プレイステーション2:
 当然ながら買いました。一番驚いたのは、ゲーム機では真っ先に切り捨てられていた旧機種との互換性を確保した所でしょうね。元技術者としては「んな事、良くやったなぁ」という感想です。でも、ちょっとテストするぞ〜(笑)。


 PSとの互換性
 もともと、Mac上でPS用ソフトを動かすソフトエミュレーターが発売されたり、最近(2000年5月当時)では、ドリームキャスト上でPS用ゲームが動くエミュレーションソフトが発表されたりと、他の分野でもPSソフトが使える環境は揃ってきてます。でも、そこはやっぱり別プラットフォームの悲しさで、対応ソフトの制限が必ず付いて回ってます。

 で、本家のPS2はPS互換に加えてテクスチャを滑らかに表示するスムージング機能のON/OFFと、ドライブリードの高速化モードON/OFFを備えています。これを先に試してみましたが、悲しいかな使い物にはなりませんです。テクスチャスムージングは違いがわからないレベルなんでどっちでもいいやという感じ。ドライブリードの高速化は、設定するとSQUARE系ゲームのムービーは再生が逆に途切れます。パラサイトイヴ2に至ってはOPムービーでコケるのか起動さえできなくなります。

 ぁ、普通に動けばいいやという事で、そういうプラスアルファの部分は使わずにいたんですが、バイオハザード2をやっていた時に、メニュー画面の文章が長くなると1フレーム時間内に全て描画しきれなくなるという事が判明。これはPSでは発生しないので、PS2のPS互換モードは描画速度においてはPSにやや劣っているという事になります。これを除いては、それなりにうまく動くようです…今の所は(笑)。このままPS2用ソフトの面白いのが出てくれないと、もっと何か見つけちゃうぞ〜!。よろしいか?。


 DVD再生機能
 PS2に旧PSのコントローラを挿してカーソルを押し続けておくと、リージョンチェックがカットされて海外のDVDがかかってしまうという仕込み(^^;? が判明して騒がれましたが、この場合、再生スタートが必ずしも正式な再生手順に従わないで、どこかのタイトル番号(CDで言うトラックにあたる物)に飛び込むという感じです。IRON GIANTで試してみましたが、これは海外DVDではよくある「最初にメニュー(メニュー中の一つを選ぶと本編がスタートするというディスク)」タイプ。これをPS2で再生すると、メニューには行かず、いきなり本編タイトルへ突入し、本来なら最初に記憶する筈のメニュー位置へは戻れなくなっています。そんな訳で普通ならメニューから飛ぶオマケのメイキング映像へは、タイトル番号を直接指定(順番に手探りで)しないと辿り着けませんでした。まぁ、リージョンフリーに関して不完全で、本当にオマケ程度の機能ですね。

 他はというと本体に接続しているTVの縦横比を4:3に設定しているのに、日本版のターミネーター2(画面比16:9ワイド)をロードする(まだ再生はしていない)、この設定が16:9のワイドテレビに固定されてしまい、縦長の画面しか再生できないというバグも見つけてしまいました。交換してくれるディスクでこういうのが直ってるといいですな。まだ交換はしてないですけど。
 追記:ディスクを交換してみましたが、このバグは修正されてました。新しいプレーヤーでも停止中にしか設定変更できないんですが、旧プレーヤーではDVDディスクを認識してプレーヤーソフトが起動した瞬間にこの設定が固定されてしまっていたようです。こんな基本的な機能のデバッグさえする暇も無く本体出荷日がきちゃったんでしょうねぇ…。そもそも、デフォルト設定が16:9ワイドTVっていうのはどうなんだろ?。みんなゲームするのにワイドTV使ってる?。
 DVDのソフトは設定されたタイトル番号から勝手に再生を始めるのが普通だし、メーカーロゴや注意を表示している間は停止を受けつけない事が殆ど。一方、PS2のDVDソフトはDVDを入れなければ起動しないので、ディスクが無い状態では設定できない。要は「
一度再生してしばらく観て停止をかけて設定を変えて続きから観る」必要があるって事です。めんどくせ〜ぇ!


 残念ながらPS2のプレーヤーソフトは「DVDが再生できる」程度で、今のところ特殊再生の機能が無いです。これはSONYとしてもDVDプレーヤーを発売してる事業部を持っている絡みで、「同等の機能を載せると競合するから」という所でしょうかね。その事業部にメモリカートリッジ型のフル機能搭載型ROMプレーヤーソフトを設計させて販売させれば、事業部の収益確保と同時に他メーカーの同クラス製品の締め出しもできそうなもんですが。ちゃんとしてれば15,000円くらいでも売れるんじゃないかな。


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