Woerter und Unwoerter des Jahres 2005


ことしの新語 ドイツ オーストリア リヒテンシュタイン スイス

ことしの変語 ドイツ オーストリア リヒテンシュタイン スイス

ことしの一言 ドイツ オーストリア リヒテンシュタイン スイス

その他 オーストリア(迷言) 


 

○ことしの新語

〈ドイツ〉

1.Bundeskanzlerin 女性首相

 ドイツ語では、職業や身分をあらわす単語は基本的に男性形で、女性に適用する場合には語尾にinをつける。というわけで、「首相」のBundeskanzlerに対して「女性首相」はBundeskanzlerin。新しい用法でも何でもないが、実際に使用されるのは初めて。11月22日、ドイツ連邦議会でキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の統一候補メルケル氏(*1)が首相に選出されたのである(*2)

 ちなみに、「首相官邸」という単語はBundeskanzleramtのままのようだが、そのサイトのアドレスはwww.bundeskanzler.deからwww.bundeskanzlerin.deに変更されている。

 *1 Angela Merkel

 *2 賛成397票、反対202票、棄権12票(投票総数612、有効票611)。当選に必要な308票は上回ったものの、CDU・CSU及び連立相手の社会民主党(SPD)の総数448票よりもかなり少ないことが懸念されている。

 

2.Wir sind Papst 我々が教皇

 ヨハネ・パウロ2世の後を受けてローマ教皇ベネディクト16世となったラツィンガー枢機卿(*1)は、ドイツ南部のマルクトル(*2)出身。ハドリアヌス6世以来482年ぶりのドイツ人教皇が誕生したのに、本国ではその保守的な考え方が不評を買い、イギリスの新聞にはヒトラー・ユーゲントに所属していた過去をあげつらわれ、どうもぱっとしない。

 こんな状況に憤慨してか、新教皇決定翌日の4月20日、タブロイド紙ビルトは「我々が教皇だ!」との見出しを大々的に掲げた。また、カトリックの価値観を延々と説き、まるでバチカンの新聞のようだと言われるほどだった。

 この一連の報道に関しては、タブロイド紙のくせに何言ってんだとか、「我々」って誰だよとか、さまざまな批判や論争が起こったほか、この見出しと同名の歌がつくられたり、もじった言い回しがいろいろな場面で使われたり、ずいぶんにぎやかな動きがあったようだ。

 *1 Joseph Alois Ratzinger

 *2 Marktl am Inn

 

3.Tsunami 津波(更新)

 2004年12月26日、インドネシア・スマトラ島沖でマグニチュード9・3の地震が発生。これによってインド洋沿岸に引き起こされた大津波は、死者・行方不明者約23万人(約50万人という説もある)という大災害をもたらした。被災地域には国際的なリゾート地を含むため、域外被害国は20カ国ほどに上る。災害発生当時に約8000人の国民が滞在していたドイツでの関心は高く、政府による支援5億ユーロに加え、市民からの多額の寄附金が被災国に送られた。また、津波という言葉自体にも注目が集まり、感染症や貧困など、じわじわと迫る危機を指す造語「静かな津波(*)」も生まれた。

 * stiller Tsunami

 

4.Heuschrecken イナゴ(更新)

 シュレーダー政権は経済立て直しのために構造改革を打ち出したが、労働者の痛みばかりが先行し、失業率も高どまりするなど、はかばかしい効果が見られない。支持率は低下し、5月にノルトライン・ヴェストファーレン州で行われた州議会選挙で与党SPDは大敗を喫してしまう。そこで、シュレーダー首相は総選挙を1年前倒しし、改革への民意を問うという賭に出た。

 このようなことを背景に、4月17日、SPD党首ミュンテフェリング氏(*1)は、ビルト・アム・ゾンターク紙(*2)のインタビューで、「一部の資本家は人々のことなど何も考えず、その職場を壊滅させて去っていく。名前も顔も隠したまま、イナゴの大群のように企業に襲いかかり、すべてを食い尽くして次の獲物に向かう。我々は、このような資本主義と闘っていく」と、かねてからの持論である利潤のみ追求する企業(特に米国資本)への批判を展開した。

 この発言に対し、経済界からは反発の声が上がったが、一定の共感も寄せられた。しかし、9月の総選挙では政権を維持するだけの支持を得ることができず、CDU・CSUとの大連立を余儀なくされた。

 *1 Franz Muentefering

 *2 Bild am Sonntag

 

5.Gammelfleisch

6.Jamaika-Koalition

7.hoyzern

8.suboptimal

9.Telenovela

10FC Deutschland 06

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〈オーストリア〉

1.Schweige-Kanzler

Vogelgrippe

Parallelgesellschaft

gefuehlte Inflation

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〈リヒテンシュタイン〉

1.Koalitionsharakiri

2.Imitsch

3.Malbunaktie

4.Radiokampfwahl

5.Tsunami

6.Barrage

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〈スイス〉

1.Aldisierung

2.Rivalitaetsprinzip

3.Nulltoleranz

4.Stallpflicht

5.Barrage

6.Tsunami

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○ことしの変語

〈ドイツ〉

1.

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〈オーストリア〉

1.Negativzuwanderung

Voting

Der Speck!

vor Ort

angedacht

die Moechtegernoesterreicher

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〈リヒテンシュタイン〉

1.Auberginenfuerze

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〈スイス〉

1.erlebnisorientierte Fans

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○ことしの一言

ドイツ〉

なし

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〈オーストリア〉

1.Oesterreich ist frei

Das ist irreregulaer!

Es kann nur besser werden!

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〈リヒテンシュタイン〉

1.Fuer das Leben

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〈スイス〉

1.Deutschland, wir kommen!

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○その他

〈ドイツ〉

なし

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〈オーストリア〉ことしの迷言

Geiz ist geil!

Der Speck muss weg!

Pummerin statt Muezzin!

Vieles anders, vieles besser.

Paperlapap

es gibt keine Bildungsmisere !

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〈リヒテンシュタイン〉

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なし

 

〈スイス〉

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なし

 

 

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