3000形・2次車(3000N形)

(最終更新:04.06.20)


 (2004.06.20:説明を全面的に改訂しました。)

3000形2次車は1999年8月29日の戸塚〜湘南台延伸開業に向けて増備された車両で、「3000N形」とも呼ばれています。

前面のスタイルは、1次車と比べて丸みを帯びた形状から2000形のような直線的なデザインに変更され、LED表示に関しては行き先と運用番号が独立して配置されるようになりました。

側面の帯配置は上下に青色、中央に水色という配置に変更され、車端寄りの側面窓については分割仕切りがなくなっています。また、各乗降扉はJR東日本の最新型通勤車両に準じた窓枠となり、車内の座席は全車ロングシートとなり、停車駅案内もLED方式に統一されました。

 電動機制御方式はVVVF制御ですが、制御素子がGTO(ゲートターンオフサイリスタ)からIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に変更になり、ノイズの減少によって走行音は静かになりました。


(車両)

 

第35編成
3000形・2次車・第35編成

 

第32編成、はまりん号
3000形・2次車・第32編成(はまりん号)

「インフォメーション電車・はまりん号」の写真です。3000形2次車のうち、第32編成が「はまりん号」として運転されています。外観は東急の「TOQ BOX」と似たようなデザインで、アルミの車体に虹のマークやはまりんのイラスト、音符などが描かれています。

「はまりん号」の車内には一般広告の掲示はなく、横浜市に関連するポスターが掲載されています。

 

「はまりん号」・側面

「はまりん号」の車両側面です。側面には、風船や音符、はまりんのイラストが描かれています。


(車内)

 

車端部

車端部の様子

市営地下鉄では、長らく車端の仕切幅は広くなっていましたが、3000形2次車から幅が狭くなりました。良く見てみると、JR東日本の最新型通勤車両で見られるようなスタイルになっており、反対側の車端部には扉が設置されていません。

 

運転台付近の座席配置

先頭車の様子

3000形1次車に設置された車椅子スペース反対側のボックスシートは、通常のロングシートに置き換わっています。

 

運転台

運転席

速度計が丸型のアナログ式になった代わりに、右隣の液晶モニターがカラー式になっています。このモニターは運行管理モニターと呼ばれており、これによって各車両の室温や混雑率等の状況を把握し、空調を制御することもできるようです。

 

ドア周辺

ドア付近の様子

ドア窓の形状はJR東日本の最新型通勤車両と同じになっています。また、案内表示板も1次車と比べて薄くなっています。

 

案内表示

案内表示を拡大

登場当初は案内装置が作動していなかったため、次駅の案内は1000形や2000形と同じように車掌によって行われていました。また、上部パネルの駅名一覧は1999年8月の湘南台延伸開業に対応していましたが、開業前まで戸塚〜湘南台の部分が隠され、「新横浜北」もステッカー表示となっていました。

 

文字放送ニュース

1両あたり6つある扉のうち、3つについては文字放送に対応しています。写真のように、神奈川新聞のニュースと市交通局のお知らせが流れてきます。ちなみに、情報の更新は起終点(通常は湘南台とあざみ野)で行われる模様です。

 


性能概要

 

形式

3000形・2次車

編成数

7編成・42両

電動機制御方式

VVVFインバータ・電動機制御(8M1C)[IGBT素子]

その他

3000系・1次車からマイナーチェンジされた個所あり。第32編成は、「はまりん号」として活躍中。

 

←あざみ野

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6
5
4
3
2
1
Tc
M
M
M
M
Tc

 


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