The Complete Handbook of Home Brewingといえば、米国の自家醸造家の間ではバイブルとまでいわれる名著である。この本は主に、自分でマッシングをやる中級者向けに書かれていて、コンテストに出品するような凝ったものではない、スタンダードなレシピが数多く載っているのが特徴である。21回のポーターも、その一つだったが、今回は同じく濃色系のブラウンエールである。分量を変えただけで、ほぼそっくりそのまま再現することにする。
2.仕込みから瓶詰めまで
レシピは、次の通り。
Brown Ale (10L)brown sugarと書いたが、スーパーで買った「赤糖」である。糖を添加するというのは、すっきりさせるためなのだろう。初期比重は1.045。発酵は12日間。終了比重は1.012。19本取れた。(99.5.2)Ale malt 1180g
Cristal malt 60g
Black malt 60g
brown sugar 230g
Northern Brewer (6.7)14g 60min.
Edme ale yeast
3.試飲
瓶詰め6日後に試飲。大変おとなしい味である。ホップのアロマ・フレーバーはほとんどしない。苦みも少ない。クセがなく、飽きが来ない味だが、やや物足りない気もする。(99.5.8)
瓶詰めから約3週間。前に試飲したときに比べると、コクが増し、苦みも適度に感じるようになった。飽きの来ない、長くつきあえる濃色エールである。(99.6.1)