ポリテクニカ/ズベズタ/アンコール
旧ソ連潜水艦 レーニネッツ(L)級シリーズII scale 1/400
*上の写真をクリックするとふつーの作例画像が表示されるかもしれません*
別アングル1 別アングル2 別アングル3
実艦解説
沈没したイギリス潜、L−55を引き上げてコピーした機雷敷設潜水艦。
**data**
- 水上排水量・・・・約1040トン
- 水上速力・・・・・14ノット
- 水中速力・・・・・9ノット
- 53.3センチ発射管6門
- 機雷20個搭載可能
キットはデカールにL3というマーキングが入っていることで、1931年にニコライエフマルティ造船所で建造された「フルンゾベッツ」(旧名ボルシェビキ)をモデル化したと思われる。大戦中はバルト海艦隊に所属し、幸運にも大戦を生き延びたらしい
参考資料
丸グラフィック・クオータリー1978年夏号「英国・フランス・ソビエト潜水艦」/スコラスペシャル72「世界の潜水艦」
キットについて
- キットはボール紙2つ折りパッケージにビニール袋入りで、ロシア語オンリーの説明書だが、バルト海、黒海、北海艦隊のカラー塗装図が付いている。とはいえ、資料を信じるならばこのシリーズIIはバルト海と黒海艦隊に配属され、北海には配備されなかったらしい。また、このポリテクニカ・オリジナル版以外に、ズベズタがアンコールと提携して発売されたソビエト潜水艦3種セット(本艦のほか、デカブリスト級、スターリネッツ級の3隻)が発売されている。こちらのほうがコストパフォーマンスがよく、デカールも格段に優れているので、3隻とも作りたい人にはおすすめだ。
工作
- パーツ数は少なく、一見作りやすそうだが、実際にはなかなか一筋縄ではいかない。
- 船体はモールドは太いが、そこそこの出来。左右の艦体の大きさが違い、甲板を合わせると艦底が合わない。作例では艦底で合わせ、甲板の段差をゴリゴリと削り込んだが、プラが厚いので裏打ちの必要がないのが不幸中の幸い。
- これもD級同様、ビルジキールが無視されているので真鍮線で自作する。形状はほぼ直線なのでD級よりはラク。
- 小部品はお粗末。しかしデカブリスト級よりはいくらかはマシ。いずれにせよリアルに作りたいなら全部自作する必要がある。手軽にやるなら作例のようにエレールのUボートのパーツなどを流用すれば、とりあえずごまかせる。
- セイルの合わせもよくない。よくすりあわせ、キチっと合うようにしてやる。
- 潜望鏡の類も丸太のようなプラ棒で構成されているので、真鍮線で自作するほうがすっきりするだろう。
- デカールは細かなものまで入っているが、全体に質が悪く、とても貼れたものではない。作例ではアンコール版のものを流用した。
塗装
- 当時のソビエト潜は作戦海域や季節によってその塗装は異なるが、ここでは一般的な下面=艦底色、上面=ダークグレーで仕上げてみた。
評価
星印の評価は5つが最高というどこぞのグルメ名鑑方式。
項 目 名 | 内 容 |
ジャンル | WW2 潜水艦 |
名 称 | ソビエト海軍潜水艦レーニネッツ(L)型「フルンゾベッツ」 |
メーカー | ポリテクニカ/ズベズタ/アンコール |
スケール | 1/400 |
マーキング | 各部の記号など(オリジナル版は印刷状態悪し) |
モールド | D級より少々マシ。小物は自作か流用が前提 |
スタイル | 大戦間期の潜水艦の特徴がよくわかる |
難 易 度 | 簡易インジェクションのつもりで組むこと |
おすすめ度 | 潜水艦モデラーなら作ってもソンはないかも知れない |
コメント | シリーズ4隻中、個人的にはもっとも気に入っているタイプ。
張り線や手すりなどにもいちばん凝ったつもり。 |
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