽中個体)
○キアシシギ         18羽
○オオソリハシシギ     12羽(幼鳥も1羽見られた)
○ホウロクシギ         1羽
○チュウシャクシギ       3羽

※谷津干潟(11:20〜17:00)
到着時は干潟が大きく広がり始めていた。夕方にかけて潮が満ちてくることから、三番瀬方面からのシギ・チドリ類の飛来を期待して探鳥した。種類は比較的多かったが、ハジロコチドリ以外には特段のものは見られなかった。また、シギ・チドリ類の幼鳥は多くなってきており、セイタカシギの幼鳥も見られた。主なものは次のとおり。
 
○チュウサギ3羽       (約100羽のサギ群中に混じっていた)
○ハジロコチドリ       1羽(成鳥。換羽中の個体であった。このところ、時々見られているようであるが、本日も午後2時過ぎに飛び去った)
○シロチドリ        約20羽
○メダイチドリ        96羽(換羽中の成鳥の他、幼鳥も見られた)
○ダイゼン         184羽(夏羽個体と越夏個体と思われるものが両方見られた)
○トウネン        約100羽(幼鳥も多かった)
○オバシギ           1羽(成鳥・換羽中個体)
○ソリハシシギ         8羽(幼鳥も見られた) 
○キョウジョシギ      約60羽(干潟東側に多かった)
○アオアシシギ         7羽
○キアシシギ       約100羽
○オグロシギ          1羽(幼鳥。オオソリハシシギ群と行動をともにしていた)
○オオソリハシシギ      22羽(幼鳥も混じっていた)
○ホウロクシギ         1羽
○チュウシャクシギ       4羽
○セイタカシギ         5羽(幼鳥は2羽見られた)
 
以上。 





<2002年8月25日> 
 
※葛西臨海公園(8:40〜10:20)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が出現し始めているところであった。西渚の観察ポイントから渚周辺の探鳥のみ行った。オオセグロカモメが成鳥を含めて50羽以上と、多くなっていたが、特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○カンムリカイツブリ      1羽(東渚。夏羽・越夏個体)
○チュウサギ          4羽(東渚アシ原寄りの干潟。サギ群中)
○アジサシ            8羽(渚周辺。コアジサシ群中)
○コアジサシ       約420羽(渚周辺。東渚では干潟に降りていた群が、時折集団で舞い上がるのが見られた。また、水面に飛び込んで採餌したりする個体も見られた)
○ミヤコドリ           4羽(渚周辺。越夏個体群。西渚にも飛来した)
○シロチドリ          12羽(東西渚)
○メダイチドリ         28羽(東西渚)
○ダイゼン            3羽(東渚)
○トウネン            8羽(西渚、幼鳥が群で飛来した。東渚にもいたと思われるが識別困難であった)
○ハマシギ           3羽(東西渚。夏羽個体であった)
○オバシギ           2羽(東渚)
○キョウジョシギ        6羽(東西渚) 
○アオアシシギ        3羽(東渚)
○キアシシギ         18羽(東西渚)
○オオソリハシシギ      4羽(東渚)
○ダイシャクシギ       3羽(渚周辺。1羽は足に障害のある個体であった)
○ホウロクシギ         1羽(東渚)
○チュウシャクシギ      4羽(東渚。堤防周辺にも見られた)

※谷津干潟(11:40〜17:00)
到着時は干潟が大きく広がり始めており、シギ・チドリの群もかなり散らばっていた。昨日の種類に加えて、アカアシシギ、オオメダイチドリが見られた。また、午前10時半頃にはエリマキシギ(幼鳥)も見られたとのことであった。なお、干潟が相当狭まってきた午後4時半頃にハヤブサが出現し、シギ・チドリ類を散らしてしまった。主なものは次のとおり。
 
○ハヤブサ          1羽(若鳥。午後4時半頃に干潟上空に出現し、約10分間にわたって、シギ・チドリ類やドバトを標的に狩りを行ったが、いずれも失敗した) 
○チュウサギ         5羽(約80羽のサギ群中)
○ハジロコチドリ       1羽(成鳥。換羽中の個体)
○シロチドリ        約20羽
○メダイチドリ       約40羽(換羽中の成鳥の他、幼鳥も見られた)
○オオメダイチドリ       1羽(幼鳥。午後3時頃から、干潟観察コーナー前のアシ原際で採餌しているのが見られた。胸の橙褐色斑が目立つ個体であった)
○ダイゼン        約140羽(夏羽個体と越夏個体と思われるものが両方見られた)
○トウネン        約180羽(幼鳥も多かった。個体数が多くなっていた)
○オバシギ           7羽(成鳥の換羽中個体が3羽で幼鳥が4羽であった)
○ソリハシシギ        6羽 
○キョウジョシギ     約50羽
○アカアシシギ        1羽(幼鳥。他のシギ類とともに浅水域で採餌していた) 
○アオアシシギ        8羽
○キアシシギ       約90羽
○オグロシギ          1羽(幼鳥)
○オオソリハシシギ     26羽(幼鳥も2羽混じっていた)
○ホウロクシギ         1羽
○チュウシャクシギ      4羽
○セイタカシギ         5羽(幼鳥は2羽見られた)
 
以上。 
 
 

<2002年8月31日> 
 
※谷津干潟(6:20〜11:10)
到着時は干潮で、シギ・チドリの群は散らばっていた。正午前の満潮に向けて集まるシギ・チドリ類を観察した。先週と比較すると、新たにキリアイとコオバシギが見られた。また、午後にはアカエリヒレアシシギとオオメダイチドリも見られたとの情報をいただいたが、我々は確認していない。主なものは次のとおり。
 
○チュウサギ         4羽(サギ群中)
○ハジロコチドリ       1羽(成鳥。換羽中個体)
○シロチドリ        約14羽
○メダイチドリ       約85羽(換羽中の成鳥の他、幼鳥も見られた)
○ダイゼン        約140羽(夏羽個体と越夏個体の両方が見られた)
○トウネン        約160羽(幼鳥も多かった)
○キリアイ           1羽(幼鳥。昨日から見られているとのこと。我々が谷津干潟で見たのは2000年4月〜5月以来で、久しぶりである)
○ハマシギ           2羽(換羽中の成鳥と幼鳥と思われるものが各1羽) 
○オバシギ           9羽(成鳥換羽中個体3羽と幼鳥が6羽見られた)
○コオバシギ          2羽(成鳥冬羽と幼鳥が各1羽。なお、断定することはできないが、冬羽個体は昨年から三番瀬・谷津干潟周辺で越冬・越夏した個体のように思われる)
○ソリハシシギ       約10羽 
○キョウジョシギ      約30羽
○アカアシシギ        1羽(幼鳥。このところ見られている個体) 
○アオアシシギ       13羽
○キアシシギ      約120羽
○オグロシギ          1羽(幼鳥。このところ見られている個体)
○オオソリハシシギ     22羽(幼鳥も混じっていた)
○ダイシャクシギ        1羽
○ホウロクシギ         1羽
○チュウシャクシギ      1羽
○セイタカシギ         1羽(成鳥)
 
 
※葛西臨海公園(12:40〜15:20)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。西渚の観察ポイントから渚周辺の探鳥と鳥類園の探鳥を行った。アジサシの個体数が多くなってきていたが、シギ・チドリの数が少なく、特段変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○カンムリカイツブリ      1羽(東渚。夏羽・越夏個体)
○アジサシ         約190羽(渚周辺。多くは東渚に降りて休息していたが、時折小群で西渚周辺にも来た。なお、午後2時頃に群の大部分が沖合いに去った)
○コアジサシ        約20羽(渚周辺。先週に比べると個体数が激減していた)
○ハヤブサ            1羽(若鳥。午後1時半頃に東渚上空に出現し、狩りを行ったが失敗し、東渚干潟上で休息し羽繕いをした。その後も午後2時半頃に狩りを行ったが失敗したようであった。干潟上で休息していることが多かった)
○ミヤコドリ           9羽(東渚。越夏個体群と思われるが、個体数が1羽多くなっていた)
○シロチドリ           2羽(東渚)
○メダイチドリ        約30羽(東渚)
○ダイゼン            5羽(東渚)
○ミユビシギ           1羽(東渚)
○ソリハシシギ          1羽(渚周辺)
○キョウジョシギ         2羽(東渚) 
○アオアシシギ         5羽(汐入池、東渚)
○キアシシギ         10羽(汐入池、東西渚)
○ダイシャクシギ        3羽(東渚)
○チュウシャクシギ      1羽(東渚堤防)
   
以上。