2005年7月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

【07/01 箱根湿性花園】
うっとうしい曇り空だけど、ヒマなのでとりあえず花を撮りに行く。
箱根はアジサイがいっぱい!雨が降ってもいいかなと思う。
開園前に着いて、降った時の用意、雨具、三脚(平日は三脚ok)、望遠は要らないから、マクロ、広角は面倒だからコンパクトデジカメとかいろいろ試行錯誤しながら準備して園内に入る。
この時期は花は少ないのかもしれない。
ハナショウブは傷んでいた、ノカンゾウ、ヤブカンゾウの仲間で、いろいろな色、ワスレナグサ。ヤマボウシは見事に満開。
ノハナショウブ、クガイソウ、バライチゴ、ヤマアジサイ、シロバナシモツケ、エゾミソハギ、ミズギク(これはサワギクと同じに見えるあとで調べること)キンコウカ、ジャコウソウとか、サツマハギ、コマツナギ、ハナシノブ、一番印象的だったのはヒメユリ(真っ赤の小さいの)コウホネ、スイレン、オオバギボウシと小さいギボウシなどなど。
鳥はずっとガビチョウがさえずっていたのとエナガ。カッコウ、ホトトギス。ヒヨドリのヒナは親にしかられていた。
雨が降り出したらカバーを掛けるよりタオルの方がいい。少し濡れた重みでカメラにかぶせても飛ばないし、ずれたら手軽に直せる。でも…あかん、どんどん本格的に降り始め園を出る。あとは10メートル先が見えないぐらいのガスの中を下山する。
写真の花はヒメユリです。



【07/02 多摩川河口】
蒸し暑いし、鳥は少ない。
カワウの群れが下流に向かって水面すれすれに次々に飛んで行った。
ウミネコ、オオセグロカモメ、コサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、カルガモ、オオヨシキリは控えめな声を聞いただけ。
シロチドリと、コチドリとコアジサシが中州に数羽。
ISUZU自動車の工場の解体工事はかなり進んで、片方ではもう敷設工事が始まる。
ムクドリがひとつの木に群れていて、なるほど、敷地内にヤマモモの木があったのを初めて知った。残しておいてほしいです。
帰りにコアジサシが工事現場で繁殖しているところに寄る。親が抱卵中や、危なっかしく歩いているヒナもいた。


【07/09 多摩川河口〜六郷干潟】
曇っていて、暑くないし風もない。
土手は草刈りをしてあって、草の匂いがする。
花は、アカバナユウゲショウ、ワルナスビ、ハマダイコンの残り花、コマツヨイグサのしぼんだ姿、ヘクソカズラ、大きな花をつけたアジサイ。
ツバメが土手下をびゅんびゅん往復。干潟は結構広がっていたが、鳥はいつもの仲間。
コアジサシ、ウミネコ、オオセグロカモメ、メダイチドリを1羽、シロチドリ、コチドリ。
コサギ、ダイサギ、アオサギ。たくさんのカワウ、カルガモ。
帰りに六郷を回る。スズメの幼鳥がたくさん。
カルガモも先日よりヒナは大きくなっていて、多分100羽以上いる。まだ小さいヒヨッコを連れている親もいた。干潟にはイソシギとシロチドリ、コチドリ。
パンを食べるバンの今年生まれの幼鳥が2羽、やっぱりパンに飛びついていた。
とにかく、ドバト、スズメ、カルガモ、ムクドリなど数があきれるぐらい多い。



【07/10 都民の森】
駐車場が開く前に着きそうなので、途中で払沢の滝(ふっさわのたき)に寄ってみる。昨夜の雨で、水量は十分。沢づたいに少し登ると小さな滝が幾つかあり、行き着いた大きな滝がそれ。全長は60 メートル、上に3段あり、下のが真下に26.4メートル落ちる…とある。滝壺のすぐ前に行けるので、しぶきと冷気も感じて大迫力(*_*)でした。(写真)
鳥はミソサザイ、ヒヨドリぐらい。下って、茶店の前を通と、いきなり「ドンウォーリ・ビー・ハピー」という歌が始まる。ビックリして見上げると、お魚さんが陽気に頭を向けたり、尾を振ったりしてパクパク歌っていた。お店のおじさんがお日様が当たると歌うって言ってたけど、それって?(写真)
都民の森はしっとりしていて森林浴に最高。鳥はミソサザイ、キビタキ、カケス、ヤマガラ、ヒガラ、キクイタダキ。少なかった。

花、ギンバイソウの丸いつぼみ、ヤマアジサイがいっぱい、ナツツバキ、ホタルブクロ、イワガラミ、ヨツバヒヨドリ、コマツナギ、モミジイチゴの黄色い実、クマイチゴの赤い実、バライチゴは白い大きな花を咲かせていた。



【07/14 本白根〜奥志賀】




木曜日、コマクサが満開!の情報をいただき、何年ぶりかに本白根に向かう。
順調に走って7時頃着、すぐに時計まわりに鏡池経由展望台へ。途中は白い花で、ツマトリソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ。細い山道を下り、それから登り、開けたところが鏡池で、周辺を半周し、そこからガレ場を登りコマクサの峰に出る。
右も左も向こうの斜面も下のすり鉢の斜面も全部コマクサ(*_*)。
花は少し下降線で、虫の開けた穴が目立つ。
展望台で一休みして、またガレ場を下り、だらだら登り、林道へ、ウソやルリビタキ、ホシガラス、カケス、ヒガラ、キクイタダキの声を聞きながら下る。
駐車場の近くの池ではカルガモがずいぶん増えていた。多分10羽以上、餌付けされている。回りを囲む木道の中の湿原にはワタスゲが残っていた。
次は奥志賀の硯川のペアリフトに乗って、上のニッコウキスゲの咲く前山湿原から四十八池湿原へ、シラビソ、コメツガの原生林を歩き、(多分ヤマキマダラヒカゲ蝶もいて)1時間弱で着。静かな四十八池湿原にはアヤメ、コバイケイソウ、ツルコケモモが咲く。モウセンゴケ、遅かったヒメシャクナゲ、キンコウカはこれから、ワタスゲ、ミツガシワの葉。のんびり探索。東屋でおにぎりを食べてペアリフトで、下を見ると、たくさんのシジミチョウがいた。




【07/18 多摩川河口】
朝から暑い。対岸が白く霞み、ゆらゆらしている。もう夏なのではあるまいか?
ちょうど干潮時で干潟がめいっぱい広がっていた。その遠くメダイチドリが80羽前後、ゴカイを引きずって走るのがいたり、力みながら引っこ抜いているのや、ただたたずんでいるのやいろいろいた。トウネン、シロチドリ、ソリハシシギ、コチドリが少しずつ。コアジサシの幼鳥の干潟デビューが数羽いた。下流に行くとキアシシギ3羽とアオアシシギ1羽。あとはいつものカルガモ、サギ、オオセグロカモメ、ウミネコ。
後ろ姿でお尻を左右に振っているのは干潟にいてもムクドリ…。スズメも若がたくさんいて、不意に足元から飛び上がったり、足元に降りたり。



【07/23 日光】
戦場ヶ原に!ずっと雨の中を走り、中禅寺湖から上は晴れていた。
涼しくて気持ちが良い。ホザキシモツケの蕾や花がそこらじゅう埋め尽くしている。
木道では、小学生の遠足か、延々と行き違い、大勢に次々挨拶されてしまう。
ズミの枝がうるさく川に垂れているところでは、エナガのヒナが賑やかに次々と水浴びをしている。アカゲラ、ホオアカ、ノビタキ、モズ、ニュウナイスズメ、シジュウカラなど。花は、ホザキシモツケの他、ゆらゆらと水の中にバイカモ、キツリフネ、ミゾホオズキ、イブキトラノオ、ヤマホタルブクロ、イヌゴマ、オニノヤガラ、蝶はほとんどヒメシジミかな?たくさん止まっていた。
シカがザブザブと川を歩いて水草を食べていたけど、子供たちも今日4頭見たよ〜って、珍しくもなさそうだった。
写真の花は、ホザキシモツケです。