2005年8月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

【08/06 多摩川河口】
夏時間で7時着。
むっとする暑さが迎える。
早速河口に向かうけど、まだ干潟は見えず、波がザブザブと岸辺のイグサ(サンカクイ?)を揺らす。遠くコアジサシのキュウキュウという鳴き声。
今年は造成地で繁殖できたけど、来年はまた新しい繁殖地を探さなければならない。
対岸に集結しているが200羽以上いた。
いすゞの工場跡地にはシロチドリが11羽。こちらもうるさい解体工事の跡地で何とか繁殖したみたいだ。
シギチは、メダイチドリが百数羽、ソリハシシギ、キアシシギ、トウネン、キョウジョシギが1羽いたとのこと。あとはカルガモやサギや、たくさんのカワウ。ウミネコの幼鳥がたくさん、オオセグロは1羽成鳥。
ツバメ、オオヨシキリが見られたが多分今年生まれ?とのこと。
オシロイバナ、メマツヨイグサはしっかりとしぼみ、ツユクサが少し、黄色いカタバミが咲く。



【08/08 乙女高原〜三つ峠山】
いつものように早朝発、まだ朝露で濡れている頃着く予定が、コンビニに寄ったり、あちこち立ち止まっていたら着いたのが7時過ぎ、もう暑くなり始めている。でも高原だから下界に比べるとかなり違う。
花、花、一番目立ったのは、行く道のフシグロセンノウ、薄暗い林床や斜面にぽっと朱色の目立つ花があちこちにあった。到着すると、まずヤナギラン、シモツケソウ、キンバイソウ、オミナエシ、ワレモコウ、オオバギボウシ、コオニユリ、タチフウロなど、咲いてるかなと思った花が咲いていた。
斜面を埋め尽くす花たちと、蝶、トンボ、撮らせてくれない!鳥も、アオバトの声、カッコウ、シジュウカラ、エナガ、アオジ、アカハラ、ホオジロなど声がした。
ウグイスは親の声に続くヒナが数羽、しゃがみ込んでのぞき込むと茎をチラチラしていた。近いけど、撮れない。
斜面を上がると富士山が見える峰があるけど、残念見えなかった。
下り道ではダケカンバ、シラカンバ、そして「ヤエガワカンバ」写真、タマネギみたいに樹皮が薄く何重にもなっている、びっくり。
お昼前に引き上げて次の三つ峠山に向かう。わざとトンネルを避けて山道を走ったけど、ヤブカンゾウ、ホタルブクロ、ノリウツギ、イワガラミぐらい天下茶屋でも富士山は見えない。
登山口からしばらくは道を拡幅していてほぼ私の車でも上まで通れるぐらいに広くなっていた。けど、まさか車で登れないよね。お陰で登山道にかかっていた植物は後退。
帽子を忘れたけど、大丈夫ずっと木陰のつもりでいたら、時折の日差しは強かった、特に頂上は。
ヤブイチゴの赤、緑、黒の実。シモツケ、シモツケソウ、クガイソウ、タマアジサイ、ヤマアジサイ、カイフウロ、大好きなソバナやツリガネニンジンなど。
鳥はキクイタダキ、オオルリの声、ヒガラ、トビ、シジュウカラ、ウグイス、ガビチョウ他。



【08/13 多摩川河口】
小雨が降っていたけど、涼しくて良さそう。
到着は7時前、まだ引いていない。
傘をさし、双眼鏡だけで下流に向かう。キアシシギが少しと、キョウジョシギが3羽、ウミネコ、コサギの蝶のように水面でヒラヒラ舞うのがいたが、フィニッシュはしっかり小魚を加えて決めていた。干潟を猫がのっそり歩いてきて、シギチが一斉に飛び立ってしまった。もう少し歩くと、芦原の向こう側にアカアシシギ1羽、ソリハシシギ、それから最後の干潟はウミネコの休憩所、オオセグロカモメが数羽いた。
Uターンして戻る頃には、少し日が差していきなり蒸し暑くなる。
土手の背後の公園では、うるさく鳴くセミの声の下で子猫が2匹、ハシブトガラス数羽を相手に遊んでいた。
カラスは芝生にひっくり返ったセミを狙っているようだけど近づくと、すかさず猫が飛びかかる真似をして嚇かしている。合間に猫同士じゃれ合ったり、結構余裕だった。

※googleのmoreに地図検索があるの最近知った。
マウスで地図上でスクロールできて使いやすい。おまけにスクロールしていくと海外まで行ける!航空写真のようなサテライト表示もいい(^o^)http://maps.google.co.jp/
それから検索窓口に直接数式を打つと、別画面で答えが出る電卓機能も追加されていた。



【08/20 多摩川河口】
7時前に着。暑いけど空気は澄んでいて、対岸も川面もすっきり見える。
潮はまだまだで、岸辺にはメダイチドリ、キアシシギ、ソリハシシギ、シロチドリ、トウネンが少し入っていた。
少し下流に昨日オオメダイの足の悪いのがいたというので行ってみるけれどだめだった。小さな木陰に座って、時々吹く涼しい風を受けてしばらく干潟を見ていると、キョウジョシギが1羽、アオアシシギが2羽加わった。中州にはコアジサシの幼鳥が多い。ユリカモメは50羽ぐらい。まだ黒い顔のや、白に換わるみっともないのや、いろいろいておもしろい。
他、ウミネコ、オオセグロカモメ、カルガモ、サギ類。



【08/21 秋ヶ瀬〜南古谷】
日が高くなった頃、のんびりと出掛ける。
ピクニックの森はセミの大合唱で鳥の声はほとんどない。
もうノコンギクやクズ、ヌスビトハギ、キツネノカミソリ、ミズタマソウなど秋の花が咲き始めた。足早に回り南古谷へ。
涼しい風にやや黄色く色づいている稲穂が波打つ。ざっと回って、一面田んぼの隅っこに鳥仲間をみっけ!何かありそう。
そこにはコチドリ10数羽に混ざって、背のすらっとしたクチバシの長い鳥、一瞬アレッ?何度か見ているのに、とっさには判断しかねるのは背景のせいか、やはりサルハマですよね、ということで、隅っこで撮影し始めるとすぐに飛んでしまった。他の田んぼを探して、見つかり、今度はゆっくり観察、腰の薄い帯も見えた。
帰りには草ぼうぼうの休耕田でエリマキシギの上半身がチラチラと動くのを見て、ヒバリシギのいるところにも寄ったけれど、こちらはだめだった。
アマサギ、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、カルガモが同じ田んぼでたくさんくつろいでいた。

写真上:サルハマシギ


写真下:キツネノカミソリ



【08/27 多摩川河口】
7時前に、潮が悪い。
灰色雲が広がり、川は台風の影響で茶色に濁っている。
わずかな干潟にキアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ。
土手をシバやエノコログサ、ヒルガオ、メマツヨイグサ、綺麗なフヨウ、オシロイバナ、ママコノシリヌグイ、ギシギシ、ヘクソカズラの花。
トンボが飛び交い、バッタ、虫の声も賑やか。
河口にはユリカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、チュウサギ、カワウ、カルガモがいた。


【08/28 南古谷〜秋ヶ瀬】
7時前に着。曇りのおかげで田んぼは涼しい。アカエリヒレアシシギはまだいてくれた。
1羽、その休耕田には他に何もいず、歩き回ったり休んだり。水が少なくなっているので水面での得意のくるくる回りはできない。
しばらく見て他を回る。セイタカシギはハスの田んぼで、ひたすら長い足をもてあまし気味に採餌中。
小さな水路でカルガモがたくさん! 40羽前後集まっていた。
過ぎ行く夏を語り合っているのか?
帰りにピクニックの森に寄る。シジュウカラの今年生まれがチラチラしていた程度。
沼の水かさは増えていて、葛の花が灯籠流しのように浮かんでいる。
花はアレチヌスビトハギ、ヤブラン、コバギボウシ、ノコンギク、ツユクサ。
写真はカルガモたちです。
写真:カルガモ