2002年3月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑

 
<2002年3月9日>
 
※葛西臨海公園(7:20〜11:00)Torioのみ
 到着時は干潮。鳥類園と西渚の観察ポイントから、水鳥を中心に探鳥した。2週間ぶりであったが、沖合のカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの大群には夏羽個体が多くなってきていた。また、鳥類園ではウグイスのさえずりも頻繁に聞くことができた。なお、ツリスガラは早朝、淡水池周辺で見られたとのことであったが、我々は確認できなかった。一方、ヘラサギはこのところ連日見られているとのことで、葛西臨海公園に定着する傾向にあるように思われる。主なものは次のとおり。
 
○ミミカイツブリ             2羽(いずれも冬羽。西渚水面内)
○アメリカヒドリ             1羽(♂1羽。午前8頃に鳥類園・東渚間水路の東渚側護岸に上がって休息していた)
○ミコアイサ               3羽(♂1羽♀2羽。いずれも旧江戸川河口よりの水路周辺で見られた)
○ヘラサギ                1羽(行徳個体と思われる若鳥。東渚内。午前9時頃までは東渚内の潮溜まりで採餌行動を取っていた。その後東渚中央丘の東側に移動し休息)
○ミサゴ                 1羽(東渚沖杭上)
○オオタカ                1羽(若鳥。午前10時過ぎに淡水池北側のマツに休止しているのを見ることができた)
○チュウヒ                1羽(♂タイプ成鳥。午前中から比較的頻繁に飛翔しているのを見ることができた。時々、西渚上空にも進入したほか、東渚内の棒杭で休止しているのも見ることができた)
○シロカモメ               1羽(成鳥夏羽と考えられる個体。西渚内の棒杭で休止していた。観察ポイントに近い棒杭に休止していたことから間近で観察することができたが頭から胸にかけての褐色斑は全く認められなかった)
○セイタカシギ             2羽(午前8時頃に汐入池で確認できた)
○タシギ                 6羽(5羽は汐入池で揃って採餌していた。残り1羽は淡水池)
○アカハラ               2羽(鳥類園)
○シロハラ               1羽(公園中央部)
○ジョウビタキ             1羽(♀タイプ。淡水池周辺)
○タヒバリ               3羽(西渚ならびに汐入池周辺) 
○オオジュリン          約30羽(汐入池、淡水池のアシ原)
○カワセミ               1羽(汐入池)
 
以上。



<2002年3月16日>
 
ホイグリンカモメ


※船橋海浜公園(7:50〜10:40)
 到着時は満潮。ハマシギ・シロチドリを中心とする鳥達は棒杭や堤防上で休息していたが、干潟が現れ始めた午前8時半頃から正面干潟に次々と舞い降りてきた。その中に早くもホウロクシギが見られた。また、セグロカモメ類も約400羽が集結しており、その中に、昨年に続いてホイグリンカモメも確認できた。なお、午前10時を過ぎた頃から遠方の船橋港堤防近くに干潟が出現し、水鳥達は次第にそちらに移動してしまった。主なものは次のとおり。
 
○ホオジロガモ       18羽(♂5羽、♀タイプ13羽)
○ウミアイサ         32羽(♂10羽、♀タイプ22羽。比較的岸辺近くで採餌していた)
○ハジロコチドリ        1羽(成鳥冬羽、三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる)
○メダイチドリ          3羽(冬羽であったが、1羽はわずかに胸に赤味を帯びてきていた。三番瀬周辺で越冬中の個体群と思われる)
○ミヤコドリ          59羽(越冬個体群、到着時は遠方の堤防上で休息していたが、午前9時半頃になって正面干潟に飛来した。正面干潟に飛来したのは41羽であった)
○ダイゼン         134羽(越冬個体群)
○ムナグロ           1羽(ダイゼン群中、三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる)
○トウネン           3羽(三番瀬周辺で越冬中の個体群と思われる。1羽には白いフラッグが付けられていた)
○ニシトウネン         1羽(三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる。距離15m程度で観察できたことから軸斑が黒く太いことなど、本種の特徴が確認できた)
○ミユビシギ         約60羽(越冬個体群)
○ダイシャクシギ        2羽(越冬個体と思われる)
○ホウロクシギ         2羽(到着時は、近くの堤防上でダイシャクシギ1羽とともに休んでいたが、干潟が現れるとともに正面干潟に2羽揃って飛来し、盛んに採餌していた)
○ホイグリンカモメ       1羽(正面干潟に飛来したセグロカモメ群中に数羽の脚の黄色味を帯びた個体がいたが、そのうち1羽は背が灰黒色で濃く、大きさもセグロカモメよりやや小さく、いわゆるホイグリンカモメと判断した。昨年も、4月7日に三番瀬で2羽を目撃している)
○タヒバリ            4羽(干潟後背地)
○オオジュリン         7羽(干潟後背地のアシ原)
   
 
※葛西臨海公園(12:10〜16:30)
 到着時は干潮。干潮時の潮位が低くなり、東渚沖合にも広大な干潟が出現していた。西渚の観察ポイントからの渚周辺と鳥類園で、水鳥を中心に探鳥した。沖合のカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの大群には夏羽個体がさらに多くなってきていた。アカエリカイツブリを再度確認することができた他、夏鳥のコチドリを確認することができた。また、セイタカシギも集結し始めたようであった。なお、ツリスガラ、ヘラサギは確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○アカエリカイツブリ          1羽(午後1時頃に、東西渚間水路の南端部から約100m沖合いに浮かんでいるのを見ることができた。わずかに換羽が始まっているようであったが、ほぼ冬羽であった。その後は、ほとんど首を羽に入れて休んだ状態で次第に遠ざかりカンムリカイツブリ群中を漂っていた。2月2日に目撃した時に比べ近距離であったので、はっきりと視認できた)
○ミミカイツブリ             1羽(午後1時前に西渚水面内で見られた。わずかに換羽が始まっていたが、ほぼ冬羽の個体であった)
○アメリカヒドリ             1羽(♂1羽。午後2時半頃に鳥類園・東渚間水路の東渚側護岸に上がって休息していた)
○ミコアイサ               7羽(♂1羽♀タイプ6羽。♂は午後4時頃に汐入池に飛来しているのを見ることができた。♀タイプは旧江戸川河口よりの水路周辺や汐入池で見られた)
○オオタカ                1羽(若鳥。このところ、オオタカは見られていないということであったが、午後4時過ぎに汐入池北側のマツ周辺でカラスがモビングした際に、擬岩上に飛び出してきたのを見ることができた)
○シロカモメ               1羽(若鳥と考えられる個体。東渚沖合で飛翔しているのを見ることができた。相当遠方であった)
○コチドリ                3羽(汐入池干潟)
○オオハシシギ            2羽(冬羽個体。淡水池中央部。谷津干潟と行き来している個体と思われる。) 
○セイタカシギ            20羽(午後4時頃に淡水池に集結しているのを見ることができた)
○タシギ                 1羽(淡水池)
○アカハラ               1羽(鳥類園)
○シロハラ               2羽(鳥類園)
○イソヒヨドリ              1羽(♂1羽。旧江戸川京葉線鉄橋付近)
 
以上。




<2002年3月21日>
 
※船橋海浜公園(7:30〜10:10)
 到着時は満潮。カモメ類やハマシギ・シロチドリを中心とするシギ・チドリ類は堤防上で休息していたが、小潮のためか干潟が現れ始めた午前9時半頃になっても干潟には舞い降りて来なかった。また、沖合いのスズガモの群は3万羽以上と思われた。午前10時頃には南風が強まってきたこともあり、早めに切り上げて移動した。スズガモ群中にビロードキンクロを確認できたが、シギ・チドリ類は16日に比べると少なかった。カモメ類も多かったが、遠方堤防に留まっていたことから識別困難であった。主なものは次のとおり。
 
○ホオジロガモ        8羽(♂2羽、♀タイプ6羽)
○ウミアイサ         28羽(♂8羽、♀タイプ20羽。市川寄り干潟沖に多かった。16日に比べると飛翔している個体が目立った)
○ビロードキンクロ       1羽(♀と思われる個体。市川寄り干潟の沖合い約200mで、スズガモの群と離れて潜水を繰り返していた。なお、クロガモの鳴き声を数回聞いたが視認することはできなかった)
○メダイチドリ          2羽(堤防上。1羽は胸に赤味を帯びてきていた。三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる)
○ミヤコドリ          29羽(越冬個体群、到着時は遠方の堤防上で休息していたが、午前10時頃になって3羽のみ近くの堤防上に飛来した。我々の観察中には正面干潟には飛来しなかった)
○ダイゼン          108羽(越冬個体群。比較的近い堤防上で休息していた)
○ムナグロ           1羽(ダイゼン群中、三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる)
○ダイシャクシギ        5羽(午前10時頃に遠方の堤防上で休息しているのを確認できたが、距離があったことからホウロクシギとの識別はできなかった。ホウロクシギとの混群と思われる)
   
 
※谷津干潟(11:00〜14:30)
 到着時は満潮。小潮のため、わずかに干潟は残っていたが、シギ・チドリ類は少なかった。正午を過ぎて徐々に飛来する個体が見られたがハマシギ・シロチドリ群で約80羽程度であった。カモメ類はユリカモメが集結して1000羽以上となり、夏羽個体も数羽確認できた。主なものは次のとおり。
 
○ダイゼン              44羽(正午頃から小群が飛来し始め午後2時過ぎに40
羽を超えた)
○トウネン               2羽(午後1時過ぎに、干潟東側のハマシギ群の近くで揃って採餌している2羽を確認した。1羽は左足に白いフラッグが付けられている個体であった)
○オオハシシギ            2羽(干潟東側の水路沿いのカモ群中で休息しているのを間近で観察することができた。胸に夏羽が混じるようになってきており、換羽が進んでいるようであった) 
○ホウロクシギ             1羽(又は2羽。正午過ぎに干潟に飛来したが、やや落ち着かず、午後1時過ぎに強風の中を干潟外に去った。しかし、午後2時前には再び干潟北東側に確認できた)
○セイタカシギ             4羽(干潟東側の水路沿いで休息していたが、正午過ぎからは水路沿いで採餌していた)
 
以上。 




<2002年3月23日>
 
※葛西臨海公園(6:30〜12:30)
 到着時は潮の満ち始め。西渚に舞い降りていたハマシギ・シロチドリ群は約350羽であった。公園内を一通り探鳥した。沖合のカンムリカイツブリは大部分残っていたが、スズガモは大群が三番瀬方面に移動したためか、数が少なかった。全般的には水鳥が減少してきている印象であった。アカハラ、シロハラ、アオジが目立った。なお、ツリスガラ、ヘラサギは本日も確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○アメリカヒドリ             1羽(♂1羽。午前7時頃に渚橋西側の船着場周辺にいたヒドリガモ群中に見られた)
○ミコアイサ               9羽(♂2羽♀タイプ7羽。♂は午前8時過ぎに汐入池に飛来しているのを見ることができたが、午前10時頃旧江戸川方面に飛び去った。♀タイプは旧江戸川河口寄りの水路周辺でも見られたが、汐入池では6羽が集団採餌するのが見れた)
○チュウヒ                1羽(午前10時半頃に2回ほど、東渚アシ原上空を飛翔するのが見れた)
○ツバメ                 2羽(鳥類園周辺。今季葛西臨海公園では初認)
○クイナ                 1羽(汐入池北側の両擬岩間のアシ原沿いで採餌しているのを見ることができた。アシ原沿いに干潟が長時間出現していたためか、午前8時頃から午前10時過ぎまで、ほとんど隠れることなく出現していた)
○コチドリ                2羽(汐入池干潟)
○ホウロクシギ             1羽(東渚)
○セイタカシギ             8羽(汐入池)
○タシギ                 9羽(汐入池)
○タヒバリ                5羽(汐入池、淡水池)
○ジョウビタキ             1羽(淡水池付近、♀タイプ)
○イソヒヨドリ              1羽(♂1羽。旧江戸川京葉線鉄橋付近)
○アカハラ               6羽(公園内各所)
○シロハラ               9羽(公園内各所)
○オオジュリン            12羽(淡水池周辺)
 
 
※谷津干潟(13:20〜15:30)
 到着時は潮の引き始め。わずかに干潟は残っていたが、シギ・チドリ類はほとんど見られなかった。午後2時を過ぎて徐々に飛来する個体が見られ、午後3時頃にはハマシギ・シロチドリ群約300羽が干潟内に飛来した。しかし、午後2時頃から小雨となり、午後3時頃からは本格的な降雨とともに寒さが加わってきたことから探鳥を切り上げた。主なものは次のとおり。
 
○チュウヒ               1羽(午後1時25分頃に干潟上空に出現し、船橋競馬場方面に飛び去った。上面には淡い褐色斑があり、葛西個体とは異なる個体であった。我々が谷津干潟でチュウヒを目撃したのは1999年12月以来)
○ダイゼン              46羽(到着時は2羽のみであったが、徐々に飛来してきた)
○トウネン               1羽(午後2時前に干潟東側のシロチドリ群近くで採餌しているのを確認した)
○ダイシャクシギ           2羽(到着時は確認できなかったが、しばらくして飛来した) 
○ホウロクシギ            2羽(到着時から2羽が干潟内で採餌していた)
○オオハシシギ            2羽(干潟東側の水路北端部で見られた。カモ群中で2羽揃って採餌していた)
○セイタカシギ             1羽(干潟東側の水路沿いで採餌していた)
○アカハラ               1羽(観察センター南側植込み。♀であった)
○シメ                  1羽(午後1時40分頃、観察センター敷地内のケヤキの梢で地鳴きを繰り返しているのを確認した。間もなく秋津公園方面に飛び去った) 
 
以上。  
          以上。  


<2002年3月24日>
 
アカウソ
※葛西臨海公園(7:00〜12:30)
 本日は若潮で、到着時は潮の満ち始め。鳥類園を中心に探鳥し、正午前に西渚の観察ポイントから探鳥した。朝方は水鳥の群は東渚沖合い遠方にいたが、船舶の航行が頻繁になるにつれて東渚近くに落ち着いてくれた。全般的には昨日と同様であったが、好天であったことからカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの群の夏羽が美しかった。また、サクラの中で越冬中のウソを確認することができた。なお、ハヤブサも見られたとのことであったが、我々は確認できなかった。主なものは次のとおり。
 




○アメリカヒドリ             1羽(♂1羽。午前11時頃に東渚堤防の西渚側で採餌しているヒドリガモ群中に見られた)
○ミコアイサ               7羽(♂2羽♀タイプ5羽。いずれも汐入池に飛来していた。午前10時頃には、コサギの群近くで集団で採餌行動を取るのが見られた)
○シロカモメ               1羽(正午前に、2回ほど東渚上空をチュウヒが飛んだ際にカモメの群が舞い上がったが、その時に確認することができた。上面のパターンからは若鳥と思われた)
○トビ                   1羽(午前10時過ぎに東渚干潟上で打ち上げられた魚を採食しているのを見ることができたが、カラスに追われて間もなく飛び去った)
○チュウヒ                2羽(又は3羽。午前7時過ぎから東渚アシ原上空を飛翔するのが見られたが、これとは別個体が午前10時前に汐入池上空に出現し、淡水池上空を旋回した後、淡水池アシ原に舞い降りた。また、正午前には東渚上空を2羽が同時に飛翔するのが見られた)
○ツバメ                 2羽(鳥類園周辺)
○クイナ                 1羽(昨日同様、汐入池北側の両擬岩間のアシ原沿いで採餌しているのを見ることができた。午前9時半頃から午前11時頃まで断続的に出現していた。なお、淡水池南端部で別個体と思われるクイナの鳴き声を聞いたが、同所で飛翔を目撃したとの情報もあった)
○コチドリ                2羽(汐入池干潟)
○ホウロクシギ             1羽(東渚)
○セイタカシギ            14羽(汐入池。徐々に数を増しており、にぎやかになってきている)
○タシギ                 7羽(汐入池)
○タヒバリ                1羽(西渚観察ポイント付近)
○ジョウビタキ             3羽(♂成鳥1羽は公園入口付近。残りの♀タイプ2羽は淡水池周辺)
○イソヒヨドリ              1羽(♂1羽。旧江戸川に架かる京葉線鉄橋橋脚部で休息していた)
○アカハラ               2羽(鳥類園内)
○シロハラ               3羽(鳥類園内)
○オオジュリン           約10羽(淡水池・汐入池周辺)
○ウソ                  2羽(鳥類園内。越冬中のアカウソであった。渡去したのではと思っていたが、午前8時前にサクラのつぼみやハコネウツギの新芽を採食しているのを見ることができた)
 
以上。
 


 
<2002年3月30日>
 
※葛西臨海公園(7:30〜12:20)Torioのみ
 到着時は潮の引き始め。到着とともに快晴となったが、午前9時頃からは西寄りの強風が吹いた。鳥類園と西渚の観察ポイントから探鳥した。東渚周辺の水鳥はさらに減少し、カンムリカイツブリが約180羽となった他、ハジロカイツブリは約200羽の群ひとつとなった。カモ類も減少していたが、カモメ類は多かった。特段珍しいものは見られなかったが、夏鳥・旅鳥として、オオソリハシシギ、アオアシシギ、イワツバメを新たに確認することができた。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ               5羽(♂1羽♀タイプ4羽。午前9時頃までは汐入池にいたが、正午前には♀2羽は淡水池で見られた)
○シロカモメ               1羽(午前9時頃までは西渚に舞い降りていたセグロカモメ群中にいたが、その後群とともに東渚に移動した。飛翔パターンからは成鳥と思われた)
○ミサゴ                 1羽(午前8時頃には旧江戸川河口の棒杭に休止していたが、その後狩りが成功したらしく午前9時頃には東渚内棒杭上で獲物を食べているのを見ることができた。その後は強風のためか、干潟上に降りて休息していた) 
○チュウヒ                1羽(午前9時過ぎから東渚アシ原上空を飛翔するのが見られた。午前10時頃には干潟上で休息していたカモメ群に突っ込んだりしたが、狩りは成功しなかった。また、干潟上にも降りた)
○ツバメ                 2羽(鳥類園周辺)
○イワツバメ               2羽(又は3羽。午前8時前に淡水池上空を飛翔する2羽を見たが、午前11時頃にも汐入池上空を飛ぶ1羽を見た。初認)
○クイナ                 1羽(午前11時過ぎに、汐入池南側干潟の北側アシ原から2回ほど澪筋に出てきて水浴を行った)
○アオアシシギ             1羽(汐入池。午前11時頃になって確認できた。初認)
○オオソリハシシギ          1羽(東渚)
○ホウロクシギ             1羽(東渚)
○オオハシシギ            2羽(淡水池。中央島のアシ原際で採餌したり休息していた。夏羽に換羽中であるが、赤味は見られない。谷津干潟個体が移動してきているものと思われる) 
○セイタカシギ            22羽(汐入池。盛んに鳴き交わしており、にぎやかになってきている)
○タヒバリ                2羽(鳥類園周辺)
○ジョウビタキ             1羽(♀タイプ。淡水池付近)
○イソヒヨドリ              1羽(♂1羽。旧江戸川に架かる京葉線鉄橋下の磯)
○シロハラ               1羽(鳥類園内。なお、アカハラは確認できなかった。ツグミも相当減少してきていた)
○オオジュリン            4羽(淡水池周辺。鳴声は各所で聞けたが、強風のためか姿はなかなか見れなかった)
 
 
※谷津干潟(13:10〜15:20)Torioのみ
 到着時は干潟が広がり始めているところであった。しかしながら、オオタカが出没したせいか、鳥の数は少なかった。特にシギ・チドリはほとんど見られず、観察時間中に見れたのはオオソリハシシギ1羽のみであった。カモ類は西側にコガモを中心に約150羽が集まっていたが変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○オオタカ                1羽(若鳥。午後1時20分頃にカラスに追われて、谷津バラ園付近の木立に逃げ込んだが、その後隣接するアシ原沿いに移動してヒドリガモを襲おうとしたが失敗し、観察センター方向の林に飛び去った)
○ツバメ                 2羽(干潟上空)
○オオソリハシシギ           1羽(午後2時半頃に1羽だけ飛来。干潟西側で単独で採餌していた) 
 
以上。



<2002年3月31日>
 
※船橋海浜公園(8:00〜10:20)
 到着時は潮の引き始め。カモメ類やシギ・チドリ類は堤防上で休息していたが、干潟が現れ始めた午前9時頃から干潟に舞い降り始めた。しかし、人出が多かったせいか、余り落ち着かず、沖合いにも干潟が現れ始めた午前10時頃から次々に移動して行ってしまった。また、ダイゼンがほとんど見られなかった。なお、沖合いのスズガモの群は、まだ3万羽以上と思われた。特段変わったものは見られなかったが、旅鳥のオオソリハシシギと越冬中のコオバシギを確認できた。カモメ類も多かったが、遠方堤防に留まっていたものが多く識別困難であった。主なものは次のとおり。
 
○ホオジロガモ        3羽(♀タイプのみ)
○ウミアイサ         17羽(♂5羽、♀タイプ12羽)
○メダイチドリ          2羽(堤防上。三番瀬周辺で越冬中の個体と思われる。正面干潟では確認できなかった)
○ミヤコドリ          59羽(越冬個体群。遠方の堤防上で休息していたが、干潟がかなり広がった午前9時半頃に市川寄り干潟に舞い降りてきた。しかし、午前10時を過ぎた頃から5〜6羽ずつ沖合いの別の干潟に飛び立った)
○ダイゼン          2羽(越冬個体。午前9時過ぎに2羽が正面干潟に飛来したが、まもなく飛び去った)
○トウネン            2羽(越冬個体。1羽は白いフラッグが付けられている個体)
○ニシトウネン         1羽(越冬個体。いくらか換羽が始まっているように思われた)
○ミユビシギ          50羽(越冬個体群)
○コオバシギ          1羽(越冬個体。久しぶりに確認できた。ハマシギ群中で採餌していた。三番瀬周辺で無事に越冬してくれたようだ)
○オオソリハシシギ      5羽(午前9時前に正面干潟に揃って飛来したが、貝採取の人に驚いて飛び去り、戻らなかった) 
○ダイシャクシギ        7羽(午前9時頃に遠方の堤防上で休息しているのを確認できたが、距離があったことからホウロクシギとの確実な識別はできなかった。ホウロクシギとの混群と思われる。なお、ダイシャクシギ1羽のみ午前10時前に正面干潟に飛来した)
○タヒバリ            2羽(干潟後背地)
 
 
※葛西臨海公園(11:40〜14:40)
 到着時は干潮。東渚沖合いにも広大な干潟が出現し、渚周辺の水鳥は散らばっており、識別困難な状況であったことから、鳥類園内の探鳥のみとした。特段珍しいものは見られなかったが、夏羽となったツリスガラを見ることができた。なお、干潟が出現する前の朝方には西渚周辺でシロカモメ(3羽)、イソヒヨドリ(♂♀各1羽)が見られたとのことであった。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ               3羽(♀タイプのみ。汐入池・淡水池)
○ミサゴ                 1羽(到着時には見当たらなかったが、午後2時前には東渚沖杭上で休息していた) 
○イワツバメ               5羽(正午過ぎに汐入池上空を飛翔する群を見ることができた)
○コチドリ                2羽(汐入池)
○アオアシシギ             1羽(汐入池)
○オオハシシギ            2羽(汐入池。揃って汐入池澪筋付近の干潟で採餌していた)
○タシギ                4羽(汐入池)  
○セイタカシギ            25羽(汐入池。盛んに鳴き交わしていた)
○シロハラ               1羽(淡水池北側)
○オオジュリン            16羽(淡水池・汐入池周辺)
○ツリスガラ              3羽(淡水池周辺アシ原。我々が見れたのは♂2羽、♀1羽であったが、もっといるとの情報もあった。♂は夏羽になり、頭部の銀白色が美しくなってきていた)
 
以上。