〜漆器の扱い方〜


新しい漆器を使うとき

新しい漆器には特有の匂いがあるため、まず漆器を購入したら、
その匂いを取ることから始めます。
うすめた酢を柔らかいふきんにつけて漆器を拭くとよいでしょう。
ぬるま湯に酢をほんの少し入れた中に1時間ほどつけておいても匂いは抜けます。
または、米櫃の中に数日間入れておくとよいでしょう。

漆器の洗い方

漆器を使った後は、ぬるま湯で洗います。
ぬるま湯にひたした布で汚れを落とし、ふせて水気を切り、
そのあとガーゼか柔らかい布(糊などのついていないもの)で拭きます。
ひどい油汚れは洗剤をうすめて使うといいでしょう。
湯水に長時間浸したり、合成洗剤を多量に使うのはよくありません。
クレンザーやたわしなどでゴシゴシこすると傷の原因になるので、使わないように。
水滴が残ると跡がついてしまうので、水分はきちんと拭き取ります。
陶磁器やガラス類など他の器と一緒に洗うと、傷が付きやすいので、注意が必要です。
皿洗い機、乾燥機を使うことも禁物です。

漆器の片付け方

水気がとれたら、乾いた布で再び拭くと、漆器に艶が戻ります。
右手の布で器のふちを持ち、左手の布を底に添え、こすらないように軽く、
外側、内側、底の順に拭いていきます。
指紋が付いてしまったら、息を吹きかけて布で拭けばよくとれます。
すぐ使う場合はそのまま重ねてもかまいませんが、
長時間使わないときは、柔らかい布に包んで、木や紙の箱に入れると良いでしょう。
保管場所は、風通しがよく、直射日光が当たらず、湿気の少ないところに。

避けたいこと

直射日光や火熱のそば、極端な高湿、高温、冷暖房による乾燥は、
漆器の寿命を縮めるので避けるようにしましょう。
電子レンジやオーブンの使用も禁物です。

漆器の艶を保つために

塗膜の表面の艶が消えた場合、綿にごく少量の菜種油をつけて表面全体をよく拭いた後、
柔らかい布で油のくもりがなくなるまで拭けば光沢がでてきます。

漆器の修理

欠けたり傷ついたりした場合には、
柿渋、又は他の塗料を塗っておくと傷みがひどくなりません。
割れ、ひびが入ったら、使用を中止して早めに修理に出します。
こわれ具合によっては新しい品に取り替えましょう。

漆のかぶれ

漆器は体質により、ごくまれに”漆”にかぶれることがあります。
異常を感じたときは、すぐ使うのをやめて専門医に相談しましょう。


カタログ請求&商品についてのお問い合わせは、
讃岐漆器製造・販売(株)漆器のまつだ

香川県高松市高松町2196-46
TEL: (087)841-3093
夜間・休日(087)843-8102
FAX: (087)841-7182

感想や意見などありましたらこちら までお願いします。