3000形・3次車(3000R形)

(開設:04.04.04、更新:06.01.29)


3000形・3次車は開業以来活躍を続けた1000形の置換えを目的に製造された車両で、3000R形とも呼ばれています。2004年4月より営業運転が開始されました。基本的には3000形2次車のスタイルを踏襲していますが、2次車と比べて数々のマイナーチェンジが行われています。

前面に関しては、まず正面下のガラスの形状が変更され、その真下にある黒色パネルが廃止されました。前照灯についても、電球からハロゲンランプに変更されたため、光り方が異なっています。

側面の場合、2次車ではステンレス車によく見られる溝が下半分にあったのですが、3000R形ではその溝がなくなりました。横浜市営地下鉄では長年ステンレス車体を使用してきていますが、3000R形ではアルミニウム合金車体に変更されたようです。窓については、2次車では採用されていないスモークガラスが使われています。

内装に関しては、シート形状とつり革配置が変更され、各車両に車椅子スペースが配置されるようになりました。シートについては個々の着席区分をよりはっきりさせたバケット型のものになっており、柄については全席優先席を採用した影響で、全て同じ色に統一されています。

さらに、2次車と比べて車高が1cm低くなっており、車椅子での乗降負担が軽減されています。(情報提供:高部様)

電気系統に関しては2次車と3000R形で差異はないようです。


(車両)

 

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3000R形・第40編成

3000R形の2編成目の写真です。「祝3000R」というシールが前面に大きく掲げられています。

3000R形は現在2編成が営業運転についていますが、横浜市交通局発行のパンフレットによると、2004年度は8編成の増備が予定されているそうです。

 

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3000R形・第39編成
(写真提供:高部様)

営業運転の前に行われた先行乗車会における3000R形の写真です。参加者の情報によると、通常ダイヤの間を縫って、関内から新羽の間を走行していたようです。

また、関内では通常留置用に使用される3番線が一般開放されました。

 


(車内)

 

車内(1)
3000R形・車外から見た車内の様子
(写真提供:高部様)

車外から見た3000R形の車内です。窓については直射日光からくる赤外線や紫外線をカットするために着色ガラスとなっています。また、座席についてはバケットタイプになっていることが確認できます。

 

運転席
3000R形・運転台
(写真提供:高部様)
(2006.01.29)
3000R形・運転台
(ATO対応改造後)

3000R形の運転台写真です。

3000形・2次車では速度計がアナログ式となっていましたが、3000R形では1次車で採用されていたデジタル式に戻っています。また、3000R形では横浜市営地下鉄初となるワンハンドル式マスコンが採用されています。(写真右側のレバーが該当します。)

2005年後半から、運転台についてはワンマン運転に対応するための改造が行われています。改造後は速度計の下や運転台にボタンが何種類か追加され、マスコンの形状も変更が加えられています。

 


性能概要

 

形式

3000R形(3000形・3次車)

編成数

14編成・84両

電動機制御方式

VVVFインバータ・電動機制御(8M1C)[IGBT素子]

その他

3000形・2次車と比べてスタイルは基本的には変わらないが、多少マイナーチェンジが行われた箇所がある。

 

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