マイクロフォーサーズ機材まとめ

吉川邦夫が使ってきた撮影機材のまとめ。

機材の特性は作品の傾向に影響を及ぼす。機材はコンピュータ化され、新機能の選択は流行に依存する。しかしプリセット的な使い方よりも、例外的な使い方、ヘンな弾き方のほうが楽しい。

(c)吉川邦夫。作例のリンク先は吉川のFlickrアルバム。無断掲載引用等を禁じる。

2020-10-06: 編集はじめ



 ---- もくじ ---- 


DMC-GF1

・最初に買ったGF1には、チルトできるEVFを付けっぱなしにした。黒革のボディケースとストラップを付けた。コンパクトで旅行に良かった。やや古くなり、性能が見劣りしはじめたので下取りに出して、新機種購入用の資金にした。
【作例:
DMC-GF1


DMC-GH2

・GH2は、やや大きめのボディを握った感じに安定感があり、バリアングル液晶も重宝した。三脚に載せてビデオ撮影に使ったが、G7を買って出番が少なくなり、2017年3月2日売却(バッテリーとチャージャーはG7と共通なので売らず。査定6000円マイナス)。
【作例:
DMC-GH2


DMC-GX7

・GX7は気楽に使えて、結構好きだった。ファインダーがチルトするのも良い。ただしグリップが浅いから重いレンズには向かない。センサにゴミを食い込ませてしまい、ジャンクとして売った。
【作例:
DMC-GX7


DMC-GX7MK2

・GX7mk2は、外観がすっきりしていて、機能・性能もかなり良い。外部マイクやリモートシャッターの端子はない。防塵防滴ではないが、軍艦部が平らなので水滴を拭いやすい。グリップが浅いのでブレやすく、ボディにアンチシェイク機構があるけれど手持ちの望遠撮影には頼りない。グリップを少しでも改善するため純正の革ケースを付けた。底上げになるので太いレンズでも置きやすくなる。USB充電できるので電池交換も問題なし。ネックストラップはGF1で使った革製を使っている(いったんはpeak designに変えてみたが、ケースとの相性を優先して革に戻した)。
・レンジファインダー的な形状のカメラであり、ランドスケープならJPEGフォーマットは4:3よりも3:2が似つかわしい。EVFは小さめだ。MF/AFS/AFCの切り替え用レバーがないので、位置が近いFn3ボタンに、その機能を割り当てている。液晶はバリアングルではないが、チルトするからストリートでのウェストレベル撮影に便利であり、その場合は絞りをリングで見ながら調整できるSummilux 15mmが良い。指のひっかかりになるので、マグニファイヤーの枠を貼りっぱなしにしている。EVFがチルトするGX7mk3が出たが、やはりファインダーが小さいようなのでパス。
・大きく重いレンズでなければ、なんでもそこそこ使える。デザイン的にまとまるのは、やはり小型のやつ。Olympusでは12mm f/2の四角いフード付きや、45mm f/1.8が似合う。PanasonicではLeica DG Summilux 15mm f/1.7、25mm f/1.4, G 20mm f/1.7、30mm Macro、G X vario 45-175mmなど。
【作例1:
DMC-GX7MK2 with Prime Lenses
【作例2:DMC-GX7MK2 with Zoom Lenses

・GX7mk2は、電子式シャッター(1 - 1/16000秒)、メカシャッター(B, 60 - 1- 1/4000秒)。フラッシュ同期は1/60秒まで(ただし内蔵フラッシュは位置が悪く、レンズでケラレやすい)。連写はSH(電子シャッター)で40コマ/秒まで。動画の画質は4K 30pまで。ファンクションボタンは、比較的すくない。撮影時はFn1でピーキング、Fn2でプレビューという設定にしている(再生時はFn2でごみ箱/リターンだ)。


DMC-G7

・G7は軽い。握った感じが良いから、さらに軽く感じる。グリップの分だけGX7系より厚いボディであり、バッテリーは大きめ。ホールディングが良いので、手持ちで望遠やマクロを撮影しやすく、三脚を付けて動画を撮るのにも十分な機能がある(リモート端子、マイク端子あり)。野外の動画撮影では風よけのマフを付けたRODEのVideoMicroを使うが、マイク端子の位置がバリアングル液晶と干渉しない点がG8より優れている。IBISはなく、シャッターの音が大きめで、速度によってはショックが大きいのが欠点。防塵防滴ではなく、バッテリーグリップも付かない。これらを改善したのがG8だ。
・14-140mmズームが、キットレンズだったと思うが、とてもバランスが良い。望遠はOIS付き175mmくらいまで問題なく使えるが、IBISがないから300mmでの撮影はつらい。
【作例:
DMC-G7
・電子式シャッター(1 - 1/16000秒)か、メカシャッター(B, 60 - 1- 1/4000秒)。フラッシュ同期は1/160秒まで。連写はSH(電子シャッター)で40コマ/秒まで。動画の画質は4K 30pまで。USB端子は独自形状でGM5と共通。
・撮影時のFnボタン設定は、Fn1(シャッターの手前)がピーキング、Fn3(MENU/OKの下)がモノクロライブビュー、Fn4(ごみ箱/リターン)がプレビュー、Fn11(後ろダイヤルの中央)がヒストグラム。
・ウェザープルーフではないから水気には注意が必要。2016年から中古で買ったG7を使いはじめ、2020年でファインダー内部に曇りが生じた。もともとコントラストや色は、そこそこのEVFである。マニュアルモードでモノクロライブビューを使った撮影を試みる。
・GM5に買ったCOTTAの革ハンドストラップを付けてみた。手持ちのカメラでは、これが最適と思う(わりあい軽くてグリップが十分にある)


DMC-G8

・G8は、優れたカメラだと思う。G7を進化させ、向上した点は多い。十分に大きなバッテリーグリップに対応し、重いレンズを縦位置で使うのに良い。縦横の持ち替えを便利にするため、ストラップは着脱自在なpeak designにした。バッテリーはG7と共通。USBケーブルで充電できないのが残念(USB端子は、GX7mk2と同じMicro-B)。ボディとレンズのアンチシェイクを同期させるDual ISは、G7になかった機能で、GX7mk2よりも進化している。シャッターユニットが改善され、ボディの剛性も上がっているので、ショックが軽減され、ブレに強い。しかもウェザープルーフである。バッテリーグリップにも対応。G7より、やや重いが、たいした差ではない。アンチシェイクが効くEVFは、最初は違和感があったが、慣れた。最初は望遠やマクロを、このカメラで撮ることが多くなり、そのあと、これが標準ボディとなった。レンズは、なんでもござれだ。
【作例:
DMC-G8
・2017年の11月に中古で買って、2019年12月に、G9購入のためバッテリーグリップとともに売却。買い取りはフジヤカメラで、ボディは評価B(ボディ背面傷、グリップラバー擦れ)22K。グリップは評価ABで5K。15%upで合計31,050でした。自分の手に馴染む良いカメラだった。余裕があれば持っていたかったけれど、まあ仕方がない。


DC-G9

・2019年12月13日にフジヤカメラにて中古を購入(97,900円)。バッテリーグリップも中古で22000円。その他、SDカード2枚と専用保護ガラスなどを含め、G8買い取り価格を差し引いて109280円の出費。超望遠で野鳥を撮るなら、これ。G8と比べて特に優れているのは、35mmフルサイズ換算で最大0.83倍の倍率を持つ、でかくて見やすい120fps 368万ドット有機ELのLVFと、親指でフォーカス位置を変えられるジョイスティック。MFTセンサは2033万画素の高精細、ステータスLCDが付き、前面にファンクションボタンとレバーが付き、BISが6.5段、AFと連写が超高速、ボディ堅牢、防塵防滴耐低温性も向上、ダブルSDカードスロットで両方UHS-IIが使える、など。
・100-300mmは、このボディに限るけれど、重くなるので長く歩くのはきつい。機能満載でバッテリーが大型化し、重くなっている。優れた形状のグリップのおかげで、手に持ったときは、そう重く感じないけれど、持ち歩くと重いから重量の分散が大事だ。ストラップはG8で使っていたPeak Designを流用している。しばらく使った標準ズームは、オリンパスの12-40mm/2.8だったが、これは重いわりに望遠がきかない。いくらか軽量で望遠域に達するキットのLeica 12-60mmが、守備範囲の広い標準ズームだが、「MFTの軽さ」ではないから、軽量コンパクトな他のボディを手放せない。
【作例:
DC-G9 (photos)
・G9は、電子式シャッター(1 - 1/32000秒)か、電子先幕式(B, 60 - 1 - 1/2000秒)か、メカシャッター(B, 60 - 1- 1/8000秒)。フラッシュのシンクロは1/250秒まで。ホットシューに電力供給接点がないのはG8と同じ。連写はSH2(電子シャッター)で60コマ/秒まで。動画の画質は4K 60pまで。ハイスピード動画が180fps FHD 30pまで可能。3つボタンとステータスLCDは、ファインダーを見てないときに便利。撮影の合間に設定を確認・変更するとき、いちいちモニタを見る必要がないから反転して閉じたたまにしておける。
・撮影操作のカスタマイズは、まずAモードとSモードで後ダイヤルを露出補正ダイヤルに変えた。カメラ前面では、レンズの脇にボタンが上下2つあり、上のFn4はピーキング、下のFn5はプレビューにしたが、変更の余地あり。前面にはレバーもあるが、小さくて堅いから操作が困難であり、頻繁に使えないし視認できない。いまはオートレビュー(1秒)にしている。
・後面のボタンでは、コントロールボタンのカーソルキーのうち、→(Fn 17)にAF-OnのNearを、同じく↑(Fn 16)にFarを割り当てた。この機能を使うと、藪や格子のような手前の邪魔ものに合焦したり、逆に背景に合焦してしまったとき、「もっと近くだ」とか「遠くだ」という指令を出して、瞬間的に望み通りのフォーカスが得られるケースが多い。マクロや望遠で非常に便利。↓(Fn 18)にモノクロライブビュー、←(Fn 19)にシャッター方式を配したが、これらもあまり使っていないから、前面ボタンとともに変更する可能性あり。その他のファンクションボタンは初期設定のまま。


DMC-GM5

・発売されたのは2014年11月、買ったのは2018年2月24日の中古カメラ市。キットズーム(12-32)付きの中古を50K円で購入。ボディ2つ持ち歩くときや、軽いのを1つカバンに入れたいときのために。液晶はタッチセンスで、なかなか綺麗だが、ティルトしない。ファインダーは非常に小さく、ないよりマシ程度。ボタンやダイヤルなど全体に操作しづらい印象。たとえば押し込み式で露出補正を兼ねる「後ダイヤル」は、小さすぎて一度にぐりっと回すことができない。
・12-32mmのキットレンズは十分にシャープ。暗いと色に不満が出るし、望遠側は不足だが、このボディと、ちゃちなEVFには似合っている。さらにコンパクトな望遠ズームとしては、35-100/4.0-5.6を買わず、45-175mmを便利に使っている。旅行など一般的な用途なら、この2つで大丈夫。とはいえ望遠には向かないボディ。軽くて小さくてアンチシェイクがない。しかもモニタが垂直に固定されているから、広角でもウェストレベルに近い感じで撮るのは難しい。広角を使うなら12-32mmか、G 14mm f/2.5が相応だ。
【作例:
DMC-GM5
・中古で買ったGM5は、右手グリップ位置の張り革が少し浮いていた。前のオーナーがグリップを貼っていたのだろう。確かにホールディングが決定的に足りない。しかも、少し太いレンズではボディの高さが足りず、置くと後ろに傾く。そこでCOTTAの革製ボディケースを買った。ただしボディが軽量なのに底面が狭く、それが丸くなるので、細いレンズだと置くとき前に倒れることになる。バッテリー交換、USB接続も、ケースを外さないとできないから不便。格好は良いのだが。薄いバッテリーは、すぐ消耗するから、純正を2つ買い足した。チャージャーはGX7用と同じのを使える。
・このカメラはシャッターが、電子式(1 - 1/16000秒)か、電子先幕式(T, 50 - 1- 1/500秒)の二者択一だ(後者が単に「メカシャッター」と呼ばれているので注意が必要)。外部フラッシュはスローシンクロを除き1/50秒まで(超小型で電源をカメラから取る、DMW-FL70という純正ストロボを買った)。連写はSH(電子シャッター)で40コマ/秒まで、動画の画質はFHD 60pまで。
・撮影時のFn1ボタン(モニタ画面の上)にピーキング機能を設定している。G7やGX7MK2との統一のため「ゴミ箱/リターン」ボタンにプレビュー機能を配したいが、GM5では不可能。まあGM5の極小EVFでは、あまり意味がないかもしれない。
・モニター画面の高さが少しく足りずに横に長いので、広角では4:3ではなく3:2で撮影するほうが有利なケースもある。ポートレイト撮影には4:3が良い。


モードダイヤルのC

手持ちのカメラ全部で共通のパラメータを得られるように設定したい。ある程度慣れた「現在の設定」を、いったんC1に保存しておき、たとえば特殊なレンズで便利に使うための設定が出てきたらC2に、フラッシュを使うマクロに別の設定を使ったらC3に保存という具合で良いだろう。


ストラップ

カメラのストラップは、取り替え便利なpeak designが良く、カメラバッグにも応用できる。太いSLIDEはG9用。cuffというリストストラップがGM5用で、首から吊したいときはleashという細めのネック/ショルダーを使う。ただしcuffは、ストラップの長さを自由に調節する機構と、他のストラップと交換するための機構があるせいで、やや緩慢というか、手を入れるのに手間がかかる。G7で使っている革のリストストラップなら高速に撮影準備が整うが、GM5にはごつすぎて似合わない。


愛好家のなかにはレンズ道楽の人があって、一本を使って極めないうちに飽きてしまい、また新しいのを手に入れたくなり、手に入れてしばらくすると、また種類の違う別のものが欲しくなるといった具合に、あれこれの特徴、色の乗り方、ぼけ具合を試して喜ぶのだが、そう手軽な道楽とも思えない。パイプスモーキングが好きで大小長短いろいろ取り交ぜたパイプの一組を暖炉の上などに並べて愉快がる人もいる。単なる蒐集狂という点から見れば、このパイプを飾る人も、ワイングラスを取り寄せる人も、オーディオアンプを陳列する人も、みな同じ興味に駆られ、同じ種類の品物のうちで素人には分らない微妙な違いを鋭敏に感じとり、比較して優秀を愛するのに違いない。レンズも、性質からいえば多少は実用に近いから彼らと区別できないこともないが、似たような性質のものを五つも六つも取り揃えるのだから大差はない。


Gレンズ


G 14mm/2.5

・H-H014はパンケーキ。非常に軽く、薄い。DX7MK2に付けてストリートに、GM5に付けて普段使いに、G7やG9に望遠ズーム付けて歩くときの交換用の広角に。ただし、中古だからか、MFリングの操作が重い。
【作例:
G 14mm/1.5
・薄いのが取り柄だから、普段はフィルタもフードも付けたくないが、製造中止になったエツミの46mm「フジツボ」(20mm専用インナーフード)ならキャップを付けても割合薄く、けられない。フジツボの黒は入手が難しくなり、銀と白も買った。黒いレンズに着けると目立つが。


G 20mm/1.7

・H-H020は20mmのパンケーキ。パナソニック初期のキットレンズ。コンパクトで非常に良く写るが、AFは遅く、音も出る。友人に贈呈。
・H-H020A(f/1.7)は、その後発バージョン。性能は、ほとんど変わらない。個体の問題か、MFの操作が重い。ロゴを黒で塗りつぶしたG7に付けたときのルックスが好み。パンケーキだし、レンズがフォーカシングで伸び縮みする。フードは専用のフジツボを付ける(フィルター径46mm)。
【作例:
G 20mm/1.7


G Macro 30mm/2.8

・H-HS030を2018年6月27日、フジヤカメラで買った(程度A、約30K)。マクロはDG Macro-Elmarit 45/2.8を、ずっと使っていて画質に文句はないのだが、後発のこちらはAF性能が良いという話があり、サイズと重量が少し減っている。ためしに安くなった中古を買ってみた。試写したところ、ボケなどの画質はMacro-Elmaritに負けるが、現像すれば大丈夫。口径46mmで、レンズ保護用フィルタと、上記のフジツボを付けている(けられず、ルックスに独特の味があって好み)。持ち歩きに便利な大きさで、標準に近い画角。ワーキングディスタンスが短いので等倍では光が不足するから、普通はクローズアップまで。
【作例:
G Macro 30mm/2.8


G VARIO 14-45mm/3.5-5.6

・H-FS014045は、初期の標準ズームで、キットレンズ。やや図体が大きいが、軽い。MEGA O.I.S.(手ぶれ防止)のスイッチが便利。曇天での色の再現性が良い、なかなか優秀なレンズだった。14-140mmの購入を機会に売却したが、同一焦点距離での画質は14-45が勝る。
【作例:
G VARIO 14-45mm/3.5-5.6


G VARIO 14-140mm/3.5-5.6

・H-FS14140は、小型化された10倍ズームのキットレンズ。上記の14-45/3.5-5.6と比較すれば大きくて重いが、初期モデルよりは、だいぶ小さくて軽い。POWER O.I.S.(SW付き)、Dual I.S. 2に対応。フィルター径58mm。つや消し黒(-AK)の中古(程度A)を34560円@フジヤカメラで購入。フードは強く掴むと歪んで脱着できない。ボディはG7/G8系統が適していて、GX7mk2はDual I.S.だがグリップが不足し、バランスも劣る。レンジファインダー型のボディに、トロンボーン的にせり出す望遠は似合わない。画質は、14-45のほうが良かった(とくに曇り日の描写で良い色が出た)。こちらは現像で色やシャープネスを補うケースが多い。ただしテーマを決めずに1本だけ持って出るには、ちょうど良い。AFは迅速。じっくり構える撮影よりもスナップに向いている。140mmまで使えるのに小さくて軽いのが取り柄。その後、リニューアルで防塵防滴となりAF性能も増したらしい。
【作例:
G VARIO 14-140mm/3.5-5.6


G VARIO 100-300mm/4.0-5.6 II

・H-FSA100300は、中古ABで48600円のをフジヤカメラで買った。レビューを読んで覚悟の上だったが、300mmの撮影は難しい。真っ昼間でもISOを1600まで上げて、f/8以上に絞ってシャッタースピードを上げてとか、そういうことになる。250mmならば、かなり容易に良い絵が撮れる。100mmは非常に良好。フードはプラスチックで、強く掴むと取り外しできない。あまり逆光には強くない。ブレとピンボケを追いやるコツは習得できたが、300mmで遠距離を撮ると解像がイマイチで、JPEGのコントラストも良くなく、現像が必要になるケースが多い。フライバイワイヤのMFは、手持ちの個体の問題かもしれないが操作性が悪く、使えないこともない程度。Minolta MD 70-210にx2のテレコンバータを付けると420になるから、天体にはそれも使う。AFは優秀だから、動物にはこれか、35-100/2.8を使う。フィルター径67mm。600g。ボディはDual I.S.2が効くG9が良い。
【作例:
G VARIO 100-300mm II


G VARIO 7-14mm/4.0

・H-F007014は、7mmから14mmの広角ズーム。超広角は、楽しい。インナーフォーカスで、ズームによるトロンボーンのでっぱりがなく、絞りも動かない。たぶんコーティングのせいで、逆光は弱い(特にゴースト)。8mm/2.8始まりのズームがLEICAブランドで出て、コーティング良さそうで防塵防滴。ちょっと欲しいが高価なので保留していた(2023年7月23日、8-18mmに買い換えた)。7mmで風景を撮影すると、よほど注意しないと両脇の人物や建物などが倒れた感じになる。画面端の画質劣化も7mmで極端に現れる。効果としては面白いけれど。
【作例:
G VARIO 7-14mm/4.0


G VARIO 12-32mm/3.5-5.6

・H-FS12032はGM5の極小キットレンズ。Dual ISを使えるようにファームウェアをアップデートした。光が足りないときの標準露出では色やコントラストを綺麗に表現できず、ごく普通の、平坦あるいはネムい画像になりやすい。小さいレンズは概してそうなるようだ。光が足りていれば、シャープネスは開放から優秀。ただし12mmでは、かなり樽形歪みが出る。ボケは概して美しくない。これらが気にならない場面で十分な光があれば使えるから、望遠ズームがメインの撮影では、これをバッグに入れることが多い。ズーミングに電力を使わないのは、なかなか賢明で、慣れればどうってことなく、かえって便利だ(電源を落としても操作できる)。壊れなければ、記録用に長く使えるだろう。AFは迅速だ。MFはボディ側操作のみ。フィルター径は37mm。F-FotoというブランドのHW37Bというフードを付けてみた(12mmでケられない、スリットのあるクラシックタイプ)。
【作例:
G VARIO 12-32mm/3.5-5.6


G Xレンズ


GX Vario 14-42mm/3.5-5.6 PZ

・H-PS14042は、沈胴式の軽量コンパクトな電動標準ズーム。フードなしでも逆光に強く、AFも実用的。14-42mmと広角よりの画角だが、手ぶれ防止(OIS)もある。ただし、ズーミングもフォーカシングもリングはなくてレバー操作のみ。動画撮影に適し、旅行に便利だ。フィルター径37mm。静止画は欠点が多くて使わなくなった。
【作例:
GX Vario 14-42mm/3.5-5.6 PZ


GX Vario 45-175mm/4.0-5.6 PZ

・H-PS45175は望遠ズームで、電動だがリングでも操作できる。インナーズームで操作はスムーズ、全長が変化しない。野鳥や天体、雨天荒天などは別として、一般的な屋外での望遠撮影なら、45-175mmの、これで十分。絞り開放でf/4.0からf/5.6という仕様は、気楽に使いやすい。コーティング良し、AF良し。もっと明るい望遠ズームレンズと比べて、はるかに軽く、持ち歩きやすい。フィルター口径46mm。ファームウェアアップデートでDual ISに対応。意外なことにGM5に付けてもバランスは良好(細くて軽くて違和感がない。ただしファインダーが狭いのでシビアなフォーカシングは難しい)。GX7MK2に付けてもバランスが良い。G9に付ければ、かなり良い写真が撮れる。これといって欠点のない名作だと思う。現役だ。
【作例:
GX Vario 45-175mm/4.0-5.6 PZ


GX Vario 35-100mm/2.8

・H-HS35100は2019年9月12日に入手。艶のある黒茄子色に金文字など使った、Dual IS 2に対応しない(ファームウェアアップデートでDual ISに対応)、一世代前の明るい望遠ズーム。インナー・フォーカス、インナー・ズームで、操作は非常にスムーズ。性能の割に小型軽量でプロ級画質、良質なコーティング、ウェザープルーフ。IIは、いまだに高価だが、初代の中古(程度良)を、まあまあ安価に入手できた(55080円)。
【作例:
GX Vario 35-100mm/2.8
・主な用途は屋内での撮影。長めの明るい単焦点(42.5mm, 45mm, 60mm, 75mm)を使い分けてきたが、だいたいf/2.8で大丈夫だろうと、購入に踏み切った。最初にアンチシェイクのないGM5に付けてライヴハウスで撮った絵は、Nocticronとは明らかに差があるけれど、その他のレンズとは(f/2.8からは)勝負できる感じ。100mmでf/2.8は、絶妙に薄い被写界深度である。それを200mm相当の画角で得られるのは、アンチシェイクと相まって、暗い屋内では大きなメリット(ボケ過ぎず、ブレにくいから、微妙な失敗が少なくなる)。
・野外で試写するとデメリットも明らかになる。近接撮影ができない(最短で85cm)。鳥や蝶などのネーチャーフォトでは、もっと望遠が欲しい。ある程度大きな動物ならば大丈夫だ。このように用途は限定されるが、得意な分野では優秀。色を忠実に再現するのがプロ用らしいところ。ボケ具合は、まあ良好。高級な単焦点レンズと比べたら負け。開放では口径食によるレモン形の玉ボケも出る。フィルター径58mm。このレンズはG9に適しているが、少し重くなる。



LEICA DGレンズ


DG SUMMILUX 12mm/1.4

・H-X012はズミルックス12mm。やや大きいが、とにかく性能が良く、外観も超高級で、絞りリングあり。ライカ版に換算すると24mmの単焦点で、Olympusのf/2と同じ広角レンズだが、f/1.4と明るく、シャープネス、コントラスト、色味、収差などに違いがある。美品の中古を2022年7月23日に購入。フィルター径62mm。このくらいハイレベルなレンズを持つと、良い写真を撮ろうという気になる。12mmを使う機会が多くなった。
【作例:
DG SUMMILUX 12mm



DG SUMMILUX 15mm/1.7

・H-X015(f/1.7)はズミルックス15mm。小さく軽量で性能が良く、外観も素晴らしく、絞りリングがあるので、GX7MK2でのウェストレベル撮影に最適だ。MFTの15mmは、ライカ版に換算すると28mmと35mmの中間的な30mmにあたる、わりと使いやすい広角だが、「広角だ」と意識しないとアングルを間違う。ともあれ、AF良し、画質良し。クセがなく扱いやすく、色もコントラストも良い。好きなレンズ。アンチシェイクはない。フード付けっぱなしでゴムキャップを付けられる。中古購入の、かなり使い込んだ品だったせいもあって、フードのプラスチック部品が摩耗・疲労・損傷し、外れやすくなったので、同じく疲労していたゴム製フードキャップとともに買い換えた。フィルター径46mm
【作例:
DG SUMMILUX 15mm/1.7


DG SUMMILUX 25mm/1.4

・H-X025はズミルックス25mm標準。f/1.4は明るく、なにかと重宝する。開放でCAが出るケースを除いて色に誇張がなく、まず画質に文句はない。アンチシェイクなし。角形フード付き。フィルター径46mm。やや大きいが重く感じず、ホールディングしやすい。GM5以外はOKだ。AFは十分に実用。暗い室内でも困ることはない。その後のリニューアルで防塵防滴となり、AF性能が改善されたらしい。
【作例:
DG SUMMILUX 25mm


DG MACRO-ELMARIT 45mm/2.8

・H-ES045はマクロエルマリート45mm。アンチシェイク付き。フィルター径46mmで、外観は25mmに似ている。ボケ具合は極上で発色も良く、画質に文句なし。AFは迷うことがあるが、G9のNear/Far Focus On 機能で、だいぶ使いやすくなった。フォーカス範囲のリミッタースイッチがあり、Mega OISのオンオフスイッチもある。角形フードはズミルックス25mmのと似ていて、しかも短いので、よく間違える。
【作例:
DG MACRO-ELMARIT 45mm


DG NOCTICRON 42.5mm/1.2

・H-NS043はノクティクロン42.5mm。太くて重くて(フードを付けて550g)高価だが、たいへん魅力的。開放は接写やポートレート、夜景に良く、少し絞れば星にも良い。開放でCAが出ることあり。AFがやや遅いときもある。出てくる絵は非常に良好、どの距離でも破綻がなく、良い感じになる。アンチシェイクの効きも良く、ライブハウスでの撮影に最適。細部を繊細に表現し、豪華な絵を作る。フィルター径67mm。当然ボディはG9でバランスがとれる。
【作例:
DG NOCTICRON 42.5mm


DG VARIO-ELMARIT 8-18mm

・H-E08018 (バリオエルマリート 8-18mm, f/2.8-4.0)は、7-14からのグレードアップとして2023年7月23日にマップカメラで中古美品(フード付き)を購入。期待したポイントは、7-14で目立ったゴーストと周辺画像の流れの軽減、あとは暗所での発色くらい。チェックを始めたが、周辺画像の流れは、なくなるわけではない。7mmと比べて8mmの画角は少し物足りないが、それは覚悟の上。8mmで、かなり寄れるのは良い所。大きなレンズで存在感があり、防塵防滴の緊密な造り、ズーミングでトロンボーンしないのは7-14と同じだが、なんとフィルターを付けられる。径はノクティクロンと同じ67mmで、それに広角フードが付くのだから大きい感じになるが、重量はフードを付けて350g程度だから、まあ軽いほうだ。G9で使っていこう。
【作例:
DG VARIO-ELMARIT 8-18mm
・まだ撮り始めたばかり。


DG VARIO-ELMARIT 12-60mm

・H-ES12060 (バリオエルマリート 12-60mm, f/2.8-4.0)がG9のキットレンズ。G9はボディのみ中古で買い、3ヶ月ほど手持ちのレンズをいろいろ使っていた。大人気の高級レンズだが、ようやく中古価格が下がり、桜の季節でまた上がるだろうというタイミングで買った。期待したポイントはコントラスト、発色、ぶれ防止だが、すべて及第。そして、あんがい寄れます。立派な存在感があり、全体に緊密な造りで、塗装なども豪華。オリンパス12-40/2.8とフィルター径が同じで62mm、それよりちょっと軽い(フードを付けて400g)。あっちはプロ用、こっちはハイアマチュア向きのレンズだろう。メインのレンズにしていく。
【作例:
DG VARIO-ELMARIT 12-60mm
・12mmで少し樽形歪みが出る。高品質な単焦点に匹敵するほどボケの綺麗なレンズではない。わずかだがパープルフリンジは出る。マニュアルフォーカスとズーミングの感触は優秀だが最上級ではない。このあたり、キットレンズという基本設計による妥協の現れだろう。Summilux 12mmを買ったので、そのあたりは使い分ける。



OLYMPUSレンズ


M.Zuiko Digital 12mm/2.0

・12mm/2.0は非常にコンパクトで、透明な空気感、尖鋭な絵を作れる広角レンズ。明るいのでフォーカシングが容易。フォーカスリングの操作で距離指標が現れ、被写界深度を活用できる「スナップショットフォーカス」機能が便利。コーティングが良く、逆光に強い。金属製のカブセ式角形フードは別売で高価だが、黒のはGX7mk2に良く似合う優れたデザインだ。
【作例:
M.Zuiko Digital 12mm/2.0
・12mmは広角であることを意識して使うから、正しいアングルの写真が撮れていることが多い。その点で、残念ながらGM5は液晶がティルトしないので適さない。フィルター径46mm


M.Zuiko Digital 17mm/1.8

・17mm/1.8は中古を買った。特別シャープなレンズではないが、同じコンパクトでもズームと比べれば暗い場所で色を良く出せる。Olympusの12mm/2.0と17mm/1.8は精巧なデザインも大きさも機構もそっくり。マニュアルフォーカスの距離指標があり、被写界深度を確認できて便利だ。F/22まで使える。性能的にはモダンというよりクラシックな印象。
【作例:
M.Zuiko Digital 17mm/1.8
・別売のカブセ式金属フードは円錐形で、けっこう大きい。前面に装着できるハクバのレンズプロテクトキャップ62mmも購入し、それを付けると立派な感じで、ただし外れやすく、GM5には大きすぎる。フィルター径は46mm


M.Zuiko Digital 45mm/1.8

・45mm/1.8は、別売フード付きのシルバーを中古で購入。マクロエルマリートと焦点距離がカブるが、なにしろ小型軽量で携帯に良いし、安い。フィルター径は37mmだ。
【作例:
M.Zuiko Digital 45mm/1.8
・低価格なのに高画質。コントラストが高く尖鋭だが神経質ではなくボケもスムーズ。概してクールな印象だが、f/11やf/22でソフトな感じも出せる。
・プラスチック製で、高級ではないがシンプルなルックス。手軽な印象。小さく細いのでGM5に似合うが、アンチシェイクのあるGX7mk2で本領を発揮する。そしてG7やG9に付けると軽快で気分が良い。フードは一部が欠けてしまったので黒を買い直した。好きなレンズである。


M.Zuiko Digital ED 60mm/2.8

・2020年になって、ようやく新品をフード付きで買った。古参レンズだが60mmマクロは唯一の存在で、中古の値段が下がらない。アンチシェイクがないが、G9なら使える。G7やGX7MK2で等倍マクロ撮影は難しい。自分も被写体も揺れるから、マンフロットの足を自在に動かせるテーブル三脚を付けたり苦労している。むしろフラッシュ撮影が楽しい。フォーカスリミッターは、ちょっと回しにくい。
【作例:
M.Zuiko Digital ED 60mm/2.8
・画質はシャープそのもの。ボケ具合はマクロエルマリート45mmのほうが綺麗。Sigma 60mm/2.8(同じ焦点距離、同じ開放F値)のほうが、少し離れた動く被写体のAF撮影はスピーディな感じ。万能のレンズはない。フィルター径46mmで、細身のレンズ。


M.Zuiko Digital 75mm/1.8

・75mm/1.8は、新宿マップカメラでシルバーの中古を買った。かぶせ式金属フードは新品を購入。これを付けると大きくて重くて(400g)、存在感があってノクティクロンに近いが、MFTの75mmは正真正銘の望遠レンズで、最短撮影距離も84cmと長い。絵を切り出すようなストリート写真には良いが、防塵防滴ではないしアンチシェイクもないので、35-100/2.8を買ってから、あまり出番がない。
【作例:
M.Zuiko Digital 75mm/1.8
・立体感が小気味良い、鮮明な写真が撮れる。シャープネスはトップクラスだがボケも綺麗。AFの速度は、やや遅い感じで、じっくり撮るレンズだ。フィルター径58mm。当然、G9に付ける。


M.Zuiko Digital 12-40mm/2.8

・フジヤカメラで中古の程度AB+を55,080円で購入。O.I.S.付き標準ズームは何本も持っていたが、屋内などに明るいのが欲しくなり、定評のあるPROシリーズを初めて買った。画質に文句はない。マクロっぽく寄れるのが素晴らしい。防塵防滴も強力だろう。MFクラッチは便利。もっとも、ただでさえ操作すべきリングの多いズームレンズでは、あまり積極的に使わない(接写では使っている。感触は良好です)。そしてAFも良好だ。機能満載、がっちりした作りで、わりと大きくて重量感がある(フードを付けて450g)。G9でバッテリーグリップを付けると、かなり重いが縦位置の構図が安定する。フィルター径62mm
【作例:
M.Zuiko Digital 12-40mm/2.8
・これ1本で、だいたいの写真を撮れるが、野外では焦点距離が足りない場合がよくある。ズームリングの回転方向がパナソニックと逆という問題もあって、スナップよりも落ち着いて撮影すべきレンズだ。状況に応じて、ライカの12-60mmと使い分けたが、だんだん出番がなくなり、2022年7月23日に売却。


9mm Fish Eye

・9mm fish-eye BCL-0980 (2019年4月15日、O社オンラインショップにてポイントを使って8812円)。絞りはf/8固定。MFで3点(無限遠、パンフォーカス、0.2m)。ボディキャップ代わりというので、ズイコーの名前が付かず、レンズ扱いされていない対角魚眼レンズ。逆光や日陰には、ほとんど使えないが、順光で十分に明るければ、かなり実力がある。
【作例:
9mm Fish Eye
・良いコンディションでの画質は、Lomoの魚眼トイレンズの比ではない。安くて軽くて、かさばらず、晴天なら気持ちよく撮影できる。GM5用に買ったが、持ちにくいからG7やGX7MK2に装着。自分の指が写らないように注意が必要だが、普通にグリップしている限りは大丈夫。



その他のレンズ

SIGMA 60mm 2.8 DN

・Art 60mm DN(f/2.8)は、反応の良いAFが使える中望遠。とてもシャープでコントラストが良く、解像度も高いからキレ味は極上だ。硬質な画質に不満なし。花も動物も都会の風景もいける。大口径の極上ボケやアンチシェイクが欲しいときはノクティクロンを使えば良いが、あれは重い。こいつはフィルター径46mmで、小型軽量。75mm f/1.8とも味が違う。この3本の使い分けは楽しいが、35-100/2.8もあるから、迷ったらズームだ。
【作例:
Sigma 60mm 2.8 DN
・Olympus 60mm f/2.8Macroと使い比べてみた結果、機能的には、どちらも一長一短あり。画質は、ファインダーやモニタを見たくらいでは見分けが付かない。動く被写体を追うには、こちらが良い感じだ(その場合カメラはG9が最適)。


Lomographyトイレンズ(レンズシャッター付き)

・12mm(f/8), 24mm(f/8), 魚眼(f/8)がある。フィッシュアイは、ほぼ円形の像を結ぶ(若干、上下が切れる)。3点セットで頂き物。遊びに使える。
【作例:Lomography lenses


ミノルタMFレンズとアダプタ

・NOVOFLEX MC_MDというアダプタは、非常に精密で寸分の誤差もない感じ。かなり力を入れて取り付ける。とても頼りになる。70-210mmズームにテレコンバータをかませても、まったく問題なし。もう売っていないようだ。
・24mm MCは f/2.8は開放が非常にソフトで美麗。絞れば信頼できる標準レンズになり、リバースリングを付けてのマクロ撮影は強力。ただし重い(400g)。28mm MCは比較的軽量だが傷のせいかソフトな傾向だった(売却した)。35mm MCはf/1.8で画質は素晴らしく、大口径の中望遠になるが、これも重い(415g)。MD 16mm魚眼は、MFTでは特殊な「やや広角の樽形歪みレンズ」になるが、UV赤青黄と4種のフィルターを内蔵しているので実験に便利だ(280g)。MD Rokkor 50mmはf/1.4開放がソフトでポートレートに良さそう。軽量である(240g)。135mm MC f/2.8は、あまり使わず、売却した。MD 70-210mmはx2のテレコンバーターを付けて天体などに使う(635g)。Macro 100mmは昆虫などに便利で、よく写る(400g)。これらのレンズは、あらかじめ撮るものが決まっているときに使う。
【作例:MD 16mm Fisheye】 【作例:MC Rokkor 24mm/2.8】 【作例:MC Rokkor 35mm/1.8】 【作例:MD Rokkor 50mm/1.4】 【作例:MD 100mm/4 Macro】 【作例:MD 70-210mm Zoom
・フィルター径は、MC 24mm/2.8と、MC 35mm/1.8と、MD Macro 100mm、MD ZOOM 70-210mmが、55mm。MD 50mm/1.4が、49mm
・安物のミノルタMF用アダプターも持っている。やや嵌合が甘いが取り外すには便利。


自分は、どの焦点距離を使ってきたのか

Flickrにある自分の写真から、XXmmというような文字列を検索してみた。EXIFではなく、コメントなどに書いたものだけで、あまり有意義な値ではないから件数は書かない。ズームレンズの場合、撮影した焦点距離ではなく、数値を拾ったケースもあるはずだ(たとえば14-140mmの140mm)。
最も多かったのが60mmだ。この焦点距離の単焦点レンズを2本持っている(SigmaとOlympusのマクロ)。 次が45mmで、同じくOlympusとLUMIX LEICAのマクロを持っている。ポートレートを撮影する機会は少ないが、たしかに接写は多い。
3位の12mmと4位の14mmは僅差で、前者は単焦点と12-40、LEICA 12-60、LUMIX 12-32ズーム、後者はLUMIXパンケーキ、7-14, 14-42, 14-45, 14-140のズームが該当する。5位は15mm(Summilux f/1.7)。
6位は300mm(100-300)、7位は140mm(14-140)。これらは鳥を捕った写真が多いだろう。「Nocticron」(42.5mm f/1.2)の件数は、この2つの間だ。
20mmが8位、17mmと25mmが同数で9位。これらは、たまに使う標準に近い単焦点レンズの数値だ。
10位は35mm(Rokkor2本と35-100)。11位はf/1.8の75mm。32mmが12位(12-32)、30mmが13位(Macro)。100mmが14位(Rokkor, 35-100, 100-300)、175mm(45-175)が15位だった。この後に、24mm(Rokkor)、7mm(7-14)が続く。
順に並べると、7mm、12mm、14mm、15mm、17mm、20mm、24mm、25mm、30mm、32mm、35mm、42.5mm、45mm、60mm、85mm、100mm、140mm、175mm、300mm。
よくあるライカ版(いわゆるフルフレーム)への換算で2倍にすれば、超広角の14、広角の242830、やや広角の3440、標準の48、50、やや長めの60、64、70、長焦点の8590、望遠の120、150、200、280、超望遠の350、600となる。
これだけあれば、自分としては十分。最近あまりレンズを買わないのも当然だ。


フィルター

・瑕のないレンズにはプロテクトフィルターを付けるが、他には、ほとんど使わない。例外的にCPLフィルターは好き。ただし55mmしか持っていなくて、そろそろ耐用年数期限切れなので、Nisiの新しいNatural CPL 62mmが欲しい。これなら8000円くらいだから比較的安く、耐久性もありそうな感じだ。
・DG Summilux 12mmのために、ハクバのSMC-PRO ND4x 62mmを買った。これは薄くて、キャップやフードに干渉しにくいから便利。Vario-Summilux 12-60にも使えるが、Nocticronは67mmなので使えない。
・手持ちのレンズは口径46mmが多いけれど、55mmへのステップアップリングを持っていて、Minoltaのカブセ式フードD57KBを使うと回転が楽で良いし、見かけも格好良い。MD 50mm/1.4用に49->55mmも、持っている。55->57mmも持っているが未使用。
・フィルム時代からのフィルタに48mmの1A、52mmの1Bがあるが、いまは対応するレンズがない。55mmには、CPLの他に、UVと1BとR1とCrossがある。


三脚など

・三脚は、いっぱいあるわりに、これというのがない。比較的大きいアルミ製は安定するが持ち運びに不便。小さくて軽いのは安定しない。安物ばっかり、ってこともある。モノポッドも1つ持ってるけど、あんまり使わない。マンフロットの卓上三脚を新旧2種類持ってて、用途は限定されるが持ち歩きやすいので、わりとよく使う。普通に卓上で使うなら調節が単純な新型(MTPIXI)が便利、やや複雑な古い方(MTT2-P02)は応用範囲が広い。
・リモート撮影は便利だがタイムラグが大きいので、ケーブル式のリモートも手放せない。安物互換品が調子悪くなったので、また安物互換品を買った。テザーソフトもあるし、HDMIからUSBに変換してPCに繋げられるアダプタも買ってある。


クリップオン・フラッシュ(外部ストロボ)

マイクロフォーサーズカメラのホットシューに取り付けるストロボは、カメラボディやレンズとの相性が問題。パナソニックからいくつか出ているが、けっこう高かったり、大きかったり、小さすぎたり、評判が悪すぎたりするので、ニッシンのi40(フォーサーズ用)を買ってみた(アマゾンのニッシンダイレクトで23,300円)。少し古いモデルではあるが、実際に使ってみると、大きさとパワーと操作性のトレードオフとしては、まあいいのではないかと思う(かなり小さい、単3が4本、ダイヤルは指標がLEDで、使いやすいと思う)。ただし小さくて、そこそこ重量があるから、操作には気を使う。取り付けは良いが、取り外しはロックを押しながらボディを引くのでコツを要し、そのとき指が引っかかってダイヤルを回してしまうことが多い。
【作例:Nissin i40 Flash on Panasonic DC-G9
対応するカメラの表がNissinのサイトにあるが、テストした結果、G7,G8,GX7mk2はOK。GM5ではFP発光が正常に機能しないと「カメラ対応表」に書かれているが、DPREVIEWに「使えるよ」という記事もある。まあGM5にi40は重すぎる。結局、GM5に適しているのは(いったんアイカップを外さないと付けられないけれど)純正オプションのDMW-FL70なので、これを買った。この超小型ストロボは電源をカメラから取るのだが、G8/G9のホットシューは電力供給接点を持たないから使えない。GX7mk2の内蔵ストロボは位置が良くないが(右にずれてて、しかも低い)、これを付ければ改善される。
【作例:G7 and GX7mk2 day-light flash, etc.
そもそも私、外部ストロボというのは、あまり使いたくないのだが(装着が不安定で失敗しやすい印象あり)、使わなきゃいけない状況もあり、そこそこ強力でクリップオンできる奴を1つも持ってないのも不便なので買ったというわけ。いろいろ使い方を研究するのも楽しく、意外な絵を作れる。マクロ用も欲しいが、オリンパスのマクロレンズ専用のは、わりと高価だから、プリングルの筒を使ってマクロ用のディフューザーを自作しようと考えている。フィルムカメラの時代に使ったNationalのPE-360SGというグリップ付きのストロボも持っていて、シンクロ端子のあるG9なら使えそうだが、まだ試していない。