my jazz audio story

最新ログ

ジャズ オーディオとの出会い
私とジャズの出会いを語る前にまず音楽との出会いを話そう。それは中学2年のとき聴いたビートルズの「恋する二人」であった。♪アーイシュドハブノンベタガライキュ・・・ 当時みんなで口ずさんだものだ。私もご多分にもれずビートルズ世代である。次から次と出てくるビートルズの曲にのぼせる友人が多かったが、私といえば好きではあったがのぼせるほどではなかったと思う。しかしながら当時見たビートルズの映画「ヤア!ヤア!ヤア!」には度肝を抜かれた。ドキュメンタリータッチが新鮮でカッコよかった。

そんなこんなでそのころから音楽や映画に興味を持ち始め、エレキブーム、ベンチャーズそしてフォークソング、PPMやブラザースフォーへと移っていった。そしてジャズとの出会いはというと高校2年16歳の時、悪友がカッコイイ音楽があるといって持ってきた数枚のアルバムであった。なんとその中にその時は知る由もないが、ビル・エヴァンスのリヴァーサイドベスト盤があった。わけもわからずこっそり姉のポータブルプレーヤーにそのLPレコードをのせると大きくはみ出して波のように揺れてまわり今にも落ちそうだった。私はどきどきしながら大人の雰囲気を感じて得意げに聴いた

そして17歳でジャズ喫茶通いの筆おろしである。福岡中洲の老舗ジャズ喫茶「リバーサイド」の細長い階段をどきどきしながら上がり中に入ると当時米軍基地の黒人連中が所狭しとボックス席に陣取り、みんな日本人女性を連れて来ていて薄暗い中でいちゃいちゃしていた。ところどころで「イェーイ ! ヤー!」。私は初めて見るたんすのような巨大なスピーカー(うる覚えだがその上に鷹かなんかの剥製が置いてあったような気がする)の前で外国にでも来たような気分で落ち着かなかったのを覚えている。ちなみにこの「リバーサイド」今でも再開発の荒波をくぐりぬけ何代目かにわたってはいるが当時と同じ建物に健在である。

ジャズと映画に明け暮れた日々
当時それこそご多分にもれず福岡から上京し東京江古田の大学に通っていて最初の1年間は横浜の親戚の家に間借りしていた。とにかくそのころは学生運動全盛時代で私の学校も入学してすぐに学園封鎖となってしまった。それでほぼ1年間バイトとジャズ喫茶と映画に明け暮れることができ、あげくにそのまま2年生に進級できた。今こんなこと出来るのかなぁ。

バイト先が日比谷にあったので横浜から毎日有楽町へ京浜東北線で行き、まず映画を見て(有楽町は映画館が多い)からスバル街のジャズ喫茶「ママ」へ寄ってからバイトするのが日課であった。あまり毎日行くものだから「ママ」のオヤジがうちでバイトしないかと云われたけれど世話になったバイト先を辞められず返事を保留しているうち短気なあのオヤジが「もういいよ!」といって怒ってしまった。

私にとっては「ママ」はまるでドリンク付きのモダンジャズレコード学校みたいなもので、ホントたくさん勉強させてもらった。店内は教室みたいにイス、テーブルが並び左右正面上部にアルテックのホーンスピーカーが鎮座していた。その間ににらみをきかした教授がいるわけだ。しかしこの教授はレコードを磨いてほとんど黙って聴かせるだけだ。たまーに自慢げな幻の名盤講義もあった。新譜ジャケットが左サイド上部に並べて飾ってありそれを眺めるのも楽しみだった。

このオヤジの幻の名盤の講義は「ママ」の名物になっていた。私なんか何回アトランティック盤テディ・チャールス テンテットの説明聞いたことか、そこでかけてくれる音楽はユーレイのような訳のわからないジャケット同様よくわからなかった。またずっと後でその名盤が発売されてから聴いてみたがあまりいいとは思わんかった。こうやって発売されてみると、なにが幻の名盤かちっともわからないそんなレコードが多いのもマイナーなジャズの世界なのかなぁ。

それにしても「ママ」のオヤジはいつも白い長袖のYシャツを袖をまくりあげて着ていて気ぜわしくガラスコップを磨いていたっけ。あれは純喫茶のウェイタールックだろう。律儀というかなんというかぜんぜんジャズっぽくなかった。今考えればこんなオヤジ(失礼)が一生懸命ジャズを聴いていたからあの活気があったんだと思う。


またここには名物のウェイトレスがいて客が椅子に座ると小さなビロード張りのマッチ(これは時々色が変わる)と水を持ってくる。何も云わず注文を聞いたら無愛想に黙って正面のオヤジの方へそしてコーヒーなどを持ってやってくる。しばらくすると順番にリクエスト用紙のメモを持ってきて回収する。

このリクエストをするレコードによって客の程度をみられるので真剣になにをリクエストするのかいつも考えている必要があった。私などはいつもシリアスなオーネット・コールマンなどをリクエストするのでオヤジににらまれてしまい、ある日アーチー・シェップの「New Thing At Newport」をリクエストしたらとうとう怒ったようにやってきて「うちはレコードはあっても前衛はかけないんだからリクエストされても困るんだよ」と怒られてしまった。わたしは聴きやすいシェップ盤をわざわざ選んだのに「なんやこの!」と思ってしまい腹が立ってすぐ席を立ってしまった。

話が横道にそれたが、ウェイトレスの彼女のこのすべての動作がいかにもやる気がなさそうにするのである。わたしはなにが面白くてジャズ喫茶で働いているんだろうといつも思っていたが彼女のその無気力の徹底ぶりはむしろ見事でもあった。ついにあの女性が笑ったのを見ることなく、突然いなくなってしまった。彼女はジャズファンじゃないだろう。しかしもちろん詳しいとは思う。もし今、町で彼女を見かければあの面影で判ると思う。それぐらい美人じゃないが個性があった。

また三億円事件も懐かしい思い出である。ある日いつものように「ママ」でジャズを聴いてるとオヤジがいつもと違い機嫌がよく、笑っているのである。何故かなと思っていると今三億円が白バイに強奪されて臨時ニュースが流れているとラジオを聞いて近くの客に説明したのである。事件にももちろん驚いたけれどオヤジのこのしてやったりという犯人に拍手を送るような態度にこの人も結構いい人なんだ、普通の人なんだなとほっとしたのを思い出す。

その「ママ」も有楽町再開発によってスバル街自体が消滅し、新宿東口の幾分人通りが少ない所に移転した。オヤジが張り切ってアルティックの巨大なホーンを新注して頑張っていたが有楽町と新宿では個性が違いすぎ客足が遠のき消えてしまった。私も新宿の店に行ってみたがオヤジの気概も薄れどことなく元気がない。客も少なく巨大なホーンスピーカーだけが残骸のようにさびしく鳴っていた。今考えれば早く辞めて良かったかもしれないと思う。移転して良くなったジャズ喫茶なんてお目に掛かったことがないしその後のジャズ喫茶の衰退をみれば・・・。

それにしてもスバル街には雰囲気のあるいい店が多かった。「ママ」の向えのおはぎ屋さん、入り口にあったラーメン中本、ジュークボックスのジャズ喫茶もあったなぁ。数年前その付近に行ってみたが同じ場所でもあの時の空間は切り取られて無くなってしまっていた。今になってみるといかに失ったものが大きいのかがわかる。便利さを追うと失うものも多い。けっして懐古的でなく東京に限らずどこでも再開発というものには空しさがついてまわる。

 初めて買ったジャズレコード


ジャズレコードを初めて買ったのは18歳の時である。わざわざ実家から古い一体型セパレートステレオ(確か音符マークのコロムビアだった。要するに両側にスピーカー真中の上部がレコードプレーヤーその下にレシーバーを組み込んだあってそれぞれが仕切られているやつ。そのころはそれが主流であった)を持ちこんでジャズを聴くことにしていた。しかしながらこのステレオには後で苦労することになった。

ジャズ喫茶ばかり行っているとすべてが輸入盤で国内で発売される盤は流行遅れでジャケットも違い当時ははっきり云ってばかにされていた。それでだかどうか知らないが日本のレコード会社は直輸入盤として解説をプラスしてブルーノートやインパルス、ヴァーヴ等を発売していた。私なんかはそんなものよりヤマハのジャズレコードバーゲンにいけば、ブルーノートやインパルス、ヴァーヴは云うに及ばずプレスティッジ、リヴァーサイド、いろんなマイナーレーベルのレコードが信じられないぐらい安く売られていたのでめったに直輸入盤は買わなかった。ヤマハのバーゲンにはその当時のジャズファンはみんなお世話になってると思う。今度は渋谷か池袋かと心待ちにしていたものだ。

私が初めてジャズレコードを買ったのはそんなヤマハ渋谷店のバーゲンだった。ジャズが好きな友人二人と夕方店の前に並び、通常店の閉店後にバーゲンセールが始まった。なだれ込むようにえさ箱の前に陣取り片っ端からめぼしいものをとりあえず確保する。ひととおり見た後で予算に合わせて選ぶのである。この選択が難しい。いつも迷ってしまって友人から早くしろと催促される。それで急いで選んで帰った後で必ずああ買っとけばよかったと後悔する。(無いものを欲しがるのは人の業かな)次にいってみるとまず無くなっているのだ。だから私はなるべくバーゲンには一人で行って気の済むまで悩みぬくのだ。ただし後悔するのはいまでも変わらない。

そんなわけで、初めてであるからレーベルとジャケットで選んだ。ウェイン・ショーターの「ジュジュ」BN盤1600円セシル・テイラーの「ユニット・ストラクチュアーズ」BN盤1600円とアルバート・アイラーの「スピリッツ・リジョイス」ESP盤1400円の3枚を聴いたこともなく買ったのだった。(今考えると、えっ!て感じだがどれもジャケットが素晴らしい)早速帰ってステレオに乗せて聴いてみたが何かおかしい。聴いたことがないのでこんなものかとも思ったが、どうもすべてがテンポが遅いのだ。ステレオが壊れたとおもっていろいろ調べたら電器屋さんに九州と東京では周波数が違うのだと教えてもらい、ターンテーブルを回すプーリーにビニールテープを巻きつけなんとかそれらしい音にこぎつけたが正確さは望むべくもなかった。そのうちテープが外れててんやわんやああもうこんな事したくないと思ったものだった。

この時買った「ジュジュ」はジャズ喫茶「ママ」でリクエストして感動したのを覚えている。いつも聴いている音とぜんぜん違う。そして他の客がこのジャケットを手にして裏をながめたときは嬉しかったなあ。なんとジャズファンとは他愛ないものです。こうやってオーディオにも目覚めていったのでした。

私のオーディオルーム
パワーを入れたときのKRELLの音は何にも代えがたいものがあるのだがよく故障するし修理代も高くておまけに電気食いなのでとうとう手放しました。替わりにオクターヴのRE290を使っているのですがこれがなかなかいい音するんですね。音色がいいしアナログなど時々ハッとする音がしていいなあと感心します。パワーはありませんがこれで充分ですね。要所要所でいい音がでてきてグッときます。それにオクターヴは真空管交換でリフレッシュするしメンテナンスも費用が掛かりません。良いことづくめでこれが私の最終形になるのかなあ・・・?04/19
現在のシステムラインアップ
プリアンプ OCTAVE HP 500 SE ・ マッキントッシュ C29 ・ラックス CL32
パワーアンプ OCTAVE RE290 ・ KRELL EVOLUTION 402e ・HEGEL H10 ・AMPZILLA 2000 ・ PASS ALEPH 0 ・ マッキントッシュ MC2500
スピーカー JBL K2 S9800SE(BG) ・ 4311(初期モデル) ・ ボーズ 101 IT
CDプレーヤー Wadia 860(VRDSメカ アップグレード済) ・ フィリップス LHH700
PCオーディオ MacBook Pro+Audirvanaplus ・ Amarra ・ Ayre QB-9(DSD) ・ NAS QNAP HS-210D
アナログプレーヤー Thorens TD124 ・ Garrard 301 ・ SME 3009S2 ・ SME 3012R ・ ロクサン ラディウス   
フォノイコライザー Octave HP 500 SE
MC トランス ORTOFON T30mkU ・ STMー72 ・ ウエスギ U-BROS 5(L)
カートリッジ ORTOFON SPU−GE(ハーマン) ・ SPU−Synergy ・ E.R MC10mkU ・SHURE M44G ・ V15typeV X
電源アクセサリー 壁コンセント・PSオーディオ POWER PORT、PAD CRYO−L2、FIMー880、ハッベルHBL5252I  コンセントベース・アコースティックリバイブCB−1、チクマ 75WCPー301  コンセントプレート・アコースティックリバイブ JAC−1  電源ブレーカー・クライオテクノロジー CPBR−20AS  SCBR−20BS  ACタップ ・チクマ CPS-2300CL、自作アクロテック 6N P4020  AET DCT−318、DCTー15R 、明工社ML1229、ベルデンPS1800  ACコード ・ CARDAS GOLDEN REFERENCE、キャメロットテクノロジー PM600、 KIMBER PK−10G,PADイスタール 、シナジスティックリサーチ ACマスターカプラー AET GAIA 2004、ベルデン PS1760  電源配線ケーブル FUJIKURA CV-S 5.5SQ
ケーブル RCA ・CARDAS GOLDEN REFERENCEPAD イスタール、KIMBER KABLE KSー1021.,WIREWORLD ECLIPSEV+、オルトフォン 7.8N ,  XLR ・CARDAS GOLDEN CROSSAET SCR LINE、 WIREWORLD ECLIPSEV、オルトフォン7.8
N  SPEAKER ・ AudioQuest
EVEREST、AET HIN AC/SP TWIN、WE 18GA 、オルトフォン7NSPK2000アコースティックリバイブ USB-1.0PL  
ラック、etc. クワドラスパイア Q4D、タオック BS−5 、オーディオテクニカ  オーディオボード・タオックSCBーCS75D、SCBー90  スピーカーベース・山本音響 PB−8  インシュレーター・ローゼンクランツPB−BABY、PBーBABY(エコ)、BlackDiamondRacingピラミッドコーンMkW、タオックTITEー46PIN、黒檀ブロック   CD.LPクリーナー ・ レイカ バランスウォッシャー&ビスコ  Bedini ULTRA CLARIFIER   極低周波発生装置・アコースティックリバイブ RR−77  レゾナンスチップ スノウ    調音パネル・エコーバスターベースバスター、QRD BAD
私のオーディオ近況 オーディオラックをスピーカーの間に置くと音のヌケが悪くなるといわれている。しかしスペースの関係で仕方なしに置いているがこのほどオーディオテクニカの箱型2列ラックからタオックの鋳鉄制振性の高い1列の5段ラックBS−5に換えたところ音のヌケが格段に良くなった。今までの音はぜんぜん機器本来の真価を発揮してなかったのだ。

オーディオはセッティングで見違えるほど音が変わるということはよく云われているがこんなに変わるとは思ってなかった。今更ながら再認識だ。まだまだ現在の機器でいい音が出せることがわかった。これでまたもやオーディオいじりが楽しくなってきた。
2/02


最近東京出張の折に、時間があったので御茶ノ水のオーディオユニオンをのぞいてみたら地下のアクセサリー売り場に中古の電源コード ワイヤーワールドのAUPVが あった。すぐ買えるぐらいの値段だったので試しに買ってみた。早速自宅に帰ってワディアにつないでみて音を出した瞬間目からウロコである。音にイキオイがついているのである。

それから壁コンをとっ替えひ
っ替え、コードもあっちに差したりこっちに差したりしてやっといまのところに落ち着いた。しかしこれぐらいで音が良くなるならと、すべてのコード、ケーブルを替えたくなってしまった。しかし待てよ、ふところも淋しいし、はやる気持ちを抑えて、もっと楽しみながらこれからじっくりと取り組んでいこうと思い直している昨今です。 どなたかこのような体験お持ちの方教えて下さい。3/02


ワディアのCDプレーヤーはスパイクの脚になっていてシャープな音がする。しかし付属のスパイク受けを敷くと音ににごりがでて高音がキンキンするので棚板に直置きしていたのだが、アクセサリーに凝ってくるとインシュレーターでもっと良くなるんじゃないかと思ってしまい試しに安いインシュレーターをいろいろ買ってきてスパイク受けにして聴いてみた。またもやびっくりやっぱり直置きよりいい。いまのところローゼンクランツのPBーBABYがいちばんいい音がする。高音の響きが輝きを増し、しかもキンキンしない。

JBL4344のミッドウーハーのエッジがぼろぼろになって破れたので、メーカーに問い合わせたところ2本で10万ちかくかかるということ。またコーン紙は傷んでないのに取り替えますとのことでせっかく音が気に入ってるのにコーン紙張り替えたら音が変わるんじゃないかと思って躊躇していた。そんな時ヤフーや楽天のフリマを見ていたらJBL4344のスピーカーエッジリペアキットというのが8900円で売りに出ていてビックリ。さっそく問い合わせたら、「アメリカ製のJBL専用ウレタンエッジで素人にも簡単に張り替え出来ますよ」とのことですぐ購入。さっそくスピーカーをはずしてやってみた。多少ボンドがはみ出たがなんとかうまくリペア出来た。1日待ってわくわくしながらいよいよ音出し。なんとヴォーカルが締まって実在感が増し定位が良くなってるではないか!嬉しくて嬉しくてもう感謝感激。こんな安い費用で出来るならとウーハーまでリペアしたくなってしまった。これでスピーカーは当分使えるぞ。

スピーカーのリペアが思いがけずうまくいったのでとうとう我慢しきれず永年使ったオルトフォンのスピーカーコードをお役ご免にしてワイヤーワールドのエクイノックスVを導入した。まだ真価は発揮していないと思うがやはり格が違う音がする。それにしてもこのケーブルは固くてとりまわしが難しく、私のアンプ、スピーカーは端子が小さくきっちり収まらないので、Yラグの片方だけしかつながらず取り付けには苦労した。それでもアダプターなどを使うと音の鮮度がおちたのでこのほうがいいようだ。あとは鳴らし込んでさらなる変化を楽しみたいと思っている。5/02


ついにJBL4344のウーハーのエッジも破損したのでまたもやリペア。1回経験しているので安心、安心。なんとかうまくいったようだ。音にも張りが出てきて締まってきたぞ。こうなると古いものを新しくしたくなってくる。電源ブレーカーをクライオのCPBR−20ASに交換、壁コンもPSオーディオのパワーポートに交換し、アコリバのコンセントベースにプレートを装着。そしてとうとう14年使ったパワーアンプMC2500をアンプジラ2000にバトンタッチ、1回試聴してすぐさま購入してしまった。MC2500に較べると低音のパワーを心配していたがなんのそれ以上の力強さがあるではないか!それにシンバルや管楽器類、特にサックスの音にはしびれる。ダイナミックレンジが広くエネルギーが飛んでくるのだ。見た目の高級感はないがジャズ向きの音とデザインだ。しかしソフトによってはピアノの高音が締まりすぎて耳についてきた。スピーカーベースを天然桜材のPB−8に変え、またタオックのラックをクワドラスパイアのラックに変えて随分聴きやすくなった。

そうこうするうちワディア860のメカ部をエソテリックP−70と同等にするバージョンアップをしませんか?との事で絶対良くなりますよとの言葉にすぐに申し込んでしまった。待つこと3ヶ月やっとバージョンアップ完成。音の実在感、気配がドキっとする位出てくる。またもやいろんなところを上質にしたくなる。さらに電源ケーブルも聴き疲れのしないキンバーPK−10Gを導入、タップも上質なチクマをネットで見つけて、やっとひと段落だ。これでエージングが進めばさらに良くなるだろう。オーディオとはなんとまあ終わりのない道なんだろう・・・・そんなことを思いつつ今日もまたジャズオーディオ三昧。有難い事です。感謝感謝!
2/03

昨年12月オーディオルームをリフォームした。10畳の和室と4畳の和室をつなげて14畳の洋室にして防音対策も施した。ついでに80インチのスクリーンを天井に埋め込みホームシアターにも兼用出来るようにして、皆で楽しめるように配慮した。音は最初はひどいものだったが、2.3週間でまあまあとなり、現在ではいろいろチューニングの甲斐あって見違えるほどになってきた。おまけにでっかいマッキンの2500がレイアウト上中心に置かざるを得なくなりせっかくだから活かしてやろうとチャンデバ買ってマルチにしたら音が激変、ベールがかかったようになり、がっかり!!話が違うと位相やらなにやらいじってみたがダメ。よほど買ったばかりのチャンデバ、ヤフオク行きにして元のシングルに戻そうとかなとも思ったが、待てよオーディオは買ってつなげたすぐにはいつも後悔するものだと気を取り直し、もう少しイジッテやれと上下パワーを入れ替えたところまたもや激変、こんどは澄みきったように晴れ晴れとした音になりいったいどうなってんの?って感じ。ホント、オーディオはわからない。という訳で現在アンプジラを下にマッキンを上にしている。今までのLPやCDを聴き返すのがホント楽しみでしょうがないのです。1/04

この1年の間にオーディオその他の悩みが尽きず最近やっと落ち着いたので久しぶりに更新した。その間マルチにしてから数ヶ月どうも音楽にハリがなくなったような気がして音にばかり気がいってしまいいまいち音楽が楽しくなくなってきたのでシングルに戻したりしてどうもなんか違うなーって感じで楽しくなかった。そうこうするうちJBLより手頃な4338というスピーカーが出たので思い切って15年使った4344を下取りに出して購入した。(少しは他メーカーのスピーカーにも心を動かされたが、やっぱりジャズはJBLじゃないと雰囲気が出ないんだよねえ。アーシーでブルージーなサウンドがトールボーイじゃちょっとね・・・・・)基本的に2ウェイのホーンスピーカーなのであまり手を掛けずに音がよく飛び出すようになった。

現在のところ低音の容量が少なくなったような気がするが、レンジは確実に広がったようだ。新しいスピーカーなんで心配したが、なんといっても5,60年代のアナログが気持ちよく聴けるのが何よりだ。CDにおいても今まで音の悪いヌケの悪い音と思っていたCDがなんとクリアーに鳴り響いている。余韻が聴けるんです。やっぱ解像力の違いでしょうか。新調して良かったなあと安心しておるところです。しかしながらアンプは石ではクリアーすぎるのか特にアナログでは球のほうが濃厚で雰囲気がでるようだ。いずれにせよ真価はこれからでしょう。じっくり楽しみたいと思っている。
4/05

上げたり広げたりいろいろ試行錯誤のうえやっと約3年たって4338がかなりよくなってきた。それにスピーカーケーブルをキンバーKS−3033に換えてやっとハイエンドの音が感じられるようになった気がする。音が瑞々しく低音から高音まで何の不満もなくジャズを鳴らしてくれる。オーディオへの飽くなき探求やエスカレートする欲望ももうそろそろいいかなと思わせる。
これで当分は演奏者のハートに安心して集中させてくれそうだ。
8/07


オーディオに対する欲とはきりがないもので、いいと思った音も聴き続けているとだんだん不満がでてくるものなんだということがわかってきた。困ったものです。そこでいろいろケーブルをいじってみたらやっぱりまだまだ上があるもんなんですね。いまさらと思いましたがカルダスのゴールデンクロスやゴールデンリファレンスを聴いてみたらワイヤーワールドの音が荒っぽいということがわかりました。もちろんエクリプスレベルですけど。ワイヤーはダイナミックなんだけど附帯音がついた感じ。マッキンのアンプのような感じかな。カルダスはよりダイナミックレンジが凄いしSNがいい。しかしながらデジタルのCDプレイヤーにはカルダスより空間表現のでるキンバーケーブルがいいようだ。繊細なのかな。というように機器によってケーブルを使い分けるということがわかってきた。いやいやあまり地獄に落ちこまないように少しずつ楽しんでいきたいと思っています。10/08

最近、いつも上京した折に行くことにしているお茶の水ディスクユニオンに行った際時間に余裕があったので神田神保町まで足を延ばし常々行ってみたいなと思っていた「BIGBOY」というジャズ喫茶にいってみることにした。
こじんまりしたきれいなしゃれたお店でコーヒーも一杯仕立てでおいしかった。なにより驚いたのはそのサウンドだった。JBL4343が壁に埋め込むように鎮座している。他にもこのようにマウントしているジャズ喫茶があるが音がこもっていてせっかくのJBLがもったいないぁスピーカーボックスの周りに余裕の空間がないといい音するわけないよなーと思っていたが、しかしである。
ここでは素晴らしいサウンドで鳴っているではないか!しかもJBLらしくない柔らかいサウンドだった。礼儀正しい店主におそるおそる「柔らかいいい音してますねえ」と聞いてみるとPASSのA級アンプを使ってますとカウンターの上にはALEPH2がオブジェのように置いてあった。ヘエー、PASSってこんな柔らかい音するんだと感激してしまった。
そうなると、もう頭の中がPASSのことでいっぱいになり居ても立ってもいられず確かPASSの中古があったなと思い出しさっそくVTL(どうもこのVTLは真空管らしさがしないので灯を入れる気がしなかった)を下取りに出しPASS Aleph0を購入してしまいました。(追い銭は少なかったので良かったよかった)
このアンプにはチープな電源コードが付いていたのでAET GAIAに替えることにした。しかしアンプのコード差し込み口が小さすぎてしっかり入らない。そこで端末をカッターで小さく削ってビニール巻きにし商品価値を無くしてしまったが、差し込んでみた。やっぱり音は1000円コードとは雲泥の差 納得している。電気代がかさむけれどA級なので電源は入れっぱなしがいいとは訊いていたがヒートアップが結構早いので1時間ぐらい前にON OFFはその都度している。聴いた感じではそんなに問題ないようである。
とにかくこのPASS今のところわたしのメインアンプになってます。
10/09

ここ最近ハイレゾ音源なるものに興味が出てきたのでPCオーディオを始めてみた。オーディオ専用にMacBook ProとエアーのQB-9(192)を導入「Audirvana」という無料ソフトで聴くようにした。なにより192Hzまで聴けるので重宝する。音源はHDtracksよりダウンロード、そしてCDからリッピングしている。チープなCDプレーヤーより断然いい音がするんだよなぁ、これが。もっぱらBGMではシャッフルで聴くことにして、その時はマックのリモコンが曲を飛ばせるのでかなり便利だ。

7年経ってかなり4338がいい音になったんだけどどうしても越えられない壁があった。使用しているユニットや箱に限界があるのだ。やはり当時の最高峰K-2 S9800にはかなわない。造りが全然違うのだ。最初から高嶺の花と思っていたS9800SEがエベレストやS9900が出てきて旧製品になりやっと手が出せる価格になった。私的には現行S9900よりS9800SEのほうがずっと見栄えも造りもいいし音もエベレストDD66000の弟分的なS9900より個性がある。ちまたでは4インチドライバーがもてはやされるが、シングルウーハーにはベリリウムの3インチドライバーのほうがずっとバランスがいいように思うしキレもある。というわけで4338を下取りに出しS9800SE(BG)をゲットした。中古だから躊躇出来ない。見つけたら即決断である。

我が家へやってきたらまずその聳え立つK2の存在感に圧倒された。さすがである。一歩下がってこれから挑戦の日々がはじまると思うとわくわくしてきた。どうやって部屋に馴染ませようかと・・・やっぱり音を出すしかないなと。4338の荒々しさやホーンの線の細さ粗さはさすがにない。レコーディングの背後の雰囲気や楽器、ボーカルの動きをリアルに描き出す。アンプの個性も見事に出すようだ。相手にとって不足はない。いま日本中が本当に大変な時にこんなことしててよいのかなと思いつつ、幸せな日々がおくれることに感謝しておるところです。
06/11

いやいやこのスピーカーはアンプの内幕をもろに暴いてしまうので、困ったものです。アンプジラとパスの違いが歴然。これだけ音が良くなると今度はずっと聴いてきたアンプ以外の音に興味がでてくるんだよねぇ。15年使ったプリアンプを変えようか?トランスのうなりが気になるアンプジラを変えようかと悩んでしまって中古サイトを漁っているとここ近年欲しいと思っていたアンプOctave HP500 SEが見つかった。しかも安い。こりゃいかんと思いつつ思わず導入してしまった。しかしこの衝動買いは大変満足いくものであった。

球のプリは30年以上前に買ったラックス CL32以来である。ML No.380SLとは雰囲気が全然違い、音、デザイン共、デジタルからアナログへの先祖返りである。最初パスのパワーで音出しした時はぼんやりした音でエエェー、なんだこりゃって感じで、ああなんて事したんだ元に戻そうかと正直思ったんだけど、いくら中古でも電源入れた直ぐにはいい音しないかと思いだし今度はアンプジラに繋ぎ直してみた。そしたら今度はまたびっくり!アンプジラの元気はよいがきつさがあった音が見事に改善されサウンドに魂が入ったかのような活きた音になったのである。しかも低音がかなり深いところまで出る。そしてだんだん時間が経つにつれ程よく締まってきた。ボリュームを上げると昔聴いたジャズ喫茶のガツーンとくる音がする。お払い箱にしようと思っていたアンプジラがここまで生き返るともう当分手放せなくなってしまった。相性とはわからないものですねェ。08/11


HEGEL H10 はかなり鮮度が高い解像力で魅力的だったがどうしてもアンプジラと同じでトランスの唸りが時々でてきて興ざめしていた。3000VAもの大型電源にはつきものなのかとも思ったが思い切って手持ちのパワーを全部下取りに出して ネットではあまり評判のよくない KRELL 402e を導入した。
さすがに2200VAものトランスを2個も搭載してるにも関わらずいっさい唸りを発しない。そして高額なだけに高級感もある。肝心のサウンドはパワーを入れたすぐはぼやけているが1時間ほどすると真価を発揮してきた。ウォーム系の音でダイナミックレンジがすごい余裕のサウンドである。さらにキレを出すためにスピーカーの調整をして素晴らしいサウンドになった。
格の違いというのか音の粒子が見えるのだ。今までの音がまだまだ粗かったのかがわかる。
ネットの評判はほんと当てにならないし、少し試聴しただけではこのアンプの良さはわからないんだよね。しかしながらこのアンプの熱はすごいPASSなみに.触れないぐらい熱くなる。でもこの熱さがホットなサウンドを生むんだろうな。
このアンプにはスタンバイモードが2種類あって普段はエコモードのグリーンライトにして、聴く態勢の時はハイカレントモードのレッドライトにしている。どちらもパワーオンすればブルーライトになる。これは電気喰いのクレルにしては親切設計だ。
とにかくこのパワーは熱くならないとダメみたいだ。またまたマイコレクションのCDやLPを聴き返してさらに再発見、再感動しているところです。
09/13

5年も使っているとどこか不満が出てくるもので電気食いのクレル(このクレルは2回も故障したので不安がでてきてもいる)に少し飽きてきたのもありオクターヴのパワーRE290を入れてみた。さすが真空管、音色がいいし音も太い。これで充分だとも思うがクレルのパワー感のある音楽の背景をも描き出す静寂さやキレなどは捨てがたいものがあって手放せないでいる。一長一短あるので面倒だがソフトによって楽しく感じられなくなったらつなぎ変えるようにしている。なんとまあ贅沢なものです。まあ半分引退した身だから許してもらえるかなと思っておるこの頃です。
それと最近感じたことなんですがこのオクターヴというアンプはSNは別としてRCAケーブルでつないだほうが圧倒的に音がいいということがわかりました。
11/18

新型コロナウイルスで自宅にこもる事が多くなったのでオーディオをいじる時間が増えヴィンテージプレーヤーがもう一台欲しくなりクレルを処分してトーレンスTD124を導入しました。これでガラード トーレンス両雄揃いました。アームも同時代のSME3009S2をセットアップして最近とんと聴かなくなったシュアーV15VやM44をセットして聴いてみたらこれが素晴らしい。昔のジャズ喫茶の音がするではないか!綺麗な音がするオルトフォンに耳が慣れていたせいか少しざわついた音がするシュアーがとても新鮮な気がする。これでまた当分 遊べるなあ。03/20
BBS
Return