2001年9月 フィールドノート        目次に戻る  top↑

9/01 波崎〜谷津干潟
久々、波崎は高い建物がないから空が広い。途中の田圃でアマサギがトンボをくわえていた。
波崎は波が高かった。
鳥のポイントは狭い砂浜と水たまり3個。ざっと見ても鳥は少ない。メダイチドリ、ミユビシギ、シロチドリ、コチドリ。カラシラサギはしばらくいなかったけど、そのうちコサギ3羽に混ざって、波打ち際で餌とりをしていた。アジサシ類もいない。ウミネコがのらくらと浜を歩いている。
ちょっと観察して谷津に行く。
谷津ではアカエリヒレアシシギが見られた。地味な色合いだけど小さくておもちゃみたいにかわいい。他は、オオハシシギ、オオソリハシシギ、ダイゼンやアオアシシギ、詳しくはTORIOさんたちのノートを見て下さーい。



アカエリヒレアシシギ

9/02 波崎
土曜日午後にヒメハマシギの情報があり、見落とした?と思うとやっぱり行かなきゃ・・・、早起きして、湾岸・東関道、途中暴走族がいて、ちょっとキンチョーしたけど、後ろ座席でこっくりしている若者を見ると、やっぱ暴走も一晩中じゃ疲れるよね〜と同情。目の前にはきれいな朝焼け、向かって走る。



6時過ぎ着、トウネン、シロチドリ、メダイチドリ、イソシギ、同じ浜の汀線には、ミヤコドリ1羽、カラシラサギが今日は2羽のコサギといた。
風が適当にあり、快晴でなく、暑くなくて過ごしやすい。
じっと待っていたけど飽きて、散歩。
サーファーの浜の次の浜では、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、アジサシはもっとたくさんいたらしいけれど、沖に飛んでしまったようだ。
ミユビシギが70羽前後の群れで楽しそうに波とたわむれている。(わけではないのでしょうが・・)遠巻きについていき、サーファーの浜でようやく30メートルぐらいに近づいて、手持ちでカシャカシャと撮ってたら、ミユビと私の間を車が通過、止まる。ギクッ・・そしてやっぱり話しかけられてしまった。ミユビたちはどんどん波打ち際を北に向かって走り、私は取り残された。

戻ると朝は30人ぐらいいた鳥仲間さんもパラパラと解散してしまい、それからまたじっと3時まで待ってだめ、すごすご帰る。


9/8 多摩川河口
7時頃に着、干潟はない。秋です。シジュウカラの声が秋の鳴き声だった。ずっと待っていて、10時頃ようやくウミネコと、オオセグロ、ユリカモメの他に、イソシギ、コチドリ、シロチドリ、キアシシギ、トウネン、ムナグロ、ダイゼン、ソリハシシギ、オグロシギ様、2羽(いいな〜)、チュウシャクシギ1、オオソリハシシギ6、キリアイ1羽、メダイチドリ、ミユビシギなど来てくれて、今日は相当期待できるな〜と思ったら、それっきりで、お昼になったけど、増えなくて、でも、まあ満足でした。


9/9 秋ケ瀬〜南古谷
台風のせいか降ったりやんだり、ピクニックの森、やっぱり傘が必要、彼岸花が咲き始めた。ツクツクホーシと、ミンミンゼミの声、葛西にはオオルリが入っているようだけど、まだ何も・・・・。

南古谷は飛んでいるオオジシギを見ただけ、あとはサギ類。

大久保Aダッシュはもうほとんど刈り入れが終わって、モミ殻焼きの煙が低く流れていた。コシャクシギやアメリカウラシギはいない。暇そうなカラスがたむろしていただけ!。


9/15.16 尾瀬沼〜日光
御池で車からバスに乗り換え、沼山駐車場に9時着、そこから登り始める。ゴゼンタチバナやタケシマラン、マイヅルソウなどが赤くかわいい実を付けていた。白い実のシラタマノキもたくさん。木道をゆっくり花を見ながら、鳥の声に耳を傾けながら、沼山峠を越えて、尾瀬湿原に出る。途中、キクイタダキ、メボソムシクイ、ハイタカらしきものが飛び、アマツバメもびゅんびゅん飛んでいた。ミソサザイ、ウグイスもしきりにあちこちで地鳴き。広い湿原が目の前に広がる。もう草原の草も紅葉していて、秋。
花はエゾリンドウ(写真)、ヤマトリカブト、ヤナギランが絹綿をつけていて、イワギギョウが赤い実になっていて、オゼヌマアザミ、サラシナショウマ、オトギリの仲間、タムラソウ、コンロンソウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、ワレモコウ、ゴマナ、など。沼の半分ぐらいのところまで行く予定でゆつくり歩くと、笹やぶでウグイスの一家の移動、ヒナも4〜5羽、ヒナながらきっと結んだクチバシは凛々しい。
沼は、遠くにカモSP、カイツブリがふいに甲高い鳴き声を出した。

よく写真で見る、黒い静かな沼に少し紅葉した丸い葉をうかべて、白い花がポツン、ポツン、ヒツジグサ!(写真)ということで、目的は達成した。尾瀬沼の半周ぐらいの小屋の回り、小さな沼に6個ぐらい咲いていた。


休憩して、下山。バス停に2:40着、車で日光へ、中禅寺湖で1泊。





16日
6時前に戦場ヶ原を探検、霧がたなびいていた。
カラの混群に遭遇、にぎやかに通過、一人取り残される。こんな時いつも少し淋しい。シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、コゲラ、ゴジュウカラ、キバシリでした。
男体山の上から登る朝日に草原の露を被った草がキラキラ一面に輝き始め、その中をノビタキが飛び回っていた。ふいに飛んできたツツドリの赤色タイプは遠くの枝に止まって、また飛んでいってしまった。
シカの親子がじっと止まってこちらを見ている、静かにレンズを向けてシャッターを切るとすぐにフィルムが終わって、ちょっと待っててね、と言うと、そのまま母親はカメラ目線で固まった、OK、また撮り続ける。子鹿は飽きたのかきょろきょろしはじめ、そのうちゆっくりと移動し始めた。
朝が広がるのを待つ中でモズが高い木のてっぺんでギチギチと高鳴きをしていた。
他は、アオジ、アカゲラ、ハシブトガラス、マガモ、エクリプスだけどたぶんオシドリが1羽。
注) 赤沼から湯滝に行く木道は、台風15号で増水、通行止めになっていました。詳しくは、

Nikko Today http://nikkotoday.com/



9/22〜23 八ヶ岳経由〜佐久〜白樺峠
朝、空いっぱいにどんより雲だったけど、甲府あたりでは青い空も見え始める。
八ヶ岳に7時着、風が強くめちゃくちゃ寒いけど、八ヶ岳が雲で隠れずほぼ全部見えたのは今回が初めてかも知れない。富士山は雪化粧をしていた。



八ヶ岳

乗鞍 ハチクマ

途中だからゆっくり出来なかったけれど、牧場で有刺鉄線に並ぶ冬色のノビタキや、つがいか仲良く並んでいるノスリ等を見て、あちこちコスモスの咲く街道を佐久に向かう。お花はアザミやナギナタコウジュ、ツキミソウ、イナカギク、ゴマクサ、ハンゴンソウ、ワレモコウ、アキノキリンソウなど。

牧場で大バーベキュー大会?に臨時参加の予定。
時間に遅れておまけに迷子になって、地図を片手にうろうろしていると、同じ地図を持ったやはり迷子の車に会い、2台で1時間ぐらいロスして到着。2台ともカーナビ搭載(*^_^*)。
でも、広〜い青空の下、お肉やサンマもおいしいし、景色も最高だった。上空をサシバとハヤブサが単発で飛ぶ。
夜は満天の星の下、焚き火を囲みながら過ごす。
23日
何とか、凍死せず目が覚めた。フロントガラスはガチガチに凍っていた。コーヒーを飲んで、片付けて白樺峠に出発。9時過ぎに到着すると、昨日はサシバとハチクマ他6000羽、とも7000羽とも・・・。今日は残りだから期待できないとの事、上の観察台はいっぱいの様子なので、駐車場で観察する。山に登ることもなく、車のすぐそばで、食べたり飲んだりしながら、のんびり待つ。空は澄み切って一日中雲一つなく、無風状態(-_-;)、で、でも飛んだ。30羽前後の鷹柱、やポツンポツンのサシバ、クマタカ2羽、樹冠に止まったサシ
バ、ハチクマなど。まあそこそこ退屈しない程度に楽しめた。アオバトは3羽ぐらいであちこち回りを飛び、私は見なかったけど、ホシガラスも飛んだそうだ。他、カラ類と、エゾビタキを見た。夕方5時過ぎに帰路につく。(今回も初対面の人達やお友達にちょっと迷惑をかけたかな?お世話になりました。)

9/29 秋ケ瀬〜見沼
秋ケ瀬はこの前の浸水で地面から1.5mぐらい泥水のあとがあり、全体、ホコリっぽかったけど、ヒガンバナは、それから伸びたのか、鮮やかな赤い色で咲いていた。エゾビタキ、キビタキのメスが樹木の高いところにいた。今日見たエゾビタキはホバリングがすごくうまかった。他アカゲラ、この時期限定のカケス。
見沼がいいという情報でそのままみんなで行ってみる。広い沼にセイタカシギ1羽、コアオアシシギ2羽、アメリカウズラシギ1羽、オジロトウネンが遠くでせかせか餌採りをしていて、コチドリがチラホラ。ダイゼンが1羽いた。
カイツブリ、あとは見ていないけど、コガモ。空にはトンボが飛んで、チョウトンボもいて、ツバメが飛んでいて、暖かいけど、さわやかないい一日でした。



9/30 多々良沼
多々良沼もフィールドにしているお仲間に、ここのところ水を抜いていて・・・(とまで聞くと、まず魚の掴み取り、次に・・)シギ・チドリが入るかも・・。ということで行ってみることになった。7時前に着く。どんよりとした天気だが風はなく、寒くもない。沼の水は船が浮かぶ程度。朝の散歩している人とおしゃべりをしていたら、舞い降りる姿もひときわ美しいオグロシギが4羽、そのそばにはコアオアシシギ、アオアシシギ、これはいけると思ったけど、他にはシロチドリとお仲間だけが見たクサシギ。広い沼には他にアオサギやダイサギ、コサギ、色々普通のカモ(コガモ、マガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、カルガモなど)オオバン、カイツブリ、カワウ。
カラス、ハクセキレイ、セグロセキレイは数羽いてさえずっていた。カワセミは幼いくすんだのが1羽。他モズの高鳴き。



何の木か駐車場のそばの公園にありました。名前教えて下さい!
わっかりました!カジノキです。


続いて、某、荒川河川敷を案内していただく。工事現場や畑に台風の置きみやげの水たまりがあり、そこにカモや遠目にコアオアシシギが4羽入っていた。ノスリも低空飛行で草地を飛ぶ。だだっ広い草地を歩いていると、ツルシギが6羽いきなり降りてすぐに飛び立つ。ムナグロ7羽の群れと、さっきのツルシギ6羽が遠くに飛んで行き、降りた様子。ひょっとしたら、手つかずの沼があって、シギやチドリの一大楽園になっているのでは・・・(*_*)、と草をかき分けて行ってみる。ちょっとしょぼい楽園があった。降りたツルシギとムナグロの他にメダイチドリ1羽、コアオアシシギ4羽だった。
でも広々とした河川敷でのんびり鳥を観察でき、オグロシギやツルシギにも会え、なかなか充実した1日でした。



ツルシギの休憩(大きくできないのがつらい(^_^;)