『デバッガの理論と実装』 著者紹介

Jonathan B. Rosenberg (著者)

Jonathan B. Rosenbergは、Borland International社でC++およびインターネット製品開発を担当する重役である。彼はC++とその関連製品の開発責任者であり、統合開発環境(IDE)、コンパイラ、リンカおよび関連ツール、ObjectWindowsライブラリ、CodeGuard、TASM、ToolsなどのCompanion Productsの他、様々な開発チームを率いている。彼のC++チームは、エディタ、デバッガ、コンパイラのバックエンド、Delphiのリンカなど、様々なBorland製品が使用するコンポネンツも作成している。Borland社における彼の最初の仕事はデバッガ開発のプロジェクト管理であり、WindowsとOS/2用のC++およびPascal製品で使用されるデバッガ技術を担当した。また、現在開発中のJavaツールLatteを含むインターネット製品の開発責任者も務めている。

Borlandに入社する前の1988年から1992年までの間、彼はMasPar Computer Corporation社でManager of Toolsの職にあった。MasPar社の創立メンバーの一人である彼は、SmalltalkとC++によって構築されたMasParプログラミング環境のアーキテクトでもあった。MasPar社の前、1986年から1988年の間は、Duke Universityでコンピュータ科学の教授を務めた。1982年から1986年までは、Research Triangle ParkにあるMCNC(Microelectronics Center of North Carolina)で、Director of Design Research and Technologyの職にあった。このMCNCは、VLSIチップ設計を主な目的とする100人規模の研究コンソーシアムであった。彼は1983年5月、DurhamのDuke Universityで、コンピュータ科学のPh.D.を修得している。数学のBAは、1978年にKalamazoo Collegeで受けた。彼はMichigan州Birminghamの出身である。

Steven Correll (一部執筆)

Steven Correllは、Lawrence Livermore National Laboratory、Borland International社、 Mips Computer Systems社を含む数社の新企業で、研究環境および製品環境のために、コンパイラ、デバッガ、ランタイムシステムを開発してきた。

-- Jonathan B. Rosenberg. How Debuggers Work: Algorithms, Data Structures, and Architecture. Wiley Computer Publishing. 1996.
(翻訳:吉川邦夫)