8000形


1982〜1984年に製造された中堅の通勤用車両です。前面窓が一体感のある長方形であることから、見分けがつけやすくなっています。

前照灯と後尾灯は9000形同様左右対称に設置されていますが、形状は四角になっています。側面窓は9000形から採用されている1枚下降窓を採用しており、足回りでは主電動機制御方式として界磁チョッパ制御を採用している点が特徴です。

4両編成と6両編成がセットで製造され、4両編成の車番は8000〜8200、6両編成の車番は8500〜8700となるように番号が振られています。5000形シリーズの次に在籍車両数(16編成)が多く、見かけることが多いかと思います。


 

8000形
8000形(8566)

8000形の車両についても、5000形や9000形と同様内装のリニューアルが行われるようになっています。座席のモケット色も写真では少々見にくいのですが、6両編成ではローズピンクを採用しています。

 

 
8000形(8262)
8000形(8262)

この写真は4両編成の車両で、シート生地には明るい青色が採用されています。2002年12月になって、列車種別方向幕が英文字併記のものに交換されるようになりました。

 

(2003.04.27)
8551F
8000形(8551F)

2003年に入り、8000形の一部でアコモデーション改造を受けた編成が登場しました。

行き先・種別表示がLEDに変更され、側面客室窓にUVフィルターが追加されるなど、新3000形に準じた改造となっております。

 

  (2004.10.11)
8000形(8256F)

8000形のアコモデーション改造は2004年も引き続き行われました。

 2004年に改造された編成(8254Fと8256F)は、電動機や台車等の足回りも改造対象となり、電動機制御については新3000形4次車で採用されているVVVF制御に変更されました。

運転台のサイズも先に改造された8251Fと比べて大きくなり、連結器も小田原・藤沢寄りの先頭車において、電気系統の連結部分がない等の微妙な違いが見えます。

 

(2006.04.16)
8000形(8252F)
 

2005年度も8000形の更新が行われ、8552F編成については前面、側面の行先表示がフルカラーLED仕様になりました。従来のLEDでは橙、緑、赤色の表示しか出せませんでしたが、フルカラーLEDは青色や白色の表示も出すことも可能で、私鉄で多く用いられている色別の種別表示にも柔軟に対応できるようになります。また、方向幕のものと比べて特に夜間での視認性が向上しています。

小田急では一部駅の発車案内板でフルカラーLED行先表示が採用されていましたが、電車での採用は今年に入ってからと思われます。また、電車へのフルカラーLED行先表示採用は、首都圏の私鉄では東急、京急に次ぐものとなります。

 

(2008.12.13)
8000形(8263F)

2008年度も引き続き6両編成を中心にリニューアルが行われましたが、8263F編成のリニューアルに関しては2007年度以前と比べていくつかの相違点があります。

まず、外観上の違いとしてLED行先表示の字体が明朝体からゴシック体に変更されました。また、電動機とその制御装置の仕様が変更され、乗降扉付近の床部分が黄色くなるなど、これらに関しては2代目4000形で採用された仕様に近づいています。さらに、細部の変更点として、扉開閉装置の制御装置が3000形で採用されたものに変更されています。


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