横浜市営地下鉄設備概要

(更新:2008.04.13)


グリーンライン開業が今年3月と近づいているため、各路線向けの説明ができるように少しずつ変更を加えていきたいと思います。一部見苦しい点が出てくるかもしれませんが、その点ご容赦ください。


地下鉄の車両番号について

 

地下鉄の各車両には、「3246」という番号が書かれており、各数字毎に意味があります。

(例)
3
24
6
(1)
(2)
(3)

(1)

形式。1は1000形、2は2000形、3は3000形(以上ブルーライン)、10は10000形(グリーンライン)であることを示す。

(2)

編成順。ブルーラインでは1000形から通しで付けられている。上の例では、1000形の第1編成から数えて24番目の編成であることを意味する。

(3)

号車番号。1〜6まであり、1は湘南台(中山)寄り、6はあざみ野(日吉)寄りの先頭車である。()内はグリーンラインでの方向を示す。

車両構成はブルーラインの場合、以下のように表記しています。

6
5
(弱冷房車)
4
(平日朝は女性専用車両)
3
2
1
Tc
M
M
T
M
Mc

上記の英文字の意味は次の通りです。

平日の始発から9時まで、ブルーラインの4号車は女性専用車両となっています。平日9時を過ぎると、走行位置に関わらず専用車の取扱は一斉に解除されます。 


ブルーラインについて

ブルーラインは横浜市営地下鉄創業時から営業している路線で、現在は東急田園都市線のあざみ野駅と小田急江ノ島線の湘南台駅を、横浜中心部(横浜、関内)を経由してに結んでいます。

ブルーラインを走る車両は6両を1編成とし、1両あたり18m、側面の扉は3扉を基本としています。おそらく、一番曲線半径の大きい関内〜伊勢佐木長者町間の走行を考慮した構造と思われます。車両数は2007年2月現在、総編成数・37編成、総車両数・222両が在籍しています。戸塚〜湘南台開業直後は38編成・228両が在籍していましたが、2004〜2006年にかけて更新を進めた結果、総編成数が1編成減少しました。

以下に路線や運転方式に関するデータを簡単にまとめてみました。

 

営業区間(1999.08.29現在)

あざみ野〜湘南台

全営業キロ

40.4km

駅数

32(*7)

運転間隔(目安)(*1)

日中7.5分間隔、平日ラッシュ時最短4.5分間隔、夜間10分間隔(*6)

地上駅(駅舎が地上にある駅)

中川、センター北、センター南、仲町台、北新横浜(旧:新横浜北)、上永谷、立場、下飯田

島式1面ホームの駅(途中駅では、乗降口が進行右側となる) あざみ野、センター北、センター南、北新横浜、新横浜、横浜、高島町、桜木町、伊勢佐木長者町、阪東橋、吉野町、上大岡、戸塚、踊場、中田、立場、下飯田、湘南台
特殊構造の駅 関内(上層部が湘南台方面ホーム、下層部があざみ野方面ホーム)
上永谷、新羽(車両基地出入りのための引き込み線あり)
対向式2面ホームの駅(途中駅では、乗降口が進行左側となる) 中川、仲町台、岸根公園、片倉町、三ッ沢上町、三ッ沢下町、蒔田、弘明寺、港南中央、下永谷、舞岡
運転方式

ワンマン運転。自動列車運転装置(ATO)(*2)採用。各駅にホームドアあり。

集電方式

第三軌条方式、直流750V(*3)

車両基地(*4)

上永谷、新羽

引込線設置駅(起終点、車両基地を除く)(*5)

センター北、新横浜、横浜、関内、上大岡、踊場

 

(注記)

(*1)

通常は、湘南台〜あざみ野間をピストン運転する運用が基本となっていますが、車庫への出入庫として上永谷、新羽発着があります。また、早朝、深夜、平日のラッシュ時には、引込線設置駅発着の便の設定があります。
最近では、横浜国際総合競技場や都心部で大規模な試合・イベントが開催された時に、臨時増発便が運行されることもあります。

(*2)

Auto Train Operationの略。これにより、列車の運転に関わる全ての操作(発進、加速、原則、停止などの操作)を自動的に行うことが可能です。

(*3)

普通の電車のように、車両の上から張ってある架線から集電するのではなく、線路脇に設置されているもう1本のレール、すなわち第三軌条に直流750[V]の電気を通しそこから集電する方式となっています。これにより、架線方式よりもトンネル断面積を抑えることができます。最近では、駆動方式にリニアモータを使用して車両と地面の高低差をさらに小さくすることにより、第3軌条方式よりもさらにトンネル断面積を小さくした地下鉄路線(都営地下鉄大江戸線、現在工事中の市営地下鉄4号線等)があります。

(*4)

車両基地は、横浜〜上永谷が開通したときに竣工された上永谷車両基地、あざみ野延伸時に竣工された新羽車両基地の2つがあります。上永谷車両基地は45・112系統の沿線から眺めることができるのですが、新羽車両基地については北新横浜駅から歩いた方が近いようです。

(*5)

引込線は、折返し機能だけでなく、深夜の停泊機能も有しています。起終点についても同様です。
関内駅の引込線は、横浜・あざみ野方面4番ホーム脇にあり、深夜の停泊用に使用されています。

(*6) ダイヤは平日と土休日ダイヤに分かれていますが、年末年始(12/30〜1/3)は原則として土休日ダイヤで運行されます。
(*7) 2002年5月より、各駅に対して番号が振られています。湘南台が1番の順で、あざみ野は32番となります。

改札は全駅自動改札となっていますが、福祉乗車券を取り扱う関係上、有人改札もあります。各駅では自動放送設備によって列車接近や行き先、駅名、発車案内などを行っています。(ラッシュ時は駅員の案内も行われます。)

また、車椅子での利用に配慮すべく、新規開業駅には必ずエレベータが設置されるようになっており、既存の駅でも順次設置が進んでおります。

さらに、2007年にかけてブルーラインの各駅にはホームドアが設置され、ワンマン運転開始にあわせて各駅でも発車サイン音と扉開閉合図を知らせるようになりました。代わりに、起終点駅や折り返し可能駅で使われていた発車ベルが廃止されたようです。


グリーンラインについて

グリーンラインは2008年3月30日から営業を始めた路線で、現在は東急東横線の日吉駅とJR横浜線の中山駅を、港北ニュータウン地区経由して結んでいます。センター南駅、センター北駅でブルーラインと接続しています。

グリーンラインの電車はレールの上を走行しますが、リニアモータによって走行する為レールの間に駆動用のコイルが設置されており、電車も他と比べて一回り小さいのが特徴です。

営業区間(2008.03.30現在)

日吉〜中山

全営業キロ

調査中

駅数

10

運転間隔(目安)(*1)

日中7.5分間隔、平日ラッシュ時最短4.5分間隔、夜間10分間隔

地上駅(駅舎が地上にある駅)

川和町、センター南、センター北

島式1面ホームの駅(途中駅では、乗降口が進行右側となる) 高田を除く全駅
特殊構造の駅 高田(二層構造)
運転方式

ワンマン運転。自動列車運転装置(ATO)(*2)採用。各駅にホームドアあり。

集電方式

架線集電方式、直流1500V

車両基地

川和町

 


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